【感想・ネタバレ】天帝妖狐のレビュー

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Posted by ブクログ

『天帝妖狐』を読み終え、改めて「やっぱ好きだなぁ…乙一」と思った。 悲しいけれど、美しい。 言葉の選び方や並べ方が私のツボにぴったりとはまり、心地良い。 最後の一文がとても好き。 思い出すと、なぜか心がふんわり癒される。 ただ、そこにはほんの少しの痛みを伴う。

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2024年01月21日

購入済み

人生で1番好きな作家さん

私が高校生のころ、少ない小遣いを使いこの作者さんの本を全部集めました。独特の世界観、ストーリー、文体、どれも最高です。ハリーポッターのように世界中に広がってもおかしくない本です。

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2022年03月25日

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 とても恐ろしく哀しい作品。決してくどくなりすぎず、じわじわと攻め立ててくるような恐怖を感じる筆致が秀逸。
 誰もが一度はやったことのあるこっくりさん(今の子どももやってるのかな?)で、早苗と名乗る得体の知れない何かを呼び出してしまった男の物語。『失はれる物語』もそうだが、一筋の希望もない世界で孤独に生き続けなければならないなんて、死ぬよりずっと恐ろしい。東野氏の『変身』にも似ているが、この絶望感は突出している。綾辻さんや小野不由美さん、我孫子さん等々、有名作家さんがこぞって絶賛するだけある。 
 トイレの落書きで盛り上がるのは、SNSが発達した今は起こらないだろうな。

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2022年03月24日

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個人的には
「A MASKED BALL」が本当に面白かった。
短編なこともありテンポも良く、私は最後まで展開が読めなかった。本を読みたい、本でドキドキしたいときに読んで良かった一冊。

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2021年10月26日

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『A MASKED BALL』の方はとても読みやすかったし面白かった。最初のうちはただのトイレの落書きだったのに、だんだんと不穏な雰囲気になってきて…。とても読んでいてドキドキした。『天帝妖狐』の方は、タイトルから想像していた話とは全然違った。結局タイトルの妖狐とは、あの仮面だけの話?それとも狐狗狸さんから来ているのか?夜木は結局早苗に何者にされてしまったのだろうか…。

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2021年05月09日

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ホラーと言えばホラーなのかもだけど、純恋愛のようラストは泣いてしまった。杏子との思い出は夜木をどこまで支えてくれるのかな。A MASKD BALLも良かった。

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2020年07月26日

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厨二のころこのかっこいい4文字のタイトルでジャケ買いして世界観にどハマりして、その後の夜木さんのこと思うと苦しくてもんもんとして、やり場のない気持ちから乙一さんの本あるだけ片っ端から読みまくりました。

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2019年02月21日

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マスクドボールがものすごく好き
天帝妖狐の評価じゃなくてすまん。

トイレの落書きから始まるミステリー

日常に絡めたミステリーと
トイレのタイルを掲示板がわりにつかう感じが好き。
学校という狭い中で繰り広げるキサラギ感がなお良い。

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2018年04月08日

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こういう仄暗さと薄気味悪さが漂う作品は非常に好みです。 久しぶりに没頭して2時間ぐらいで一気読み。乙一さんの作品を読むのはこれで3作目だけど、今のところこの作品が一番好みです。 表題作が特に好き。 顔中に包帯を巻いた謎の青年・夜木と彼を助けた少女・杏子。 夜木が背負う残酷で孤独な運命を知るにつれ胸が痛みます。 何でもない普通だと思っていることが、誰かにとっては光。 優しく切ない最後。

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2022年04月30日

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A MASKED BALL
始まりは有りがちな学園ストーリーかと思いきや、変則な交換日記から事件が展開して行き後半では犯人探しが始まる。
天帝妖狐
人生で一度は不安に考える死というものを一時の判断で不死を選んだ、諸々の事件があり無限の時間の中反省し続けるところで話は終わり、助けは無いのかと思うのは私だけだろうか。

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2023年04月09日

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中編2つ。「天帝妖狐」は悲しい話だった。「A MASKED BALL」は面白かった。前川先生はきっと絡んでくるだろうと思ったけど、意外だった。

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2022年04月12日

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ネタバレ

久しぶりの乙一!
最初の「A MASKED BALL 」の方が好き!
まあ、それそれ違う良さがあるけど。


・A MASKED BALL ★★★★
設定が良い!
トイレの落書きから事件が発生する。
非常に面白い!!

ただ全く恐怖を感じなかったし、掃除のおばちゃんの霊的なものの仕業?ってのが納得いかん!笑
普通すぎる。

それにしても、トイレの落書きとか全く見かけないなー


・天帝妖狐 ★★★★
こっくりさんの霊?みたいなものに取り憑かれた人の話。
面白いというより、話に引き込まれた。

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2021年12月10日

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解説の方は前半の話を激推ししてましたが私にはあまり合いませんでした。高校生の主人公がタバコ吸ってるのにいささか変な感じがしました。
もう一個のタイトルになってる天帝妖狐はとても面白かったです。最後は感動しました。恋愛物というわけでは無いですが純愛と言うか切なくなりました。

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2021年11月14日

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*読んでからレビューを書くまで時間が経っているためあやふやな部分があります。

たとえ外見は汚れていても、心は美しい。

表題の天帝妖狐の方は主人公の生い立ち、苦労そういうものが、ヒロインに合うにつれて徐々に変化していく過程などとても興味深く読めた。
a masked ball は、他人との交流の手段が、多々ある現代のものではなく学校の、それもだれも使わないような離れのトイレにある落書きに絞ってたことで、その落書きを書いた相手、そして自分もまた落書きを書く相手どちらも不特定になりまた多数の可能性もあるという奇妙な関係がとてもよく書かれていて、よくこれを題材に書き上げたな、これでストーリーを書き上げられるんだな、と終盤までは感心したのだけど、オチが自分は納得いけるものではなかった。非現実を取り入れるということはホラーとしては面白かったのだけど、ここまで緻密に書き上げられたものが最後に崩れ落ちてしまったようなそんな感覚だった。だからといって、あなたならこのオチをどうしますか?と言われても、これ以上のものは考えてもでてはきはしないが。

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2020年12月22日

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ネタバレ

2作収録されている内、解説では一切触れていませんでしたが、私はタイトルになっている「天帝妖狐」を推したいです!夜木と杏子の関係が良くないですか?未来に何の希望もないのに、人生の唯一の輝かしい時間を与えてくれた杏子にお礼を言えちゃう夜木が切なくないですか?解説一推しの「A MASKED BALL」もおもしろかったものの、オチがモヤっとしていて納まり悪いんですよね。「天帝妖狐」終盤の鬼の所業(狐か)は半目読みでしたが、幸せが待っていて良かった。表紙とタイトルから、こんな切なさをもらえるとはとても想定外でした。

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2020年12月12日

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夜木のこれまでとこれからを思うと苦しい
乙一さんの本で1番読んだ話かも

一緒になってる短編もすごく面白くて、乙一さんの本で最初に読むならこの本をおすすめしたい

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2020年04月15日

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ネタバレ

A MASKED BALLも好きな感じのミステリー?ホラー?だったけど(トイレの落書きの連続から始まるお話、そしてラストのスッキリするどころかゾッとする感じがとてもよかった)
いや、いや〜〜〜〜
天帝妖狐、読み終わった今大号泣し過ぎてまだ立ち直れてないからね?ほんとに、フルバのキョンくんの封印が解けてしまった姿と一瞬だけ重なったけど、夜木の醜い姿も隠された凶暴さも孤独も不安も悲しみも、そしてその救われなさ、比べ物にならないな??比べるのがおかしいんだけども
ただの純朴な少年であったろうに、私は早苗に恨み言しか持てない、早苗も寂しかった?だから夜木を引きずり込んだの?でもそれって酷すぎるよ〜〜〜、これから何百年何千年も、誰にも何にも愛される事のない姿をひた隠しながらひとりぼっちで生きてくの?かわいそうすぎない??
と、そんな風に私の心も涙腺もブンブン揺さぶって行きました。

久々に読んだ乙一さん、完璧です。

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2018年09月13日

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旅の途中で知人に紹介されて一気にハマった乙一。今回は表題プラス1の短編集。携帯全盛期のこの時代にトイレの落書きを主にしたサスペンスとコックリさんで人ならざるものへと変貌を遂げることになってしまった主人公の話。一気に読みたくなる一冊です。

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2018年02月15日

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「A MASKED BALL 及びトイレのタバコさんの出現と消失」
タイトルも書き方もコミカルな表現だが、それが逆に "落書きが引き起こす恐怖" を煽る。伏線と起承転結がサックリしているので、読みやすいけど、僅かに物足りない。
「天帝妖狐」
ストーリーが単純で、不燃焼感......"描写" の部分だけはホラーだが......

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2017年03月21日

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久々の乙一作品。

ふたつの作品を収録した中篇集です。

ひとつはトイレの落書きが引き起こす恐怖を描いた『A MASKED BALL』

もうひとつは表題作でもある『天帝妖狐』

今回は、トイレではなく妖狐の感想を書いてみようと思います。

話は杏子という少女が、顔や体に包帯を巻く謎の青年・夜木に出会う所から始まります。

夜木が杏子と過ごす普通の日常に幸せを感じ始めた頃、ある事件が起きます。その事件がキッカケで、ついに夜木の秘密が暴かれていくのですが……。

最初は奇妙な雰囲気にワクワクしながら読んでいたのですが、最後の方は目に涙を浮かべながら読んでいたかも。

何というか……よくわからないけど『愛』を感じたんですよね。

個人的には満足!

トイレの話もゾクッとする恐怖感がたまりません。

どちらの作品も、あっという間に読めてしまうスピード感が良かったです♪

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2014年02月15日

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乙一の2冊目。ホラーかと思いきや、ホラーだけど切ない話だった。
一応短編集(? というか中篇2作)なので、それぞれ評価。

・A MASKED BALL:トイレの壁の落書きがいつしか掲示板のようになり、
それを冷静に楽しむ主人公。
しかし、その中の「カタカナによる書き込み」主は
学校に騒ぎを起こすような事件を次々に起こして行き、
いつしか友人も巻き込まれそうになる…。
という話。
いわゆる「犯人探し」が主題だが、途中では全員怪しく感じる。
最終的には判明するが、その理由などは完全に明らかにはならない。
物語の運び方は非常に面白い。
どうでもいいが、いまだに題名の意味がわからない。。。
ので調べてみたら、「仮面舞踏会」との事。なるほど。★★★
・天帝妖弧:表題作。
呪われた体を持ってしまった夜木。
その正体はわからないが、倒れていた夜木を見捨てておけず、
親身になって世話をする少女、杏子。
荒んでいた心にわずかな光を見出す夜木だが、ある事件によって
再び杏子の元を去らなければならない時が来る。。。
…最高に切ないです。
夜木の身体があの様になってしまうのが現実的かどうかは問題ではなく、
その心の揺れ動き、杏子の優しさ、呪われた運命の辛さが伝わってくる。
哀しい終わり方だが、温かな気持ちになれる。お勧め。★★★★

乙一という作家の力量は素晴らしいと思う。受け付けない人は多々いるかと思うが
(内容がホラー主体だし、どこかでお涙頂戴的な部分があるし)、
作品の構成力や文章力については文句のつけようが無い。
他の作品も読んでみようと思わせる。


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2021年03月14日

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ネタバレ

久しぶりの乙一作品。暗いお話が好きな人にはお勧めできる作品である。こっくりさんによってよくないものを呼び寄せてしまい、相手の望む契約をしてしまった主人公。人間から化け物に変わっていく中で彼を人間として踏みとどまらせた人の優しさ。彼はこの先どのように生きるのだろうか先が気になる物語だった。

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2024年05月16日

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「A MASKED BALL」と表題作を収録した、乙一さんの第二作品集。 

前作『夏と花火と私の死体』のような、斬新さやインパクトがない為か、総じて評価は低いようですが、淡々とした語り口で綴られる不思議な世界観は、この作品集にも受け継がれていると思います。

特に表題作は文庫化の際に、構成や登場人物などかなり変更されていて、別作品と言っても過言ではないような、そんな印象を受けました。

乙一さんが好きな方なら、読み比べてみるのも面白いのではないでしょうか。

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2023年12月03日

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ネタバレ

個人的には表題作、天帝妖狐がお気に入りです。無垢な子供時代の、たった一度の過ちによって永遠に続く咎を背負うことになる夜木。彼が自らの罪を懺悔する文章が可哀想で、たまらなくなりました。夜木が杏子へ宛てた罪の告白の手紙から始まり、読むにつれて真相が晴れていく所が面白かったです。また夜木は秋山と井上に酷いことをしたけれど、結果的に命までは奪わなかった所は、彼が杏子のおかげで人間としていられた証拠なのかなと思います。
「永遠の牢獄が存在するならば、自らそこへ入りましょう」という文章がとても印象的でした。

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2023年11月26日

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表題作は、なんともやるせない気持ちになった。
特に最後の言葉には、胸が締めつけられる。
孤独な人生の中に見えた僅かな希望さえも打ち砕く惨たらしい現実が、何より恐ろしかった。

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2022年12月01日

Posted by ブクログ

何とも言えない2作。
本題の方は出だしはいいんだが、報われないなんだかかわいそうな話で終始暗い。
デビュー作に続き、初期の作品は私には少し合わない感。
何冊か読んだが他は結構好きよ。

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2021年09月11日

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ネタバレ

友人的に泣ける一冊

気になったので初めての乙一作品、読んでみました

結果…泣けない(笑)
でもストーリーもテンポも良くて
ホラーを読みたくなったら乙一を選ぶなと思えた本

トイレの落書きのオバちゃんも
包帯だらけの男もこの世のものではない恐怖

描写が少しエグいけど、程よいスパイスで
これもまた良かったなー

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2018年04月03日

Posted by ブクログ

表題作は乙一さんお得意の「異質なもの×少女」ものでした。
結末が予想できる話ですが、やはり引き込まれます。

同時収録の「A MASKED BALL」は青春ミステリでしょうか。
発想は面白いですが、締めがいまいちでした。

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2017年10月04日

Posted by ブクログ

突然ですが、わたしは乙一氏は天才だと思ってます。でも「天帝妖狐」怖かったので(嫌いじゃないけど)星は3。「A MASKED BALL」とてもとてもよかったです。わたし的に乙一No.1は「ZOO」で「SO-far」と「SEVEN ROOMS」と「陽だまりの詩」がすごく好きです。読み終わった時、本当に秀逸だなあ!って思うのです。
読んで良かった。おすすめです。

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2017年06月11日

Posted by ブクログ

3/10
乙一は読みやすい。設定が好きなので、最後が微妙でも損した気がしない。

a masked 〜
トイレの落書きでチャットし、不思議な事件が続く。犯人は微妙だけど、途中の事件とチャットがスリリング。

妖狐〜
コックリさんで死ねない体になった男と優しい女の子の話。最後は悲しく終わる。そんなに新鮮味はないが雰囲気がすき。

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2017年03月18日

Posted by ブクログ

内容(「BOOK」データベースより)
とある町で行き倒れそうになっていた謎の青年・夜木。彼は顔中に包帯を巻き、素顔を決して見せなかったが、助けてくれた純朴な少女・杏子とだけは心を通わせるようになる。しかし、そんな夜木を凶暴な事件が襲い、ついにその呪われた素顔を暴かれる時が…。表題作ほか、学校のトイレの落書きが引き起こす恐怖を描く「A MASKED BALL」を収録。ホラー界の大型新人・乙一待望の第二作品集。

愛娘からのお勧め本。2番目の表題作「天帝妖狐」を読む為の本と言っても過言ではありません。
幼いころの過ちから孤独に耐えて長い長い時間を過ごさなければならなくなった夜木。瘴気を放つ彼に優しく手を差し伸べる杏子。ようやっと人間らしい生活ができると思った矢先に・・・。

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2017年01月31日

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