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面白くて一気読みした。敵である三成も憎めない存在だった。
リーダーとなる存在は強力なリーダーシップを持ち、規律を重んじ、自信でメンバー統率するというイメージを持っていた。しかし、自分自身をさらけ出せる余裕、人間味ある気さくさ、対等に接せられる雰囲気を持つことで、メンバーの心を掌握するリーダーシップもあるのだと知った。
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めちゃくちゃ面白かった!
侮られていたとはいえ、相手を圧倒する戦ぶり。
長親はどこまで先を読んで行動していたのかが気になる。
全部わかってて行動していたような気もするし、たまたまいい方向に動いたんじゃないかという気もするし。
とにかく!本当に面白かった!!
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痛快で何度読んでも楽しい「のぼうの城」。
のぼう様、好きだわ。
かっこよさそうじゃないのにかっこいい。
「成田記」などの文献から引用される文章が随所にあることで、物語を楽しみながら、ああ、この人たちは本当に生きていたんだなと思えるのがいいですね。
〇〇年 〇〇の戦い 〇〇軍の勝利
という記録だけではない人間のストーリーが、どうやって生き抜いたとかどういう決断をしたとか、そんなひとつひとつが生きるパワーを与えてくれます。
忍城跡行きたいな。
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面白かった。
人の上に立つとは…人心を掌握すること…いやそんな上からのことばではなくて、当たり前に同じ心を持つこと…そんなことを感じた。
物語としても面白い。登場人物みんな好きだ。
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三成は忍城攻略に、秀吉が得意な水攻めをおこなっている。
それに対して、長親がとった思いもよらない対抗策とは。
大賢は、大愚に似たり
天正15年(1588年)に九州平定をなしとげた、秀吉は、天下統一の総仕上げである小田原平定に向かう
天正17年小田原攻めに平行して、北条傘下の支城攻めをおこなっていた 。
そのうちの1つが、忍城です
三献茶で知られる小才の石田三成と、坂東武士である、成田長親との知力戦
三成は関ケ原で敗れ刑場の露と消え、長親は、尾張で天寿を全うする。
甲斐姫の大阪城以降の話、東慶寺の伝説などの余韻を残す
知略とは、勇猛と柔弱には関係がないとの見本である。
目次
上巻
序
1
2
下巻
3
4
終
ISBN:9784094085525
出版社:小学館
判型:文庫
ページ数:224ページ
定価:457円(本体)
発売日:2010年10月11日 初版第01刷
発売日:2012年12月02日 初版第15刷
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組織をまとめる良いリーダーは、能力があればいいということではない。この作品から、思わず助けたくなるような非力な部分と、大きな決断をすることのできる能力が必要だと考える。
時代小説として、とても面白く読むことができた。
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上巻の中盤からおもしろくなってきたが、下巻はもう最初から最後までずっとおもしろい それぞれのキャラが立っているのがなによりの魅力だろう ほかの作品も読んでみたくなった
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上巻で描いた人物が怒濤の盛り上がりを見せる下巻。人物は実在といえ、作者の創作も多分に入っているだろうが、キャラクターの立たせ方が絶妙。史実の忍城攻めを全く知らなかったが、そんな題材をここまで見事な展開でもって魅せるのは見事。歴史物+キャラ立ちの良さ、ってことでそりゃ映画化もされるよね、と納得の一作。当然ながら上下巻同時に。
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これぞエンターテイメント!という感想をよく聞いたけども、これぞエンターテイメント!
上巻ラストからは、読むのをやめられない。
少人数対大多数戦って、それだけでも気分が高まると思うが、この話はそこに何かとんでもない魅力が加わって、圧倒的に面白かった。
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豊臣秀吉の北条攻めの際、支城 忍城を舞台にしたお話
以下、下巻の公式のあらすじ
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「戦いまする」
三成軍使者・長束正家の度重なる愚弄に対し、予定していた和睦の姿勢を翻した「のぼう様」こと成田長親は、正木丹波、柴崎和泉、酒巻靱負ら癖のある家臣らの強い支持を得て、忍城軍総大将としてついに立ちあがる。
「これよ、これ。儂が求めていたものは」
一方、秀吉に全権を託された忍城攻城軍総大将・石田三成の表情は明るかった。我が意を得たり、とばかりに忍城各門に向け、数の上で圧倒的に有利な兵を配備した。
後に「三成の忍城水攻め」として戦国史に記される壮絶な戦いが、ついに幕を開ける。
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何だかんだ言っても、少数が多数を破る展開は胸踊るものがある
初戦での家臣の活躍っぷりよ
特に酒巻靱負の策士っぷりは見事
生まれる時代がもう少し早ければという思いは、まぁ後の世の視点では納得
秀吉への憧れから水攻めを強行する三成
戦の目的、その背景、周囲の思惑等を考えれば悪手なんだけど、それよりも自らの力を見せつけるという決定をしてしまうところが迂闊ですよねぇ
長親の逆鱗
多分、守るべき民、その生活基盤である田畑というのがそれなんだろうな
水攻め破りの方法とその真意
周囲が色々と深読みしてる様と長親の意図のズレ
ってか、実際にどうだったかはわからないですけどね
まぁ、これまでの長親の描写から、自らを犠牲にして士気を高めようとは思わないでしょうねぇ
開城の交渉に自ら赴く三成
これも秀吉への憧れからの模倣
でも、物語を解説する上では必要な展開ではあるんだけどね
長親が開戦を選んだ決定打って何だったんでしょうね?
長束正家の無礼な態度ではないし、甲斐姫の献上を求められたタイミングのように思えるけど
後の言からはそうとは思えなくも見える
民の事を思うならば、最初から素直に城を明け渡しておけばよかったわけであしねぇ
史実を元に、これほど面白く読ませる物語に仕上げるというのはすごいですよね
映画脚本前提の書籍という事だけど、映画向きではない解説や出典情報が満載で、歴史の解説書としても読める
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上巻はスルーして
面白かったなぁ 歴史物好きやなぁ
小城に攻めた20000の軍勢を3000で迎え撃つ籠城戦。水攻めにあい絶体絶命の状況での長親のとった行動がなんでなん?みたいなww
それが結果的にみんなの心がひとつとなり応戦!
人って結局は人気だね。
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ずっと前に貸してもらっていたけど、歴史小説をそれまで読んだことがなく、なかなか手を出すことなくいた本。
この年末年始にこそ読んで返さなければ、と半ば強制的に読み始めた。
大河ドラマで『どうする家康』を見ていたので、石田三成や刑部など、画面で動いていた人物と重ねながら読むことができたのは良かった。
のぼうとは「でくのぼう」からのニックネーム。
ぼーっとしているのか、単に何も考えていないのか、それともそれは戦略で人に読まれないよう表情を見せていないだけなのか。
どうやら前者のようだけど、でもここぞというときにみんなが実はそうしたかった、という方向を示せるのがすごい。ぼーっとしていると見せかけてしめるところはしめる。そうじゃないとつっぱねる。
顔は強面でも、心の中で色々あきらめていた丹波がはっとする。
でも普段は頼りなくて、みんなが助けなきゃと支える、支えたくなる。有事には、のぼう様のためならと戦に立ち上がるほどの信頼。
これってめちゃくちゃ有望なリーダー像。。っていう感想ももちろんあると思う。でもまわりにいる丹羽や和泉、靱負がめちゃくちゃ優秀だからこそ成り立つという構図でもあると思う。
リーダーが1人で全部背負うって無理だ。やはり他にも3人くらい有能で個性的な参謀がいることが成功の秘訣かもしれない。だって、ふだんはちょっとぼーっとできる余地があるから…。
ということで来週からの仕事を思って気が重くなりつつある。。
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主人公はいわゆる有名な戦国武将でなく、舞台はもの凄く著名な合戦でもない。けれどそこに物語を作り人間模様を描く。歴史小説の面白さを凝集した小ストーリー。
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この本のように、のぼう様みたいになりたいと思った人がいるのではないでしょうか?現代の会社の中で、のぼう様のように慕われ、決断できる上司になりたいと。なかなかなれないんですけどね。
戦をする理由や相手を尊敬する考え方が現代とは違っていて違和感がありましたが、海賊の娘もそうでしたが、清々しい登場人物が多く気持ちよく読めました。
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私が守ってあけないと、と思わせる人強い。ただ何も出来ないだけじゃなくてそこに愛嬌とか親しみやすさとか結構色々必要。リーダー論について考えたくなっちゃった〜。史実織り混ざった歴史フィクション大好き。
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真の邪悪は、純粋さと無邪気さの中に含まれる。
史実という結果が先に出ているからこそ描ける物語。
のぼう様の人柄を原因として、勝利としての結果を語るのは少し違和感が残るか。
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2009年(第6回)。2位。
下巻に来たらおもしろい。三成との戦が始まる。忍城、水攻めにされる。三成の失敗と言われる水攻め、と結果はわかっているので、どうやって失敗するのかなぁ・・・と。のぼうさまの人望?に心温まる。小田原城陥落するし結局はなんだけれど・・・行田あたりにあったらしい、忍寺。もう跡形もないみたいだけど、行ってみたいな。
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最初の丹波、和泉、靱負の活躍はそれぞれの特徴が生かされていて頼もしかった。石田三成が一度ひいて、水攻めにすると決め、金に物を言わせて利根川と荒川を結ぶ堤を造るという突貫工事を進め、ついに忍城が本丸を残して水浸しになってしまった。その時、長親が舟に乗ってその上で踊るなどとは考えが浮かばなかった。敵味方を一つにしたこと、矢を打たれたことによって、味方の復讐心を煽り、外側から堤を壊して土手を決壊したこと、怒涛のごとくの展開でおもしろかった。
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戦闘が始まり、水攻めによる危機一髪からの堤欠壊。。。と怒涛の展開に目が離せない。
『のぼう様』の田楽踊りは、正にハイライトではなかったでしょうか。後にわかるこの踊りの意図というものについては驚きでしたし、人の心が何かに突き動かされる感じは、やはり感動ものです。
敵も味方も、武士も百姓も、いつの時代も全ては人間の心理により歴史は動くのだと実感します。
正木丹波守が颯爽と行く姿はカッコよかったですね^^その他の取り巻く重臣たちもそれぞれに個性があって良かったです。
想像の部分は多々あるのでしょうが、古戦記などに基づいた実在の人物、出来事が土台と思うと、戦国時代の面白さを改めて実感。この時代があったからこその江戸時代、近代へと繋がって行く歴史には、やっぱりたまらない魅力があります。
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歴史本を初めて読みましたが、話が進むにつれて、どんどん面白くなり前のめりで読み終えました。
昔の武士の家風なんかを知り、武士道ってかっこいいな〜と思いました。
戦についても、突然攻めるとかではなく、ルールに則って進めていくものだということを知りました。
歴史本、他の本もまた読んでみたいと思いました!
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話は面白いし、表紙はしっかり詐欺だし、人生を生きる上で学ぶこともある。ただ、個人的な感想だが、主人公はゲーム「天穂のサクナヒメ」に出てくる「たうえもん」にそっくりだと思うのはわたしだけだろうか。
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のぼう様
あの在り方は理想かもしれません。
何をするでもなく
人を惹きつけ
我らが助けなければと言わせる。
ただただのぼう様が好きなんだ。
のぼう様も皆が好きなんだろう。
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人の魅力とは不思議なものである。指導する器量のあるものが素晴らしい指導者かと言えば確かにそうかもしれない。しかし、ここに登場する「のぼう様」はそれとは対極に存在する。あえて言うなら何もしない、いや一生懸命にやるのだができないのである。そして、表情からはその心中は読むことができない。だからこそ、部下の者たちは支えてやろうと必死になって動き回る。これも一種の人を動かす器量と言うべきか。
そして人を見る目はあるが、自分の理想に突っ走りすぎる石田三成。真っすぐすぎる故に生きづらかったのではないかと思う。
現代社会に当てはめて考えると、いろいろと面白い人物たちである。
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(上下巻合わせてのレビューです。)
友達から薦められた歴史小説。
現代版・司馬遼太郎っといった感じか。
主人公ののぼう様(成田長親)は不器用で何の役にも立たない城代ですが、民衆の心をつかむことにつけては一級品の才を持つという設定で、石田光成の大軍と戦う設定です。のぼう様を取り巻く脇役たちが皆、個性的で話を引き立ててくれます。
戦国時代ってとても好きで何冊かの歴史小説を読んだけれど、信長でもなく秀吉でもなく家康でもなく、のぼう様というセレクトがよかったです。まだまだ知らない世界がたくさん眠っているのですな。。
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いかに誇りを貫くと言っても、常軌を逸した言動は狂気でしかない。それを清々しさを持って展開できるところが、戦国期の武将の魅力。
成田長親が石田三成の忍城包囲戦に勝算があったかどうか計り知ることはできないが、無謀以外の何ものでもない開戦の言をこの「馬鹿」は吐いた。うん、馬鹿だと思う。
上がこんなんだと下は大変だなー。でもかつての担任が実はこのタイプ。憎めない人が上に立つと、意外に組織は結束する。命のやりとりではないけれど(当たり前だけど)、個人的にはデジャブー。
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上巻に比べて、戦闘シーンが多いので面白くてあっという間に読めてしまう。
弱者が強者に立ち向かうのは痛快だよね。
最後には小田原城が落城してしまうので惜しくも降参するんだけど、城の明け渡しの場面も、最後の最後に痛快だった。
映画の宣伝では、野村萬斎が表情豊かにのぼう様を演じてるけど、小説ではのぼう様は表情が表に出ないとなっているので、そこに違和感を感じる。
もともと「忍ぶの城」という本を元に脚本である「のぼうの城」が書かれたらしいので、ちょっと変だな。
でも、映画も面白そうだ。
さて、のぼう様。
志村けんのバカ殿様のようなもんです。
(敵対する石田三成もバカなのかもしれないな)
映画では「奇策」となってますが、のぼう様の単なる思いつきで、策があったとは思えない。
トップはバカでも部課が優秀ならば、部下のチカラを発揮させるにはトップはバカな方が良いという、現代の組織でも言える事かもしれませんね。
で、石田三成が負けたのは部下がダメだったから(上司に反対することができなかったから)かもしれません。
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しばらく脱線していてやっとこさ読み終わり。
文庫版で買ったので、上下巻だった。
十分1冊でいけそうな厚みなんだけどな。
歴史物は好き。
これは豊臣秀吉の天下統一の時のお話で
石田三成の忍城攻めの話。
忍城の面子がとても個性的なのが魅力。
のぼう様と自由で勝手者で強い面々が活躍するんだけど
敵方の石田三成もいい感じだったので読んでて気持ちよかった。
ただ、なんていうかなー、戦闘シーンが思ったより少なくてせっかくの個性的な面々の持ち味が十分に発揮できてなかったと思う。
まあ、水攻めで有名な逸話なのだから仕方ないんだろうけどね。
こう、わーっと盛り上がって戦闘はあっさり終わり。
そのあとがちょっと冗舌すぎたかな。
なんとなく、もったいないような感じのする読後感でした。