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Posted by ブクログ 2023年06月06日
あまりにも凄く良い。乙一さんの作品を読むまでは"乙一ワールド"とか陳腐な言葉でいて寧ろ今更とっつきにくいなあと思っていたんですが、何も考えずに黙って読めってのがしっくりくる。とにかく読めば引き込まれて戻れないし、こんなのが書けるなんて狡いです!
Posted by ブクログ 2023年04月08日
血液を探せと飛行機の作 犯人探しと結末を想像しながら読む 面白かった。
神の言葉はラストまでゾゾっとしました。
短編だけど読み終えた後余韻にひたる
Posted by ブクログ 2023年10月04日
1に比べるとパンチに欠けるけど、相変わらず独特な世界観だった。前と比べてコミカルな話が多くて読みやすさはあった。ハイジャックされた飛行機で安楽死の薬を買うか悩む話と、お母さんが猫とサボテンを逆に認識してしまうようになった話が面白かった。
Posted by ブクログ 2023年09月16日
分冊化その2です。映画化されなかった5編+単行本未収録の超短編(4p)1編が収められています。
『ZOO1』のレビューで、共通テーマはないと書いてしまいましたが、強いて挙げると「生と死」でしょうか‥。ただ、本作もそれぞれテイストが違うというか、タイプが異なる作品が並んでいます。
乙一さんの個...続きを読む性豊かな作品群と言うべきか、ひょっとしたら実験的な取り組みをしているのか、とさえ思ってしまいます。
『ZOO1』以上に、ホラーとギャグ、ドタバタの共存? ブラックコメディ? の気も加わっているのが新鮮です。そのジャンルの域を超越した多種多様な作風は、デパ地下の美味しいものを摘み食いする感覚です。
特に、声で人の心を操る話なんかは、カルト宗教の洗脳のような生身の人の怖さを感じました。
また本書は、その題材・発想が、後のテレビ番組や出版業界へ大きな影響を与えたのでは? とも感じました。それくらい、将来を暗示する事件的小説とも言える気がしました。「〝◯◯の原点〟的なもの」がたくさん散りばめられていますね。
強烈な吸引力のある表現、それでいてスルリと読者を煙に巻くような文章を、もう少し体験したくなります。(これって沼? 中毒の始まり?)
Posted by ブクログ 2022年12月29日
長いこと積読していてまったく気づいてなかったのですが、ハードカバー版を2冊に分けて文庫化してたのですね…!
てっきりZOOの続編だと思い込んだまま◯年積んで、やっと手に取って気づきました
恥ずかしいです
文庫版だけに収録されている短編が
この短さにも関わらず秀逸なので
これから読む方は文庫版が圧倒...続きを読む的におすすめです
Posted by ブクログ 2022年12月10日
いい意味で振り回される一冊。短編集なので色んな話が収録されているのは当然のことだが、あまりにも振り幅が広すぎて感情が忙しい。
乙一ワールドを強く実感した。
Posted by ブクログ 2022年09月29日
『ZOO1』と比較するものではないかもしれないが、ユーモラスな作品が増えた印象。ただしっかり黒乙一してる。「closet」はミステリとしての完成度が高く満足度◎。なぜ2冊に分けたのかは釈然としないがよい1冊。
Posted by ブクログ 2022年08月24日
シュールなコントを見たような気分。
ZOO1よりもだいぶポップな感じ。話の展開はメチャクチャというか、わけがわからないというか、ふざけているというか。
どの話もおかしな設定でありえないはずなのに、なぜかすんなりと受け入れてしまえてスラスラと読めた。言葉の魔法なのか?
Posted by ブクログ 2022年07月20日
乙一 著
ZOO 1の続きのようで続きじゃない!
こちらも6つの短編集で構成されている作品。
解説の島本理生さんも書かれてたように…
北上次郎さんの『何なんだこれは。』という
腰帯のコメント!確かに〜と唸る(・_・;)
乙一氏が異彩を放った作家さんであることは
間違いない‼︎
ZOO 2は不気味さ...続きを読むが増すような、それでも
コミカルに描かれていたり、(" ̄д ̄)ゲッ!異常じゃ、とゾッとする思いとはまた別の、何だろう…異様な不思議な感覚に誘われる。
確かに形容し難い。これが所謂、乙一ワールドとしか表現出来ない世界なのだろう。
ZOO 2は
『血液を探せ!』『冷たい森の白い家』
『Closet』『神の言葉』
『落ちる飛行機の中で』
『むかし夕日の公園で』の6編。
“血液を探せ”は物語の入口がホラーかと思わすような…サスペンス仕立て?けどコミカルな、何なんだこれは⁉︎の世界ですな。
“冷たい森の白い家”は不気味(゚д゚lll)でも…
“Closet”う〜む、何だかミステリー劇場か?
“神の言葉”不気味、不気味、異常で哀しい。
“落ちる飛行機の中で”はこれまた何なんだ!
でも、現代を象徴するような笑えるのに、虚しさと切なさが入り混じって、ラストはどうして⁈という気持ちもあったりする。
でも、この6編の中では私的には一番好き。
ラスト6編目”むかし夕日の公園で”
本当にショートストーリー
でも、この短いストーリーの中にグッと詰め込まれる感覚は幼き自分の記憶のどこかにあるような気持ちにさえしてしまう。
この不思議な魅力が多くの乙一ファンを惹きつけているんだろうなぁ。
また次はどんな乙一ワールドの世界を楽しめるかな…と読み終わった後に考えているのだもの。
全く油断も隙もない(^^;;笑
ところで、私も表題の『ZOO』
何で”ZOO”何だろう?って思っていた。
解説の中に説明があった、、
グリーナウェイの映画…(*'ω'*)なるほどね〜
Posted by ブクログ 2022年06月16日
あっさりしているようで、よく考えると濃いめの絶望。
神の言葉を読んで、なんとなく映画メメントを思い出しました。全然違うんですけど、なんとなく。
Posted by ブクログ 2022年05月20日
恐ろしさがありつつ、なぜか爽快感がある。
どの話も色んな意味で、それぞれ違った驚きがありました。
乙一、すげーな!
Closetは見事に騙され2回読んだ。
2のなかで『落ちる飛行機の中で』が1番好きです。
Posted by ブクログ 2022年05月12日
前作に続き一気読みしました。
改めて乙一さんの魅力に気付かされました。
どの短編もオチが読めず、驚かされるものばかりでした。
個人的には「Closet」と「神の言葉」が好きでした。
「Closet」は読者の先入観を利用した見事なトリックで読み終わった後、もう一度読み返しました。お見事としか言いよ...続きを読むうのない作品です。
そして「神の言葉」では、他人からの評価や世間の目を気にして生きている人が多い現代では、より多くの人に刺さる話だと思いました。勿論、僕自身にも刺さるところがあり感情移入してしまう場面が多く存在し、読んでいてせつなさを感じさせる作品でした。
乙一ワールド全開の「zoo」2作品は本当に読んでよかったと思えました。未読の方は是非。
Posted by ブクログ 2022年05月02日
短編6作。解説は島本理生。
ZOO1に続き、こちらもà la carte と言っても良いほどバラエティにとんでいて、振り幅大きい!
1篇目が、珍しくも、軽々しくコメディー的文章。登場人物のネーミングに〝かーるく書いてます〟感がありました。
ので、2篇目がガツンときまして………優しい文章なのになん...続きを読むて怖いんだろうと。
他4篇とも、それぞれ乙一ワールドがギュッと詰まっているのでお得感あります!
短編なのにジェットコースターに乗せられてる感じが心地よかった〜
星新一を思い出させてくれますね。
Posted by ブクログ 2021年09月28日
zoo1と比較して私は2の方が面白かったです。
前作に続き、更に尖った乙一ワールドと
言えるかな笑
神の声、落ちる飛行機の中でがオススメです!
Posted by ブクログ 2024年01月19日
zoo1が面白かったのでこちらも追って購入。
1に比べてユーモア多めで恐ろしさも平均すると少し控えめかな?という感じでした。
4話目『神の言葉』が特に面白かった。(グロテスクな描写あり)
印象的だったのは2話目の『冷たい森の白い家』。海外のお伽話を思わせる情景描写で、でもお伽話にはありえない生々しさ...続きを読むと恐ろしさ。あんまり読み返したくはないかも。
どのお話も読みやすくバラエティに富んでいて楽しかったです。
Posted by ブクログ 2023年12月13日
短編集2冊目。
1冊目と違って実験的な短編の印象。
残酷さをまわりくどくして、別の答えに辿り着いたと読者にとってはハッピーでない結末で結んだような印象。
好きなのは冷たい森の白い家。
こんな映画あったなと思いつつ、暴力も残虐性も落ち着いて読ませるのでかえって綺麗なのでは錯覚させてしまう。結末も好き。
Posted by ブクログ 2023年06月08日
個人的には好きなジャンルと
ちょっと怖っ ちょっと過激、、、なものもあったけどサクっと読めました。
長編にはまだチャレンジしてない私にはよいボリューム。ラストのお話、なんか好きだなぁ。。ミステリアスすぎる。。
Posted by ブクログ 2023年04月14日
本書は六遍からなる短編集。
ユーモラスなものからミステリー調のもの、大人の童話的なものなどテーストはさまざまで粒揃い。
「乙一ワールド」全開‼︎
Posted by ブクログ 2022年12月24日
乙一ワールド。と世間では言うらしい。この青い表紙の方は「神の言葉」が良かった。後半なんだかよく分からなくなったが、何だか好き。「血液を探せ!」これもバカバカしくて好き。三谷作品の「ザ・マジックアワー」的な感じを思い出した(雰囲気レベル)。
このところ短編ばかりだったので、読み応えがなかった。次は長い...続きを読むのを読もうと思う。
Posted by ブクログ 2022年08月22日
『ZOO1』よりは面白いと感じる作品が少なかっ
た。「冷たい森の白い家」は童話のようだったけど、幼い頃酷い扱いを受けた少年が捨てられて徘徊したあげく、死体で家を作るという描写はなんとも幻想的なイメージを抱いた。
Posted by ブクログ 2022年08月12日
ZOO1のSEVEN ROOMSがトラウマだったけど、2は心穏やかに読める作品が多くてよかった。
「血液を探せ!」と「落ちる飛行機の中で」がラーメンズのコントみたいに進んでいき、どちらも深刻な話なのに面白おかしかった。
世にも奇妙な物語にぴったりな世界観の話が多い。
無駄な言葉を削ぎ落とした、シンプ...続きを読むルな文章だから、スラスラと読めてしまう。
グロテスクな描写が多いのに、透明な清潔感があって不快に感じない。
終わりのない後味がある文章を書く、それが乙一さんだと思った。
Posted by ブクログ 2022年08月10日
5つからなる短編と1つのショートショート
コミカルあり、ホラーあり、ミステリーありと色々な要素が凝縮されている1冊
自分的なオススメは血液を探せ!とCloset
血液を探せ!はあのユーモラス溢れるワシや周りの人間から織り成す展開が自分に刺さった
Closetは50ページと短いながらしっかりとミステリ...続きを読むー然としており、あの結末は良かった
個人的にはZOO 1よりこちらが好き
Posted by ブクログ 2022年08月04日
zoo1に続いてヒステリックな作品が多く、サクサク読むことができた。
「血液を探せ!」と「Closet」が特に印象深い。
前者はとてもユニークも交えた作品であり、怖さがあるもののどこかふわふわした感じがあった。
後者は一言で言うと騙されました。そうきたかと思わず感想。
Posted by ブクログ 2022年07月24日
1作目に続き、独特な世界観でした。
グロテスクなのに、あまりそう感じなかったです。
『神の言葉』が印象的です。
無敵キッズ…って心の中で呼んでました(笑)
気持ちは分からなくもないし、悪い子ではないのかもと思いつつ…その能力ちょっと羨ましいと思いつつ…。
『落ちる飛行機の中で』が1番ドキドキしまし...続きを読むた。
日常に溶け込んでいるが、実はさらっと禁忌を犯せる猟奇的なお姉さん…とか、最後まで期待しちゃってました。
解説通り、周囲に説明しにくい作者様ですね。
多様なテイストで楽しませてもらえるとしか言えないです!
Posted by ブクログ 2022年06月30日
SF系が苦手なのですが、相変わらず乙一ワールドはすんなり入ってきて読みやすい。
相変わらずのどう進むか分からない展開とわかった時のぞぞっとするような悪寒、そして物語の登場人物のその後の心情を考えさせられる。
個人的には1の方が好きですが、短編なのにぐっとくるむかし夕日の公園で、がささりました。
Posted by ブクログ 2022年06月02日
続けて再読。短編5.5編っていう感じ。
どれも切れ味ある短編。
すごく頭が良くて文章が書ける少年が、その時期のパラドックスをそのまま表現している感じ。
「冷たい森の白い家」
馬小屋で虐待を受け育つ子供。理不尽な待遇は続き遂に追い出される。一人で生きる為、死体で家を作る。家の壁の一部として使った姉弟...続きを読むの遺体を家に返しにいくと昔優しくしてくれた女の子の子供達だった。無感情表現極まる。
「血液を探せ」「クローゼット」は、ミステリー仕立て。思いの外、手が込んでいる。
「むかし夕日の公園で」
4ページの超短編。一度読んだら忘れられない一作になりますね。
Posted by ブクログ 2021年01月23日
ZOO1に続いて。
【血液を探せ!】
無痛症の老人。ある朝起きると脇腹に包丁が突き刺さっていた。一体いつ誰が?遺産狙いの妻か、会社を牛耳りたい長男か、いまいち頼りにならない次男か。
シリアスかと思いきや、無痛症なので本人の意識があり、笑えるシーンもある。まさかのドタバタコメディ。
【冷たい森の白...続きを読むい家】
奴隷のように扱われてきた家から逃げ出し、山に辿り着く。雨風を凌ぐため、人を殺し、その死体を使って家を作る。
気味の悪い話。ラスト、あれは因果応報というのでしょうかね。
【closet】
話せば話すほどネタバレになってしまうので多くは書けないが、兎にも角にも騙された。
ミスリードの多さに感服。
【神の言葉】
自分の放った言葉が現実になる。そんな不思議な力を持っている少年の物語。自分の欲のために使ってしまうのが、なんともリアル。最後に救いを用意していないところが乙一さんらしくて安心。
【落ちる飛行機の中で】
ZOOすべての短編の中で1番好きな作品。
世紀末生まれなので1行目から引き込まれた。ハイジャックされた飛行機の中で、墜落死を選ぶか安楽死を選ぶか。オチは割とあっさりしていて、あくまでこの話は飛行機の中が舞台なのだというところにグッときた。クセがバレそう。"私"とセールスマンの会話があまりにも周りの空気感と一致しなくて良い。何故か楽しい。伊坂さん作品が好きな方は、こういったお話好きなんじゃないかなと思った。
私だったら最後までもがいてしまう。つまり墜落死なわけですが。確実にではなく、長く生きられる方をという考えに至る、かな。みなさんはどうだろう?
【むかし夕日の公園で】
ショートショートだからといって油断するな。普通にホラー。何だったの...?