感情タグBEST3
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周囲が出してくる正論、白か黒かはっきりしろという圧力、そういうものに対して抱く違和感を感じたら読むべき本だと思います。白であっても黒であっても、どちらも正しく間違っていて、本当ははっきりしないほうが良いこともあるということを言ってくださっただけで、私は救われました。
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○精神科医の香山氏の作品。
○自身の考えるSNSやテレビなどとの向き合い方を中心に、「考えること」について考察した作品。
○著者の医師としての分析は面白い。
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2014年の56冊目です。
香山リカという名前がペンネームだと初めて知りました。
でもその名前を使うことで自分を使い分けているということでした。確かに香山リカという名前で病院に勤めていたらそこの精神科は大変なことになっているでしょうね。ある意味勤務医として仕事をするためには必要な使い分けなのかもしれません。
自分の存在意義を確認するのが難しい社会になって、「私」とはなんなのかという主題を考えざる得ないということです。私はこう思う。という私とは他者によって形成された存在であるという考え方ある事は認識できていましたが、改めて”私”はなんなのか何に従って行動し発言し決めるのかということだが、その時私が決めたことが、普遍的に絶対変わらない判断だとは言えない。状況や環境が変われば私は私の判断は変わるのもで、軽々に、私とはこうであると決めつける必要はないと結論付けていると感じました。臓器提供の意思表示は、いつどんな状態で”私”がした判断なのか?これからも変わらないのか”私”は。
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最後の終章を読むだけでもいいかもしれない。(終章の為には全章読んだ方が良い。)「世の中の意見」とタイトルにあるが、科学って何?医学って何?みたいな部分も大きい。著者が悩んでいることを書いているような気もする。人から感情を無くせない以上、科学ができる範囲って限られているし、科学は一つの指標でしかないと思う。それとどう付き合うかは人それぞれなんだろうけど、その為には科学の限界を知っていかなければならないのかもしれない。
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何事も中庸である、と。
生きて行く中で、二択だけの選択肢しかなければ、確かに楽だろうな。
そして、現代の日本人もyes or noの二択型人間が増加していることは体感する。
政治、経済、スポーツなど諸所に触れているが、巻末の医療についての章は答えのない問いだな。
延命治療の是非。
タイトルについて記されているのは前半のみで、後半は著者のそれこそ「私」について書かれている。
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「少数派になるのを恐れない」「わからないときには判断を保留する」「変節を恐れない」
香山先生が言いたいことは以上。
わかりやすい!
どのお話も「聞いたこと無い」「考えたことも無い」って話じゃないけど
改めてじっくり説明してもらうとよくわかった、ような気がする。
…タイトル、が、えっと、…ちょっと期待させ過ぎじゃない?
自分は期待しすぎちゃった。
Posted by ブクログ
いろいろな局面で、わかりやすい勝ち組/負け組や賛成/反対といった2分法が使われていますが、もっと中くらいでもよいのでは?というスタンス。無理にぎすぎすしなくても、柔らかい構えで社会と接することで、生きやすくなると思うのになーといった主張に聞こえました。