【感想・ネタバレ】モチべーションの心理学 「やる気」と「意欲」のメカニズムのレビュー

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Posted by ブクログ

人は多様性・多面性。そんな中、個人のモチベーションをどう確保するのか。自律性を促す仕組みを構築がまず一歩。具体的にはこれも多様で多面で。そのやり方の手がかりになる内容がたくさん書かれてて、やってみたいとかんじた。

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2024年03月17日

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モチベーションは、非常に複雑で多様な要素で成り立っていることを示してくれる。「これをすればモチベーションが上がる」などという特効薬はないことを教えてくれる(邪な心持ちで本書を手に取った自分に反省・・・)。
一方、これらの要素のうち、いくつかでも心に留めおくことは日々の生活を送る上でとてもためになると思われる。例えば、「報酬システムは外発的な動機づけに過ぎない」といった説は私にとっては目から鱗。

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2023年01月31日

Posted by ブクログ

新書としては、かなり、専門的な内容で学びが多かった。書ききれないけど、ほめることの逆機能、場のダイナミズムの重要性など、教師として示唆を受ける点が多い。

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2022年12月07日

Posted by ブクログ

目標説、自信説、成長説、非意識説、環境説といった観点から、人間のモチベーションに関する様々な理論を紹介しています。説明は簡潔で分かりやすく、各理論の位置づけが非常に整然と整理されているので、通して読みやすい上に、後から必要箇所だけをさらって読むということも出来るでしょう。良書です。

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2022年05月22日

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モチベーションはどのように生まれて、どういう形で行動に移され、どこに向かうのか。同じ目標でも、人によってモチベーションの内容が違ったり、とてもおもしろい内容でした。

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2022年03月07日

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モチベーションの理論の全体とミニ理論(目標説、自信説、成長説、非意識説、環境説)について。一番心に残ったのは自尊心を高めることが目的化してやみくもに褒めればいいというものではないこと。できないことも含めて自分自身を「これでいい」と受け入れることが大事。

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2022年02月27日

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このメカニズムをわかっていれば、普通よりはモチベーションを維持できるかも?
ただ、わかってはいるんだけど…みたいな状態になりつつあります。たまに読み返して、意識を維持していきたいです

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2022年10月18日

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情報量が多い点が結構好き。
モチベーションを式によって表す試みがあったことすら知らなかったので勉強になった。
どうやって生きていくかを見つめ直せる良い本だった。

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2022年10月05日

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おもしろい!モチベーション心理学の歴史的な流れや、数々の実証実験が紹介されていて、断片的に心理学の知識を引用して語る書籍や発信内容だとわからないことが、大まかな流れがつかめる。
ざっと斜め読みしただけなので深くは理解できていないが、モチベーションは、どんな人にとっても体験したことのある感情の動きであるからこそ、思い込みや経験則で語ってしまうことが多い分野だとおもう。しっかりした学術的な裏付けが知りたい人には入門書としてぴったりだと感じる。
著者の専門である教育心理学も面白そう興味がある。

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2022年04月25日

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「やる気」「意欲」とは何か、そもそもモチベーションはどのように生じ、何に影響を受け、変化していくのか。モチベーション心理学の代表的理論を整理・紹介している。論を説明する際に文学作品や映像、ドラマ等から関連するエピソードを引いてくれるので心理学初心者でもとっつきやすい。富士通の成果主義の失敗なんかは興味深い。結論としてはハウツー本などで提唱されるような魔法のようにやる気を高めるものなどない、ということか。著者は『居る意欲』を評価している。当たり前のことを当たり前にやろうとするモチベーションであり、習慣や態度を主たる基盤としている。さらに「誠実さ」を基盤にしている、という。

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2022年04月17日

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( ..)φメモメモ
モチベーション2.0は「賞罰による行動」の中で不快な緊張状態があり、それを避けるためにモチベーションが生じるというもの。
このような外発的動機づけのほうが社会では多く、自明視されている。

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2023年05月03日

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ネタバレ

理論から始まり、目標説、自信説、成長説、非意識説、環境説と展開される。
もう少しじっくり読み理解を深めたかったが、

中でも
北風型アプローチ
太陽型アプローチ
が分かりやすかった。

目標管理の失敗は、本人が必ずしも価値を感じる目標が設定されていたわけではないという点も‥

本人に選択の機会を与える。
そしてそれが意味のあるものなのか。

職場においても子育てにおいても参考にしたい。

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2022年08月14日

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ネタバレ

面白いかどうかで言うと、退屈な本。
ただ、モチベーションに関する研究や考え方が整理されて、上手くまとめられている。また、よくありがちな、「この考えが正解だ」という主張をしていない部分にも好感が持てる。どの考え方にも、良さやそうでない部分があるよね、と紹介されていて、かなり中立的な内容だと思う。
心理学に関しての既有知識がないと難しいかもしれない。

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2022年05月29日

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 「モチベーション」に関する心理学の研究の歴史や成果、さまざまな説(ミニセオリー)を紹介したもので、ハウツー本という訳ではない。
 心理学のお勉強をする、という感じで、何か即効性のある手段が手軽に学べる、というものではないが、それでもヒントになるところがたくさんある。特におれは教員だから、むしろそういうヒントがないのか、現実世界や経験と結びつきそうな部分を探しながら読んだ。そのいくつかをメモしておく。
 まず「達成欲求の低い人は容易な課題を選ぶ一方、高い人は成功するか失敗するかわからないような、チャレンジングではあるが実現可能性のある現実的な課題を選ぶ」(p.53)というところから、やっぱりいくつかのレベルを設けて、そこから選ぶというのは大原則であるような気がする。ちなみにこの「『やらされ感』を抱かせるのではなく、『自ら進んで取り組んでいる』という知覚(オリジン感覚)が持てるような環境をつくりだすことが求められている」(p.309)という部分にも関係していると思う。「権限性」というらしい。さらに選択肢の数が多すぎるのはダメ(2つから4つのときがいい)とか、「意味のある選択」であることが大事、というのもその通りだと思った。)それから、マズローの「努力のない状態で課題に専念できることこそ、本物の努力である」(p.76)という言葉は面白い。でもこれだと、本当に好きなことじゃないと努力は出来ないということになるだろうか。また、「利他的動機づけ」というのは面白い。というか少なくともおれは結構教室でこれを強調することが多いと思う。人のために働くことが自分の喜びにつながる、みたいなことを結構言うのだけれど、これが利他的動機づけ、と言うらしい。そしてそれは「そもそも生得的に利他的な傾向性がある」(p.105)というところまで唱える人もいるらしい。まあ、性善説じゃないけど、多少はそういう部分が生得的にあるかも?おれは限られた条件でないと生得的に発露するものではないと思うから、それをもっと普遍的にすべく教育しないと思うのだけれど。似たような話で、「エゴ・システム」、「エコ・システム」というのがあるらしく(pp.110-1)、この話も面白い。使えそうだなと思ったのは「目標意図」と「実行意図」の話で、単に「Xをするつもりだ」という目標意図ではなく、「『Yという状況になったら、Zという反応をする』というように、いつ、どこで、どのように反応を起こすかを事前に特定するような意識」(p.116)を持った方が効果的だ、という部分は分かりやすかった。「特定の手がかりが、特定の行動へとつながりやすい構造(状況→行動)になって」(p.117)おり、「当人にあれこれと躊躇する間を与えずに、特定の状況が『引き金』となって半自動的に行動が生起する」(同)ということらしい。それから「為せば成る」は効果的でない、という話。頑張れば出来る、ではなくて、何をやれば出来るのか、を具体的に指導する方がいい、という話(p.148)は、耳が痛いなあ。話はよく分かるけど、そんな具体的な方法は教員も分からないしなあ。まあともかく、「モチベーションの研究史上、最も重要な用語の少なくともひとつは自己効力といっても過言ではない」(p.149)ということだから、出来る感を与えるのは重要というのは分かる。そしてもっとリアルな話としては、「学業的義足」(p.161)かなあ。自分もやってしまうし、同僚に露骨にこういう人いるなあと思うと、笑ってしまう。「失敗を自分の能力の低さではなく、自分のコントロールや責任の及ばない外的な要因のせいにしてしまう方略」、「たとえば、よりマイナーなハンディキャップ(「体調が悪い」など)をあらかじめ周囲に主張することによってある程度の失敗が公的に許容されるようにもくろむ『学業的義足』や、課題に取り掛かることを意図的に遅らせることなどによって自らハンディキャップをつくりだす『努力の差し控え』が典型例」、「とりわけ、パフォーマンスが評価されることが不可避な状況で、しかも自分に自信がない場合、人はこの方略をとりやすい」(同)という、この「失敗回避方略」は、ほんと思春期だと余計にやってしまうやつなのではないかと思った。それから「成績教示」と「確認教示」の話。「成績には入れないけど、自分でどこがわかっているか確認してごらん」(pp.209-10)の方が、内発的動機付けを向上させるらしい。やっぱり成績云々とか平常点云々とかテスト出るとか出ないとか、こんなことを言いまくる教師はダメだよなと思う。かと言って、これからやる小テストは成績には入れません、という勇気もおれにはないけど。そして、この本の帯には「ほめれば本当にやる気が出るのか?」とあるけど、これは「報酬システムの弊害」として、p.262にまとめられている。これはまったくその通りだと思うけど、でもやっぱり褒める、というのは有効な手段だと思うので、「報酬システムのメリット」(p.263)を活かすように実行できればと思う。とは言え、報酬システムには失敗例がつきもののようで、富士通の目標管理(「成果主義と目標管理が人にもたらす悪影響」(p.269)の話)、というのが象徴的に思える。おれの前いた組織なんて目標管理ではないけど、目標や管理が好きで、それこそ探究心なんて削がれる、みんな最短距離で行こうとするという、すごい組織だったなあと思う。あとは、親なんか順位◯◯番以内に入ったら◯◯買ってあげる、みたいなことを平気でするんだけど、本当、この本を読んで欲しい。さらに褒め言葉に関してはさらに具体的に、「ほめ言葉の心理的メカニズム」(p.282)としてまとめられているのが興味深い。ここで「自尊心」の話になるが、「『これでよい』というレベルに自尊心を保つ節度や、それによって自己需要の感覚が伴われることこそが重要」(p.176)ということなので、褒めるにもそれなりの技術が必要ということだからやっぱり難しい。「自尊心を高めることだけを自己目的化するようなほめ方はむしろ有害」(p.282)ということだから、簡単すぎる課題が達成できたからと言って褒めるというのも問題ということだろうし、「人はほめ言葉の背後にある意図を敏感に察知する」(p.283)ということだから、大袈裟に褒めるのもダメだろうし、という感じで。「巷で喧伝される『ほめてやる気にさせる』というハウ・ツーは、ほめ言葉を『させる方法』として位置づけているようにみえて危うい。モチベーションを高めるための道具として、ほめ言葉を安易に使ってはならないのである。」(同)ということだそうだ。ここまでは個々への向き合い方だが、「集団効力」(p.297)という概念は、クラス運営という視点では結構面白い。p.298の「協同が学習に及ぼす影響」なんて、よく「受験は団体戦」なんて言うけれど、こういうメカニズムになっているんだな、というのが分かる。「自分たちはどうやったら」みたいな語りを入れるといいのかな?と思ったりした。次に、どんな課題を与えたら良いか、という話題も教員としては見逃せない。3つのポイントがあって、「当人が何らかの意味で『役に立つ』と感じられる課題であるか」、「この私と密接に関連していると感じられるか」、「実社会や生活文脈と結びついたリアルな課題であるかどうか」(pp.315-6)だそうだ。「迫真さに欠ける『避難訓練』を、悪しき例として挙げることができよう。とても本物とは思えない状況で避難しろといわれても、やる気は起こらない」(p.316)ということだそうだ。ただ避難訓練はそれでもやんないといけないと思うんだけれど…。全く別の話だが、「米国自動車業界に伝わる『真夜中の神話』」(p.325)という、つまり「名車のアイデアは深夜の雑談の場で生まれる」(p.325)というのは、なんか全然関係ないけど、おれの前の前の仕事であった「夜勤マジック」というのと似ている気が。夜勤の休憩時間中に、深い恋愛話とか、すごいカミングアウトが始まる、みたいな。ちょっと違うか。話は戻って、「ある人の感情や態度や行動が、意図や意識を伴わずに、別の人へと広がる現象を社会的伝染(social contagion)という。」(p.335)で、この社会的伝染によって教室内の雰囲気が左右されることがあるから、気をつけないと、という感じだ。「真夜中の神話」みたいにモチベーションが伝染してくれればいいのだけど、だいたい負の感情や行動の方が簡単に伝染してしまいそうな気がする。そして、「笑い声のないところに成功はない」(p.338)という、カーネギーの言葉は、本当にそうだなあと思った。名言集じゃないけど、『夜と霧』のフランクルは、「成功をねらって、それを目標にすればするほど、遠ざかる。幸福と同じく、成功は追い求めるものではない。それは自分個人より重要な何ものかへの献身の果てに生じる予期しない副産物のように生じるものだからである。」(pp.344-5)だそうだ。こればかりは、もう少し生きてみないと分からないなあ。新聞のお悩み相談コーナーの回答には、人間はhuman beingであるはずなのに、「この社会は圧倒的にdoing重視」で、「将来のために今を犠牲にしてはいないか?」(p.346)と振り返れ、というのがあったらしい。おれなんか圧倒的にhuman doingだし、どうしようもないな、という感じ。なんだったら生徒にもdoingの価値観について語っている気がする。そんな環境で、この新聞の悩み相談に投稿するような人が生まれるんだな、と。「やる気や意欲という語には、このようなポジティブなイメージがある一方で、どこか息苦しさを感じる理由は、暗黙にdoingが重視されている(beingが軽視されている)という事情によるのではなかろうか」(p.347)というのはもっともだと思うけど、あまりにそういう社会の一部に自分がなりすぎているのを感じて、何とも言えない。「居る意欲」(p.349)なんて言うのは、不登校になっている親や子には、この語りをするかな。何とダブルスタンダードなんだろう、と思った。
 ということで、手っ取り早く解答を探そうとする人にはこの本は向かないかもしれない。(22/03)

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2022年04月17日

Posted by ブクログ

心理学に、またモチベーションに興味あるのでこの本を読み始めた。とにかく、心のシステムというものは非常に難解で、やる気を起こす、起こさせるということは簡単にはできないということであった。とりあえず、経験的に知った動機付けということが心理学的に正しいことはわかったので、これまでの頭の整理ということ意味では本書は役に立ったが、質・量ともにボリュームがあるので、読み終えることは大変であった。

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2022年02月10日

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