感情タグBEST3
Posted by ブクログ
知人に紹介された料理屋。
1人でしか行けない料理屋。
そこは、一緒に食べる人も紹介してくれる奇妙な料理屋さんでした。
ただ一緒に食べるだけで、会話はこちらが望んだ時のみ。
ただ静かに食べるという、それだけの話なのですが
半分ほど読んだ所で「おや?」と思い始めました。
主人公である小山は、後輩にその店を教えてもらいました。
その後、後輩が失踪してしまったので、小山が別の人間に教えた時
もしや…と思ったのですが、最後でやってくれましたw
まったく違和感がなく、文章ってすごい! と思った1冊でした。
Posted by ブクログ
森博嗣氏の本は初めて読んだ。
これ、すごくおもしろかった!!
タイトルと表紙の絵を見て「変わった子供」の話なんだろうと予想していたら全く違っていた。タイトルはまだしも、この表紙の絵は本当に子供みたいで今ひとつと思うのは私だけ??文庫版の表紙のほうがいい。
話の流れにはすぐに引き込まれました。
全体を通して「孤独」がテーマになっている。
Posted by ブクログ
【重い荷物を背負って先を急いでいる人間には、地面に埋まりかけている宝石はけっして見つけられない】
見とれるほどきれいな作法を見せる店に通いつめて、ふと人生を考える本。
ちょっと見てみたい。そして少し怖い物語。最後に主人公はどこに行ってしまったのだろうか。
はっとさせられる文章も多数あり。
Posted by ブクログ
謎めいた料理店で出会う「少し変わった子」たちが、あなたを幻想的な世界へと誘う物語。
何か事件が起こるでも、そのからくりを推理し解き明かすでもないので、気負わず読める一冊。
いとう
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工学部助教授にしてミステリー作家の森作品では、何故かユーモア小説を追いかけてます(笑)
タイトルと表紙で、この作品もそうだと思ったんですが・・どうジャンル分けすればいいんだろう。教授が毎回、別の女性と食事する話。コミュニケーションについて、人間心理についてと考えさせる部分も多い。で、謎は謎のまま終わる。設定以外に、特にストーリーもない。ラストは、ばれる伏線をしてうまくまとめている。けっこう、気に入りました。
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友人から紹介された名前のない、場所も決まっていない不思議な店。
そこに行くと、毎回違う一人の女性と二人きりで食事をする。話が弾む事もあるし、殆ど喋らない事もある。そして、二度とは会わない。
自分も人の話を聞いているのが好きなのでこういう気持ちよく分かります。
ラストの仕掛けはいいね。自分でも気付きかけたんだけどなあ。(6/8)
Posted by ブクログ
不思議だけど夢中になる気持ちはちょっとわかる。
私はほんの少し変わった子がすき。
どきどきフェノメノン的なイメージで読んだから、なかなか予想外でよかった。
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んー…微妙ですねぇ…別に読まなくたっていいじゃないか、というような短編集でした…が、まあ、森氏独特の雰囲気みたいのは相変わらず健在ですねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、でもあまりミステリはしていないような気が致しますねぇ…てか、これ、文春に載ったんですかね?? なんとなく普通の小説というか、純文学っぽい雰囲気も漂っていますからねぇ…
いやー…特にこれといった感想はありませんが、所々に森氏の生きる思想といいますか、人生観みたいなのが滲んでいるような気が致しましたねぇ…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー
Posted by ブクログ
一回読んで『?』となったが読み返して妙に納得した。
自己の流動性がそのまま再現されたストーリー。
ミステリ調なのでオチを期待していたがおそらく作者が伝えたいことはそこではなかろう。
『食べる仕草がその人間の生き方を表す』からこそ表面的な食事の作法に気をつけることなく生き方を正そうと思った。
一旦箸をおいて話し始めるような程よい緊張感のある食事を、
もう何年もしていないし、したことがないような気さえする。
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森博嗣の連作短編集。
一話ごとに見ると悪くない。
舞台設定も素敵だし、文章の雰囲気も私は好き。
ただ、物語るのではなく、メッセージをそのまま語ってしまっている部分も多いように思う。
連作として見ると、登場人物「荒木」の魅力がもっとあると良かった。
あと、正直、また叙述トリックかよ……って思いました。
色々書いたけれど、そんなに悪くない作品。
森博嗣に対して厳しめなのは期待が大きいからです。
Posted by ブクログ
行方不明になった友人。
消息がわかるかとも、教授は友人が過去に話していたお店に向かう。
友人の消息は分からない。
見ず知らずの女性と食事をする不思議なお店。
女性は毎回異なり、二度と会うことは無い。
特に何が起こるわけではない。
しかし行くたびに何か思うところが出てくる。
果たしてこれはどういう気持ちからなのであろうか。。。
私は……こんなお店に行ったら欲求不満になりそうだ(違)
『スカイ・クロラ』が殺伐を謳ったのなら、この本が表しているのは何だろうか。作風は大きく異なる。
漠然とした不安を持たされ恐怖を感じる人もいるかもしれない。
淡々とした運びに虚無に陥る人もいるかもしれない。
押しつけられないかわりに、感想も人それぞれだと思われる。
個人的には『スカイ・クロラ』のほうが好きだったな。
Posted by ブクログ
森さんの一連のミステリーはとても好きです。それとは少し違った味の小説が本書です。
はっきりいって好き嫌いあると思いますが、相変わらず文章は洗練されていて、読みやすく、
逆に読みやすすぎて、損した気分になるかも知れないです。
うーん、好き嫌いはでるでしょし、ラストもあまりにも、どこかで読んだような感が残るかも…。
でも、やっぱり、個人的には好きです。料理と、それを食らう(?)女性の描写だけでも、一読の価値はあり。