【感想・ネタバレ】あなたのそばでのレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年12月22日

野中柊さんは恋人との食べ物の描写がピカイチな作家さん。
悲恋よりもいちゃらぶの話が好みです。
今回は登場人物が次回予告みたいなかんじでちらっと出てきて次の話へつながる構成で、少女マンガを読んでるみたいでした。

●オニオングラタンスープ
菜名(高校生)と春生さん(菜名の父より2個上)の結婚記念日1年...続きを読む目。
じぶんよりも、料理上手でチャーミングな母と春生さんのほうがお似合いに見えてしょんぼり。
【共感】
・バージンロードで父とどこまでも歩いていきたい気持ち
・焼きたてのパンの香りを日当たりのいいベランダで吸い込む幸福感

●光
生徒会長の松本一樹くんと恋に素直な美人教師の雪絵先生の、今。
未来も共にしたいと相手に夢中の少年と、今このときを大事に考える年上の彼女。
先のことを考えずに、「今正しいと思うことをする」適切さ。
【共感】
もちろん未来を考えて建設的に生きることは大事だけど、恋と趣味は「今」を大事に積み重ねていけばいいだなって思う。 

●イノセンス
バーを経営する恋多き瞳子の、少女時代に亡くなった妹で癒しの手を持つ瑛子に馳せる思い。
【共感】
・死んだら、化けて出るのは怖いけど、何かで合図をしてほしい。桜を咲かすとか雪をふらすとか、素敵。

●片恋
緒方勇輔が、兄の嫁である衿子と惹かれあってしまった冬。
【共感】
・クリスマスツリーを囲んでうちで二人で過ごす豊かな夜の素敵さ。
・揺らいでいるときに占いで確定されて何かが壊れることに対する怖さ。

●運命のひと
デザイン事務所を夫婦で営む沢村恭子と俊。大きな犬のような恋人の吉田くんや俊と関係のあるバイトの椿ちゃんがいて、かつての楽園の時期が過ぎたのだとしても運命のひとであるという思いは揺らがない。
【共感】
・椿の恭子に対する憧れと嫉妬。すきだけどそれがじぶんではないという失望感。
・恭子の、夫と関係があると分かっても抱く椿に対する愛情。慕ってくれているかわいい女の子って憎めないものだ。

●さくら咲く
聡の、美也に対する愛が溢れてとまらない話。笑
義父の診療所を経営する明信と、千鳥のマイペースな両思いを歯がゆくてくっつかせようとするのがほほえましい。
【共感】
・やっとキスができるね
・目に映るすべてのものを魂に刻み付けておこう。

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