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Posted by ブクログ
国立科学博物館で2022/10/10まで開催中の「化石ハンター展」を題材に、古生物学に関わる様々な仕事(著者は「古生物復元師」と名付ける)を紹介する。
展示物である化石骨格レプリカ作成、生体復元模型作成に、設計図たる化石そのもののデジタル復元、および3D設計、さらには展示のプランナー、空間デザイナー、主催、そしてこの本の編集者まで、「古生物」への様々な携わり方が描かれる。
その意味では著者の前著『もがいて、もがいて、古生物学者!!』の副題が「みんなが恐竜博士になれるわけじゃないから」から、「みんなが古生物学者になれるわけじゃないから」(でも関わり方はいろいろある)と裾野が広がる内容となっている。
現場に携わる人々のインタビューを中心に構成されていて、『メタルカラーの時代』や『スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち』などの山根一眞氏の著作ような、関係者の熱量が伝わってくる良書。
Posted by ブクログ
国立科学博物館で令和4年7月から10月まで開催のされている化石ハンター展を裏方として支える様々な「古生物復元師」たちへのインタビュー本。
古生物関係の特別展に、こんなに多様な専門職たちが関わっていると知って感心した。みんなまさにプロの仕事であると感じた。化石ハンター展を見に行きたくなった。
Posted by ブクログ
表紙や導入の雰囲気から子供向けかと思ったが、文字が多く読みごたえのある本だった。
2022年に科博で開催された化石ハンター展のチベットケサイ復元プロジェクトにおける、様々な分野の職人たちの仕事がわかる本。
今までは骨格標本がレプリカだと残念な気がしていたが、これだけの技によるものだと思うと見方が変わる。
レプリカを展示し、本物は研究のために保管だそう。
素人目にはわからないしそれでいいのだと思う。
展覧会見に行けばよかった。この本を読んでから見たら、より一層楽しめただろう。
実際の展覧会の様子が最後にあれば、行けなかった者ももっと楽しめたのにと思う。