【感想・ネタバレ】0点主義 新しい知的生産の技術57のレビュー

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Posted by ブクログ

夫に勧められて読んだ。読む前はなんだかよく分からないタイトルに怯んでいたけど、「はじめに」から面白くとても引き込まれた。
これは大雑把に言えば、自分が納得できる人生を送るにはどうしたら良いかということが書いてある本。そのための勉強法が、具体例などとともに説得力を持って載っている。

世間に惑わされず自分の興味をとことん掘り下げ、謙虚に生き、不利と思う状況でもプラスに変換する、人生を長い目で捉えるという様なこと。
個人事業を行う上でもとても参考になることが多かったし、何より読みやすかった。著者のことをあまり知らないので、他の著作も是非読みたい。

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2021年03月02日

Posted by ブクログ

すごい面白かった!
一見矛盾しそうなことを、さらっと肚落ちする言葉で書いている。荒俣さん自身のことがオープンに書かれていて、とても親近感がわいた。

失敗してもいい、好きなことにのめり込めば良い、苦手なことや嫌なこともとりあえず面白がってやってみたら良い。
今までに自分が何となく思っていたこと、感じていたことをしっくりくる言葉で表現してくれている!

「嫌われる勇気」にも通じる考え方が、あると感じた。

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2021年02月28日

Posted by ブクログ

仕事でも勉強でも、苦手だと思っていた分野にも必ず萌えるところがある。荒俣流楽しみ方は、とっても素敵。日々が豊かで楽しくなる第一歩だと思う。

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2012年09月23日

Posted by ブクログ

さすがアラマタ先生、単なるHow to本じゃない楽しさがにじみ出てます。さらっと読めるのに気になるフレーズが沢山でいつのまにか本は付箋だらけ。再読必至。

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2012年07月29日

Posted by ブクログ

引用したいお言葉だらけでした。流石アリャマタ先生!
貧乏なら貧乏なりに工夫する、というのは実践し続けているので、間違ってへんかったんや!と勇気づけられました。
一方で、メモ取る習慣がないので脳みそつるつるなんやなー、とも。
メモメモ!

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2012年06月16日

Posted by ブクログ

荒俣さん、還暦を迎えて以降俄然輝きを増してきたなあ!と感じた一冊。どんなに嫌だと思う仕事を与えられても、それを楽しんじゃえ!という若き日のエピソードにグッときました。

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2022年08月20日

Posted by ブクログ

副題に「新しい知的生産の技術57」とありますが、同じ主張の繰り返しのような部分があります。それと、技術というとhow toの具体例を上げているように思いますが、主に自分の好きなこと、ニッチなところを究めるという生き方について書かれています。なのですぐに役立つというたぐいの本ではありませんが、人生には楽しく生きるという選択肢もあるんだなと教えてくれる本です。

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2015年11月09日

Posted by ブクログ

テレビなどでお馴染みなので、著者をご存知の方も多いと思います。
しかし、何者かと問われて、答えられる方がどれだけいるでしょう
か。肩書きとしては、翻訳家、小説家、収集家、神秘学者、タレン
トなどと名乗っているようですが、その信じられないほどの博覧強
記ぶりと面妖な風貌から、しばしば妖怪に喩えられるほど、人間離
れ・常識離れした人物です。

本書は、そんな「妖怪人間」を形作ってきた「アラマタ式0点主義
の勉強法」を紹介するものなのですが、一体、「0点主義の勉強法」
とは何でしょう?

「0点主義」を説明するため、著者は、『荘子』の「櫟社の散木」
のエピソードをひきます。「櫟社の散木」とは、神木と崇められる
櫟(くぬぎ)の巨木のお話。櫟は、もともと用材としての価値が低
い上、その木は曲がっていた(=散木)ため、誰も使おうとしなか
った。つまり、何の役にも立たない木だったからこそ生き残って巨
木となり、神木として崇められるようになったというお話です。

世間的には役に立たないことが、世俗を超えた価値を持ち得る。こ
こに「0点主義」の本質があります。点数をあげる(=成功する)
ための努力は、材としての有用性を高めるためのものに過ぎず、そ
うやって世俗の価値を追い求めている限り、結局は、切り倒され、
いいように使われるだけ。ならば、世間的には0点でも、無意味で
無駄に見えることでも、自分が楽しいと思うことを追い求めていた
ほうが、いつかは世俗を超えた価値を持つ神木=オンリーワンにな
れる可能性が高い。少なくとも、一生楽しく勉強できて、幸福や豊
かさを実感できる人生を手に入れることはできる。

実際、著者は、そのような「0点主義」を貫いてきたのです。いや
貫かざるを得なかった。何故なら、独特の風貌ゆえ、子どもの頃か
ら周囲から除け者にされてきたからです(本書では明かしてません
が、極度に貧しかったために、服も買えず、お風呂にも入れないと
いう家庭背景もあったようです)。

普通はいじけた人生を送ってしまいそうな状態ですが、そこからの
開き直りが凄い。どうせ世間の基準からずれているのであれば、人
によく思われようと努力してもしょうがない、と世間的な価値に対
する執着を捨ててしまうのです。多くの人が人生で叶えたいと思っ
ている、成功したい(名声を得たい)、お金持ちになりたい、異性
にモテたいという、世俗の欲望を叶えることを、早くも幼児期に諦
めてしまったのだそうです。

それを「7歳で心が朽ちた」と表現するのですが、以来、他人の目
を気にすることなく、好きなことだけやって生きてきた。そしたら、
いつしか「荒俣宏というユニークな人間がいる」という評判が立っ
て、自由に仕事ができるようになった。そこに至るまでに、30年
くらいかかったけれど、今は、「何をやっても、どんな人に会って
も、何かしら学ぶことができ、何よりもとても楽しい」と思える
「人生丸儲け」の感覚を味わっているというのです。

好きなことだけやって生きてきたというとお気楽な人生に思えます
が、そうではありません。「一つの『好きなこと』を守るには、一
つの『欲望』をあきらめる」と言うように、ちゃんと自分の中でギ
ブ・アンド・テイクのバランスをとって生きてきた人です。そして、
どんな仕事であっても自分の関心のある知的作業につなげることで、
楽しみを見出そうとしてきた。そうやって自分の世界を広げてきた
人でもあります。常に世界に開かれている(=オンラインになって
いる)点が、単なるオタクや「好きなことしかしない」という自意
識過剰な人と荒俣宏とを分けるものでしょう。

仕事すること、勉強することの意味について、改めて考えさせてく
れると共に、人の評価なんて当てにしないで、自分自身の価値に従
って生きていこうという勇気をくれる一冊です。

一年の計を立てるこの時期にふさわしい一冊ですので、是非、読ん
でみて下さい。

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▽ 心に残った文章達(本書からの引用文)

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毎日不安に押しつぶされそうになっている「勝ち組」はいくらでも
いる。それって、ほんとうに幸せなのだろうか。むしろ、成功した
かどうか、勝ち組か非勝ち組かに関係なく、知的作業や日々の暮ら
しのおもしろさに打ちこめた人こそが、一生を満喫した人といえる
のではないか。

遊ぶように勉強をし、さらにそれが「何をしてもおもしろい」とい
う幅広さにつながれば、生きていくうえでこれほど幸せで喜ばしい
ことはないだろう。

今の時代、人が勉強という言葉でイメージするのは、「勉強という
努力を重ねる」→「成功へと導かれる」というものだ。(…)そし
て、その具体的なゴールは、①社会的な成功を収めること、②お金
持ちになること、③仕事や業績により社会的な評価を得ること、の
三つにほぼ収斂される。
すなわち、現代社会において、勉強とは何よりも世俗的な成功とい
う目的を達成するための一手段として位置づけられているのだ。
だが、本来、勉強とは人生を豊かで楽しいものにする血の通った営
みのはずだ。

周囲に理解されていないなと感じたときは、逆に「しめた!」と思
っていい。「何で理解してくれないんだろう…」などと嘆く必要は
まったくない。あのスティーブ・ジョブズも、「新しいアイデアと
は、最初はみんなから馬鹿にされるものだ」と言っていたように。

ガマガエルのごとく、飛んでくるものすべてを飲み込むほど強靭か
つ大きな胃袋をもつことだ。口に合わなければ、吐き出せばいい。
そうやって悪食になることで、興味の間口はぐんと広がり、宝を探
り当てる確率も高くなる。

要するに、アウトプットは恥をかくほどよいということだ。私たち
は、何かを表現したり発表したりする場合、完璧な内容であること
を期する。それは自然な願望なのだけれど、完璧というのは非常に
難しい。

私は勉強に取り組む際、「これがすぐに役立つからやる」と考えた
ことがない。いつも念頭にあるのは、「勉強しておもしろいかどう
か」だけだ。

オンリーをみつけるには、まず背伸びをしてみることだ。背伸びを
すると、現実の自分をそれに近づけようとしていろいろなものを勉
強していく。

好きなことを長くつづかせるには、一つの条件がある。これは勉強
にも当てはまるが、つねに相手方と「ギブ・アンド・テイク」の関
係がつくれないと実現しない、ということだ。たとえば、自分の趣
味がどこかで会社にメリットを与えること、好きなことをする代わ
りに何か一つを犠牲にすること、などなど。

おもしろくない勉強であっても、自分の関心につながることをどこ
かにみつければそうでなくなる。遊びのようにすることは可能なの
である。
つまり、勉強や仕事と遊びは最終的に区別する必要がない。勉強や
仕事をやりつつ、遊べばいいのだとわかってからは、「つらい仕事
に耐えて、定年を迎えてから自分の好きなことをやろう」という発
想はいっさいなくなった。

人によくみられたいという気持ちを捨てて、好きなことにのめりこ
んだわかりやすい例は、『釣りバカ日誌』のハマちゃんだろう。一
見、ダメ社員のようだが、大好きなことに集中しているおかげで人
間的に強く、生き生きとしてじつにチャーミング。だから社長をは
じめ周囲の人を惹きつける。

まずは人によく思われることを忘れてみたらどうだろう。他人の評
判が気にならなくなると、自分のやりたいことに純粋に向かってい
くことができる。その結果、自分の個性や生き方がみつかる可能性
は、けっして少なくない。

成功したい。お金持ちになりたい。異性にモテたい。多くの人が人
生で叶えたいもっとも人気の高いベスト3をあげるとすると、ざっ
とこんなところだろうか。
だが、よく考えると、みんなが同じようなことを望んでいるなんて
ちょっとヘンなのだ。同じ目標に向かい、こぞってエネルギーが投
入されているわけで、このエネルギーをそれぞれがもっとほかの方
面へ向ければ、今とは違う楽な社会が出現しているはずである。す
なわち、もっと別の可能性に溢れた社会ができるのではないだろう
か。

私は子どものころからこの外見と体格のおかげで、たびたび友達か
ら化け物じみたあだ名をつけられた。傷ついたし、いやで仕方なか
った。
でも、いやだと思いつづけていては気持ちが暗く、辛くなるだけで
ある。そのうちに、そうだ、僕は怪人なのだ、と開き直ることに決
めた。何でも自分で認めてしまったほうが、人間、楽に生きられる。

誰にも見栄というものがあり、ほとんどの人は他人によく思われた
いと考えているはずだ。そうやって他人からいつもいい評価を得て
いれば、精神は安定するのだろう。
しかし、人生はそううまく運ばない。自尊心と他人の評価とのバラ
ンスがしょっちゅうズレるからだ。そして、そのズレを修正しよう
と躍起になることに、人はけっこう馬鹿にならないエネルギーを浪
費してしまうものだ。

不本意な状況を与えられてしまったとき、人は自分が世界の底にい
るような気分を味わう。端からみれば地獄でも何でもなくても、当
人にとっては地獄なのだ。
そんな地獄に落ちたと感じたら、投げやりになるのではなく、地獄
に自ら飛びこんでいくぐらいの気持になったほうがいい。地獄に落
ちたとしても、自分の興味にひっかかる「何か」は発見できるもの
だ。そうなればしめたもの。
「何をやっても勉強になるんだ」という発見と自信から、その後は
どんな苦手なものでも自分の関心につなげることができるようにな
る。そうしているうちに、人生丸儲けの状態になってくるのを感じ
るはずだ。

私自身、自分はまだまだ未完成だと思っている。60歳を超えると
なかなか身体がついてこなくなるが、地獄に落ちてなお学ぶ、その
勇気と気力はいつまでももっていたい。

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●[2]編集後記

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暦の関係でいつもより少し長めだった年末年始のお休み。久しぶり
にのんびりと家族と過ごすことができました。まだ子どもが小さい
ので、一緒に過ごすことを素直に喜んでくれますが、あと十年もす
れば、親よりも友達、家よりも外、ということになるのでしょう。
上の子は7歳ですから、もうあと5年くらいでしょうか。

平日は仕事に追われ、休日は家族との時間に費やし、という暮しも
束の間のこと。子ども達が巣立っていった時に、年末年始のような
長い休みをどのように過ごしているのだろうかと、ふと思いました。

現役を引退された方から頂いた年賀状を見ていると、自分の人生の
テーマに向かってますます充実した日々を送っている方と、静かに
老いていっている方と、二通りに分かれているようです。

家族からも働いている組織からも必要とされなくなった時、人は何
に拠り所を見つけていこうとするのでしょうか。


今年一年が皆様にとって素晴らしい年であられますように。

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2014年01月06日

Posted by ブクログ

書の構成が簡単でスラスラと読めてしまう一冊。
学生にはオススメだろう。
しかし、読んでいる際には「なるほどな!」と思うものの、
読み終えてみると、そこまで記憶に残っていないレベルだった。

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2013年07月14日

Posted by ブクログ

中学高校と、勉強は主に受験勉強が中心でした。とにかく、合格するためには暗記一本。先生も、テストの成績の優秀の子がエリートと決めつけていた。思考力や発想力又洞察力も見につくはずがない。0点主義の考え方は、ストライクゾーンから外れたその場所に興味深いものが隠されていることを指摘している。勉強が出来なくとも、卑下せず、興味あることを楽しんで学ぶことでチャンスはいっぱいある。年齢を重ねると、意欲や探究心が薄れて来ますが、この本の影響で頑張りたいと思います。

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2012年08月21日

Posted by ブクログ

荒俣さんの人生の根本となっているのであろう、「0点主義」という方法論についての本。
主に勉強法について書かれていました。
「0点主義」とは、何事においても、遊びを含めた、無駄だと思えるような分野を楽しむ、というようなものだという。
ただ、これはほとんど感性の問題だと思ったので、いくら著者がこの生き方をすすめても、伝わらない人には伝わらないやろうし、そもそもこのように行動できる人は限られてくると思う。
自由と、いい意味でのひねくれが合わさったような生き方、個人的にはいいと思いました。

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2012年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

0点主義とは、人から見れば無意味なことを追いかけて
勉強することである。
競争のための勉強ではなく、自分が興味のあることのみを勉強する。
それが、どこかで何かになる可能性がある。しかしその可能性のために
勉強するのではない。
無駄、とは、未知なる可能性がある、ということであり
無駄なことが集まって何かになる、点が面になることがある。

自分をペテンにかける。
欲望を抑えるために、「~をしていたら、こんな(悪い)結果になっただろうから、~をしなくてよかったのだ」と考える。そのうち、この言い訳を考えることが楽しくなる。

見込みのないこだわりを捨てる。人生でもっとも叶えたいベスト3を諦める。そうすると新しい選択肢が出てきて、可能性が生まれる。

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2012年08月01日

Posted by ブクログ

読んでいて、なかなか筆者のようにはいかないよなあって思いながらも「学ぶ」と言う事に対するこちら側の姿勢と言うか心構えと言うか、そんなものを意識できる点でなかなか面白い本でした。あまりに「学び」が方法論や手法と言った道具になりつつあることに対して、本来、学びとは成功したりするためと言うよりは自らの興味を刺激し成長するということなんだろうなあ。やっぱり映画や美術や音楽を鑑賞したりしなくっちゃ、、好きなことをすればそれが勉強になるって「0点」的解釈(^^)

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2012年07月10日

Posted by ブクログ

簡単に言えば、ニッチでも好きな事をやっていれば、いずれ
その知識が自分を助けてくれるということを主張している。

答えのある問題を、マニュアルどおりに解くことに長けている
高学歴と言われる人間が高く評価されることに疑問を持って
いたので、著者の主張はよくわかる。

ただ、57の技術のなかで、同じ主張を繰り返すので若干
くどく感じる。できれば、タイトルに「技術」という言葉を使っている
以上、もうすこしその技術の詳細を書いて欲しかった。

とはいえ、博覧強記の荒俣さんのことがある程度分かるので
興味を持って最後まで読み通せた。

ただ、荒俣さんも結構歳なので、結構記憶力が落ちているらしく
資料を探す時間など以前の数倍時間がかかると言っていた
のには、悲しくなった。 年など無視して、頑張って欲しい!

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2012年07月06日

Posted by ブクログ

「0点としか評価のしようがなかった「異質な力」は、あなたの人生のクライマックスにおいてかならずその力を発揮するチャンスがめぐってくる」荒俣さんによる、ひとりロングテールのススメです。

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2012年06月28日

Posted by ブクログ

0点主義とは、点数という束縛から離れて、さまざまな知的関心を楽しく広げていくことだといえる。そのような「幸福色」をした知識や体験は、かならずいつか、他人をも幸福にするだろう。なぜなら、本人がそれによって幸せに生きてこられたからだ。

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2012年06月05日

Posted by ブクログ

荒俣宏の本を初めて読む。
こないだテレビで彼がいかに奇人変人かという事を
周囲の人達が言っていたから興味が湧いたのだ。
この本の中では、奇人変人でもなくってちょっと拍子抜け。

いちばん好きなところは『モテる』ことをあきらめたという事。
個人的には、男はモテることをあきらめてからがモテると思う。

中学3年の時に『イギリスの恐い小説を読みたければ、原書で読みなさい』とすすめられて、大学卒業まで読み続けた。

熱中する力が半端ない!

荒俣宏曰く『今の若い人は、人に嫌われることを恐れて顔色ばかりうかがっている。それでいて他人との関係が深まっているわけでもなく、自分の世界を広げているわけでもない』

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2013年02月24日

Posted by ブクログ

小説『帝都物語』がベストセラーになった作家、荒俣宏。
その後は数多くのTV出演をしていて、僕は子どもの頃から「独特の風貌をして、不思議な話をしてくれるおじさん」と、親しみを持って見ていました。
そしてその知識は、怪奇などの領域にとどまらず、生物に関する書籍の出版にも関わっていたりして、現代社会では珍しい「博物学者」であると、認識しています。
その荒俣宏が「知的生産」に関する本を出版したということで、興味を持って読んでみました。
題名になっている「0点主義」という言葉を僕なりに解釈すると、次のようになるかと思います。
・学校で教わる”答えのある問題”に正解するという意味での勉強は、楽しくないし身につかない(0点でも良い)
・自分が興味を持っている対象に対しつきつめて勉強すること、そしてそれによって結果的に、豊かな人生を送ることができる(場合もある)
正直な感想としては、この本に書かれていることをストレートに実践して人生を生きていくというのは、現在社会ではまだ、難しいのかな、ということ。
しかし著者自らが”実例”になっているだけに、有意義な人生を送るための、一つの道筋ではあるかと考えます。
特に、後半部分で述べられている「皆が同じ目標を向かって努力しているのはヘンだ」という言葉には、はっと感じるものがありました。
そして、「自分の好きなことをして人生を送りたいなあ」と漠然と考えている自分には、後ろ盾をもらえたようにも感じました。
全体的に「物事はおおらかに楽観的に考えよう」といったメッセージが感じられるので、ある意味、肩の力を抜いてもらえた、一冊でした。

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2013年02月08日

Posted by ブクログ

ボール球を振らせるような、あるいは敬遠して牽制で刺すような、そういう話が続く(野球の本じゃないよ)。

結局、試合に勝つための0点なのか。0点がいつか力になる、という考え方、それは、他所で点を取る、ということなんじゃないかなあ。
タイトルに偽り、じゃあないけど、「0点主義」の定義を、見誤ってしまいました。

そんなわけで、期待の方向が違ったのだけど、中身自体は、まあよかったのです。「アウトプットは恥をかくほど実になる。人生なんて死ぬまで恥のかき通し」「間違えるのは大切な権利。」

挿絵は一転してビジネス書っぽいけど、いいのがあったなあ。

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2012年09月03日

Posted by ブクログ

読みやすさ、とっつきやすさを狙い過ぎたか、ちょっと物足りない。アラマタ先生ならもっと語る事があったのでは。もっともっと一つ一つをディープに語ってほしかった。
それにしてもいやな事を面白いに変えてゆく、その発想に脱帽。さすがです。

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2012年06月23日

Posted by ブクログ

興味のある本を原書で読んでみたくなった。

好きなことをつきつめると、いつか、何か見えてくるものがあるということか。

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2012年06月23日

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