【感想・ネタバレ】馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリのレビュー

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Posted by ブクログ

ああ、昭和だ。
私が生まれるよりはひと昔前の昭和。
テレビが台頭し始めた頃。
今でも知られた名優たちの名前がちりばめられている。
辻氏がテレビのお仕事をされていたそうで、当時の内情が詳しく語られているのも興味深い。
登場人物もなかなかに個性的で面白い。
みはる嬢がどれほどのものを抱えていたのか、想像するのもつらいけれど、舞台の上で間違いなくひときわ輝いていた。
事件の真相はなんとも胸が痛むようなものだったけれど、、、
三部作のようだから、昭和48年のものは出ないのかなぁ。
気長に待ってみよう。

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2022年10月26日

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昭和シリーズ3作目。昭和36年、まだ生放送中心のテレビ局が舞台。高度成長の直前の時代。これまでの作品の登場人物も登場するが、12年おきの登場なので、立場も違っている。私が生まれた年のことなので、覚えていないけれど、時代の雰囲気はわかる気がする。テレビ番組や芸能人の名前もたくさん出てくるので、記憶と照合しながら読むのも楽しかった。

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2022年09月24日

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生放送中のテレビドラマ。スタジオで主演女優が殺される。草創期のテレビ業界を舞台とした密室殺人事件。

筆者が実際に携わっていたというテレビ業界。当時はビデオテープも普及しておらず、ドラマでさえ生放送だったという。3台のカメラを切り替えて複数のセットを活用。一瞬の隙に主演女優が殺されるという話。

解きよりも当時のテレビ業界の雰囲気とオリンピック前の東京が良く描けている。

昭和ミステリー三部作とのことだが、単発でも十分に楽しめる。

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2022年09月01日

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 十二年周期の昭和物ならば、60年のミステリを望むのは酷かな。
 でも、48年は、その後のみんなの様子を知りたくなる。
 推理小説というよりも、小林信彦さんの初期テレビ物に近い感じ。

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2024年03月02日

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昭和三部作の三作目。前作までのネタバレもろに食らうので注意。駆け出しミステリ作家となった風早がシナリオを書いたミステリドラマの生放送中に主演女優が刺殺された。スタジオは締め切られていたため犯人はその中にいるはずなのに該当者が浮かばない。風早と美術担当の那珂がこの謎に挑む。前作高校生の風早が一気に大人になっているけど中身がそう変わっていないのには一安心。近所のおばちゃんか私。テレビの黎明期の舞台裏が実在の芸能人や実際放送された番組名を挙げながら語られていくのはとても面白かったけど(辻さんだからリアルタイムの体験だろうし)事件発生までが長くてちょっとダレた。トリックも前作までと比べたら小粒で動機もなんだかなぁ。ちょっと残念。

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2023年05月27日

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昭和ミステリーの第3弾?中盤までは、高度経済成長期にテレビ業界が飛躍していくであろう、当時の情景が詳しく記されていて、読んでいて単純に面白い(さすが現役の脚本家でもある作者らしい)。ただし、そんな話題の中にも、事件の鍵となるいくつかの仕掛けもしっかりあって、最後はなるほどと唸らさせるのはさすが。

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2022年10月25日

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『深夜の博覧会』『たかが殺人じゃないか』に続く、昭和ミステリシリーズの三作目。毎回異なる趣向だが、主要人物の一部が共通しているので、順番に読むとより楽しめる。個人的には本作がこれまでで一番好きかもしれない。

今回の舞台は、活気にあふれる黎明期のテレビ業界。○HKのスタジオで起きた殺人事件の謎に挑む
録画機器がまだ高価で、基本的に全ての番組が生放送だった時代。生放送中のスタジオで主演女優が消えるという事態の中、とにかく放送だけは成立させようとリカバリに奮闘する現場の臨場感は、実際に当時の一線で活躍していた作者にしか書けないであろうもので、読み応えがある。
作中作であるミステリドラマの制作過程や演出手法のディテールも興味深い。

トリックそのものよりもリアルな昭和を切り出した舞台立てやキャラクターに魅力のあるシリーズだと思っていたが、今回は膨大な業界エピソードの中にさりげなく伏線が仕込まれていて、意外な結末に収束していくのも上手いと思った。

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2022年07月09日

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ネタバレ

昭和ミステリーシリーズ第3作。本中ではCHKとなってるけど、NHKだわな。生放送中のテレビドラマの中で主演女優が殺されたという話。みはるの話ぶりから、枕営業させられてるという話だと思ったのに、全然出てこず。まぁ幼少期に里親から被害を受けていたという話だったけど。しかし、勘違いで殺されるなんて気の毒な話だ。ユイがどうして日本の映画に出たくないと言ってたのかも明かされなかった。まぁでもこのシリーズはミステリー云々より、その時代のことが分かるというのがメインだから。本当、職人技と未来への意欲を持った人たちの手で、今私が毎日見ているテレビ番組が作られてったんだな。それが今やオワコンと言われているとは。でも当時は映画がそう言われてたんだろうけど、映画も残ってるもんな。まぁ当時のとは全然違うんだろうけど。しかし、自身が体験したことをこんなに覚えているなんて、作者は天才かよ。当然資料も参考にしてるんだろうけど。

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2023年05月20日

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ネタバレ

過去作と同様、ミステリと言いつつ、昭和の情景を描くのが主になっている印象。
ミステリについては、被害者の行動に無理があり過ぎるように思い、拍子抜け感があった。
文量が多かった割には、過去2作より落ちるかな…。

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2023年03月21日

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1年半ほど前に那珂一兵シリーズの2作目を読んで1作目も読もうと思って忘れててこの3作目を読んだ。このシリーズは結構めんどくさいけど、今度こそ第1作も読もう。で、2作目もそうだったけど、前半が読んでて結構疲れる。後半は悪くないんだけどなあ。昭和36年か、ほとんど記憶にないけど「時間よ、止まれ!」はよく「ごっこ」してたので覚えてる。生放送だったんだよな、みんなグラグラしてたのも記憶にある

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2023年02月15日

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ネタバレ

昭和36年。作家という肩書きだけでは食えない勝利は、中央放送協会(CHK)でプロデューサーとなった高校の同級生、大杉に声をかけられ、ミステリ短編ドラマの脚本を手がけることになる。
なんとか脚本を完成させ、ようやく迎えた本番。
ほぼ生での放送。いくつものアクシデントを乗り切り、さあフィナーレというところに、主演女優が刺殺死体で発見される。

テレビが普及して、映画からテレビへと娯楽の中心が変わってきた時代。
ドラマが生放送って、舞台よりドキドキする。
セットが見切れないように、スタッフが映らないように、次のシーンへの切り替えにも気を使って。
ドリフの全員集合さえスゴイと思うのになー。
そんな放送中に、事件が。
導入部にハラハラしつつ読み進めたら、その後は淡々と事件までの経過が描かれていて拍子抜け。
テレビ局の裏側を描きたかっただけなのかなあ。
トリック?は早々にわかってしまうし、登場人物も淡々としていて、さらりと終わってしまった。
あとがきを読んで、こういう自分史の描き方もあるのかも。

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2023年01月18日

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推理小説としては、まぁこんなもんかという感じだったんだけど、全編流れるなんというか、ノスタルジーともちょっと違う、そうだな、多分語り口なんだろうな。それがなんとも良くて、話の筋はそんなに追いかけずに終わってしまった。昭和36年なんて生まれてもいないから正直懐かしいなんて感じが起こるわけでもないのにな

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2023年01月16日

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ネタバレ

テレビ創生期の虚実入り混じったエピソードが時代の空気を伝える。一種のノンフィクションといえるだろう。それだけで読み応えがある。

ミステリは…… なにもこれでなくても。切ない。

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2022年09月21日

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昭和シリーズ第3弾。生放送中に主演女優が殺された。
というわりに、事件の話はちょっとしかでてこず、昭和36年のテレビ局の話が主かな。若かりし頃の黒柳徹子さんをはじめ、昭和のスターがたくさんでてくる。

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2022年09月04日

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卒寿記念作品とは…。現役最高齢のミステリー作家だろうな。いつもの独特の節回しの文章と昭和の空気感、実名の芸能人のエピソードは楽しめたが、肝心のミステリーはその分、疎かにされてないか?次の作品に期待。

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2022年07月05日

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