感情タグBEST3
Posted by ブクログ
現代の普通の生き方においては、何かに秀でていたとしても(何かのプロダクトを生み出せるとか、営業ができるとか、事業を経営できるとか、医師とか弁護士とかの専門職であるとか、○○の研究の大家であるとか、○○の分野のインフルエンサーであるとか・・・などであっても)、基本的には分業で社会を構成しているにすぎず、自分の生業が直接的に自分を生かすものではない。そういう点で、この著者のような自給自足生活はまさに字のごとく自給自足であり、自立して自律した生き方をされている様子に尊敬の念を抱いた。
社会の分業から距離を置いて自給自足をしているので社会との接点が希薄だったり孤独なこともあるようだが、御用聞き屋として地域の人に関わり貢献し、このような著作などで世の中への発信活動もしていて、社会資本という観点でも豊かなのだろうなと興味深く思った。
「便利で豊かな暮らし」を営む上で犠牲にしていることがたくさんあるのではないか、という感覚は、ごもっともと思うし、自分も普段からなんとなく感じている。
自給自足やってみたい。
やればいい。苦労はあるだろうけどできないことはないと思う。
でも果たして本当にやるか。
その理想とか尊敬とか羨望などの気持ちと自分の行動のギャップも興味深い。
それと、この著者のご家庭で育つお子さんが思春期にどんな思いを抱くか、大人になってどんなことをされるのか、興味深い。味わい深い人生を歩まれるだろうと想像する。
Posted by ブクログ
家や食料、水・電気・ガスのライフラインを自分で供給することが出来れば、お金への依存度を圧倒的に減らすことができると思いました。
お金への依存度が減るので、コロナみたいな社会情勢や物価上昇の影響を全く受けなくて済むなと。
むしろ先が読めない現代において、自給自足ベースの暮らしこそが最強だと思いました。
お金をかけずに自分で供給する分、時間や体力は普通の暮らしをしている人よりは必要になる。
しかし、悩み考えながら自分たちの生活を作っていくことができるから、生きている実感をすごく感じるだろうし、幸福度も会社員より高いと思いました。
自分は今ITスキルを使って仕事をしているので、ネットでいくらか稼ぎつつ、自給自足ベースの暮らしをする半自給自足生活とかいいなと感じています。
割と自分の生き方の価値観が変わるくらい読んでいて面白いエッセイ本でした。
すべてを自ら供給することが出来たらベストですが、例えば家は空き家を利用してライフラインは契約する、みたいな生き方でもかなりお金への依存度を減らすことができるなと。
◎参考になったページ
7、21、28、60、66、91、120、123、150、151
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青森で自給自足で暮らす田中余一さんゆにさん、こどもさんの日々を綴った自給自足エッセイ。
色々な仕事を経たからこそ身に着けたスキル!
余一さんすごい!
そしてゆにさんのパワフル&楽しい生活
読んでてなんかもうお二人に会いたくなりました。
余一さんのチャレンジが楽しい文章に
きっとすごく大変なことや失敗もあったとは思いつつも
それを感じさせずに「わはは!」と笑いとばせるところがもう本当にすてき。
不耕起栽培の話やらニワトリさんの話やら
キウイトイレットペーパーやら…
ゴミの話やら
わははと笑いつつも「自然と共生して生活すること」の大切さをじんわりと教えてもらいました。
いつか田村さんファミリーにお会いしてみたい!
Posted by ブクログ
電気は太陽光から、ガスは廃材を燃やした火で、飲料水は地域の天然水、その他は湧水で。食材は田畑でできたお米と野菜、豆腐や海藻などはスーパーで。生ごみや排便排尿はコンポストにして土に返す。洗剤も自然分解されるものを選択。自然の力を利用して自然に生かされている、そしてそれに感謝して暮らしている3人の素敵な暮らしにとても惹かれる。同時に自分も保存食を作ったり、使用する洗剤を選んだり等、できることから取り入れ、心も満たされる自然ライフを過ごしてみたいと思った。
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素朴でいい本でした。
純粋ゆえにそれを素直に突き進めてきた感じ。
紆余曲折はあったでしょうが結果的に
いいもんだなあーと思える生活ってほんとうらやましいです。
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「ノブナカなんなん」でお馴染みの青森在住田村家族のある意味告白本。電気・ガス・水道のライフラインを自給自足で何とか賄い、家も自前、御用聞きと家庭菜園の大型版で生計を立てつつ、新ライフラインのネット環境完備という自給自足のニュースタイル。たいちくんの素朴な愛らしさもあり、テレビでも必ずチェックしていた。余一パパの文才と絵心もなかなかのもので楽しく興味深く拝読させていただいた。新築を始めたマイホームも気になるが、たいちくんが義務教育の年齢になった時の生活の変化が今から興味深い。現段階ではレアケースな生活スタイルだが、崩壊しつつある資本主義経済と行き過ぎたグローバル化の弊害を考えると、レアでなくなる未来も考えられる。色々なことを考えさせてくれるエンタメノンフィクション。
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印象に残った箇所については、以下のとおり。
【P72】自給自足という名の自己満足。でも、自己を満足させるって素晴らしいこと。ジコマンは誰がなにを言おうが、本人にとってシアワセなことなんだ。
【P73】お客さんは神様にあらず。神様はいつでも創造・生産する側なはずであって、ただワガママ言って消費しまくるわけがない。
【P76】これぞシゴトって気がしている。
と同時に、世の中には「困ってもいない人を助けようとする」仕事が随分と多いなぁって感じている。
【P90】もはやトトとしてできることなんて、自分の生き様を見せていくだけなんだなぁ。つまり、自分の人生を、トトとしての役目を全うすることなんだ。……そう思ったら子育てがちょっとラクになりました。
【P151】だいたいの場合、そういう人の表情は不安に苛まれていて、一方で僕は自信に満ち溢れている。なぜなら僕は人生における安心や幸せをお金で買うことなく、自分自身で作り出してきたから。
【P201】もしも、今の生活に納得できていなくて、だけど、心の奥ではやりたいなと思うことがあるならば、それをやらない手はないと思います。
現実的に厳しいし……と思うことだって、実はいつからでもチャレンジできるし、過去どんな経験があったとしても、これから先をどう生きたいかで人は変わるものだと私は信じています。
【P229】「うぉぉ~生きるぜ~!」っていう人間の根源的パワーの矢印が自分方向じゃなくて、それ以外の四方八方にむいちゃってる人が多い気がする。
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いっきに読み終えました。
失礼ながら初めてこのお二人の事を知りました。
「へ〜!そうなんだ!」「私もキウイの葉で拭いてみたい…笑」などなど、初めて知ることや様々な知恵に感心させられました。「ニワトリさん」についてのそれぞれお二人のお話は涙を流しながら読みました。生きること、食べること、命をいただくとはこういう事なんだなと。。改めて考えさせられました。
「ジコマンは自分にとってシアワセなこと!」
「パワーの矢印を自分にむけよ!」
いろいろ考えさせられるとともに、元気をもらえた一冊です。