【感想・ネタバレ】自民党の統一教会汚染 追跡3000日のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

安倍元首相は、憲法改正を初めとする、己の政治目的、政治的野心の実現のために、己の政治基盤を盤石なものにするため、2012年第2次安倍内閣発足時に禁断の札を切った。それが統一教会との癒着の始まりだ。一読して思ったのは、祖父岸伸介、父安倍晋太郎の統一教会とのつながりは、反共産主義という、まがりなにりも政治的な理念を感じるものであるのに対し、2012年からの安倍晋三のそれには極めて安直で軽薄な姿勢を感じる。統一教会に同情も共感もしないが、信者たちの信仰などにほとんど興味もなく、ただで選挙協力をしてくれる便利な駒程度にしか考えてなかったのではないだろうか。なぜなら元首相のお墨付きを得て統一教会に協力を仰いだ主に自民党議員たちの態度にそのようなC調さを感じるからだ。親分がそうだから子分も同様、ちょっと講演をしたり祝辞を送ってやるだけで無償で選挙や政治活動に協力してくれる便利屋、その程度の認識だったのではないだろうか。それは岸田総理が当該団体との関係を、あっさりと「問題のある団体」との「不適切な関係」と断じた態度にも表れる。当の統一教会の関係者はこういう手のひら返しな態度にどういう感情を持っただろう。せいぜいが日本で10万人の信者数しかない統一教会が自民党の閣僚中枢部にピンポイントで接触したとはいえ、本気で自民党を乗っ取るようなことは現実味がないと思う。WINWINの関係ではあるが圧倒的に政治家側優位な関係であったように思う。統一教会が問題のある反社会的な団体であることは間違いないことだが、そうと知ったうえである意味純粋な信仰心で自分たちの信義や理想の実現のために真剣に取り組んだ末端の信者たちを利用しなけりゃ損とばかりに軽い気持ちで使役し、全国弁連が正式に議員たちに付き合いを断つよう勧告したのを無視し続け、彼らの犯罪行為に結果としてお墨付きを与え、結果として多くの被害者を生み出し続けたたことに一役買った議員たちの浅ましさにはより醜いものを感じる。本著は世間がほとんど関心を向けてこなかった、安倍第2次内閣からの政治家と統一教会とのふしだらな関係に唯一注目し、丹念に根気強くまさに3000日取材を重ねた労作で、山上容疑者の元首相暗殺事件が起きてようやく世間が気づいたこの異常な状況を一人地道に追っていった記録であり、もし著者がこの取材をしてこなければ、それこそ安倍晋三に対し「民主主義への冒涜と戦って散った名君」のような間違った歴史認識で元首相が語られることになったかもしれないのだ。そう考えると心底恐ろしい。

2
2022年11月07日

Posted by ブクログ

命がけの取材ですね。この本読んでまだ自民党を普通の政党という人がいるのだろうか。日本の右翼は自民党が本来的に安倍さんを見下し、日本を見下している教祖の新興宗教と蜜月なのを支持するのだろうか。

0
2024年04月23日

Posted by ブクログ

今の自民党政権は問題が次から次へ起きるので、関心が失われつつある統一教会問題ですが、ぜひ次の選挙の前に再読しようと思います。
それにしても日本の保守の情けなさたるや、呆れるばかりです。

0
2024年02月28日

Posted by ブクログ

ここに書かれていることは真実であろう。
しかし統一教会との関係が暴露されても表面上の反省しかしていないとが明らかになった。

2023年に自民・公明・維新・国民の幹部が出席する中で岸田首相が演説した「憲法改正集会」で、統一教会系幹部がメンバーを動員して支援し、会場整理の手助けまでしていたことが発覚している。

依然として政治中枢にてカルト汚染が続いているのだから呆れる。
そして統一教会がなぜ「憲法改正」を熱望しているのかについも国民全員が知る必要があると感じる。

0
2024年02月22日

Posted by ブクログ

読んでいてイヤーな気持ちが続く。次の選挙で自民党を追い込むことができるのか。

鈴木エイトさんは私たちの前に突然現れた。多くの人が忘れていた統一教会を地道に取材し続けておられたのが素晴らしい。こういう方がいらっしゃって、蓄積があって、私たちは事実を深く知ることができる。つながりを知ることができる。これだけのことが暴かれた以上、もう有耶無耶にされたくはない。また忘れるようなことがあってはならない。
身辺に十分注意されて今後も取材を続けて欲しい。一見強そうに見えないけど、強い人だなぁ。

0
2023年11月05日

Posted by ブクログ

冒頭の北村経夫氏のエピソードからオカルトがかっていて、政治と宗教の関係には深い闇があることを感じさせます。
ともかく鈴木エイトさんの取材力、統一教会問題への情熱には感服。

0
2023年07月16日

Posted by ブクログ

友人が「自分の国のことだから」と紹介してくれた1冊。宗教団体が政治家にどうつけこんでいくのか、その部分に嫌悪感を感じながらもよくわかった1冊でした。政治家にとって自分の理想の政治があったとしても、選ばれ続けなくてはそれは実現できない。政党にとっての議席数も同様に死守すべきもので、その「席に座り続ける」ために、自分が使わなければ競合が使い自分たちの政治生命が断たれるリスクと鑑みれば、票田に協力を約束しながら手を出してしまう魅力があるのがよくわかった。そしてその手を出すことが結果国民を危険にさらすことになっても、自分の政治活動のためと比べれば、という力関係と優先順位があるのだなと。
そういう視点も頭に入れながら、自分たちのやることを考えていけるといいなと。

0
2023年04月30日

Posted by ブクログ

統一教会の問題が世間の耳目を集めていなかったときも、鈴木エイト氏は、第二次安倍政権のもとで強大な権力を持っていた自民党と統一教会とのつながりを体を張って地道に取材し続け、貴重な情報を収集・蓄積し世に訴え続けていた。
安倍元首相銃撃事件後、統一教会の問題がにわかに騒がれるようになった。鈴木エイト氏と彼が取材で得た情報の存在がなければ、おぞましい「自民党の統一教会汚染」がここまで詳細に国民に広く認識されることはなかっただろう。
それにしても、教団最高権力者から統一教会を国の宗教にせよ、などというトンデモ指令を受任している政権与党自民党の国会議員がいるなんて…。ホラー映画顔負けであると思った。

0
2023年03月02日

Posted by ブクログ

2022年7月8日、安倍晋三元首相が参院選の応援
演説中に銃撃を受け、凶弾に倒れました。

その犯人は旧統一教会への恨みから、その教団の
「最も影響のあるシンパ」であることを理由に安
倍氏を標的にしたと、動機を明らかにしています。

そこからは各メディアは自民党議員が旧統一教会
とズブズブの関係であったことを報道しはじめま
した。

あまりの関係の深さに驚いた国民も多いのではな
いでしょうか。

なぜ特定の宗教団体との繋がりが今まで表に出て
こなかったのが不思議です。

しかしこの本の著者であるジャーナリストの鈴木
エイト氏が地道に追っかけたことによって、真実
が白日の元にさらけ出されたと言っていいです。

TV報道の元ネタは、ほぼ鈴木氏の取材によるも
もであることも本書から伺えます。

それら一連の内容が本書に綴られており、臨界点
に達したのが銃撃事件なのです。

ではなぜ犯人の恨みが臨界点に達したのか。

この本を読めば、自民党が「いいとこどり」をし
ていたのがよく分かります。

選挙では旧統一教会を利用するだけ利用して、公
にはその関係性は認めようとしない。その末路だ
と言えます。

政治家に求めるものを、今一度全国民が考え直す
きっかけとなって欲しい一冊です。

0
2023年02月26日

Posted by ブクログ

二度目に総理大臣を辞任してから、見るたびに人相が険しくなったと思っていたが、あんなかたちで亡くなるとは‥(もともとの評価は別にしても)気の毒な人である。
「政治と宗教の話はしないのが大人」と言われて育った世代だけれど、大人こそ政治や宗教をオープンに語りあわなければ。それが結局は回り回って私たちの社会や身を守るためにもなると思う。本書を手掛かりに私たちも身近な政治家やメディアをチェックし続けよう。
著者の問題意識と行動力には脱帽。『べリング・キャット』の理念を想起した。

0
2023年02月23日

Posted by ブクログ

安倍/菅/下村/萩生田といった多くの自民党政治家達が反日カルト教団である統一教会に票と金で取り込まれ、結果日本人信者の搾取に利用されている様子が、入念な取材による多くの証拠で提示されていた

0
2023年02月18日

Posted by ブクログ

いつ、誰が、どこで、何をしたか、この本は基本的にそれだけが大量に書いてある。
だから特に面白いわけでないかもしれない。
しかし、すごい!凄すぎる!!
まだまだ追求の途中。そのたたき台のような本である。
まずは岸田文雄、そして菅義偉と統一教会の関係が明るみに出るまで世間は感心を持っていて欲しい。
鈴木エイトさんがいつも言っていることがエピローグに書いてある。
「…信者を私利私欲のために使い捨てにする政治家は更に問題視されるべきだ。
…政治家の問題を追求するモチベーションは此処にある。」
この視点にとても賛同するし、この視点を忘れずに今後もこの問題、いや、政治自体を見ていきたいと思います。

0
2023年02月11日

Posted by ブクログ

外見が胡散臭いから(ごめんなさい)安倍さんのことがあって突然出てきたのかと思いきや違った。取材大変だっただろうな。最後の関係があった政治家の名前覚えました。全員辞めなきゃだめっしょ。

0
2023年01月04日

Posted by ブクログ

「自民党の統一協会汚染 追跡3000日」鈴木エイト 小学館 2022年 1760円。

自民党と韓国発のカルト宗教団体旧統一教会との癒着が赤裸々に書かれた内容。

非常に簡単で、自民党がいかに選挙で統一協会に助けられてるかが書かれている。

公明党創価学会や、他の宗教団体との癒着も是非マスコミは忖度せずに報道して欲しい。

0
2022年12月17日

Posted by ブクログ

本当に悍ましい…どこからどこまでも,何処を切っても悍ましい限り.
これは字が読める年齢以上の日本人は全員読んだ方が良い.その上で,自分の頭で考えて「選択」すれば良いと思う.
僕は,拒絶だ.

0
2022年11月16日

Posted by ブクログ

まずはジャーナリストとして誰も注目しなくなった後も追い続けたことが凄いと思った

そして何よりエピローグ。ある種熱心な想いをただのコマとして使い捨て、関与は否定するという精神性は人として信用できるできないというレベルにないと思う。そういう人間が何を偉そうに国家を語るのか。考えるだけで腹がたつ。

0
2022年11月03日

Posted by ブクログ

つくづく思うのは我が国の政治をめちゃくちゃにした安倍晋三の罪深さ。彼がもうほんの少しでもまともな人間であったなら統一教会汚染もここまでひどくはなかったのではないか。それにしてもクズ総理の周りに集まった政治家たちのクズぶりもすごい。
気になるのは我が町の職業政治屋である市会議員の汚染度だ。みんな黙ってるけどな。エイトさんもそこまでは教えてくれない。

0
2022年10月26日

Posted by ブクログ

非常に丹念に旧統一教会を調べ、徹底的に取り組んでいるのがひしひしとわかる。
旧統一教会と一心同体である自由民主党にとっても本当にやりにくい相手なんだろう。
彼の身辺を警護する必要があると本当に思う。

0
2022年10月18日

購入済み

統一協会を読んで問題認識新たに

統一協会はニュースなどで少しは知っていましたが、鈴木エイトさんの本を読んで問題の深さを認識しました。法の網をかいくぐり、宗教の名のもとに人権を犯し、政治に深く浸透し、国教にまで手を伸ばそうとしていたとは許せません。国民として国を守っていきましょう。

#深い #タメになる #怖い

0
2022年10月09日

Posted by ブクログ

現在絶え間なく旧統一教会にまつわる報道が取り沙汰されている。献金問題、宗教2世の苦悩、そして政治家との癒着である。ここで鈴木エイトが長い年月をかけた渾身の取材で旧統一教会と自民党議員との接点を炙り出していく。それは選挙における票集めの手段としてあまりに軽率な自民党議員の行動を筆者が許さないからであり、弱者を救うべき政治がこれほどまで腐敗していいのかと読者に問いかけてくる。言葉で逃げる、ごまかす、世間を甘くみる為政者は即刻退場を願う。教団信者や元信者の救済、これが優先事項であり、同時にこの反社会的団体との解体を信教の自由の侵害だと論点をずらす小細工に時間を浪費してはならない。私たちはこの問題に正面から向き合うこと、次の選挙では彼らの組織票に寄与しないこと、野党がだらしないという無関心は教団及び与党の術中にはまり込んでしまっていることに気付かねばならない。サタンはどっちだ。

1
2022年10月04日

Posted by ブクログ

本としてというより、自分の問題意識だけから巨大権力を追求する姿勢がすごい。
ずいぶん怖い目にも遭っていることだろう。
安倍氏が射殺されなければ、無視されて終わった可能性も高い。
自民党議員の「何が問題なのかわからない」と言い切る頭の悪さ、感度の鈍さには愕然とするが、人間の多くは、自分と関係のない所ではこんなものなのだろう。
いまだにこれらの議員を選んでいるのは(選挙制度の歪みも影響しているとはいえ)国民なのだから。
思考の整合性が欠如している点で、この人たちの主張は間違っていると言える。
ロシアやロシアを擁護する国・人も同類だ。
自分の視点からしか物事を見られない。
逆の立場なら平気で違うことを言うだろう。

0
2023年07月20日

Posted by ブクログ

闇が深すぎてGW初日に一気読みする本ではなかった
裕福じゃなくても、イケメンじゃなくても、宗教2世に比べて一般家庭に生まれた自分がいかに幸せか思い知る
選挙と宗教団体の相性良さが最悪だなと感じる

0
2023年04月29日

Posted by ブクログ

書店で並んでいるのを見て気になっていたけど、本の雑誌・年間ランキング入賞を見て、やはり読んどかないとってことで。著者も言っているように、本書の内容を出し惜しみせずに各方面に提供してくれたおかげもあって、政治家の汚染ぶりは広く知られるところになった。自分も、新聞やら他の書籍で目にする機会を得、結果、本書から受けたインパクトは、おそらく発売当初のそれより小さいものにはなった。でも本書が示す事実は変えられず、その清算はうやむやなまま。一時、結構盛り上がっていた問題追及も、日々出来する新たな問題に糊塗され、かなり影が薄れがちな気がする。最近では、第何回目の質問状、みたいな話題でしか聞かなくなってしまってるけど、これももはや、手紙のやり取りくらいの意味合いしかないのでは。お得意のうやむや逃げになってしまう可能性を、激しく憂慮。

0
2023年04月12日

Posted by ブクログ

これは良かった。よくここまで調べた、という感じ。政治家としては支援してくれるんなら、顔も出すし、リップサービスもするんだろうけど、それが被害者を出してる反社会的な集団かどうかは、判断すべきだろう。山上の犯行は是認できないけど、国家を牛耳る権力者たちがパンハクチャを礼賛してるのを見れば絶望する人は他にもいたであろう。
宗教2世の方たちを抜きにしても、反日の宗教団体と影でズブズブだった自民党、もう期待できない。

0
2023年01月24日

Posted by ブクログ

内容としてはとんでもないけれど、1冊の本としてはひたすら自民党と統一教会の繋がりを示す事実を羅列していくだけで正直、面白味はない。

国民として今後も注視していく必要がある。

0
2022年12月31日

Posted by ブクログ

時の防衛副大臣への取材。統一教会との関係を問う。警察が来る。交番への同行。開放。この国はなんとか法治国家を保つ。だが、取材対象はもういない。「知る権利」は守られない...巻末に掲載される関係ありの議員リスト。弁護士の申し入れに聞き耳もたぬ方々。野党もいる。少しは期待していたあの人も。半日思想を持つその教団が目指すは”国家復帰”。総理大臣を指導者に侍らせる。報道を自粛するメディア。知らせない構造は怖い。多くの反対の下、行われた”国葬”。今なおも着々と進む支配。亡き者は帰らず。この国が帰らぬ存在になる前に…。

0
2022年12月10日

Posted by ブクログ

著者が統一教会や政治家たちを粘り強く取材し続けた長年の奮闘ぶりが伝わってきます。安倍元総理暗殺で一躍注目をあびた統一教会ですが、今その背景についてここまで包括的に知ることができたのはその苦労のおかげです。

取材内容を誇張することなく、できるだけフラットに語ろうとする文章にも、非常に信頼感と好感が持てます。でもその反面、正確に記載された日付や人名や組織名の羅列で感情抜きの事実が淡々と書かれています。正直ストーリーとしての面白さには欠けるところ残念ですが、そこは仕方ないですね。

0
2022年11月19日

Posted by ブクログ

鈴木エイトさんの取材力は素晴らしい。個人でここまで取材し、これが元になり多くのジャーナリストが教団の悪事を暴き、教団が法の裁きを受けて欲しい。

0
2022年11月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 大変意義深い本ではあるのだけど、間違いがあって訴訟などが起こったら困るからなのかとても硬い。もっとエキサイティングなスキャンダルを期待して読み始めたので、あまりに硬くて頭にさっぱり入ってこない。裏では何があるか分からないけど、出てくるお金の金額がほんの数万円などでもしかしたらそんなに悪くないのかもしれないと思うほどだ。政治家に流れたり、政治家が払うお金は大した額でないけど、信者の献金はとんでもない金額だし、選挙で変に自民党が強いのもおかしいと思っていたのでやっぱり解散して欲しい。

 岸田総理は統一教会の問題に前向きに取り組む姿勢を見せており、支持率が下がっていても菅元総理などズブズブの人に変わったら逆行してしまう。岸田総理に頑張ってもらいたい。それか、統一教会にかかわりの深い議員とぱっくり分かれて欲しいものだ。

 新潟の泉田議員を応援しているので、最後のリストに名前がなくて安心した。

0
2022年11月05日

「社会・政治」ランキング