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貴志祐介の我々は、みな孤独であるを読みました。
ちいさな探偵事務所を経営する茶畑は、クライアントの正木から自分の前世で自分を殺害した犯人を探してほしいという奇妙な依頼を受けます。
そこにサイコパスの暴力団組長の丹野やヒスパニック系のマフィアなどが絡んできて物語は暴力的な様相を呈してきます。
輪廻転生をからませた物語の真相はどこにあるのか、クトゥルフ的な結末になるのかな、と読んでいきました。
フレドリックブラウンの短編が引用されたところで、SFファンタジー的な結末なのかなと思っていたのですが、当たらずとも遠からずでした。
konnokは面白く読みましたが、天使の囀りのような比較的合理的な結末を期待した人は失望するかもしれません。
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あまり期待せず読み始めましたが、
途中引き込まれる感じは流石。
終盤の宇宙観ようなものがメインテーマで
それを言うためにあるようなものなので
全体通した整合性は置いておいて
楽しめばいいのかなと思いました。
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ハードボイルド・ミステリ・SF・ホラーのジャンルてんこ盛りが楽しく嫌いではなかった。ただ、後半はどうも魂の仕掛けが優先してしまって足元の出来事に綺麗にオチがつかなかった印象。ストーリー半ばで加茂禮子が結構決定的なヒントを出すので、そこで察しがついた読者は特にそうなんじゃないかな。
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久々の貴志先生ってだけで満点なんですがww
ホラーでこそなかったけれども、ほぼほぼホラーな血生臭さでしんどいシーンもありつつ。。。随分深い難解なお話でした。
ただ、やっぱり 貴志先生だなーってのは、こんだけ重くて痛くてしんどくて。。。ってお話でも最終的には謎かけというかファンタジーというか、ミステリーというか?そういう「読み物としての楽しみ」にまとめ上げるところが本当に素晴らしい。
「え?何が言いたいの??」みたいなことはなくて、なるほどね〜って思わせられるその決着が素晴らしい。
あとがきのインタビューにあったように、雑誌連載の時にはそこまでまとまっていなかったってお話だから、単行本派で良かったっす。
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貴志祐介さんのホラーも面白いですが、こちらも面白かったです。
ミスメリやハードボイルド、スピリチュアル的な要素もあり、なかなか楽しめました。。
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ホラー、スピリチュアル、ハードボイルド、コメディと、沢山のジャンル要素を持っていて、読んでいて飽きなかった。
貴志さんの文章は背筋が凍るなと、改めて認識した。
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貴志祐介の独特なサイコ・サスペンス的なものとは一味違った小説だったが、自己意識を全体的に見ると不思議な視点が生まれるという面白い展開がよかった。きっとわたしたちは物語ではっきり形で提示されて、意識するようになるが、少なからず感覚的には考えていたのではないのかなと思う。
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探偵小説かと思い、読み始めたら期待を大きく裏切られました。
前世で、私を殺した犯人を調べてほしいとの依頼を調査することになった探偵の茶畑。ヤクザやマフィアの抗争に巻き込まれたりするうちに、輪廻転生の秘密を追いかけることに。
我々は、みな孤独であるという言葉は、宇宙という大きな目で見て、地球をひとりの人間と見たら、納得できる言葉だと思いました。
単なる人探しから、最後はスケールが大きい宇宙の話になる。色々な敵から逃げ回ることになりますが、同士の探偵助手の毬子との関係は、今後気になるところでした。
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ちょっと変わり種の探偵小説かと思ったら全然そんなことなかった
終盤の展開はオカルトというかSFというか。主人公の精神面は一つの決着が着いたが、それ以外の様々なことが色々投げっぱなしになってしまった感がある
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探偵、茶畑の許に奇妙な依頼!?
『自分は前世で殺されている!その犯人を探して欲しい!』
人探しの得意な茶畑ではあるが数百年以上前の有るかも解らない事件を追う。
並行して起きている茶畑の元部下の横領逃亡事件にマフィアとヤクザの影が・・・
はじめは、前世の存在を否定していた茶畑であるが前世の存在を信じてしまうような体験を・・・
輪廻転生、隣人愛、袖擦り合うも多少の縁!
夢オチか?超能力か?スピリチュアルか?
終盤まで読み手を悩ませます!!!
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読後に、心苦しい感覚とすっきりした感覚が同時に降りてくる。
それは必要以上に知らなくていいことを知ってしまったことに対する気持ちなのだと思う。
自分はなぜ自分であるのか。
哲学的で、考えさせられる面白さだけでなくて、
変人の狂気的な恐ろしさ、探偵の謎解きのワクワクなど盛りだくさんでとても濃い内容でした。
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7年ぶりの長編小説なのだが、投げっぱなし感が残る。
探偵小説を読んでいたら、いつの間にか宇宙の真理になっていた。
「誰が自分を殺したのかを調べてほしい」
月々の家賃にも困っている探偵事務所の茶畑に、そんな依頼が持ち込まれた。
相手は一代でのし上がった巨大自動車メーカーの社長。
金払いはいい。
しかし、前世の記憶が蘇り、過去に自分は誰かに殺されたのだという。
江戸時代頃の事件を調べているうち、茶畑自身も知りえない記憶が蘇る。
並行して、従業員の金の持ち逃げから、旧知のヤクザからも目を付けられることになり、さらに麻薬カルテルからも狙われる。
そして、2011年3月11日、最愛の人を飲み込んだ海に、彼女がどうして向かっていったのか。
謎が乱立しながらもノンストップで物語は進む。
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最初は面白かったですが、途中から非現実的な要素が途端に増えてから読み進める気がなくなってしまいました。
私には非現実感溢れるホラーはあまり合わなかったようです。
我々は、みな孤独である。とはそういう意味か、と納得できました。
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物語の展開と、登場人物のキャラクターは最高。続きが気になってすぐ読み終わった。
オチというか、この物語における世界の解釈は、理解できるし面白いものだけど、貴志祐介にしてはあまりにもファンタジアすぎて、そこまでハマりきれなかった。
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貴志祐介は好きな作家だが、これは今ひとつだった。ハードボイルドテイストのサスペンスなんだけど、SF?ホラー?要素が混じってそれをかき回してくる感じだ。この状況設定がどこまで本当なんだろうか、どんでん返し的な展開があるのか、本当に生まれ変わりがあるのかモヤモヤしながら読み進めることになった。それでもそれなりに読めてしまうのだから自分は貴志祐介のことが好きなんだなと思う。
次代小説は好きではないが、挑戦したかったという貴志祐介のコメントが面白い。一部分だったらいいだろうと思ったというくだり(付録に載っていたやつ)。なかなかの臨場感だった。貴志祐介の時代小説なら読んでみたいかも。
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なかなか、面白かった。
レビューが賛否両論なのがまた面白い。おそらく、最終的なオチを生理的に受け入れられない人と、妙に納得させられてしまう人とがいるんだろうなぁと勝手に思っている。
私はどちらかと言えば後者だけれど、ゾッとするというよりワクワクしてしまったので、ゾッとする話を求めていた身として三ツ星にしました。
ジャンル不定な感じのお話だが、ざっくりと「ミステリー」でいいのかな?オチを考えると、「SFミステリー」とした方が良いかもしれない。
途中の拷問処刑描写はぶっ飛んでて好きです。凌遅刑的な「活け造り」がきちんと痛そうなのと、丹野のイカレっぷりがわかりやすくて楽しい。
あとは、面白通訳さんとのやり取りで爆笑する茶畑のシーンも、シリアスなはずの場面とのギャップに笑ってしまった。茶畑も丹野に負けず劣らずネジ外れてる感じで、にも関わらず(だからこそ?)魅力的に感じてしまうのが不思議だった。
転生に関してのオチは思いのほかSF(もっと洗脳的なオチを想像してた)で、覚醒した茶畑の神通力っぷりが凄すぎて現実味をあまり感じられず、「おお?」と思っているうちに終わってしまった感じ。もう少し「現実にありそう感」があると「ホラー」かなと思うので、やはりこれはSFミステリーだなと感じる。
でも結局、「宇宙の真理」というものの正体が何であれ、何かをひとつの真理、真相、正解として受け止めるのはその人個人の意識である、とも思う。
「全ての生はひとつの意識である」と認知してその全ての繋がりを実感しているのも、茶畑という一個人であり、その感覚を別個人が完全に共有できるのかというと、どうなのかな?と。ゴブリン占い師が感じているものと、詐欺師占い師が感じているものと、茶畑が感じているものが同じだと、断定することも完全に否定することもできない。
依頼人の正木は正木で、転生というものに一定の「答え」を見出し、現時点での「現実」である情報漏洩や相続問題に対応していくのだろうと思うし。
誰しもにその人の「正解」があって、それを信じて皆生きていくしかない。
それが崩れ去ってしまった時、もしかしたら「狂ってしまう」のかもしれないし、「悟りを開く」ことになるのかもしれない。
何にせよ、全ての人がひとつの意識なのだとすると、全ての人は孤独であるし、同時に、孤独でない人などいないということでもあるのだから、逆に「全ての人は孤独である」という繋がりによって、全ての人は孤独ではないとも言えるのかもしれない。
何とも、頭がおかしくなりそうな本を読んでしまったなぁw
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この小説は……なんなんだ?
ミステリか?ハードボイルドか?SFか?スピリチュアルか?って考えながら読んでた。
でもジャンル分けなんて別にどうでもいいのよね、面白ければ。
さすがの貴志先生で、なんだこれはと戸惑わせながらも先が気になる展開でグイグイ読ませる。
面白かった。
とても面白かったんだけど、でもどうしてもひっかかってしまう部分もあって、今一つお話に乗り切れなかったのも事実。
気になったところを二つばかし書いてみる。
まずひとつ。
宇宙の真理、前世の真実といったものの正体がこのお話の肝になってるんだけど、それって現実世界の我々が知る事のできない『絶対の真実がないもの』だから、「意識」が時空間を飛び越え全ての人を巡っていたんだよ!と言われても、へーそうなんだー、くらいの感想にしかならないのよね。
どんな答えが書かれても作者がそう作っただけの真実なんでしょ、ってな感じで、普通に小説を読んでいる以上に「だってフィクションなんて作者の匙加減次第じゃん」みたいなのを感じてしまって。
ふたつ。
上記の真実を知って精神が壊れる寸前で、茶畑は死んだ恋人を思い出してなんとか持ちこたえるんだけど、え、そんなもんで戻ってこれるの?愛で?って。
加茂禮子は「強いよすががあったから」とは言うのだけど、どうにも納得できないというか。
愛で復活が陳腐と言いたいんじゃなくて、愛した人への思い程度でいいの?みたいな。
そんなん誰でも持ってるんじゃないの?恋人へでも家族へでも、強い愛ってあるよ?って。
作中の描写からはそのくらいの普通の愛にしか感じなかったから、ちょっと肩透かしというか、ね。
面白く読んだのだけど、最後の最後に気になるポイントが二つぽんぽーんと出てきてしまって、ちょっとトーンダウンしてしまったかな。
丹野がいいキャラしてて、楽しんで書いてたんだろうなーなんて思ってたら、巻末付録のインタビューで貴志先生がまさにドンピシャなことを言っててちょっと笑ってしまった。
読んでてわかるよね(笑
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前世を思い出す人達。なぜか同一の前世だという複数の人がいたり、前世の記憶にある人が今の自分と同じ時代に生きていたり、不思議だと思っていたら、思わぬ真相に。所々残虐なシーンもあるので苦手な方はご注意。
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前世、今世、来世を前代未聞の視点で物語ってた!
ミステリ的でオカルト的で時代小説的に加えて恋愛的要素も盛り込まれてとても厚くて深い話でした
※結構過激な描写があるのでそこは苦手な人は要注意かも
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久しぶりの貴志祐介さん。生まれ変わりや輪廻転生という、非常に興味深い話や、貴志さんらしい、ユーモア感とトンデモ暴力描写もありつつ(グロいぞ!)歴史的なことや死生観など、てんこ盛り。先が気になり一気読みでした。(巻末に貴志祐介さんのインタビューがついています)
ただ、ラストは…どう終わるのかな?と期待していたら…私個人としては、う〜ん?と、よくわからない感じでした。でもまあ『この世の真理』を覗くということは、本当の本当は誰にもわからないのかな?とも思うので…。
「我々は、みな孤独なのです。この冷たい宇宙の中で正気を保ち続けるのは、神にとってすら至難の業なのですよ」という言葉が印象的でした。
生まれ変わりって本当にあるのかな?自分は以前は誰で、来世は誰になるのかな?なんて、時々気になる、そんなことを考えつつ読みました。