【感想・ネタバレ】ツナグ 想い人の心得(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ

されることツナグを読んだすぐ後に古本屋さんの辻村深月さんコーナーで同じ題名の表紙の違う作品があったので手に取りました。
このアプリのバーコード検索を利用してみたところツナグの2作品目という事で購入に至りました。
今作は前回の物語から7年経った世界が舞台となっています。
前作ではまだ高校生でしたが、今作では祖母からツナグを引き継ぎ、プライベートでは社会人2年目で子供用木工製品を取り扱う会社「つみきの森」で働く歩美が主人公です。
〇プロポーズの心得
〇歴史研究の心得
〇母の心得
〇一人娘の心得
〇想い人の心得
の5章で物語は構成されています。
どの章も本当に面白い物語でしたが、個人的には最終章である「想い人の心得」がとても良かったので皆さんに読んでもらいた作品です。
このツナグシリーズ、まだまだ続編が発刊を切に願いたいです。

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2024年04月25日

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ネタバレ

待ちに待った辻村さんのシリーズ作品をいよいよ読んだ。
前作のツナグは約4年前に読み、程々に覚えていたが、今作もとてつもなく良かった。
死者と合わせる使命を持つ歩夢が主人公となっている連作短編集という形はは前作同様ですが、今回は歩夢自身の成長物語としての面があり、より物語に深みがありました。
特に好きだったのが、一人娘の心得。
直接話をしなくても、その人が生きている時に残したもの•言葉•行動に、その人の想いを感じ取れることがとても素敵でした。

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2024年04月21日

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ツナグ(1)の使者目線バージョン!
歩美はツナグに向いてるなと思った。人の心に自然と寄り添える温かさを持っている。ツナグの仕事を通して成長していく歩美の姿がまた良い。

私も亡くなった祖母のことを思い出さない日はない。ずっと心に居続けてくれることで、むしろ生前よりも祖母との距離が近くなったように思う
この物語でも、生前よりも心の距離が近くなっている点がとても興味深い。

現実では亡くなった人に会えることはほぼ無いはずだが(これを読んだせいで無いとは言い切れない。笑)、会えなくてもずっと心の中に居続けてくれる。それはすなわち、この先もずっと一緒に生きていってくれるということになるんじゃないかな。

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2024年04月06日

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ネタバレ

社会人になった歩美が回を重ねるごとに人として、ツナグとして成長していく流れが全ての話で繋がっていて前回よりも面白かった。
どの話もそれぞれにぐっとくるものがあった。

娘を亡くしたお母さんの気持ちはそれぞれで来るものがあった。辛い気持ちもあるけど全ては時が解決していくのを感じた。

とりの工房との関わりも良かった。

うん、全て良かった!!!!

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2024年03月27日

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前回の『ツナグ』よりも、使者(ツナグ)の歩美の心の内が良く伝わってきて、死者と生者をつなぐという特殊な役割を背負った人であっても、日常があり、迷いがあり、一人の生きた人間なのだということが強く感じられた。どの話も、しみじみと心に沁みたけれど、とくに『母の心得』の話は、母ゆえの痛みや責任感や悲しみが感じられて胸が痛んだ。大切な子どもを失っても、なんとか前を向いて生きていかなくてはいけない、でも忘れられない、苦しい親の気持ちがとても伝わった。自分の親にはこんな思いをさせないよう、自分の体を大事にしないといけないと思った。

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2024年02月20日

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てっきり表紙だけ違うのかと思い、「ツナグ」を読んだ後スルーしていた「ツナグ 想い人の心得」。ツナグの役目をしていた高校生の歩美が、大人になって登場します。
最初のツナグは杏奈だったので、てっきり歩美は出てこないのかと少しがっかりしましたが、その後出てきたので安心しました。天邪鬼な杏奈ちゃんと、歳の離れたお兄さんのような歩美の会話が微笑ましいです。
歴史人物とツナグを通して会うということは考えたことがありませんでしたが、この鮫川という老人の熱意に私も最初たじろぎました。上川岳満と会えてよかった。
歩美の恋心が窺い知れて、少しニヤニヤしました。奈緒の強さには尊敬するほど。工房を続けていってほしい。

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2024年02月19日

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前作から7年後の続編 1話目が「え?ツナグ役変わったの?」と思わせてツナグ設定の再説明をしながら更に前作とのリンクまで!すごすぎます
ツナグに頼らなくても死者を思い生き続けることはできる そもそもの設定を否定するような流れに持っていく続編 本当に感服しました もしつづきがあったらうれしいな

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2024年01月08日

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ネタバレ

前作を忘れてしまったので、この機会に両方。2冊を一気に読みました。

父が倒れてほとんど意思疎通が出来なくなってしまった今だから尚更、心に染みるたかも。

自分のことのように読みふけってしまいました。

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2023年12月31日

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7年後の続編。

概ね続編は「もひとつ」な本が多いが
この本はいい意味で裏切られた。

単なる「ツナグ」だけでなく
「2つツナグ」「ツナガナイ」「実際にツナグ」
などあり趣向をこらしている。

改めて「今を大切に生きたい」と思いました。

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2023年12月28日

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また素敵な本に出会えた。1ページずつ大切に読みたいと思ってじっくり味わって読んだ。何度でも、現実社会に疲れた時にこそ読み返したい本。母の心得の項は涙が止まらなかった。特に2人の母がシンクロする描写が絶妙でじーんときた。読み終わってもまだ心が温まってます。

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2023年12月21日

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前作より良かった⭐︎
使者を引き継いで7年。。高校生だった歩美くんが社会人として働きながら使者を続けている話。歩美くんの自分では気づけていない恋心が描かれてたり、大事な人の死があったり。。歩美くんの気持ちも使者に会いにきた人達の気持ちにも泣いた。どの話もすごく良かった。続編ないのかな?ぜひ読みたい!!書いて欲しい!!

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2023年12月13日

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★5.0/5.0
読み終わりました〜
映画を先に観ちゃったから本は、映画に出てこなかったところだけを読んだけど、やっぱり良い話だわ。

歩美のお父さんとお母さんが、なんで亡くなったのかって所が深いよね。鏡がどう扱われたのか。映画観てから少し時間経っちゃって忘れてるところあったから、本でまた思い出せてよかったです。

かなり好きな作品です!

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2024年01月29日

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ネタバレ

ページをめくるとドイツ語を話し出すから、もう涙が止まりませんでした!もう会えない娘の、生前の様子を実際に聞いたり、あの年齢で留学へ行ったり…。「大変だったのよ?」とはにかむおばあさんに、なんてなんてあたたかなんだろうと思った。
大切な人から、こんな風に想われる人になりたい。
大切な人を、こんな風に想える人になりたい。
使者に会える縁がいつになるか分からないので、それまで、大好きな人達と過ごす時間を大切にしようと思います!

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2024年05月08日

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心が洗われるようなお話でした。もし使者が本当にいたとして、死者と一度だけ会える時自分は誰に何を伝えることになるのか。自分に会いたいと思ってくれる人がいるか。少しでもそう思われるような生き方をしようと思った。会いたい人たちと同じ時間を生きられていることに感謝。

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2024年04月25日

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前作のストーリーのその後がやさしく描かれる。
子を失う親。たまらない。
悲しい別れと歩美のその先を示唆する終わり方にホッとする。

帯のキャッチコピーが陳腐で残念だなぁ^^;

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2024年04月17日

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パート2的な作品にはあまり期待しないようにしてるのですか、前作で使者の存在やルールを知っていたので作品の内容に集中できた
良い作品でした

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2024年04月12日

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『ツナグ』の続編。
ツナグも良い作品でしたが、続編は更に良かったです。
7年後、使者の歩美は社会人になり、木材を使ったおもちゃの企画をしていて、そこで大事な人達と出会う。
5章の構成で特に印象なのは、一人娘の心得の話。
突然の別れは辛すぎる。
使者として何も出来ないのも辛いけど、最後には胸が温かくなる展開で良かったです。
終わりかたもドキドキする感じで、もし続編が出たら絶対読みます!

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2024年03月24日

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使者視点でよかった。もっと使者の人生見てみたい気もするけどちょうどいいところで終わった、やっぱり1人の人間なのだなーと。プロポーズの心得が1巻との架け橋になってるの素敵。みんなに幸あれ〜〜(って気持ち)

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2024年03月22日

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前作よりも好きだった。憧れの歴史上の人物と会うために当時の言葉の勉強したり、娘のためにドイツ語を勉強したり。私もそれぐらい何かに熱中したい。

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2024年03月19日

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前作で高校生だった步美が、社会人になって使者(ツナグ)を続けている。
父と息子、母と娘、ちょっと変わった歴史上の人物とつなぎ、步美自身の親しい人の死を経て、何十年も想ってきた想い人とつなぎ、步美は成長していく。

步美の想い人は、今、自分と同じこの世界で、同じ時間の中にいる。同じ時に生きている。

そのことに気づいて步美は行動を起こしたところで終わった。

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2024年03月03日

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ネタバレ

シリーズものとは知らずにこちらから読み始めた。
短編になっていてすごく読みやすかった。
子供を先に亡くした母親の話は涙なしには読めなかった。亡くなった人と一度だけ会えるとしたら、いつ誰に会うのか、自分が会いに行くのか、会いにきてくれるのを待つのか、考えてもまだ答えは出ないけど、会える人に今会っておく、話したいことを伝えておこうと再認識させてくれる本だった。

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2024年02月19日

Posted by ブクログ

前作のツナグに続き、心温まるお話です。ミステリー小説を読んだ後には心がホッとします。
5編とも良いお話しでグッときます。登場人物がみんな良い人で読後感もよいです。
歩美くんの恋が気になります。

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2024年02月09日

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2作目だと知らずに読んだものの、全く問題なく楽しめました!

同じ時間を生きる幸せ、逆にそうでなかった場合の哀愁が見事に描かれており、読み進めるごとに目の奥がツンとしてしまう作品でした。

自分がいつ死ぬのかも、大切な人がいついなくなるのかもわからない。

いつか来るその時のために、
自分にも相手にも、優しい心で悔いのないような関わり方をしていきたいです。

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2024年01月31日

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前作を再読した上で読みましたが、ツナグを引き継いでから7年、成長した歩美くんが見られて嬉しかった。3章「母の心得」はミステリ作家の深木章子さんのご家族の実話がモデルとなっていると知って驚き。今作も、どれもじんわりと心に沁み込んでいく優しい物語でした。5章「想い人の心得」の蜂谷さんの「同じ時代に生きられるということはね、尊いです」という言葉は、70年以上も喪った人を想いながら生きてきた蜂谷さんを思って聞くと胸を打たれました。

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2023年12月12日

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辻村深月さんの小説の中でも特にお気に入りな「ツナグ」の続編。今作は一冊を通して歩美の成長に焦点が置かれており、ほぼ同い年の自分と重ねられる部分があり自身の成長を問われた気分になりました。

精緻な心理描写は本作にも健在で、なんてことない一文に心が揺れたりします。小説ってやっぱりいいな。

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2023年12月10日

Posted by ブクログ

大好きなツナグの続編ということで手に取りました。
依頼者と死者が再会する一つ一つのドラマは心が温まります。前作との繋がりも相まって感動したし、後味の悪さがこの作品で解決されてハピエン厨としては嬉しいかぎり。笑

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2024年01月01日

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ネタバレ

人生を歴史に捧げた元教員の話、上川岳満が、「自分の人生が誰かにとってそんなふうに思ってもらえるとは想像もしなかった」とお礼を言うシーン、すき。とても身近に感じられた。
娘さんに会いたい母親の話は、もう涙必須。想像するとほんと辛い。自分のせいかもと思うと、余計辛い。私が娘で、母さんより先に死んでしまうこと、これも辛い。ただ、おばあちゃんの、「人生なんてそんなもんさ」に少し救われた。後悔がないように生きていれば、そんな気持ちになれるのかな?大切な人がいなくなっても、自分の人生は続いていく。時間は寄り添って悲しんではくれない。強く優しい人になりたい。毎日を後悔しないように生きていきたいと思った。

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2024年03月11日

Posted by ブクログ

良くも悪くもただのいい物語だと思ってしまった。
もっと深掘りした内容を読みたかった。
個人的には傲慢と善良の方が良い。

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2024年03月07日

Posted by ブクログ

冒頭に"特撮ヒーロー"が出てくるから、主演だった某俳優さんを意識してるのかと思った。
"歩美=○○くん=特撮"って方程式は、著者さんが意識されたのかな?
すごく連想してしまった設定で、でも実は…な話でそうだったのかぁと。
彼女の態度の意味が分かって、妙に納得というか。

『母の心得』は、最後の最後で泣いた。
これは泣くなってのが無理な話。
双方の一連のやり取りで涙腺を抑えろってのは出来ないし、読んでこれなんだから、実際の場面じゃとてもじゃないけど話すら、声を交わすことすら出来ない…胸がいっぱいのストーリー。

ただ、終盤は"ツナグ=歩美"に関して言えば、あまり好ましくない展開だったな。
物語の中で生きている彼にとっては、そう想える人だったのかもしれないけど、読者目線からすれば無理に繋げたように感じてしまったのは否めない。
確かにかかわり合いは普通より深かったのかもしれないけど、さすがに"恋愛感情"ではないと思うんだけどな。
だから、彼女に対する想いは一時の感情で認めるところではないと。
使命からの流れではなくて、ごく普通に知り合って心を通わせた人に打ち明けてほしいかな。

ひとまず、続編待ってます!

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2024年02月15日

Posted by ブクログ

最近のここ5冊ぐらいかな
辻村深月がイマイチになってきた
4が付かない
なんでだろう
何年か前までは、一番好きな作家さんだったのに
自分が歳を喰ったからか。

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2024年02月06日

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