【感想・ネタバレ】ありえない138億年史~宇宙誕生と私たちを結ぶビッグヒストリー~のレビュー

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Posted by ブクログ

ビッグヒストリーという概念を初めて知った。地質学・天文学・地球科学・生物学・分子遺伝学・歴史科学等、様々な分野をタテ糸とヨコ糸で織り成す、包括的な視座によるアプローチ。人間世界がごく僅かな可能性の中から生まれてきた、すべて偶然の連続の上に現在の姿があることがよく分かる。ビッグヒストリーという視座を持つことで、様々な物事、日々の出来事の見え方・意味付けも変わると思う。今というこの瞬間に存在するという奇跡に思いを馳せらされる一冊。

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2022年10月06日

Posted by ブクログ

 過去全体を理解しようとパノラマ的視点から見た歴史、それが「ビッグヒストリー」。著者は宇宙、地球、生命、人間の4つの領域に分けて考察する。

 まずはビッグバンによる宇宙の誕生。最新の推計では138億年前のこと。
 それから何が起きたのか。
1 恒星を生み出した。
2 その恒星の中で元素を合成した。
3 一部の恒星を爆発させ、新たな元素を宇宙空間に解き放った。

 〈地球の誕生〉
 太陽系は、大量の水素、ヘリウム、そのほか微量の元素で構成されている。しかし、地球の主成分は、酸素、マグネシウム、ケイ素、鉄の四つの元素。
 特にケイ素は、ほかの元素と結び付く手が4本あり、鉱物粒子を作ることができる。多くの道具にケイ素が含まれ、技術を発展させた。

 そして生命が誕生し、進化により人間へと。

 本書に寄せられた京大の鎌田浩毅氏の言によると、「連続」「偶然」が織りなす驚きに満ちた物語。
 私たちが今現在こうして存在していることを壮大なスケールで解き明かしてくれる、ワンダーな書である。

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2022年10月11日

Posted by ブクログ

 題名に惹かれて読み始めたが、流石に138億年を一冊にまとめるのはかなりの荒技である。ビッグヒストリーということで、出来事ではなく理論的な可能性、結果的に今がある偶然の可能性というところを論ずるだけになってしまうのはやむおえない。

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2023年04月12日

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