【感想・ネタバレ】フェミニズムってなんですか?のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

めっちゃとっつきやすいし読みやすいしエンパワーもされた。そしてTwitterにおけるフェミニズム関係の論争?を慄きながら見てるだけの私なんか特に最後の李琴峰さんとの対談部分などはうんうん頷きながら読むなど。

0
2023年05月08日

Posted by ブクログ

「フェミニズムとは女性たちの尊厳や権利や安全を軽んじる文化を変革し、女性たちの生の可能性を広げようとするもの」という言葉だけでも励まされた気持ちになる。女性たちの生が多様であるために、具体的に何をするのかということになるとフェミニストたちの意見は簡単に一致しないが、この本ではひとつの正解を提示することは目的とせず、これまでの主張や行動について紹介している。さまざまなトピックについてわかりやすく書かれているので、これまでに聞き齧ったことを整理して考えることができた。特に興味深かったのはスポーツにおけるセクシズムについての対談。スポーツにおけるジェンダーの問題は根深いということがわかった。

0
2023年02月26日

Posted by ブクログ

フェミニズムに関して体系的かつ網羅的にまとめられていて、とっても読みやすい。誰もが学びの一歩として手に取れると感じる。学んできたことの整理としても、新しい視点を取り入れるものとしてもすごく良い。

0
2023年01月02日

Posted by ブクログ

自分もたまに何がなんだかよく分からなくなってしまうから、教科書的な感じでたくさん重要なことが書いてあって学びになったし血となり肉となった

0
2022年12月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フェミニズムについての本。タイトルの疑問に、これ! という「居心地のいい/スッキリする」答えが返ってくることはないが、いま私が知る限りにてはもっともフェミニズムのことをしっかり捉えて疑問に答えてくれる本だった。明快な答えがないのは当然のこと、「女性」の生も性も、それによって生ずる悩みも多種多様なのだから、というような。
とくにためになったことを3つ挙げると、「インターセクショナリティ」、性産業のこと、ケアというものの本質かなと。ぜひ手に取って頭を抱えながら考え考え読んでほしい。
私はほぼ頷いて、時々膝に手を打って読んでいたけれど、最後にそうなって、やっと自分なりに落としどころをみつけたところだ。例示しておく。
私の、他人の、もしかしたら多数派の、嫌悪するところであっても、「いまここでそうして生きている」ひとは存在して、それを安易に否定はできない。

0
2022年09月17日

Posted by ブクログ

現時点でのフェミニズムを学ぶのに最もバランスが取れた理解しやすい書であった。
最後の対談の中にあるが、「様々なマイノリティの人たち、とりわけマイノリティ女性たちが、そのような歴史を通じてそれぞれの文脈の中でフェミニズムを読み解き、自分たちが生きていく空間を広げると同時に、フェミニズムそれ自体を刷新し押し広げてきた」とフェミニズムの概念の流れを分かりやすく説明されている。個人的にはケア労働の問題、教育の問題、セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツと中絶の問題がが優生保護法との関係で理解が深まった。

0
2022年09月15日

Posted by ブクログ

ウェブ連載の書籍化。フェミニズムとは何か、その歴史、その論点、現代社会の諸問題とフェミニズムとの関わりを平易な言葉でまとめてくれている。フェミニズムの「波」のなかで、絶えず自己批判を繰り広げながら社会問題を考える視角を更新し続けきたその歴史がよく分かる。

0
2023年10月20日

Posted by ブクログ

フェミニズムの成り立ち(歴史)、第1波から第4波など輪郭を明確にし、それぞれのなしえたこと出来なかったことなど問題点を示しとても分かりやすく、何となくフェミニズムやジェンダーと思っていたのと違って、とても勉強になった。
特に最後の「自立」への言及は良かった。構造的にも意識的にも実現は難しそうだが、本当の意味での自立がここにあると思った。
3人の対談もそれぞれ興味深かった。特に井谷聡子さんとのオリンピックに始まる内容に考えさせられました。

0
2023年05月25日

Posted by ブクログ

男性ですが、フェミニズムに興味を持ち、リサーチして本を選びこの本で言うフェミニズム第二波の米国女性の本をまず読んでみました。ですが、翻訳と言うことも時代背景もかなり違う事もあるのか、テーマが大きすぎ捉えきれませんでした。そこにふと、本屋で見かけたフェミニズムという文字に導かれこの本を手に取りました。各世代のフェミニズムが整理されて、自力でもやもやしていたことがクリアに見えてくるのが痛快でした。当たり前ですが、なるべく近い環境で現行で研究されている専門家を探すことが理解への近道と言うことを思い知りました。勿論、フェミニズムと言うテーマには終わりなどあるわけで無く、こういった視点で議論や改善が行われる事がフェミニズムなんだと言う気づきを得られる良書と感じました。どんな人にも、無関係でないこの話、読みやすくイメージの湧きやすい事例も豊富です。

0
2022年08月18日

Posted by ブクログ

【なぜ読んだか】
「フェミニズム」という考え方にTwitterを通じて数年前に初めて触れた。その後ネットニュースやコメントを見てその観点から論じる、批判する人の「都合よさ」を感じており、「女性の生をよくするためには手段を選ばない」嫌悪感があった。しかし同時にそんな理解でいる自分に危うさを覚えており、本当に嫌うべき考え方なのか、きちんと理解しておきたいと考えたため。

【感想】
フェミニズムについての理解を「女性の生の可能性の拡大を求める思想や営み」と改めた。
第一波、二波、三波と男性優位の社会に異を唱え、権利を獲得してきた歴史を知り、嫌悪感は無くなった。
私が嫌悪感を覚えたネット上でのフェミニズム的発信は、本書の中で「短絡的」で無理な「単純化」をしており、建設的でなく、無益だと断じていた。
主題をフェミニズムに置きつつ、性と生殖について、セックスワーク、結婚の不都合な真実、アメリカでホットになっている中絶など社会的に議論が必要な内容についても述べられており、自分の考え方や固定概念を解きほぐし、哲学的な思索に導く良書だと思う。

フェミニズムにもいろんな立場があり、1つのフェミニズムの意見をフェミニズムを代表していると考えず、多様な立場がいるのだと考えることにする。

分厚い本ではないが、腰を据えて読まなければ右から左へ抜けていってしまうような少し難解な本で読み応えがあった。興味深く、満足。読んで良かった。

【マイナス点】
中絶のところで愛知県の20歳女性が中絶に配偶者の同意が必要だったのに、男性が逃げたため手術できず、公園のトイレで産んで遺棄した事件について、日本の制度を批判し、女性の権利侵害について批判されていたが、調べたところ厚労省から未婚の場合は同意書は不要と見解が示されていた。この批判は的外れだと思う。

0
2022年07月29日

Posted by ブクログ

女性間の分断から目を逸らさず、一部のフェミニストから攻撃され周縁化され続けているマイノリティ女性を排除することなく書かれた、安心して最後まで読めるフェミニズム入門。J・K・ローリングのトランス女性に対する一連のヘイトスピーチの根源にあるのはインターセクショナルな視点の欠如だと指摘されている(p77)箇所は、これまで目にしてきたローリングへの批判のなかで一番腑におちました。家族のあり方が多様化していく現在・未来における人と人との関わり方を考察する最終章(『16 誰も完全には自立していない—オルタナティブな「家族」のあり方と依存の受容。』)も希望が持てて良いです。

0
2022年08月20日

Posted by ブクログ

生殖の倫理を学んでいるので、必然的にフェミニズムを参照する機会が増えたため、こちらを拝読。
内容はライトなのだけど、議論の射程幅が広い。ケア労働、セックスワーカー、スポーツと性、中絶と結婚の問題などなど、挙げたらキリがないような女性への(マイノリティへの)抑圧と偏見を静かに暴いていこうとしている。
参考文献を提示していないので、次に読むべき本の選定やこの本で言われていることの内容・事実確認ができない。興味関心や研究のきっかけにはなっても、参照図書にはしづらい印象。

0
2022年06月06日

Posted by ブクログ

守備範囲が広く入門書として良い。
婚姻制度の運用上の問題を解決することで婚姻制度本体の問題が有耶無耶になるという構造に複雑性を垣間見た。
ちょっと掘れば悪習を積み重ねてきた地層が現れて一筋縄ではいかない。

0
2023年07月11日

「学術・語学」ランキング