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元彼の遺言状もだけど、読ませる力がすごい。法律に疎いので最初50ページあたりまでは読めるか不安になるのにラスト200ページから一気読みだった。続編も絶対読む!!
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«自分で選んで、信じて進む»
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今まで読んだ事件ものやミステリーの中で、過去一真相に辿り着くまでに手間がかかる、まさに紆余曲折を経て正義を掴み取る話だったなと思います。探偵や弁護士、警察等と違って、自分の意思で思うように動けない「お役人」のもどかしさがひしひしと伝わってきました。公正取引委員会の皆様、いつもご苦労さまです。
剣持先生のシリーズとはまた色の違う作品でしたが、主人公の白熊さんがもがき、悩みながら前に進んでいく姿に元気を貰いました。立場上、自分の意志の赴くままに行動出来ないもどかしさは弁護士でも公正取引委員会でも、他の職業でも同じなんだろうと思いますが、自分の決断を他人任せにせず、決定や行動に責任を持つことってやっぱり大切だなと思いました。
小勝負君とのこれからの関係が気になるところ。次作も楽しみです!
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公正取引委員会の審査官、白熊楓は、聴取対象者が自殺した責任を問われ、部署異動に。東大首席・ハーバード大留学帰りのエリート審査官・小勝負勉と同じチームで働くことになった。二人は反発しあいながらも、ウェディング業界の価格カルテル調査に乗り出す。数々の妨害を越えて、市場を支配する巨悪を打ち倒せるか。ノンストップ・エンターテインメント・ミステリー!
先にドラマを見てしまったので・・・杏ちゃんと健太郎君で話が進んだ。ドラマは本に割と忠実だったので話の先が読めてしまったがそれでも楽しめた。小勝負君との恋は?先は無いのか?
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348ページ
1600円
8月20日〜8月21日
公正取引委員会に勤める白熊楓は、先日聴取した豊島が自殺したことで心をいためる。その件が原因で配置換えされ、そこでキャリア組の小勝負と共に仕事をすることになる。天文学的な確率でついていない白熊は、騙されたり、監禁されたり、命の危険にまでさらされる。
公取委のことはよくわからないけれど、さくさく読み進めることができた。章が変わるごとに、人物の名前にフリガナがふってあったり、さりげなく人物がわかるような記述があって、誰これ?何て読むんだっけ?という小さなストレスがなく、読み
やすかった。ついていない白熊と、天才的な小勝負の今後が気になる。
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公正取引委員会の審査員のお話
公取 検察 警察 恋愛 浮気 母親 同僚 ちょっとロマンス うまく構成されていておもしろかった。
伏線の回収も無理やり感なく新川さんの小気味良い感じでよかった。
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公正取引委員会って言葉だけは聞いたことあったけど、こういう地味で目立たない人達がいなかったら、私達の生活はもっと悪くなってるんだと思う。色々な人の職業との向き合い方、理不尽なことへの対処法は参考になったかな。
主人公の彼氏が心変わりして別人と結婚するというのは想像できるけど、自分が予約を入れてた式場で彼氏が自分以外の別の人と結婚してるシーンを想像すると心が痛かった。でも、現実はこういう人いるのかもなぁ。
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優しさが必ずしも人を救うとは限らない的な訴えが「ヴィクトリアンホテル」に通ずるところがあるかもしれない。でもただ白熊さんの運の悪さが強調されているだけかもという感じもする。特に自分がうまくいかない時に共感できるような物語になっていて良かった。
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最初は主人公がぐずぐずしすぎて厳しいかなと思いつつも、ストーリーに引っ張られて読み進めるうちに主人公が成長していき、最後は気持ち良く読み終えた。
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やっぱり帆立さん、いいわあ。公正取引委員会の審査官てなに?と、よく分からないままページをめくると、いきなり、事情聴取を担当した人が自殺してしまうというダークな幕開けで始まる。もちろん、読み進めるうちに、主人公の白熊楓が困難を乗り越え、最後はスッキリ爽やかに終わるのだが、話はそう単純でもない。ストーリーがしっかりと練られている。人が生きていく上で乗り越えるべき問題や仕事へのスタンスなど、リアルに織り込みながら、ミステリ要素もちゃんとあって、最後にはきっちりまとまる。宮部みゆき以来のストーリーテラー登場、と言ったらいい過ぎかなあ。
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公正取引委員会で働く主人公、白熊楓は仕事、母親との関係、彼氏との将来に日々悩み、失敗して落ち込むこともあるが、持ち前のポジティブさで、とにかく動く、やるという熱血タイプ。
賢い人への劣等感、現場での経験へのプライドなど頑固なところと、根っからの運の悪さに何か親しみを感じる。
リーガルミステリーは好きでときどき読むけれど、公取委を舞台にした小説は初めてで、質・量ともかなりの読みごたえ。
談合や下請けいじめを摘発し、公正で健全な市場、競争を維持するためには必要な組織・権力で、組織内部の実態は知らないけど、働く人たちのモチベーション、使命感が楓や小勝負のようだったらいいなと思う。
それにしても楓の元彼は最低だった。
あんな自己中、自己満足の別れ方をさせていいのか疑問だらけだが、そこがまた楓の人の良さであり、共感してしまう弱さでもあるなと思う。
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公正取引委員会の審査官である楓。北関東栃木での案件の担当になる。
しかし、聴取した男性は聴取翌日に自殺。
自分の聴取にミスがなかったか、もっと出来ることがあったのではないかと、後悔しながら同じ栃木の別の案件の担当となる。
ホテル業界と花屋業界のいじめや締め出し、不当な値上げ、取引制限など、一見外からは見えない闇。
楓は、頭脳が良きすぎるチームメイト小勝負とすったもんだしながら、事件解決に突き進む。
公正取引委員会、文章内にもあったが確かに一般人にはあまり知られていないお役所だと思う。
その職員たちがどんな風に摘発するのか、フィクションとはいえ垣間見れた事は、とても良かった。
楓の怒る時に怒りきれない感じには、時々イラっとするが、彼女も仕事でのミスや婚約者との破談や母親との軋轢を乗り越えながら、少しずつ変化して行くのだろう。
自分の知らないお仕事系の話は、面白い。
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良かった。小売業を相手にする業界で働いていることもあってか公取の業務そのものが興味深かったし、ストーリーから得られる教訓めいたものは実生活でも重宝すると感じた。特に
「よく考えもしないで正義という言葉を軽々しく使う人に腹が立つ。人に押し付けていいものだけを正義と呼ぶのだ」
『では正義に忠実に行動した結果、死人が出るようなことがあってもいいのか?』
「正しいことが行われない結果、死人が出るよりはいい」
の応酬には唸った。それを前提に「常に正しさを貫ける人間が公務員なのだ」の部分も印象的。公務員の両親のもとで育った子息子女が公務員になるの、なんだかわかる気がするよな。運が悪くて男に騙されて毒親を持ち天文学的な確率で貧乏くじを引いてばかりの楓ちゃんが、ほんのちょっぴり強くなっていく過程も良かった。帳尻合わせや読者ウケを狙ってないリアルな成長スピードだよね。その点で親近感というか、本当に後輩の女の子を見ているような気持ちになったです。どこにでもいそうな主人公だからこそ感情移入できる層も多いのでは?
公取という切り口から人間ドラマと人の成長を描く、綺麗にまとまったバランスのいいお話でした。あと徹也shine
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痛快さ、キャラ立ちはさすがと言える。小勝負なんて名字小説の中でも初めて聞いた。
中身は予想外にヘビー。確かこれドラマになってたよね。こんな重たいの?って思えるほど重たい。
運が無いから、現実は甘く無い、とはいえ甘さゼロ。サクサク進む分まだ読めた。グサーッとくる言葉も多い。グサっとくる分余計にヘビーに感じたのかな。競争の難しさと厳しさと怖さを痛感する。自分も競争は死ぬほど避けたくて苦手だ。
しかし、公正取引委員会ってこんなに立場的に弱いんだな。ニュースでもちょくちょく聞くし、企業がやらかした時に出てくるイメージ。ある意味自分にとっては、警察よりも威厳があるイメージだっただけに意外だった。
新しい作品の度に面白くなっている気がする。これからも楽しみだ。
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公正取引委員会の女性審査官の葛藤と成長を描くお仕事ミステリー。シリーズ1作目。
◇
正義感が強く、考えるよりまず身体が動くという体育会系気質の白熊楓。
公取委審査官として1本立ちすべき5年目だったが、公共工事の談合疑惑で事情聴取した参考人に自殺されてしまう。
責任を取る形で楓の指導係を解かれた上司の遠山は昇進が絶望的に。楓も次年度から九州事務所への異動を打診され、それまでの期間は風見キャップのチームに入り桃園の下につくよう命じられた。
新チームで楓とペアを組むことになったのが東大・ハーバード出身のキャリアという期待の星、小勝負勉だ。
情に囚われがちな楓と合理的で理屈優先の小勝負。対照的な2人が挑むのは、ウェディング業界のカルテル疑惑。
ひと癖もふた癖もあるカルテルの首魁相手に調査・内偵に出向いた楓と小勝負だったが……。全6章。
* * * * *
お仕事小説であり成長物語でありミステリーでもある。盛りだくさんの非常にエンタメ性の高い作品でした。このあたりはさすがノリにノッている新川帆立さんで、どんどん読み進めさせる出来栄えになっています。
作品の肝は主人公の白熊楓の不器用さにあります。大学卒業まで空手に打ち込む青春を送っただけあって、楓はあまりスレていません。そして責任感が強く純粋で真っ直ぐ。しかもお人好しで情に脆い。
だから合理的で理屈っぽく個人主義の小勝負ですら、楓を放っておけないのです。2作目の『内偵の王子』で明らかになりますが、楓の損な性分は小勝負の母親とそっくりなのでした。
だから小勝負は、イラつきつつも楓をフォローせずにはいられません。このあたりの人物設定はうまいと思いました。
ポジション的に考えて、これからも小勝負の登場シーンは多いでしょうし、その魅力も十分描かれもするでしょう。
次作『内偵の王子』でも小勝負は少ない登場シーンながら見事に存在感を放っています。
個人的には小勝負よりも、有能な諜報部員のような桃園さんの活躍をもっと見たいと思いました。
桃園さんは本作でもその片鱗を見せてくれてはいたけれど、まったく物足りない。例えば楓と2人で内偵に行く話なんておもしろそう。
シリーズはまだまだ続く ( そうなって欲しい! ) でしょうから、楓以外にもスポットを当てた話を挿入していって欲しいと思います。
それにしても公正取引委員会の弱小ぶりがよくわかりました。
何と言ってもその地味さからくる存在感の小ささと立場の弱さ。公安同様に、調査や内偵、摘発が主業務であるのに公安ほどの権限は与えられていない。
そんな気の毒としか言いようのない役所です。
現代は経済中心の資本主義社会。公取委の存在意義はますます大きくなると思います。
この作品で公取委に関心が集まり、その体制の見直しに繋がればいいのになどと、夢のようなことを考えたりしました。
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警察でも検察でも税務署でもない、独り占めを取り締まる
正義の"公正取引委員会"
ウェディング業界に巣くう談合、下請けいじめ、立入検査拒否
身近な話ではないので少し難しかったけど
面白すぎてイッキ読みでした!
"公正取引委員会"
名前がストレートすぎて正義間溢れまくってる(笑)
ページ数が意外とあるので積読していましたが
久しぶりに新川帆立さんの作品が読みたくて♪
読んでいると新川帆立さんの作品だな〜と感じます
いつものごとくテンポがとても良いです。
エンタメの幕の内弁当、どうぞ召し上がれ!
帯にある一言が面白くてクスッと笑顔に
悪の成敗なのですが、やはりこの方の本は
嫌な気持ちにならずに最後まで楽しめるとこが素敵
デビュー2年目の作品らしいのですが
とんでもないスピードで次々と作品を出されているので驚愕。。
今月末にもまたまた新作が出るようで!
これまた買いに行かなきゃな〜
そして本書はシリーズ作があるので速攻ネットでポチりました( ˙꒳˙ )
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「競争の番人」は、すでにドラマ化された作品です
主人公は、公正取引委員会の審査官の白熊楓
東大首席・ハーバード大留学帰りのエリート審査官・小勝負勉と同チームで働くことになります
公正取引委員会の活動とは
白熊、小勝負の活躍は、ってお話で
ホテル3社によるウェディング業界の価格カルテルの捜査のお話
とても勉強になり展開も面白かったです
ドラマでは、白熊は杏ちゃん、小勝負は坂口健太郎くんでした
どちらも本の通りのを演じておられて良かったです
ストーリーは少し違って本のほうが良かったかな
競争の番人には次作もあるし絶対読みます
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新川さんの作品を検索してて、ドラマにもなったこれが新川さんの原作だったのか、と読んでみました。
ほぼドラマと同じストーリーだったけど、私は活字の方が頭にスムーズに入るので読み直せて良かった。
脳内イメージはドラマのキャストさんでしたが
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かねてから習っている空手では、万年二位。
父親に憧れて目指した警察官は、母親のヒステリックにより諦めた。
そうしてなった公正取引委員会職員では弱い立場のため、うだつが上がらない。
おまけに婚約前の彼氏に忍び寄る女の影。。。
どこをとっても、絶妙な浮かばれなさが際立つ主人公の白熊。運も悪いがどこか応援したくなる。
同期で相方の超天才、小勝負との兼ね合いも絶妙。
人間模様のリアルさがとても親近感の湧く世界観で、面白かった。
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公正取引委員会という名前は知っていたが、こんな風な仕事をしているとは知らなかった。白熊が九州へ行ってからの仕事っぷりを見たいと思ったし、ドラマも見てみたくなった。
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ドラマで観た競走の番人の原作。
ドラマは原作の内容に忠実に作っていたと思う。
それだけに、本を読んでもドラマを思い出す感じで、同情人物の顔にもドラマの配役がオーバーラップする。
面白いドラマだったのだが、ドラマを観て原作を読むと、ああこんなだったで終わってしまう。
公取のドラマ、なかなか面白かった。
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09月-09。3.5点。
公正取引委員会の主人公。栃木県の旅館がカルテルを行っているとの情報で、捜査に。。
公取委の捜査内容がわかりやすく記述されている。殺人未遂も起き、なかなか面白かった。次作も期待。
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ドラマで見ていたが、改めて本で読んでみた。
疾走感のある書き振りは、以前読んだ本ではついていくのがやっとな感じだったが、この小説ではとても心地よく読むことができた。
知らない職業ってたくさんあるなあ。
Posted by ブクログ
読み始めて、「あぁ、そう言えばこの作家さんは主人公が魅力的にみえないんだったわ…」と思い出した。
そこはそれとして、展開は面白い。
時間潰しにはよき。