感情タグBEST3
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やっぱり市川さんの文章すきだなぁ。
彼の描く物語はいつも父親が愛に溢れてて素敵。
運命で結ばれた人は、どんな別れ方をしても、どんなに時を経ても、また巡り会うように出来てるのね。
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本がぼろぼろになっても大切にとっておきたい大好きな作品。恋愛系は苦手だったけど2人の可愛らしい恋愛の進み方が好きだったし最後もスッキリと終わるのが良かった。
素敵な本
何とも言えない暖かい気持ちにさせられた一冊です。再び会うことが出来るのかと最後までザワザワさせられ題名の伏線回収はすっきりします。大好きな本になりました。
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新年早々めちゃ泣けた(T . T)
タイトルの伏線回収は鳥肌が立った!
こういう「ギリギリあり得るかもしれないファンタジー恋愛小説」、めちゃいいなぁ!
市川拓司さんの本、他にも読んでみよう♪
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人間関係とは出会いと別れの繰り返しで、別れが決まってる出会いなんて悲しすぎるけど、出会いと別れの嬉しさと悲しさを繰り返すから人間関係は尊いのかなあと。
距離も時間も関係ないと思えるほど深い所で繋がってるのが伝わってくるから、誰かと人間関係を築くのがどれほど尊い事なのか再認識させられました。
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美しい!作中には幾つもの美しい言葉があった。
登場キャラクターにはみなに特別なキャラクターがあり、どの人も好きになってしまう。ミンチを除いて。
15年思い続けた人との再会、そしてまた離れる事を覚悟なんて出来るだろうか、、そしてまた10年待ち続けるなんて、、
智史のお父さんの言葉には何度も感動した。
真っ直ぐな言葉が多かった。
母との思い出、智史をいかに愛して子育てを楽しんだか、そして作品名の、そのときは彼によろしく。
お父さんの語る言葉全てをもう一度読み直したい。
間伸びすることなく、作中に散らばる多くの愛を感じられるのがとても楽しかった。
また読みなおしたい本。
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本当に素敵なお話。いつまでも少年少女の純粋な心を忘れず生きてきた人間たちの、思いやりのある温かいお話。
思ったことをそのまま口に出すこと。難しいけど、大切なこと。そのときの自分の精神状態によって、同じものを見ても思うことは変わるから、常に自分の精神状態を整えて、美しいものは素直に美しいと言える人でありたい。
すべてが本当の自分なのだ。世界は自分を写す鏡であると同時に、自分も世界を写す鏡なのだ。人に裏表なんてない。人はあるときは一面で、またあるときは違う一面で話しているなんて、そんな単純な生き物ではない。もっと複雑に色んな部分を持っており、そのときによって自分のどの部分で話しているのかが違うだけだ。自分自身も好きな良い部分で話しているときもあれば、自分でも嫌な悪い部分で話しているときもある。自分の素敵な部分で、常に人と接することができれば、世界も素敵な部分を見せてくれるだろう。そう信じている。
誕生日は私だけの記念日ではない。もっと感謝しなければ。
人間は見た目や外に出てくる物事だけで判断してはいけない。私自身もそうではないか。うまく振る舞える人もいれば、そうではない人もいるのだ。性格が悪そうに見えて、実は優しい心を持った人や、相手を思いやり自分の嫌な部分を見せる人もいる。外側だけで人を判断してはいけない。もっと内側を見ないと。
誤解のされやすい言動をしてしまったら、素直な部分を相手に伝えることもときには必要だ。みんな下手くそなだけで、本当はみんな優しいのだ。上手に振る舞えるように練習しよう、みんな。
人の汚い部分ごと愛することができる人が、本当に器の大きい人間だと思う。みんな汚い部分は持っているのだから、それごと愛そう。そして、きれいな部分で世界と接する機会が増えれば、いずれきれいな部分が自分の世界のすべてとなる。はずだ。
身勝手で傲慢な人間が、いい思いをする世の中じゃいけないんだ。
愛し合うって、寄り添い、綺麗なものを共有し合うことだと思う。汚い部分も当然見せ合うことになるけれど、自分たちの外の世界にある美しいものを1番に見せたい人こそが、愛すべき人ではないだろうか。
いつでも考えている人のことを愛そう。
人と同じようにせず、自然体で振る舞うことは難しいこと。素敵な人を見つけて、「自分もあんな風に振る舞えたらな」と考え、努力するのは良いことだと思う。人の良いところを真似るのは良いことだ。それでもやはり、力を入れて自分をねじ曲げるのは違うと思う。ゆっくり、時間をかけながら、素敵な人間たちに囲まれて、互いに良い影響を与えあいながら生きていきたい。
人が好すぎることは弱点なのだろうか?わからないなぁ。
幸福が少なすぎるから取り合いになる。もっと幸福を増やしたい。わかるなぁ。幸せはどうすれば増やせるのか。自分の幸せを他人に振り撒くしかない。ギバーになろう。
大人になると、自分勝手に想いを言葉にすることが無責任になることがある。感情のままに行動することが許される子ども時代は終わりか。切ないなぁ。純粋な気持ちを持ち続けている人々の物語のはずなのに。
純粋で、不器用な人たちだと思う。これを美しいと思うか、馬鹿げていると思うかは、人それぞれだ。私は美しいと思う。
ちょっとした気の迷いかぁ。気まぐれかぁ。そうかもしれないけれど、ちゃんと愛すると決心すれば、誠実に振る舞えると思うけどな。
私はあの両親のもとに生まれ落ちたことに幸福を覚えたことがあるだろうか?親に感謝できる人って、それだけで素敵だし尊敬できるな。
想いを言葉にして伝えるって大事なことだ。
もっとシンプルに生きられないのだろうか?人を大切に思って、ややこしいことを考えずに、愛すべき人を愛することってできないのか?タイミングや状況もあるだろうけれど、なにがこんなに状況を複雑にしているのだろう?難しいなぁ、恋愛って。
言葉ではなく、心で繋がる関係。
誰もが触媒。それが生きるということ。
悲しみも人生の一部。苦しみも人生の一部。その通りだ。
私はちゃんと人を育てられているだろうか?
でも、人にありのままを認めてもらえるって素敵なことだと思う。
教えはシンプルで良いのだ。複雑な物事は教えなくて良い。自然と学んでいく。私たちは、どのような環境においても決して忘れてはならない、生きる上での基本を教えてあげればそれで良い。
そして、私の教えに、私自身が恥じる振る舞いをしていないだろうか?
すごいなぁ。最後にちゃんと愛を伝えられて。
恋は複雑なんだな。
10年待つということが、どれ程すごいことか。
この2人だけが理解できる会話って素敵だな。2人だけが笑いあえる冗談の応酬。
伏線が至るところに散りばめられていることに、2回目に気づく。やはり2回読むと、小説は面白い。
不思議な愛の型
待つがキーワード。眠りから覚めるまで、長い間、待ち続ける。誰が、確実に、送り返してくれるから、待つことができる、私もずっと待っているから、智史の思いが共感できる。ちょっと不思議な愛の型。愛する人がいるという幸せを感じさせてくれる作品でした。
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どのジャンルに分類するか?恋愛ものではあるけど・・・やはりファンタジーですかね。花梨と美咲、どちらを選ぶのかと思っていたら、まさかの急展開。もっとまさかなのは、タイトルがあの人の言葉だったこと。ラストはハッピーエンド、涙は出ませんが、良かったーと思えます。
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彼が持ってきた本。市川拓司さんの小説は高校生の時に買って読んでいたのだけれど、いつの間にか私の部屋にはなくなってた。この本のタイトルを彼が呟いたときに、すぐに著者名がぴったり私の中に寄り添っていたけれど、確かにこの本の単行本を持っていたような記憶があるような記憶があるような気がするのだけれど、単行本の画像を見てもしっくり来る、けれど読み始めも初めて読む感覚だった。物語を全く覚えていない。知らないと言ってもいい。ただ、「ヒューウィック」と犬が鳴いていることは読んだ感じがあった。文庫本いいでしょ?と言ってたけど確かによいかもとおもう。でも新しい本というよりはやっぱり懐かしい本だった。
文章の流れる間隔がとても読みやすい。感動で泣くということもあるけれど、なんとなくひとつひとつでひたひたと泣いている感じがする。高校生の私には幾らか想像力が豊かでないと追いつかないのではないか、今読んで良かったとなじむというか。
西加奈子さんが解説を書かれている。この時に解説を書く作家さんだったのだなとすこしおどろいた。翻訳小説めいてるというのは、翻訳小説が苦手な私には感じられなかった印象。主人公智史を解説読むまでとものりで読んでいた、さとしだった。
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なかなか素敵な終わり方。幸せの定義は人それぞれだけど、多くは望まない幸せが確かにそこにあるっていう事実が、すでにもう幸せ。
*
*
「でもさ、眼鏡って度が合うとか合わないとかってあるんじゃないの?」
「それはそんなに大事なことじゃないと思うよ。眼鏡をかけたとき、かける前よりも、ものがよく見えていれば、それでいいんだと思うけど」
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市川拓司は最高すぎる作家さんです。
なんでこんなに綺麗な文章が書けるのだろう。
すごく穏やかな物言いで、
世界を全部綺麗に見せてくれる。
切ないのにあたたかいラストが
市川拓司ワールド。
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昔観た映画の原作、長澤まさみさんがとても素敵だった記憶があり、花梨=長澤まさみで脳内映像化されつつ読み進めました
何となくストーリーは覚えていたので、驚きなどはあまり無かったのですが、作品名が花梨ではなく、お父さんからのメッセージだった事は忘れてたいてジーンとなりました
恋愛ものでありながら、友情や親の愛も感じる温かい物語でした
人生80年時代ですので、これからの後半をかつての
3人+新たな家族や仲間と幸せに暮らせそうで良かったです
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あなたがもし会話の中で誰かの言葉を引用して、相手がそれは莊子ね、と返したらどうだろう。いやそんなことは起きるわけはあるまいと思うかもしれないが、それは起きるのである。妄想の中で。
自分も一人の妄想ニストとして言うなら、この話に出てくるシチュエーションは妄想家にとってのテンプレとも言うべき、幼馴染がかわいい、けど取り柄のない自分に惚れる、更に大人になったら美人女優で、冴えない自分の価値を周りの人間によって補うわけである。他にもバイトには男性の出来杉君を備え、男女どちらも抜かりがない。
こんな設定だとときめきメモリアルか!ってなるけど、流石にそこまで甘くもなく、なんだか村上春樹っぽい語り口でちょいちょいインテリ臭かったりブルジョワ感を漂わせ、なんだかいけ好かない連中ばかりだけど嫌味もなく。
でもうん、文句ばっか言ってるみたいだけど、こうやってたまには甘ったれてみるのも良いのよ。しょせん男はロマンチストだからね。
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滝川花梨
智史と佑司とは幼なじみ。ゴミ捨て場の犬にトラッシュと名付けた。
母親の旧姓と姉の名前で森川鈴音としてモデル活動をしていたがダイエットが辛く辞めて智史の店に住み込みで働く。
遠山智史
子供の頃は父親の仕事の都合で転校を繰り返していた。
アクアショップ「トラッシュ」でアクアプランツを売っている。
五十嵐佑司
ゴミ捨て場て智史と会う。
柴田美咲
智史の彼女。結婚紹介所で知り合った。
夏目
アクアショップ「トラッシュ」の従業員。
奥田
近所に住む予備校生。
桃香
佑司が住むアパートの隣人。
森川鈴音
花梨の姉。
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2005年(第2回)。10位。
14歳の時に出会った主人公、ゆうじ、花梨。家の事情やらで離ればなれ。15年後に再会する。
主人公と花梨がお互いの気持ちを確かめあい、花梨が眠りにつく前の一夜。この描写がすばらしい~
花梨は眠りにつき、姉が起きる。タイトルの意味がわかると、良質なファンタジーなんだなぁ、と思う。
いわれてみれば、超大作だな。読むのは時間かかった。
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どんどん読み進む手が早くなっていく。
先が期待される設定がまず魅力的だし、登場人物のキャラも少し変わっていて面白かった。
恋愛のもどかしさと純愛がうまく描かれていたし、場面がイメージしやすかった。
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著者の作品は初読みでした。
読後感は温もり感じています。
ある意味で純愛物で、青春物語でもあり、ファンタジーの要素も含んだ物語。
盛り沢山な内容故に500ページのボリュームがあり、土日の休日を使って読んでみました。
本作の主人公は智史であり、彼が13歳の時に出会い、親友となるのが佑司。
そして、佑司の友達なら私の友達と言った男勝りの花梨の3人を中心に描かれます。
しかし、物語が進む現在は智史が29歳の世界で、彼は小さなアクアプラントショップを営んでいます。
ある日、店の前で店主の帰りを待っていた美しい女性が手にしていたのはアルバイト募集のチラシ。
採用を告げた智史に彼女は「私住むところがないの。ここに寝泊まりしてもいい?」と言い、ひとつ屋根の下で過ごすことに。
普通ならここから恋に発展し...ってな展開なんだろうが、本作は単純には進まない。
絶妙に現在と過去を行き来しつつ、ようやく智史は目の前に現れたのが自分にとって一番大切な存在である花梨である事に気づく。
そして、2人の再会は3人の再会へと進むのだが、佑司は意識不明で眠ったまま。
その後、明かされた花梨の秘密。
花梨は佑司を迎えに行く為に自ら眠りにつく。
時は流れ、ショップの前で店長を待つ女性が手にしていた紙には「終生のパートナー募集」と書かれていた。
「ただいま!いま、帰ったわ」
最後はハッピーエンド。
そこにたどり着くまでの様々なプロットが絶妙に噛み合って本作の深みを増している。
表題である「そのときは彼によろしく」この言葉を発したのは智史の父であり、その言葉を預かったのは花梨の姉(彼女もながい眠りについていた)であった。
父が息子に伝えたかった思いにも心が温かくなりました。
説明
内容紹介
とある地方都市で小さな水草ショップを営むぼくのもとに、ある夜ひとりの美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあった求人チラシを手にして……“アルバイト募集 年齢性別不問。水辺の生き物を愛する方ならどなたでも”。この出会いが、奇跡の始まりだった。著者の愛する映画『ノッティングヒルの恋人』へのオマージュで始まるファンタジックな青春ラブストーリー。'07年6月の映画公開に向け、著者初の、そして待望の長編文庫化!
内容(「BOOK」データベースより)
小さなアクアプラント・ショップを営むぼくの前に、ある夜、一人の美しい女性が現れる。店のドアに貼ってあったアルバイト募集のチラシを手にして―。採用を告げると彼女は言った。「私住むところがないの。ここに寝泊まりしてもいい?」出会うこと、好きになること、思いやること、思い続けること、そして、別れること…。ミリオンセラー『いま、会いにゆきます』の著者による、最高のロマンチック・ファンタジー。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
市川/拓司
1962年、東京都出身。2002年、『Separation』でデビュー。代表作は、03年刊行の『いま、会いにゆきます』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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中学時代の初恋を大事に思っていた2人。
2人が出会ってお互いの存在に気づくまでは
ちょっと退屈に思った部分もありましたが
お互いが分かってからの展開はすごく良かった。
この3人と1匹は、心の深いところで
つながってるんですね。
そんな仲間がいるなんて素敵だなと思いました。
そういう関係からの恋愛だったからこそ
障害があっても智史は花梨を待つことが
できたんでしょうね。
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「『かくのごとき夢あれかし』って。」…「ねえ、それって、とてもすてきな夢だと思わない?すべてのひとたちがみんなそこで繋がっているのよ」
~本文より抜粋~
繋がっているっていいですよね。
繋がっていたい人と繋がっているって感じられるとなおいい。
優しい気持ちにさせてくれる本
そして、ホッとさせてくれた本でした。
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市川さん作品は『今、会いにいきます』依頼で2作目ですが、本作も予想を一つ裏切られて良かったです、まさかタイトルを伝える方が…とは。
でもイイかも、少し幸せない気分にはなれましたーー
Posted by ブクログ
・読み終えての感想
大切な人との時間を大切に過ごしたい
後半になるほどスラスラ読める
・面白かった場面
お父さんのキャラ
・好きなセリフ
ある例えをする時の「砂漠の住人が傘を持たないのと同じさ」
・オススメ人
泣きたい人、恋愛ファンタジーが好きな人
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恋愛物語かと思いきや、SF要素もあり、家族愛やもっと広い愛について描いた小説だった。ロマンチストにはいいかも。現実主義者的には少し甘さ強め。
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p46「血の通った女性で言えば」
p89「いいじゃない、自分の年齢なんて自分で決めればいいんだから」
p111「ええ、美しいひとです。でもそれは額に入れて鑑賞する美しさではありません。はき慣れたスニーカーとTシャツとデニムパンツが似合う美しさです。」
p238「33回目のキスは忘れても、1度目のキスは忘れない。誰もが1度目のキスの記憶を携えて、天国の門をくぐっていく。きっと、そうだと思う。」
p268「夢を見るのはぼくの自由だし、その夢を現実にしようと努力をすることだって、ぼくの自由なはずだ。非ロマンティックで実利的な人間には好きに言わせておけばいい。」
p470「いいものを食べられるようになんかならなくたっていい。金のかかった身なりなど必要ない。いつも清潔にしていればいい。ひとを喜ばせるような仕事をしなさい。いつも優しくありなさい。」
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読み始めの数ページで『これは苦手なタイプの小説だな』と思った。もぞもぞと小恥ずかしくなっちゃう例えとか、さりげなさが鼻につく気取ったセリフとか。洒落た感じにするために、わざわざ一呼吸置く間とか。
主人公の遠山智史はどこをとっても完ぺきな人間だ。背が高くて優しくて、誠実で真面目。ウィットに富んだ会話もできるし、何しろ子どもの頃からの夢をちゃんと叶えてエラい。おまけに自分のことを過小評価している控えめな性格なんて、もうそれは自然界のヒトコプラクダくらい貴重な生物だ。少なくとも、わたしは今までお目にかかったことがない。
ヒロインの森川鈴音は誰もが認める美しい女性だ。モデル以外にも、CMに出演したり女優として演技の才能も認められている。そしてお決まりのパターンのように口が悪くがさつで、食欲旺盛。で、頭はいい。
絶対ムリムリ!と言いながら、でも最後まで読めてしまいました。
犬の「ヒューイック?」に思わず笑ってしまい、主人公が引っ越しのため転校することになったときの駅での別れにシクシクと涙し、やがてわたしは、彼ら3人の幸せを願いながら読み続けました。
後半の展開はまったくもってわたし向きではなかったけど(迎えに行くとか呼び戻すとか)でも『そのときは彼によろしく』とは誰の誰に対する言葉なのか、これが意外だったので笑顔で読み終えることができました。
途中にはいくつか胸を打つ名言もあったし、読んでよかったと思います。
Posted by ブクログ
始めの方は読みにくいが、中盤からサクサク読める。
主人公の父の台詞がイイ。
物語も感動で涙します。
花梨は長澤まさみがピッタリな気がします。DVDもいつか見たいな。
2011年10月30日 18:00