感情タグBEST3
Posted by ブクログ
『警視庁捜査1課強行犯係・樋口顕』シリーズ第6弾。
世田谷区の住宅街で投資ファンド会社社長・相沢が刺殺された。
特装本部に現れた、東京地検特捜部・灰谷と荒木。
灰谷と荒木は、野党の衆議院議員・秋葉を政治資金規正法違反容疑で内偵中だった。
秋葉は、刺殺された相沢とは大学時代からの友人であり、殺害現場付近の防犯カメラには秋葉の秘書・亀田が映っていた…
それらの事実だけを理由に灰谷は、亀田の身柄を拘束…
樋口は、証拠不充分を主張するも、灰谷は独断で逮捕に踏み切ってしまう…
東京地検特捜部の傲慢さには虫唾が走る。
こんな捜査のあり方でいいのか…
検察がここまで暴走していいのか…
理由が自分の点数稼ぎだったとは…
それでひとひとりの人生が無茶苦茶になっていたかもしれないと思うと…
上司である高杉検事正がまともな人間でよかった。自らの責任の取り方、潔さにはほっとさせられた。
特捜本部継続を間髪いれずに決めた斎藤副総監の決断力にも感服した。
検事や刑事部長に振り回されてきただけに…
樋口は相変わらず、周りから信頼されているにもかかわらず、自己肯定感は低い。
それが樋口のよさであり、周りから信頼される理由なんだろう。
『樋口顕』シリーズは安定の面白さ。
前半は少し展開が遅かったが…
もう少し早く、防犯カメラの分析、声紋分析に至らなかったのだろうか…
Posted by ブクログ
都内で起きた刺殺事件の捜査本部に現れた東京地検特捜部の検事、灰谷。一方的に情報提供を求めたうえ、自身が内偵中の野党議員の秘書を犯人と決めつけ、身柄を拘束する。警視庁捜査一課の樋口は証拠不充分を主張。だが、灰谷が逮捕に踏み切って……。常に謙虚で同僚や家族も尊重する等身大の刑事が、巨大機構の狭間で己の信念を貫く傑作警察小説。
Posted by ブクログ
周りの評価に対して、自分は買いかぶられていると自己肯定感の低い刑事樋口顕が主人公の第6弾。
今回も犯人捜しよりも、捜査本部に介入し樋口たちの捜査を掻き回す東京地検特捜部の二人の検事との対決がメイン。
その背景にあるのは、選挙で当選した市民活動家上がりの議員をターゲットにした政治的忖度。
現代日本の政治と政治家に対する、著者なりの姿勢を表している作品と言えるだろう。
Posted by ブクログ
隠蔽捜査(清明)読んでからの樋口シリーズ。
キャリア、ノンキャリアの対比視点で面白い、
樋口シリーズは、新シリーズになり、確実に面白くなった。
Posted by ブクログ
05月-05。3.5点。
強行犯樋口シリーズ、再読。
野党議員の親友が殺害される。捜査本部が立ち上がると、捜査二課と東京地検特捜部が乗り込んできて。。。
面白い。
Posted by ブクログ
犯人探しとしてはありふれた殺人事件が、地検特捜部の介入により引っ掻き回されながらも、最後はちゃんとまとめて
くれるという、予定調和の今野小説。
ただ、このシリーズはテレビ化されて、テレビの方は垣間見する程度だが、主人公のキャラクターにギャップがありすぎて、テレビ化される前から慣れ親しんできた読み方には調子が狂ってしまう。