【感想・ネタバレ】傷はぜったい消毒するな~生態系としての皮膚の科学~のレビュー

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Posted by ブクログ

傷の治癒過程やなぜ湿潤治療がいいのかについて分かりやすいのはもちろん、化粧業界のマッチポンプ、医療や科学のパラダイムなど、ここまで書いていいのかなと思うような内容どした。
生物の進化の話で締めくくられているのもいい。お肌の常在菌大事にします。

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2022年04月09日

Posted by ブクログ

p.54 さまざまな面で発達を続ける現代医学の中で、傷の治療の分野だけが19世紀の治療のままであり、そのことに誰も気がついていなかったのである。
→ ソフトウェア開発でも同じこと言えるかな?
3層WebシステムとかメールとかDNSとかIPv4とかsyslogとか。。。
問題意識があって刷新しようという試みが繰り返されてるけど、破壊的イノベーションまでには至ってないのよね。

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2019年09月29日

Posted by ブクログ

表題通り、この本を読むと以下に、傷に対して間違った対応をしていたのか分かる。この本に従えば、これまで痛かった傷もすぐに痛みがとれ、かなりひどい傷でも、綺麗に治る。
しかし、この本の価値はそれに留まらず、医学が科学になるヒントが含まれていると思った。生物学や化学の知識をベースに治療が検討されるようになったとき、医学はこれまでの常識を脱ぎ去り、金儲けの技術から、患者を助ける技術に昇華するであろう。

以下注目点
・消毒薬は傷を深くする。接触性皮膚炎や、アナフィラキシーショックの元になる。消毒すればするほど、傷は深くなり、化膿する可能性が高まる。
・傷をなめると痛くなくなるのは、濡らすから。乾かすと痛い。

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2018年11月12日

Posted by ブクログ

半分読んだ。白色ワセリンとバンドエイド社の「キズパワーパッド」購入。ホントに痛みが無くなりびっくり。治りも早かった。

この治療法、信じます。

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2014年05月18日

Posted by ブクログ

けがややけどは消毒して傷薬を塗るのではなく、きれいに洗った後、白色ワセリンを塗ったラップで覆って自然治癒力に任せた方が、痛くなく、早く、きれいになおるという、びっくりするような主張の本。
一見「トンデモ医療」の本のように見えてしまいますが、読むと宗教がかった思い込みのものとは正反対で、著者は形成外科の経験のある医師であり、生物学的な現象の機序を明らかにしており、自分自身の体での実験も行っているとしていることで、ものすごく説得力を感じました。
とはいえ、あまりにもこれまでの常識とかけ離れているので、直ちに実践するには相当勇気がいりますが、次回自分自身のけががあったときには、必ず念頭に置いておきたいと思わされました。

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2014年03月24日

Posted by ブクログ

消毒で何をしているのか。
何が死んでるのか。
考えたこともなく、子供の頃はオキシドールぷらす赤チン。
途中から赤チンは良くないと母がいいだし、オキシドールに。
それが当たり前と思ってきた。
理由も考えずに…怖いなぁ。
いろんな意味で、なんで?って思い直すことの大切さに気付いた。

スキンケアで、肌が弱い私はいろいろ試して今洗いすぎない&塗りたくらないにたどり着いたのだけど、それでよいのだとこの本で確信。
皮膚のなんたるかをもっと知りたいと思う。

この著者の本、他も読む予定。

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2013年08月15日

Posted by 読むコレ

一人でも多くの方に読んでいただきたい本。
単にヤケドや傷の手当についてだけではなく
細菌(常在菌・通過菌)、皮膚の再生、生物の進化等々
隅から隅まで納得する。
体験的に気づいてたいた事を説明してもらった爽快さ。
医学は科学ではないのだな…とも実感した。

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2013年05月22日

Posted by ブクログ

 著者が提唱する湿潤治療。具体的な処置法だけでなく思想的背景まで踏み込んだ記述。
「この湿潤治療は基本的に、私が独力で作り上げ、理論化したようなもの」「消毒薬は現代医療の根幹に食い込んでいる」「EBMの発想自体は悪くないのだが」というような物言いにはちょっと構えてしまうけど,「消毒文化」の歴史,傷が治るメカニズム,人体と細菌の関係,創傷治療の専門家不在や創傷治療軽視の風潮等からしっかり論じられていてなかなか説得力がある。

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2013年03月10日

Posted by ブクログ

 以前に科学の歴史の本を読んでいて「パラダイムシフト」について、考えさせられることがあった。
 知れば自明のことなのに、過去の知識の積み重ねや、世間の常識などに捕らわれ、なかなか新しいことを認められない。意地ではなくて、人の本能や脳のシステム上、どうしようもないことであると思う。(簡単に言いえば、コロコロ代わると拠り所となる根幹が確立できない、ということ)

 そして、社会システムが過去の成功の積み重ねを評価するのが安全である場合(そらそうだ)、新しい技術をすぐに認めるのは難しい。
 だからこそ科学者ではなくて、一般人が「新しい技術」を知ることを怠ってはいけないと思うんだよね。新しい技術を知る人が増えれば増えるほど、変化するスピードが速い。(たとえばインターネットとかスマホとか、利用者が多ければ多いほど進化する)
 ただ、スピードが速いから正しいとか間違ってるって事ではないと思うけどね。それを使ってどう生きるかがポイントなのだろう、きっと。

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2012年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この夏井先生はお医者さまだが、今を生きる人生論までこの本は書いてある。
なぜ消毒してはいけないかの解説にまで天動説や地動説、さらには地球上で繰り広げられている歴史まで書かれている。

「パラダイムシフト」は今ある通説のあたらな逆説が大きな原動力となるとまで記載されている。
我が三男がアトピーを書き壊し、おそろしいほどの浸潤液が出でいた頃、この浸潤療法を試してみたら3日であたらしい皮膚がよみがえってきた。いままで2年間悩んでいた??ものは

というくらいの快挙ある方法。ぜひ一読あれ。

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2012年12月12日

Posted by ブクログ

長らくお決まりとなっている、傷(切り傷擦り傷やけどなどの外傷)は消毒し、乾燥させる治療は間違いで、湿度を保って空気にさらされないようにすることで早く綺麗に痛みもなく治るという湿潤治療に関して、なぜそうなるのかも素人にもわかりやすく解説してある本。
近頃巷でよく聞く「キズパワーパッド」などがその湿潤治療に当たる。

実例、実績もあるのに、なぜ湿潤治療がまだ然程普及していないのか、主たる原因である医学界の構造についても面白い例えを交えつつ辛辣に批判し、最後の章は皮膚や神経構造の進化についてSF並に(言い過ぎか)面白い仮定を披露して終わる。

後半部分はともかく、湿潤治療や、なぜ従来の治療法がダメなのかは誰もが知っておくべき内容だと思う。
とりあえず白色ワセリンは入手しておいた。

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2012年07月31日

Posted by ブクログ

医学は生物学の中でこそ生きてくる。傷ややけどが驚くほど簡単、きれいに治る方法は人間の体からのメッセージに素直だった著者だからこそ発見できたことなのでしょう。個人的に好きなのは化粧(やシャンプーなど)が皮膚に及ぼす影響のところ。美しくありたいというのはだれしも思うところだから。それからぜひ薄毛とか脱毛についても考察してほしいです。

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2012年09月13日

Posted by ブクログ

 この本はすごいぞ!
 
 こんな画期的な治療方法を普及させないのは、なにより患者にとって良くない。
 
 しかし医学界の旧態依然とした体質にはあきれるしかない。
 
 脚気治療にオリザニンを発見しながらの森鴎外みたいなお馬鹿医師に邪魔された鈴木梅太郎や、学歴がなかったばかりに学閥に縛られた日本を出るしかなかった野口英世の悲劇は遠い昔の話ではないようだ。
 
 幸いな事にこの治療法は個人でも簡単にできてしまう。一家に一冊の必需品だ。

 擦傷や軽度な火傷で医者(特に大病院)に行くのは止めたほうがいい。傷痕が後々まで残るだけだ。



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2017年08月15日

Posted by ブクログ

・2009年発行。著者は医者。
・消毒せず乾かさないと傷が治る(外傷の湿潤治療)。キズパワーパッド。白色ワセリンを塗ってラップする。
・傷のじゅくじゅくは最強の治療薬。浸出液(=細胞成長因子)を外に逃さない。
・情報は共有されてこそ価値がある。
・消毒薬はどうやって細菌を殺しているか。破壊のターゲットはタンパク質。人間の細胞膜蛋白も破壊する。
・根拠はないのにその時代の誰もが信じていることをパラダイムという。
・臨床医学はパラダイムだらけ。なぜなら人間の体はブラックボックスだから。
・ひとつのパラダイムから次のパラダイムに置き換わる現象をパラダイムシフトといい、科学の歴史には何度もパラダイムシフトが起きている。
・人間は常在菌なしには生きていけない。人体の全細胞数より腸管の常在菌の数の方が多い。
・皮膚や頭皮から分泌されるもので温水で溶けないものはない。石鹸やシャンプーは不要。
・化粧品は肌を老化させる。ほとんど乳化剤(界面活性剤)が含まれているから。皮膚常在菌に必要な皮脂が分解され続け、その代わりに栄養にならないクリームが覆っている。
・マッチポンプ=マッチで火をつけ火事になってからポンプで消す=裏で問題のタネをまき、問題が大きくなってから収拾を持ちかけて何らかの利を得る。ユーザー側の無知を前提にしている。
・ほとんどの皮膚の痒みは白色ワセリンをすりこむことで軽快する。
・皮膚を乾燥させるもの=クリーム、乳液、石鹸、ハンドクリーム、尿素含有クリーム(=界面活性剤を含んでいるため)

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2021年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

え、消毒って、過去の産物なの?
確かに口内炎って消毒しないけど、化膿したことない。
筆者は門前仲町の「なついキズとやけどのクリニック」院長であり、創傷被覆材「プラスモイスト」の開発者でもあり、超絶技巧的ピアノ弾きでもあるそうな。
ワセリン愛好家としてはウンウンと納得できる話多し。
あと、第11章の「脳は皮膚から作られた⁉︎」仮説が特に面白かった。神経伝達物質が元々は創傷治癒物質で、その特性がそのまま神経質伝達物質として適用されたってんである。あ、鎮痛剤が火傷の痛みに効かないってのも知らなかった。何気に重要よね?

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2019年12月08日

Posted by ブクログ

【要約】
・傷口は消毒して乾燥、というこれまでの医学界の常識は誤っている、傷口は消毒せず、湿潤状態で治癒する。

【ノート】
・blog not foundでの紹介
・傷に対するケアとして湿潤治療の存在を知るだけでも随分と役に立つが、その理屈に至った著者の過程を教えてもらうのが、また面白い。さらに、細菌と、その存在意義についても理解が深まった。
・人間と細菌の共存関係。皮膚常在菌と黄色ブドウ球菌、「人食いバクテリア」ことレンサ球菌。「きれいずき」で石鹸で洗い過ぎると皮膚常在菌が減少して、他の悪玉細菌を呼びこむ余地を作ってします。
・脳と皮膚は源が同じ、という仮説。

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

西洋医学のセオリーからは反しているのかもしれないけれど、一通り読んでみると肯けるような。著者の経験から言われるとぐうの音も出ないというか。
この本以外にも、最近は石鹸で身体を洗うな!だったり、歯磨き粉+歯ブラシで歯を磨くな!だったり、殺菌する行為そのものに異論が出ているような感じがあります。徐々に科学的なエビデンスが集まって、ちゃんと学会でも議論されて、より良い医療が実現していけばそれはとても良いことなんじゃないかと思います。

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2017年03月27日

Posted by ブクログ

本のタイトルは軽い内容だが、内容的に皮膚の構造や痛み、痒み、神経系や生物の話まで多岐に渡り読み応えがある難しい内容であった。

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2016年12月18日

Posted by ブクログ

生態系としての皮膚の科学

切り傷もやけども消毒して乾かすのは邪道
消毒は細胞膜蛋白を破壊してしまう
しかも細菌は細胞膜の上に固い細胞壁を持っており
鎧を持たなう皮膚の細胞の方が先に攻撃されてしまう
消毒してカユミや痛みがあるのは攻撃されているから
更に膿や血液があると殺菌の前に膿の蛋白と結合して
バイキンを殺すという目的を果たさない

細胞の乾燥は傷みと死を意味する
肌も同じである
カサブタは皮膚のミイラであってその死骸である

傷は空気に触れないように乾燥を避けて包めばいい
白色ワセリンなどを塗ってラップで包むだけでいい
毎日取り替えるだけで痛みも取れ動くこともでき早く治る

皮膚には細胞成長因子という液が分泌されているので助け
更に皮膚と共生関係にあるモノとつながればいい
人間という単独の生物はこの世に存在しない
様々にお互いを補い合って連鎖しているのが
宇宙の成り立ちである
家族・家畜やペット・動植物と共生常在菌・
あるいは部分と全体における相対関係

消毒剤や界面活性剤は常在菌を殺してしまう
常在菌は空気を好まず弱酸性を好むが
黄色ブドウ球菌などの流れ者は酸素と中性環境を好むから
洗い過ぎると常在菌を殺して流れ者菌を優遇することになる
弱酸性の石鹸は肌を乾燥させてしまう
肌からの分泌物は必要なものであって汚れではない

化粧という行為も皮膚を老化させる
化粧品の基材には乳化剤として界面活性剤があり
塗りっぱなしで過ごすことになる
その間皮膚の健康に不可欠な常在菌を分解し続ける

この本で響いた言葉に
手段の目的化・灯台下暗し・パラダイムという
モノの見方があったことだ

最後の章が面白い
生物進化の過程から皮膚の存在を見直すと
脳が皮膚から作られた?のではないかと言う考えに至るのだそうだ
(「皮膚は考える」傳田光洋 岩波科学ライブラリー)

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2014年09月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夏井睦の第二弾。
といっても、「炭水化物が人類を滅ぼす」よりこちらの方が先に書かれた本だ。

「炭水化物…」と違って下心(ダイエット)がなく読んだので、
内容よりも、
著者の自分の得た知識や情報を世の中の人と共有したいと思う気持ちや、
パラダイムに疑問を持ち、素直に力強くその疑問を追及していく姿勢に
心を打たれた。

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2014年04月15日

Posted by ブクログ

わけあって再読。
数年前に読んだときは、傷はどうやって治っていくかのの説明にふーんと思ったことくらいしか覚えていないけど、今読み返すと、それ以上に「やけど」の治療に革命的な変化をもたらしていることに目を引かれた。
これ、いまだに旧式の治療法を実践しているところはあるんだろうか?っていうか、まだ旧式が主流なんだろうか?

今のところ重度のやけどを負う予定はないんだけど、もし自分の身に何か災害が降りかかってきて、旧式治療万歳の病院にかつぎこまれたら、と、ちょっと戦慄しちゃう。

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2013年08月04日

Posted by ブクログ

普通に処方を知りたければ「うるおい治療」のすすめを読めばいいと思う。
でもこの本はこの本でとても面白かった。
パラダイムシフトの概念とか医学や科学の歴史とか考察がてんこ盛りだ。
かなりマニアックな内容だと思うが、とても読みやすく書かれている。
最後の章はちょっと眠くなってしまったけど(笑)

モノクロとはいえ、怪我の写真が出てくるので苦手な方は注意。

ピーターラビットのポターが科学者だったとは驚いた。
絵本出すのだって厳しかった時代だものね。

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2012年12月23日

Posted by ブクログ

【皮膚】生物学の視点から皮膚の傷に対する治療の在り方をゼロベースで考え直し、現代の治療法の問題点を掲示しながらも素人にもできる傷の治療方法を提案しているというかなり濃い本。皮膚の傷に関して、医学の歴史的な発展の流れについて分かりやすく説明をし、どこから現代の治療法が生まれ始めたのか、原因は何だったのかを突き止めている。この例から話のレベルを一つ上げて、医学という世界の中で起きている問題、パラダイムシフトについて、さらに生物進化と皮膚の関係についての考察もかなり面白い。この本で言及されていることが事実であるならば、もはや文化レベルにまでなってしまった日本人の清潔習慣をどのように変えていくべきなのだろうか。著者が行ってきた科学的態度が重要になってくるのは間違いないだろう。疑問を抱き、問題提議をしなくてはまだフォーカスされていない問題が生活レベルで多く存在しているように思う。

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2012年10月27日

Posted by ブクログ

消毒に根拠がなかったという事実に驚愕しました。油ぐすりを塗るといいというのは昔から感じていたのですが、傷を乾かさないコトがいいという仕組みであるコトを知ってワセリンは必需品になりました。

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2012年06月29日

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10章だけでもすごく参考になった。
手の洗い過ぎはいいことか、シャンプーについてなど、自分が知りたかったことが書かれてあった。

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2012年04月22日

Posted by ブクログ

湿潤療法の生みの親、夏井先生の衝撃の書!
切り傷や火傷なら、消毒液ではなく傷口の汚れを洗い流す「水」と傷口を覆う「サランラップ」と鎮痛効果が期待出来る「白色ワセリン」があれば、自宅でキレイにしかも短期間で治せるって話、貴方は信じられますか?
何よりも治療前に半信半疑だった患者さんの傷口がキレイに完治した結果が治療法の正しさを証明しています。
では、なぜ簡単で効果的な治療法があるのに医学界で共有されないのか。その理由についても多くのページを割いて解説しています。
昔は、今では考えられない危険で治癒効果の無い瀉血療法や水銀療法などが当たり前だった時代が確かにありました。当時の医者もいくら治療しても病気が治らないどころか悪化したわけですから、無駄で間違ったやり方だという事は知っていたはずでした。では、なぜ効果の無い治療法を続けたのか?それは、患者が治療を欲したからと他の医者も広くやっていたからです。とにかく苦しむ患者のニーズに何とか応えたいという気持ちと、有効な治療法が見つからない中でそれが医者として処置出来る唯一の治療法だったわけです。みんながしていたから、それが正しい治療法だったというのが真相です。
医学がこれだけ発展した現代ですが、近い将来、キワモノ扱いの「湿潤療法」が外傷医療方法の定番と認知される日を楽しみに待ちたいと思います。

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

少々くどくて、独善的でホンマかいなと思うところもあるが、湿潤療法なんてこないだ会社の休憩コーナーにも張り紙があったし、常在菌の話など、回虫博士にも通じるところがあって、ここらへんの菌も含めて人体のトータルなバランスを重視する考え方は強まっているのだろう。

なんで大腸吻合部を消毒しないでOKか(できるわけないのだけれど)なんて疑問を持った、著者の論理思考は分かりやすい。

主婦手湿疹は白色ワセリンで一日数回ワックス掛けすれば治るということだがウチでも実験してみるか。

創傷治癒機能が転用されて脳神経系ができたという仮説は面白い。あとMRSAの分裂が普通の菌に比べて遅いという話にも納得。

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2018年11月05日

Posted by ブクログ

擦り傷、切り傷には昭和40年代までなら赤チン、次は黄色いマーキュロクロム、次は透明のマキロン、というのが自分の応急手当でたった。いずれにしろ血が出た時は何か消毒液とされる液体を塗って、ばんそうこうを貼るというのが定番だった。ここではそれを否定し、消毒液は使わず、傷口から出る、じくじくした液体が回復作用があるのだ、と言っている。

すっかり信用した私はそれ以後、擦り傷、切り傷に消毒はしなくなった。で化膿したかというとそうでもない。まあ大した傷ではなかったということもあろう。そのしばらく後、もんどりうってひざを打ち、直径10cm位の擦り傷。もちろん血は出た。病院に行ったが、消毒液を用意した看護婦に先生は言った「最近は消毒しないんだ」というわけで、・・・確か血はぬぐったはず。でも消毒液でびちゃびちゃということはせず、結果化膿はせず傷はなおりました。

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2012年06月20日

Posted by ブクログ

傷は消毒せず水洗い、タオルやティッシュで拭き取り、被覆材で覆う。乾かさない。

新常識。入れ替わりはいつ頃だろうか。

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2013年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

湿潤治療について書かれている。原則、傷を消毒しない、消毒薬を含む薬剤を治療に使わない、創面を乾燥させないなど、今までの常識を覆す内容ばかりであった。傷のジュクジュクこそが最大の治療薬で、それを最大限に活かしてくれるものがプラスモイストや傷パワーパッドで、それで創部を覆うとあっという間に傷が治ってしまうとのこと。早速、子どもが怪我したときに実践したところ、ほんとにキレイに治ってしまった。驚きである。

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2012年04月01日

Posted by ブクログ

湿潤療法については噂に聞いていたが、正当なの治療法として今後定着するのか数年先を見てみたい。
まずは自分がケガをしたときに試してみたい。
楽しく読めたのだが、最後の筆者の生命進化についての推測論文は不要。

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2012年03月28日

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