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正統から異端まで幅広く取り入れる自在な作風で常に意外性と逆転のどんでん返しを味わわせてくれる職人推理作家の乾くるみさんが数字の7にとことん拘って書いた七編の傑作ミステリ短編集。著者の作品はどれもハズレがなくミステリ・パズルを愛するファンには堪らない魅力で絶大なる信頼が置けるでしょう。唯例えば「木曜の女」はブラウン神父で有名なチェスタトン作「木曜の男」のパロディなのですがそういうマニアックさや、本書の各編や名作「イ二シエーション・ラブ」で感じる残酷さが読者を選ぶかもと懸念しますが但し全て最悪ではないですよ。
『ラッキーセブン』話の面白さは別にして全員が戦わずに餓死する道を選んで欲しかったとも思いますね。『小諸-新鶴343キロの殺意』西村京太郎みたいな題名。こじつけの言葉遊びが楽しかった。『TLP49』7分の場面がバラバラに訪れ推理しながらの結末は?現実にはあり得ねーけど最高に良かった!『一男去って・・・』諺の洒落はいいけど殺人母さん野放しは駄目!『殺人テレパス七対子』麻雀を知らなくても楽しめます。『木曜の女』陽性の下ネタ噺。『ユニーク・ゲーム』単純に偶数と奇数にすれば良いのに人は考え過ぎて墓穴を掘るのですね。
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いや〜!!おもしろい。
7編の短編集、どれも良く出来ていて非常に読み易く一気読みしました。
「ラッキーセブン」と「ユニーク•ゲーム」は数当てゲームですが心理ゲームですね。良く考えられています。
又、「TLP49」はタイムスリップ物で実に愉快な発想です。「木曜の女」はこの短編集の中ではちょっと異色な内容だが、「えっ」と一瞬読み返しました。
こういう夫婦生活があっても良いと思いました。若い時に読みたかった。
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色んな短編の物語がこの一冊に詰まっていて
なおかつ、サクッと読めるから一気読みがしやすくより物語に入り込み面白さを体感出来ました。
私は特に序盤のトランプを使った心理戦の
ストーリーが非現実的な悪魔が出てきて
ゲーム性をデスゲームなものへと変えて
生死の天秤を狂わせる構成が惹き込まれます。
個人的にこのトランプゲームは
実際に現実で出来そうなので人数が揃ったら
試してみたいなともなりました(笑)
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面白かったぁ、、、さすがです。乾くるみ。
短編ながら毎度毎度、えぇー!!ーー!!!!
っていう展開。
最初のトランプゲームなんて、始まって2ページ目くらいから、えぇ!?っていうね。笑笑
なんだ!悪魔ってなんだ!?っていう。笑笑
ありえないんだけど、突然そんな展開予想もしなかったわ!の驚きの連続です。
かなり衝撃内容もさることながら、割と主人公たちがゆるいキャラ設定で、友達が死んだりなんだりしても
やっべー
くらいの精神で!笑
凄惨な場面が多いものの、えーーまさかー!!ー!の展開にもびっくりするだけで終われる、びっくり箱のような、なんとも言えないストーリーになってます!
どれもこれも、これどんなことして驚かしてくれるんだ!?っていう冒頭のワクワク感半端ないです。
絶対なんかやらかす!って思ってもちゃんとびっくりできる、ドキドキ断片集!絶対裏切らない、いや、裏切られまくるので是非!一読ー!!!!!!!
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7をテーマにした短編集。幅広い作風が堪能でき、変な話が多いが飽きさせない。デスゲームの話は読んでいるこちらもとても頭を使う。 タイムリープの「TLP49」も斬新で面白い。ネタに全振りの超短編「一男去って……」はかなり好み。なかなか楽しめた。
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短篇集なので非常に読み進めやすかった。様々なストーリーがあるが、共通点は全て数字の「7」に纏わるという点。他の方の評価にもある通り、ラッキーセブンとユニーク・ゲームは良かった。個人的には小諸─新鶴343キロの殺意と殺人テレパス七対子も面白かったと思う。特に小諸─新鶴343キロの殺意は設定が物凄く細かく拘っており、唸ってしまった。どの話も頭を使う作品だったが、1度読んでみて欲しいと思う。後悔はしないはず。
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乾氏らしい短編集、いずれも数字の「7」がキーとなっている。最初と最後の「ラッキーセブン」「ユニークゲーム」が特に面白かった。
「カイジ」「ライアーゲーム」などで描かれている心理ゲームの顛末を描いている。いずれも数字の1~7を使用するだけのゲームなのだが、非常に奥が深く理解が追いつかなかったりする。じっくり読んで納得して、理数系の学問を修めた乾氏ならではの創作だと、さらに納得した。
せっかくのゲームなので酒宴の余興でやってみたいな、なんて思ったりした。ルールの説明ができないか?
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小説新潮で不定期に連載される不動産シリーズが面白かったので読んでみました。大学の専攻が数学化のせいか、数字に関するゲームの作品がいくつかありそれらが面白かったです。でも全体的に後味はあまりよくないけど・・・。
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最初と最後の話はじっくり読もうとすると頭を使う。個人的に
話の結末はすっきりするものではなく後味が悪いと感じたが、話の一話一話の構成はとても面白かった。
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ラッキーセブン☆☆☆☆
小諸ー新鶴343キロの殺意☆☆
TLP49☆☆☆
一男去って……☆☆
殺人テレパス七対子☆☆☆
木曜の女☆☆☆
ユニーク・ゲーム☆☆☆☆☆
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論理的思考楽しむ短編集。いずれの作品も7という数字が絡んでいる。7を絡めたルールを前提に、それぞれいかにゲームをクリアするかが描かれてて面白い。
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全部が7を題材にした話なんだけど乾くるみはいろいろ知ってるなあ。麻雀も競馬もトランプも出てくる、頭いいんだろうな。スリープとセカンドラブとイニシエーションとタイムスリップのやつのような大作をまた書いてほしいです。
ラッキーセブン、設定に悪魔とか出てきてびっくりだったけど最終的に主人公の寿命と引き換えにゲーム(トランプカード)なかったことになった。
小諸ー新鶴343キロの殺意はオウムみたいなやつの幹部が別荘で殺されるところから始まる。七福神ってもともと七つの大罪と結び付けられる存在だったらしい。車の中での殺し合いはこじつけがすごいしよく思いつくなと思った笑。
TLP49はタイムリープする人の話。んー、こんなタイムリープなら私は嫌だ。
一男去って…は7人兄弟の子どもを親が下から殺していくから何人もが1人2役とか繰り下がってほかの兄弟を演じるっていうね。よくわからんショートショート。
殺人テレパスもテーマもオチもよくわからんかった。
木曜の女は一週間中の浮気の話かと思えば奥さんがひとり七役して性的な趣向を変えるみたいな話。月曜はドM、火曜はスポーツ系、みたいな。最後の軍隊の人らあの話はよくわからんかったけどまあまとめると7つの7にまつわるストーリー楽しかった!
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短編集。
最初のラッキーセブンは面白かったのだけど、その後はボチボチ感がありこの評価にした。
短編で登場人物が多いとページを戻っての人物確認が面倒なので読み進めると、よく分からなくなってしまい物語の面白さがあいまいになってしまうのがよく分かった。
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数字の7にまつまる物語が七編。ものすごく頭を使う心理ゲームモノや、SFモノなど。
個人的には時間を移動できる男の話「TLP49」がハラハラしておもしろかった。
『イニシエーション・ラブ』のような大どんでん返しにはあまり期待しない方が…
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この作者の小説を初めて読んだのですが、どの話も割と殺伐としたような話が多くて結構びっくり。それなのに登場人物たちは考え方がクールな人が多くそこが妙にゾワっとして個人的にはあまり合わなかったかな…。
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「7」にまつわる7つの短編からなる短篇集。趣向は面白いが,ここの作品をつなげる大きな謎は存在しない。登場人物などは異なる,全く別の7つの話が集まっている。
玉石混交の7作だが,どの作品も,そこまでの意外性はない。表題作の「ラッキーセブン」とトリを飾る「ユニークゲーム」は,論理パズル。少し前に流行ったデス・ゲームの作品であり,非現実的な設定で,命を掛けたゲームが行われる。
ほかの5作品は,ショートショートがあったり,ミステリとは言い難い作品がある。「7」にまつわる話という共通点はあるものの,掲載されている作品の趣向はさまざま。デキも傑作といえるほどの作品はない。「ユニークゲーム」の読後感の悪さなど,乾くるみらしさもあるが,ギリギリ及第点程度の短篇集という評価。★3で。個々の作品の所感は以下のとおり
○ ラッキーセブン
トランプを利用したデス・ゲームをテーマにした作品。ライアーゲームや,カイジなんかに近い雰囲気。非現実的な設定であり,そもそもリアリティなんかないのだが,登場人物が「死」をリアルに感じているような描写が全くなく,緊張感がない。ゲームとしては,ややルールが複雑すぎる気がするが,なかなかよくできている。ゲームとしてオチらしいオチはなく,全体的にユーモラスな雰囲気でごまかしている感じ。
○ 小諸ー新鶴343キロの殺意
これは,はっきりと駄作といえる作品。七福神に見立てて殺人するという設定だけは面白いが,宗教の教義にこじつけているだけで全く面白くない。意外性もない。
○ TLP49
ちょっとだけ「リピート」を感じさせる。乾くるみが得意とするSF的な設定を絡めた作品。突発的な危険を感じると,自分の未来を7つに分け,それがランダムでやってくるというやや分かりにくい設定。その設定を利用して競馬で稼ぐというちょっと陳腐な展開。オチは,別の競馬場の結果を見ていたが,馬券を買っていた競馬場でも同じ結果だったというもの。うーん。これもイマイチ。
○ 一男去って……
ショートショート。ミステリではなく,ちょっとした小話。全く駄作というわけではないが,乾くるみに求められているものは、こういう作品ではないような気がする…。
○ 殺人テレパス七対子
双子のテレパス実験の場を利用したアリバイトリックの作品。ややユーモラスに描かれている。トリックも陳腐だし,意外性もない。
○ 木曜の女
乾くるみらしいエロチックな作品。ミステリではない。面白くないわけではないが…阿刀田高っぽい作風。
○ ユニークゲーム
この短編集では白眉。戦場で捕虜になった7人のうち,何人が生き残ることができるかというデス・ゲームの作品なのだが,オチが強烈。一人が勝手な行動をし,7人助かるはずだったのが,一人しか助からなかったというオチ。ゲームそのものはなかなかよくできている。
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『7』にまつわる七つのミステリー短編集。ワンアイデアトリックなので、読み手を選びそうな趣向だが、これはこれであり。
ブラックな展開のなかにユーモアも交えてある『一男去って…』が面白い。現代社会への風刺も含まれている。ゲーム物は頭では理解できず、感覚で読み過ごした。
Posted by ブクログ
「7」という数字にまつわる短編を7つ収録。「ラッキーセブン」、「ユニーク・ゲーム」がおそらく2大作品。特に後者は、2チームの心理的駆け引きが見応えがあり、オチも決まっていて面白かった。
しかし残りの短編は、ネタがあったので書いてみたという感じの中途半端な内容。「TLP49」は超能力ものだが、オチが拍子抜け。唯一普通の殺人もの「殺人テレパス七対子」は、トリックが子供だましだった。