【感想・ネタバレ】「対話と決断」で成果を生む 話し合いの作法のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月20日

立教大学の中原淳教授による、話し合いのお作法についての本。できるだけ、話し合い、対立を避けようとする日本人に対して、対話を呼びかけている。多様性の時代に、活性化した組織を構築していくための必読の書。

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Posted by ブクログ 2023年09月16日

・話し合いとは
1)人々が身近な他者とともに働いたり、学んだり、暮らしていくために
2)自分が抱く意見をお互いに伝えあい
3)他者との「意見の分かれ道」を探り合い、メリット・デメリットを考え
4)自分たちで納得感のある決断を行い、共に前に進むこと
・私はあなたの意見に反対だ。しかし、あなたがそれを主...続きを読む張する権利は命を懸けて守る(ヴォルテール)
・結論を直ちに出すのではなく、まずは相互の「違い」の理解を深めるコミュニケーションを「対話」というのです
・話し合いとは、対話の後に、「決断(議論)する」フェイズにはいらなければなりません
・対話とは「立場や役割」から話すものではない。フラットな関係の下で行われる。役職や立場を超えたコミュニケーション。
・話し合いとは「私は~と感じる」を表出しあう「対話」から始まり、「私たちは~したい」と決める「決断」に至るコミュニケーションである。よい話し合いとは「主語を私にして語ること」から「主語を私たちにして決めること」という順序でコミュニケーションを転換していくことなのです
・問いを作る3つの基準
1.問いを開く
2.問いで解像度を上げる
3.問いと自己を関連させる
・「謙虚になること」を意図して選択する。しゃべるときにはなるべく権力を持たない人にボールを与え、待っていればいい。そして発言するときにはシンプルに語ればよい。
・リーダーが意見をその都度評価するような一言を挟むことで、いつの間にか、リーダーがメンバーとのフラットな関係を崩している
・行為(実践)が先、心理的安全性は後
・対話では、参加者が自分が抱く意見や価値観を持ち寄り、メンバーに向けて「そっと差し出す」ことが大切だ。理解してもらうために説得するのではなく。「私はこう考えています」と、他社の目の前にさらすような感覚で話し合おう
・対話の中のスループット=鑑賞・吟味。それは相手の立場に立って、相手が主張する意味と自己の意見との違いを考えることにほかなりません
・他者の合理性を大切にする
・今、ここを生きること・今、ここの瞬間を大切にすることを意図をもって選択し続けなければならない
・自分と異なる意見を持つ人たちと対話することで、それ以前の自分を客観的に認識することができます。これは、自分一人でいくら考えても得られない、貴重な経験になります。このような効果を「他者へのリスペクト」を通した「自己へのサスペクト」である
・対話に必要な8つの要素
1)対話とは「ケリのついていないテーマ」の下での話し合いである
2)対話とは「人が向き合って言葉を交わす風景」である
3)対話には「フラットな関係」がよく似合う
4)対話では「自分」を持ち寄る
5)対話では「お互いのずれ」を探り合う
6)対話とは「今、ここ」を生きることである
7)対話では「自分を疑い、他者に気づく」
8)対話は「共通理解」を作り上げる
・決断の際にはみんなが同じイメージを共有できるように問う
・個人としての経験や考え方を語り、理解することで、相手を「完全な敵」ではなく「隣人」として受け入れられるようになる
・決める前に「評価軸について決める」ことをしなければならない
・どんな結果になっても、自発的フォローは行う。「やってよかった!」という喜びをなるべく早く実感してもらう

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Posted by ブクログ 2023年06月04日

これまで「対話」というものは形式的なことだと思っていたが、この本で本来の「対話」を知ることができた。
より良い対話に必要なことは、特に難しいとか、大変なことではない。
小学生のうちから、対話の作法を覚えて欲しいと思いました。

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Posted by ブクログ 2023年05月13日

「対話」と言う言葉を見聞きする度にモヤモヤとしていたけど、これを読んでよく理解できた。
それと同時に、職場だけでなく、家庭、社会あらゆる場面で話し合いはできておらず、私たちは話し合いの作法を学ぶ必要がある、と感じた。

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Posted by ブクログ 2023年03月30日

社内サーベイの結果からネクストアクションを考えるワークをするために、読んでみた。

話し合い=対話+決断
これがいちばん印象に残った、どちらかに寄りがちだったので、今は対話なのか、決断のフェーズなのかをしっかり把握して進めることが出来た。
中原先生の本はどれも読みやすい。オススメです。

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Posted by ブクログ 2023年02月10日

対話の作法が重要であるという観念的な話だけでなく、具体的なやり方やgood/bad例も明示されており実践的。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年01月15日

話し合いとは、対話+決断
 人々がともに生きる他者と対話を行いながら、自分たちに未来を自分たちで決めていくコミニケーション。

対話
 答えの出ていないテーマについて、自分の思いや考えをフラットな立場で話し、相手とのずれを知ることで、自分を疑い、他者に気づくこと。

決断
 決める人を決める:メンバ...続きを読むーで話し合い、メンバーで決める
 決めるとき   :意見が飽和した瞬間
 決め方     :多数決、全員一致、多段階多数決、スコア、評価軸、、、

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Posted by ブクログ 2024年01月06日

・沈黙もまた声
・行為が先、心理的安全性は後。心理的安全性は信用と同じ。
・上司が、会話の中で全く悪意なく評価してしまうと、フラットな対話ができなくなる。
・最後まで聴く。語尾に合わせて発言しない。

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Posted by ブクログ 2023年08月19日

話し合いについて、うまく整理されて解説されている良書です。
組織内の「会議」をより良いものにしたい方にも刺さる内容になっています。

ダメな話し合いを子供の頃から積み重ねてしまっているという教育環境に関する考察は、なるほどと思いました。

対話と決断の2つのフェイズの切り分けも明瞭で分かりやすいです...続きを読む

おすすめできる一冊です。

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Posted by ブクログ 2023年05月05日

対話が大事、と言われても、「対話のやり方」ってどうするのか教わったことがないというのは、本当にそう思う。

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Posted by ブクログ 2023年03月22日

この一年ほんと惨憺たる打ち合わせを見続けてきたので(リーダーでもファシリテータでもなかったですが)、もう思わず手に取ってしまいました。

どう話し合いを進めていけばよいか、豊富な例でイメージしやすく書かれていて、また、なぜ「対話」が必要なのかを丁寧に掘り下げていて、素晴らしい一冊です。「民主主義を守...続きを読むるため」って中二病心をくすぐりますね(笑)。ちなみに私はメリデメまとめて即「Fight!」な「いきなり議論」タイプでした。ちゃんと「対話」しなくては!

思い起こせば、お仕事でご一緒した、標準化会議(=多様な国の人たちが集まって一つの決定を行う場)の歴戦の先生も、まさにこの本に書かれているお作法で打ち合わせを進められていました!

この本の想定読者はリーダーまたはファシリテータの立場にいる方ですが、大切なのは「良き問いを立てること」なので、メンバーの立場でも、うまく立ち回って応用することができそうです。ただ如何せん、リーダーにしかできないこともある!そして問題あるリーダーほど、こういう本を読んでくれなそう…という悲しい現実が…。こんなとき、メンバーの立場には何ができるのか、ということにも少し紙面を裂いていただけたら嬉しかったです。


“自己が変わるということは、大人の場合、「痛み」がともなうことも多くあります”(コロンビア大学大学院ジャック・メジロー教授)

この言葉は金言です。「痛み」があると最初からわかっていれば、対処のしようもありますね。肝に命じて転びまくります(笑)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年01月29日

話し合いとは、共に生きる他者と対話をしながら、自身たちの未来を自身で決めるコミュニケーションである。
しかし現状は、話し合いについて「教えられ、学ばれていない」のに、「実践しなくてはならない」という読書感想文に似た「ねじれの状況」である。
話し合いは、「対話」と「決断」のフェーズに分けられる。そこで...続きを読む、今はどちらのフェイズなのか、今日の目標は対話のみなのか、決断までするのかという認識の共有が大事である。
対話について、雑談をイメージする人もいれば、車座をイメージする人もいるので、明確なイメージや内容、目的などを示唆することが重要。
他者をリスペクトすることで、自身をサスペクト(疑う)することができる。
意見を交わさずに多数決を行ってしまうと、納得感が生まれないので、後々で必ず揉めてしまう。
何より重要なのは「どんな結果になっても、自発的フォローを行うこと!」

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Posted by ブクログ 2023年01月29日

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・リーダーしか発言しないチーム
・結局、何も決まらない会議…
「形だけの対話」はもうやめよう
言いたいことが言い合える関係を築き、
皆が納得できる有意義な場をつくる
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「話し合いの作法」とは?
分断...続きを読む・対立・多様性を乗り越え、
「納得感と成果」を生み出す技術!
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上記は、著書の帯部分と、
表紙をめくった部分に書いてあるのですが、
少しでも気になったらぜひ!笑

言葉の貧困とコミュニケーションの軽視。
対話をせずに即多数決。
あとは、5つの「話し合いの関する病」。
・とりあえず、かみついちゃう病
・対話ロマンティシズム病
・みんな違ってみんないい病
・アンケートフォームで意見吸い上げちゃう病
・誰もついてこない病
これって、政治家含めどの業界にも大なり小なり当てはまるのでは、と思います。

対話と決断、相手を認めて、相手の話を聞く。
本書を読んでいて、ファシリテーターって本当に重要、と思い知りました。
でも、難しい。苦笑
通常の思考(クセ)と、感情もあるから。

この本は面白かった。
また読み返そうと思う一冊です。

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Posted by ブクログ 2022年12月15日

<本のタイトル>
「対話と決断」で成果を生む 話し合いの作法

<本の紹介>
コミュニケーションに関することが書かれた本です、という紹介だとありきたりなので、
もう少し範囲を絞って、話し合いの仕方(対話と決断の2点)について掘り下げている本です。

本書では話し合いとは
 自分が抱く意見をお互いに伝...続きを読むえ合い(=対話)
 他者との意見の分かれ道を探り合ってメリット/デメリットを考え
 自分たちで納得感のある決断を行い、ともに前に進むこと(=決断)
と定義されています。
特に最後の「納得感のある決断」というのが大事だなと、最近は仕事をしながらそう思います。

<感想・気づき>
本書で書いている内容/テクニック/考え方自体はそんな真新しいわけではなく、
ごくごく一般的ですが、あらためて納得できることが多々あるなと感じました。
(知識として知っているのと、実際に実践できるのとは、違うということですね:sweat_smile: )

最近はリーダー業務にチャレンジ中なので、周囲の人といろいろと話し合いをしながら仕事を進めることがかなり増えてきました。
話し合いが面倒だとか、話し合いをしなくても自分は業務内容が理解ができているなどと慢心したりして話し合いを省略して突っ走っちゃうと、周囲の人との合意形成ができず、そうなると全然物事が前に進んでいかないのだなと言うのを痛感します。最近は特に。(実体験)

逆に周囲の人と話し合いをすることで、
 ・自分には見えていないものが他の人には見えていて勉強になることもあったり、
 ・自分の意見+他者の意見をMIXすることでより発展したアイディアが生まれることもあったり、
 ・チームや組織の結束が強まり、1人1人がより成果にコミットすることにもつながるなど、
メリットもかなり多いと感じました。
話し合いをするのが結局のところ近道なので、「急がば回れ」という感じですかね:thinking_face:

あとは話し合いをいつまでもやり続けるだけではなく、
ある程度意見が出尽くしたら決断もしないといけない。対話と決断はセットです。
本書でも「多数決で決めるのは安易な逃げ道」と表現があり、賛成・反対がある中で
何を軸にして決めるかが重要であり、それを決めるのがリーダーかなと思いました。

まあ話し合うと自分の頭に無い意見がバンバン出てくるので、
それを吸収しようと必死になり、1日が終わったときの疲労度がすごいですが、、、:sweat_drops:
それだけその分が自身の成長につながっているのだなと前向きに思い、
引き続き頑張っていきたいと思います:smile:

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Posted by ブクログ 2022年09月28日

リーダーしか発言しない、何も決まらない、形だけの対話。
日本のいたるところにある、「残念な話し合い」をなくす。
本書では、相互理解を促す「対話の作法」と、結論を導く「決断の作法」を合わせた「話し合いの作法」について、本当にわかりやすく丁寧に解説してくれます。

かくして、私たちは、対話について考える...続きを読む以前に、次の2つの命題を大前提に話をしていかなくてはなりません。
命題1.「対話とは何か」という問いに答えられる人はほとんどいない
命題2.「対話のイメージ」は見事に人によってバラバラである
もっとも「対話とは何か?」について答えられなくても、対話にまつわるイメージがバラバラであったとしても、それは無理のないことなのかもしれません。実は、対話というものは、私たちがふだん「日常生活で行うコミュニケーション」では「ない」のです。だからこそ、私たちの多くは、対話に「慣れ親しんでいません」。それは無理のないことなのです。そこで、私たちが受け入れなければならない命題は次の通りです。
対話とは「非日常の特異なコミュニケーション」である。
対話は日常の場面に数多く潜んでいるわけではありません。人々は多くの場合「対話」を経験していません。というよりも、むしろ、私たちは日常生活を生きる中で、「対話」を意識して「避けたり」「はしょったり」しながら、生きているのです。 ー 124ページ

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月06日

話し合いということがどういうことか詳しく解説してくれている。
話し合いが、安易な多数決になり、決まったことに対して、だれも責任を取らず、文句ばかりいう今日この頃。そんなことを言って自分や自分の身近な人もそうなってしまってはいないだろうか?
対話は、いかに同じ土俵に乗れるかがまず重要。そして、よく聞く...続きを読むこと。そこに心理的な安全性はあるか?そして、最終的には決めること。決めたものを実践してまたその次に繋げること。
小学校なら学級会はまさにこれだなと思う。やっぱり、多数決だとうまくいかないとか、実際経験してみないとわからないよね。
そういう意味では、失敗もとても大切で、やはり一朝一夕には行かない。そこにおいて話し合いを嫌いにならないでほしい。無気力にならないでほしい。小学校担任としてできることは、やはり大変どけど、楽しいし、意味があることだと実感させること。
長い目でみて世の中が、よりよい話し合いが実現する方向にいってほしいな。でも、効率ばかり重視する世の中では無理だよな。じゃあどうする?

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Posted by ブクログ 2024年01月14日

普段無意識的にやってることを可視化され、「なるほど、自分は対話は充分やってるつもりだったが、対立を極力回避するファシリの傾向があるな」とか、「決断する時に強めの発言になってたのは、罪悪感からで、決め方の合意をしてなかったからかな」とか振り返れた。
スタートの問いかけによって、方向性が決まるのも納得。...続きを読むもう少し具体的に、決断へのファシリを教えてほしい。

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Posted by ブクログ 2022年12月11日

内容に興味あり、購入。

話し合いはこれからより必要となるが、そもそも話し合いの仕方を人は知らない/教わらないということで、その作法を示してくれた一冊。
話し合い=対話+決断と分解しそれぞれ丁寧に説明する様は、非常に実践する上で意識しやすい構成になっていると感じた。あとは最後に書かれているように、実...続きを読む践が必要。

一方、冒頭のなぜ話し合いが必要かについては、正直100%同意と言い難い。相手方も話し合いに応じる姿勢を示してるように見えないのに、片方だけを批判するのはどうかと。
また、前提の擦り合わせすらできない人というのも存在する中で、話しをしないといけないではちょっと弱くも感じた。

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Posted by ブクログ 2022年11月16日

話し合いとは何か?
という一見今更のような問いだが、
確かに自然と身につける術のようにカテゴリされ、
その手法をきちんと学ぶ機会はなかったかもしれない。

そうそう、こういうことある、と頷けるものばかり。
(この話し合い、どこに着地するんだろう?)
(何十分と話し合って、何も決まらないけど…?)
...続きを読むいうように、会議中にモヤモヤすることがある人におすすめ。
会議の参加者が同じ方向を見て、こうした目的意識と術を持って臨めば、話し合いはもっと有意義なものになるはず。

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Posted by ブクログ 2022年09月25日

基本的なことだなぁと思いつつ、これができたら多くの会社が変わりそう。一社に一冊、あるいは研修のテキストとしても良さそう。

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