【感想・ネタバレ】ザ、コラムのレビュー

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Posted by ブクログ

ちょっと時代を感じるエッセイ集
アル中引きずったままってのがイロイロ説得力を強めてる
いい視点だな〜

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2017年09月15日

Posted by ブクログ

 TBSラジオのたまむすびという番組で、毎週月曜日の3時から放送される「小田嶋隆の週刊ニッポンの空気」というコーナーが最近の楽しみだ。その小田嶋さんの本が出るというのでさっそく購入した。

 そもそもエッセイとコラムの違いも私にははっきりしないが、小田嶋さんの視点がとても面白い。少なくとも私とは全く違う視点で物事を見ているのが参考になる。同じことでも、見る視点が違えば見える景色も全く違ってしまう。そういう意味で、小田嶋さんのコラムは私に新しい視点をくれる。

 しかし、新しいといっても、同じ人間が考えることだ。いつも何から何まで新しいというのは難しい。1冊本を読んでみると、ある程度、こういう視点で見るのではないかという予想がついてくる。そして、それを外されるときがまた実に面白いのである。

 実は、私が昔読んでいたパソコン誌にも小田嶋さんの連載があった。ぼんやりと記憶の中にあるが、どうも今の小田嶋さんの文章とは微妙に感じが違ったように思う。機会があれば、昔の連載を読み返してみたいものだが、残念ながら手元にはない。でも、ぜひもう一度読み返してみたい。

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2016年11月06日

Posted by ブクログ

白地に黒い字でタイトルと著者名のみのシンプルな表紙。まえがきによれば「独り言に近い」自薦コラム集である本書が出版されたのは2016年。
目次から既に大真面目にふざけているのが、カッコいいし笑ってしまうのだけど、社会を見る目の先見性は今なお通用するものばかり。
Twitterが更新されなくなってからそろそろ1年になるけれど、ちょっと休んでいるだけのような気がする。

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2023年05月13日

Posted by ブクログ

コラムは書き手の心象風景を綴るエッセイでは非ず。「今」を考察し、持論を述べる。正論ではなく極論に、見落としがちな事の本質を炙り出す。

とは言え、世の中の流れは早い。次々と新たなニュースが生まれ、たちまちにして鮮度を奪う。そう「今」という舞台に、待ち構えた「新しい今」が早変わりよろしく登場し絶え間のない更新が続く。人の噂も七十五日どころか今や精々三十日か。

本書には「腐った羊水」「後期高齢者」「小泉チルドレン」「紳助とまさしとオレ」「出版界の甘くない景気」「アベノミクス」等…、2006〜14年までの出来事を俎上に載せる。著者曰く「上梓に際し、一定の時間を経てなお生命を失っていない原稿を選んだ」という通り、時に舌鋒鋭く、またある時は比喩で茶化し、振りかざした正義にはユーモアで打ち返す。その筆法はまさに至芸。

世の中の気持ち悪さと息苦しさの正体に対し、「ざけんなッ!」を冷徹にシニカルに綴る。よくぞ言ってくれたとカタルシスを覚える一方で、コラムニストの吐く極論に噛みつく「匿名」読者。そもそもコラムは署名入りの囲み記事。技巧派投手が胸元をえぐるのと同様にコラムニストの辛辣な毒は顰蹙を買う。書き手多難な時代に筆一本で物議を醸し、挑発をする。それもたった一人で。今日日のコラムニストに求められる能力は、腹の座った胆力かもしれない。

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2017年10月20日

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