感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「おれの人生は破れている。その破れ目の中にアルコールがすいすいと入っていく。もしできることなら、その破れ目におれ自身を放り込んでみたい。どんな気持がするだろう。」
「たいせつなあずかりもののよそさまの子だ。だから余計にぐちゃぐちゃにいじめて、多少なりとも変形させて返してさしあげるのが礼儀というものだろう。」
らも節バリバリです。
なかなかお下品、お下劣なエロネタ盛りだくさんなのですが、それがまた上質、一級品の上手さなのがずるいです。
たとえば「ブンガチャッチャ節」……これは、人間椅子(バンド)に新調きゅらきゅきゅ節という曲があり反応したのですが。
「♪いれていれてよ ぬれて待ってんの
キュッキュキュー、キュッキュキュー
黒い大きなその傘に
あ、ブンガチャッチャブンガチャッチャ♪」
気になったので調べましたら、元々口承されてきた作曲者不詳の採譜で猥歌とのことでした。ひとつ、お利口さんになれました。(笑)
お下品でいえば、ここでは書きませんが、軍艦マーチの替え歌が最高でした。爆笑です。
広告制作をされていたらもさんならではの視点がないと書けないようなお話もあり……、本を読んで面白いのは、執筆者その人の職業柄、生き方、人柄が出てる視点でのものの見方が新鮮だからなのかな、と思いました。
落語に関してはさっぱりなのですが、読んで少し興味が湧きました。
ポッカァーンとか、仔羊ドリーとか、もう、すごいですよ。
おすすめです。
Posted by ブクログ
笑えておもしろいよ!と友人に勧めたら電車内で読んでしまったらしく、後悔していました。
思いっきり笑える場所で読んでください。
故・中島らも氏作の、小説です。
「寝ずの番」というタイトルにねずみの絵の表紙ってだけで、なんかもうノリが伝わるかな、って。
Posted by ブクログ
かなり下ネタ満載で、中学生以下には勧めていいのかどうか迷いますが、単純に面白い作品。
らもじゃなければ書けないよなぁ、と思わされます。
おかしくて、おかしくて、それでもほろっとさせる所がなんともいい。
Posted by ブクログ
笑った!腹を抱えて笑った!電車の中で声を殺して全身をヒクヒクさせて。
日常生活で笑い足りない御方、楽しいことを探している奥様方には一読をおすすめします。
(ただし、下ネタが嫌いな方はおよしになって。)
本書は短編集でありますので、寝ずの番自体は100ページ足らずの分量であっちゅう間に読んでしまわれるでしょう。話のテンポの良さに加え、思わぬところから繰り出される笑いの奇襲にあなたは耐えられるだろうか。
むふふふふ。
Posted by ブクログ
中島らも。映画化決定作品。
落語家たちの艶話、下品でありながら品格を漂わせ、ぎりぎりのラインをゆく作家。
この才能が亡くなったの思うと、切ない。読む価値は充分にあるので、☆5つどうぞ。
Posted by ブクログ
もうひどすぎる。好きすぎる。何度読んでも、どの話もにやにやしてしまう。この脱力っぷりは本当にすごい。何回でも言うけど、らもさんラブ。
落語家の話は元ネタというかソースのある話なのですが、思い出すだけでくすりと笑えます。ただ楽しいだけではないらもさんの語り口だからこそ、にやにやくすくすいつまでも笑える。ヤカンとか!ほんとに!そのテンポがたまらない!!
もう新作が読めないなんて、嘘みたい。でも、何回読んでも、この話は最高におもしろい。
あ、映画化されているんですが、そっちもおもしろかったです^^
Posted by ブクログ
落語のお題が3つと、短編エッセイが幾つかの本。
ホントの話なのか作り話なのかわからないような
話ばかり。
読みやすく、後をひかないオモシロさ。
Posted by ブクログ
小説の短編集なんだけど、らもの一人語りというか、良い意味で「らもらしさ」が出ている文章で、ひとつひとつがすっきりした量なので、手に取りやすかった。ただ、クセがあるので、好き嫌いは分かれそう。
通勤の行き帰りに読んでいたが、おかげで満員電車も楽しく過ごせた。
Posted by ブクログ
やっぱり中島らもさんの書く文章が好きだ。
読書に意味だの意義だの価値だのを求める感じの人に「何が良いの?」って聞かれたら答えに困るけれども。
そんなもんはどうでもいい。
まずそ~ゆ~意味とか価値だのばかり求めるカクカク角張った堅苦しい機械人間とは友達になれる自信がない。
ただやっぱり中島らもさんの文書を読んでいる瞬間というのは自分にとっては非常に贅沢な時間だなと感じる訳で。
中島らもさんは人間の愚かしさを書く作家ではあるけれど彼の他人の愚かしさを見つめる眼差しは冷笑でもイヤミでもなく愛を感じるのが良い。
村上龍が人間の愚かさを書いたらもっと辛辣な感じになるだろう。
(別に村上龍批判をしている訳ではないです)
でもらもさんはそれを優しくユーモアで包んでくれる。
そういえば昔、谷崎潤一郎という作家が「刺青」という短編の書き出しで愚かさは人間の貴い徳であると書いていたのを思い出した。
最近は色んなところでアレはダメこれもダメと言いたがる嫌な世の動きがあるけどなんかもっと人間の愚かさに寛大というか許される社会であっても良いと思う今日この頃です。
こんな世の中だかららもさんの書くおおらかな文章が読みたくなるのかもしれない。
Posted by ブクログ
いかにも中島らもって感じの作品です。
お酒を愛しそしてお酒で笑い、そして泣く。
私はあまり酒が好きじゃないけれど、酒でめちゃくちゃになってしまっても笑い飛ばしネタにして、そしてそれを肴にまた飲んで・・・そんな気持ちがちょっとわかります。笑
お酒がもたらす独特の楽しさや悲しさ。
そして、些細な事には拘らない逞しさと大雑把さ。
そんなもの感じました。
読んでてちょっとクスって笑ってしまう作品です。
Posted by ブクログ
以前腐トークイベントにて「中島らもが一篇そういうかんじの書いてる」と教えていただいたのを思い出していまさら読んだ。該当の「仔羊ドリー」は短い短編だが、すげーライトなファンタジー性・コミカル具合がゲイものっていうより断然「BL」というかんじがして、パロディめいてて面白かった。表題作なんかもユーモラスでとても楽しめました。表題作の三作目がよかったなあ。
Posted by ブクログ
サササと読めるおもしろ文庫です。
それでいて少しホロリとさせられる、懐かしの人情話風でも。
らもさん落語が好きだろうなと思いました。
youtubeでらもさんの落語見れるよ笑。
個人的には「黄色いセロファン」「仔羊ドリー」が好き。
くまとプロレスする「逐電」もおもろい。
Posted by ブクログ
やっぱ、らもさんは凄い!!下ネタ大爆発で笑撃的なんだけど、ホロッとさせる「寝ずの番・Ⅲ」のラストは必見・・・。
「寝ずの番・Ⅱ」での橋次兄さんの死に方がらもさんとだぶってしまって、ほろろ、ってきたけど、なんか「らしいなぁ~~。話とリンクしなくてもいいのに」と苦笑いになってしまった。
落語家という愉快な人生に下ネタてんこ盛りだけど、らもさんの愛着と愛情が感じられた作品でした
Posted by ブクログ
最後はドンデン返しというよりも、そこに行くかぁ。という変化球。特に「子羊ドリー」なんて先の読めるSF展開で油断していると変化球で空振り、尻餅ついちゃいます。
Posted by ブクログ
中島らものショートショート。落語の師匠が死んで、その通夜のときの思い出話。くだらない話がずっと続いて最後に落とす。
他の短編は筒井康隆っぽいのもあり。「子羊ドリー」なんてほんとくだらない。
そういえばもう中島らもは死んじゃったんだよな…。
Posted by ブクログ
全体的に下ネタ風味な気がします。特にタイトル・チューン3連続は。クローンへのアンチテーゼ(笑えるけど)、「子羊ドリー」と「えびふらっと・ぶるぅす」「グラスの中の眼」あたりが好きです。「黄色いセロファン」は、らもチチにも出てきた実話ですね。