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著者の高橋洋一氏は、元財務官僚で経済学者、小泉政権時には竹中平蔵氏の元で郵政民営化に携わり、特別会計の「霞が関埋蔵金」を暴露して有名になった方です。
本書では、印象論で議論が行われがちな日本の政治経済について、データを使って、国家のバランスシートを示しながら、実際の仕組みを解説しています。例えば、
・霞が関埋蔵金はあるのか?どうやって作りだされているか?
・年金は破たんするのか?しないのか?
・年金の財源は税方式でよいのか?
などなど。分かりやすく、説得力があります。普段、メディアや首相を含む政治家たちがいかに定量的な根拠を持たずに、印象論で国家財政について語っているのが分かります。
最近、三橋氏など、データを使って政治経済の問題を議論しようという論客が増えています。個人的には良いことだと思います。
もっとデータを使って政治経済について学びましょう。
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終始一貫して、バランスシートを切り口に様々な問題について論じていた。実は政府には潤沢な資産があること(いわゆる埋蔵金)は理解することが出来た。
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【BS】数字から始める(定量的)議論が定性的議論よりもはるかにシンプルであるが、数字の扱い方次第によっては議論が全く進まなくなってしまう。本書は、経済政策における数字の粗雑な扱われ方について、バランスシートを作りながら説明している。負債の数字ばかりに注目した政策提案のおかしいところをBSを用いて丁寧に説明されており、非常に分かりやすい。
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基本的なバランスシートの解説に始まりバランスシートという視点で特別会計、国家財政、金融政策、特殊法人を分析。果ては国際政治までバランスシートで解説。政府仕分けが全く手ぬるく官僚の思う壺にはまってしまっていること。日本の借金1000兆円は世界一、他方、資産700兆円も堂々の世界一であること。日本の年金はバランスシートで成り立っており破綻はあり得ないこと。金融緩和も行わず全く無駄に溜めこんでいる外為準備金。バランスシートというこれまでになかった視点で新たな世界を切り開いてもらった。新鮮な感動をもって読んだ。
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以前より国家としての金の出入りについては興味があり、それが人の目に触れないのは、白日にさらされると困る人間がいるからだろうと思っていた。
本書は、バランスシートという形で、まさに人目に触れない国の資産を指摘しており、国家の財政に対するもやもやを晴らしてくれた。
本日、消費税増税の大綱が閣議決定され、今後法案が提出されようとしているが、政治家も含め有権者は、このバランスシートを知る権利があり、そのうえで自分たちが収める税金の集め方・使い道を考え直すべきである。
この本の内容が本当に正しいかどうかも含め、国民の議論の俎上に載せることを望む。
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どこかのブログなどで紹介されていたので、
作者のことをよく知らず、興味本位で購入してみたところ、
まさか、特別会計の「埋蔵金」を暴露した方とは。。
流石、一番詳しい人が書いた入門書。
わかりやすく、説得力がある。
今後、バランスシートが気になったら作者の本に
当たってみることにしよう。
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国全体のバランスシート、労働保険特別会計のバランスシート、外為特会のバランスシートなど、主に政府、三セクのバランスシートについて、素人でもわかりやすいように紹介。
おもしろかったです。
Posted by ブクログ
元大蔵官僚が書いた「財政」の本。仕事柄、勤務先の財務状況を見ることが多いため購入。 前半は国の財政をバランスシートで解説され、結構読み応えがあった。けど、後半は政治・国際問題に。あれ、バランスシートは……って感じ。
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バランスシートによる客観的なものの見方を教われました。私生活にも役立つと思います。ただ最後の国際政治は、当時読んでおけばよかったと。旬の本を読むべきですね。
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・日本の借金は確かに1000兆円。日本人一人当たり800万円で、GDP比200%が世界一なのも確か。しかし資産が700兆円あり、そのGDP比は140%でこちらも世界一。金融資産だけで見ても500兆円くらいある。
・バランスシートで見ると100兆円の借金をして130兆円分のアメリカ国債を買っている。外貨準備の項目だが、見方を変えれば金利の安い円で借金をして外国債を買う、円キャリー取引とやっている事は変わらない。
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国の借金に目を向けつのであれば、資産にも注目すれ、ということか。
バランスシートの見方を身につけることは、国が出してくる情報にどんな意思が埋め込まれているかを探る取っ掛かりに最低限必要なのですな。
数字嫌いな自分には、ちと憂鬱な話ではある。
Posted by ブクログ
新しい発見があるかと言われればそうではない。バランスシートの発想を持ちましょうよってことですね。自分の意見を押し付ける感じであまり好きではなかった。
こーゆー本を読んで思うのは鵜呑みは良くないということ。自分で状況判断できるように経済学や簿記などの知識を学んでいきたいと思った。
Posted by ブクログ
思ったよりライトで分かりやすい論調。著者が元官僚であり、その国としての欠点を普段新聞記事などで参考とされる、官僚の作った資料の裏を知るべし、との論調は良かった。ただタイトルをそのままに期待して読むと、ちょっと肩すかしな感じもする。門戸を広げて書いたのだろうけど、もっと難しい内容にまで突っ込んでくれてもいいと思う。