感情タグBEST3
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出口さんの歴史観、穏やかな話し方が好きで著書はほとんど読ませて頂いております。
中でもお気に入りの一冊。
81ページの李世民に仕えた魏徴の話しが好きで何度も読み返しております。
立場が上がるにつれ周りに置く人間も自由に選べ使い易くつまりはイエスマンばかりになりがち。
己と違う意見を言ってくれる直言居士は避けたがる。
これでは駄目なんですね。
私もやらかす時は周りが静か過ぎる時。
唯我独尊になり易いので常に己の考えは間違ってるかもしれないと
振り向ける自分を持って置く。
心に刻み込んでます。
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今回も出口節を堪能。この種の本なのに、全く説教くささがない。これも出口さんな広くて深い知識と知性故かと思います。教養とは「人生を面白おかしく、そしてワクワクさせてくれるツール」と定義されており、これもまたなるほど。前嶋さんの編集後記と読後感が全く同じでした。手元に置いておきたい、そんな本でした。「自家本籠中のもの」という感じです。
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過去の偉人の古典や名言から、人生を賢くより良く生きていく方法を教えてくれます。何箇所も線を引いてページを追って目印をつけました。その名言を引用した作品も紹介せれていて、良いブックガイドにもなっています。本棚に置いておいて何度も読み返そうと思います。
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「自分の辞書 」が豊かでなければ 、選択肢も少なくなり 、自分が楽しめる範囲も狭くなってしまいます 。
■ダンテ
この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ
→現実をリアルにみよ
→★なぜ自分だけ、とは思わない、様々なことがうまくいくのは幻想
■偶然を大切にする人を運がいいと呼ぶ
運がいいというのは、適切な時に適切な場所にいること
→例)ホモ・サピエンスは、平地で生きれた
→ネアンデルタール人は森林が減ってしまって生きる場を失った
凧
→風がないときは何をやったってダメ
■笑いは人間が持つ唯一の武器だ
宗教とは不幸な人たちの心を癒すためのもの
→この世では不幸だけど、神様を信じればあの世では救われるよ
笑いはそれを凌ぐパワーがある
→スッキリするから
→スッキリしたら宗教にすがらなくてもいい
仕事でもプライベートでも、深刻にならないほうがいい。
■
世界経営計画のメインシステムを担えるのは神様だけ
人間ができるのはサブシステムを担うこと
つまり自分が今のポジションで担える部分を受け持ち世界を変えることに貢献していく
北京の1話の蝶の羽ばたきが、地球をぐるりと回って数年後ニューヨークで暴風雨を呼び起こすかもしれない
■すぎてかえらぬ不幸を悔やむのは、さらに不幸を招く近道だ
→オセロー(シャイクスピア)
「たら」が好きなら魚屋で買え。
「れば」が好きなら肉屋で買え。
明日に持ち越せば1日年を取ります。
今のあなたが、一番若いのですから。
辛抱強さは良いものだが、それが順風満帆の時であればなお良い
→成功しているときは傲慢になりがち
■人脈はあくまで結果
■自分を知ることは難しい
→人に忠告してもらうことが大事
→自分の姿は鏡でも左右対称だし、声も自分の耳と他人が聞いてるものは違う
■コミュニケーションをサボらない、手を抜かない。「言わなくてもわかってもらえる」という幻想を捨て、誤解が生じないようにきちんと言葉で丁寧に伝えていく。
■人生を無駄にする3つのこと
・愚痴を言う
・他人を妬む
・誰かに評価してほしいと思う
→対策は人生のいろいろなことを面白がる
■
裁判官は
心証形成が、あってそのあとに法律論による論理形成
→裁判員制度は法律を持っていない人の心証形成を重視する
■
マキャベリ 君主論
統治者は最初に衝撃的な大事業を行うべき
■ラディカル(根本的)であることは、
物事を根本において把握することである
■景気回復による税収増加のピーク
バブルの時60兆円くらい
→今55兆円
国債費と地方交付税交付金だけで
39兆円
→削れない
その他社会保障費だけでも
32兆円
無理。
→増税しかない。
国語で語らず、算数で語る
→夢ばかり語っている人は国語で考える人が多い
数字とファクトをロジックでつなげば適切な答えが出る
■古典を読んでわからなければ自分をアホと思いなさい
新書を読んでわからなければ著者をアホと思いなさい
古典が難しいのは昔と現在では「言葉の定義」が違うから
→例えば桜、と言っても、現代はソメイヨシノ、昔は山桜
→ソメイヨシノは品種改良によって作られ、明治時代に各地に植えられたものだから
■
考えるとは、なにが枝葉でなにが幹かを見極めること
■縦と横で考える
豊かな発想の源は膨大な知識の量
縦は時間軸 歴史の軸
横浜空間軸 世界の軸
■読書したらアウトプットが大事
言語化して自分の中で腹落ちさせタンス(辞書)を整理しておく
→引き出しやすくなる
→自分の血肉になる
■行動することの重要性
哲学者たちは世界を様々に解釈したに過ぎない
しかし大切なことはそれを変えることである
(マルクス)
→成功する人は行動した人の中でも1パーセントくらい。みんな1パーセントにかけて挑戦してきた(歴史から見ると)
■
ノートルダムは英語にするとour lady (聖母マリア)
■
彼が重視したのは伝統であり経験
長い時間をかけて試行錯誤を繰り返しながら今まで生き残ってきた慣習
→一人一人の人間は愚かでも、何千人、何万人の人の手を介して発展してきたものであれば、完全ではないにしても決して間違ったものではないでしょう
→?マイグレーションにも言える、ホストをばかにしてはいけない。
■デカルト
旅好きだった
彼の思想によって、人々は「わたし」という個人を自覚する
→神から離れて、近代の哲学が始まった
■なんでも見てやろうの精神
→安宿や高級ホテルに泊まる
→→天と地を見ておく
→地元のものを食べる
プルースト「失われた時を求めて」
真の旅の発見とは、新しい風景を求めることではなく、新しいものの見方を得ることだ。
→半生をかけてめっちゃ長い小説を書いた
旅を通して様々な座標軸を得ることができる
→★これは人も同じ。Iさんは、人にウケる趣味を言おうとしたが、僕が求めていたのは自分と違う視点、誰かと同調させる意味はない
海外では迷ったらいく、迷ったら買う
→たいていが一期一会になるから
日本では逆
迷ったら行かない、迷ったら買わない
一期一会
→茶道の言葉
→井伊直弼が書いた茶湯一会集に出てくる言葉
→千利休の弟子のやまのうえそうじが言った一期一度に由来
目の前にいるお客様をお迎えしていること茶会は、一生に一度のことと心得て、心を尽くし、真剣な思いで相手に対すべきであるという意味
■仕事こそ人生ではない
1年8760時間のうち働いてる時間はせいぜい2000時間、2、3割
残りは食べて寝て遊んで子育てしている
→★寝てが結構大きい気がするけど、、、
→★ただ、仕事は人生の3割と思っておけばいい、まぁどうでもいいものと思える
人生を楽しくするのはパートナー、家族、友人
社会にはルールがあり、自分のやるべきことにベストを尽くす
■仕事以外の7割の時間を充実させるための効率的な仕事術
やるべきことの目的をしっかりと理解し、常に集中して最短の方法を考えること
→最短を求めるやり方は味も素っ気もない
怠け心がすべてのイノベーションを、うむきっかけになる
→★これはわかる。真面目すぎると効率が悪くてもそのままやってしまう
■オクタウィアヌス
ゆっくり急げ
→急がば回れ、ゆっくりと着実に行動することがいちばんの成功への近道である
→★これはこの歳になってわかる。丁寧に一つずつやるのが1番早い
■カエサル
→文武両道、人たらし、女にモテた
後継者のオクタウィアヌス(のちのアウグストゥス)
→体も戦争も弱い、モテない、でも、賢かった
→自分と違うタイプを後継者に選ぶカエサルの度量
→→カエサルの描いたグランドデザインを実現してパックスロマーナ(ローマの平和)を築いた
■人間は相手の言葉ではなくその行動を見る
人間は自分のためにどれくらい時間を使い、行動してくれているかで、その相手の本気度を見極める
■働きアリのなかでも働かないアリが2割
それを取り除いても働かないアリが出てくる
■花は半分開いた頃を鑑賞し、お酒はほろ酔い程度でやめておく
→花や酒を楽しむ最上の方法"
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名言や出口さん自身の考え方がとても学びになった。印象的だったのは①アテネの政治改革者ソロンの考え。1日として同じことは起こらず、生涯はすべて偶然。今、恵まれているからといって一生続くとは限らない。人間死ぬまで、幸運な人とはいえても、幸福な人かどうかわからない②仕事でもプライベートでも、深刻にならないほうがいい③人間の歴史を見ると、99%の人が失敗する。失敗は怖れるものではない④いつまでも巣立てない子ども。巣立たせない親。これは動物としては異常な姿⑤「自分がどう死にたいのか」を具体的に書く遺言状を勧める
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平易な分で書かれており、とても読みやすかったです。
時間軸(歴史)と空間軸(世界)を意識した縦横思考法を用いて物事の全体像を明確に捉えるために、まずは巨人の肩(古典)を借りることにします。
岩波文庫と東洋文庫にお世話になります。新聞の書評欄も要チェックです。
人生を謳歌するためにも、よく笑い、よく眠ろう。
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出口さんの言葉は、他の著書同様、悩んでいるときに悩みを軽くしてくれるもはやサプリメントのような存在。なにか悩みがあるならばくよくよ悩んでも仕方ない、先人の知恵(名言)から解決策を学ぼうというスタイルの本書。名言のおかげで考え方が整理されるにつれ、気持ちがさっぱりしてきます。
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毎回同じようなことで悩む自分。何か解決の糸口を見つけたくて手に取った。
時間軸と空間軸で、人、本、旅を通じて、人々の知恵と経験からの学びを知ることが重要。
毎回の悩みについて、考えきっていない、というのが心に響いた。
出口氏の常に学ぼうという姿勢に脱帽。
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出口さんの本も4冊目くらいかな。
4冊も読むと大体内容も似通ってきます。
それでも出口さんの本を読むのは人生にワクワク出来るから。沈んでる時に読むと、人生まだまだこれからこれからと思えてパワーが湧いてくる。
今回はちきりんさんの
人生を無駄にしたければ…
1. 愚痴を言う
2. 他人を妬む
3. 誰かに評価してほしいと願う
ていう話と
I'm readyにしておくために
自分が何をしておいたらいいのかを知って
日々実践!事故をコントロール!
という考え方がとても好きでした。
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2017年、13冊目です。
ベルナール・ド・シャルトルの言葉、
「巨人の肩に乗っているから、遠くを見ることができる」が最初に紹介されていて、
なるほどなと感じてしまった。巨人の肩に乗るという感覚は、西欧的だと感じますが、日本的に言えば、鳥瞰的にものを見れるようになるという感じかな。
たくさんの過去から蓄積された知識や知見を寄る辺として、自分の考えの柱を立てる
ことで、近視眼的にならない人生を選択できると説かれています。
古今東西のたくさん「名言」といわれる言葉が紹介され、その考え方や著者の解釈が、記されています。私自身知らない「名言」がたくさんありました。
ただの名言集とは異なるのは、たくさんの名言とその背景の考え方を紹介しながらも、著者自身の人生観、人間観に一つの筋が通ったものになっていると感じられるところです。
*ベルナール・ド・シャルトル=12世紀ルネサンスのフランスで、プラトンの思想を研究・発展させたシャルトル学派の中心人物。
たくさんの言葉の多くが、自分の人生の大方のこと関わりがあると感じるのは、
私が著者の出口治明さんと大きく年齢が違わないせいかな。
■「言わなくてもわかる」は、ありえない
人間関係のこじれる原因を探ってみると、どちらかに悪意があった場合より、どちらかがついうっかりコミュニケーションを怠けてしまったゆえに起こってしまった場合のほうが、はるかに多い。ゲーテの言葉「世の中のいざこざの因になるのは、奸策や悪意よりも、むしろ誤解や怠慢だね」
著者自身の人生経験から次のような言葉があり、共感できました。
年を取るに従い、できることが限定されていきます。若いころのように、「あれもできる、これもできる」とはいきません。しかし、このことは、けっして悲しむべきことではないし、むしろ歓迎すべきことだと私は思っています。なぜなら、自分の可能性が少なくなっていくことで、「現実」がよりよく見えてくるようになるからです。もっと言えば、今、自分が何をすべきかがより明確になっていく。
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名言集というのは既にありふれているけれど、人・旅・本の経験が豊富な出口治明さんらしい解説や実体験も書かれており、へえーと思ったり、時にはクスッと笑える内容もあります。
読んで人生が変わるとかではないけれど、視野を広げる事は出来るし、名言に感化されて本気で行動すれば人生を動かすことはできるでしょう。
個人的には、仕事に対する姿勢等でヒントに出来ることが無いか見つける目的で読んで、いくつかは良い名言・考え方を得ることができました。
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人生の楽しみは喜怒哀楽の総量、人生は出合いであり出合いによって変化していく、よく笑い良く眠る、タラレバやめる、どうしても諦められないなら再挑戦すればいい、巨人の肩に乗っているから遠くを見ることが出来る、強さとは多様性、怒りをコントロールできるか、常にアイムレディの状態で。
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良い人生が具体的にどのようなものかは、それこそ人それぞれの人生観、価値観次第です。ただ、私が思う良い人生を楽しむと言う姿勢は、すべての人々にとっての良い人生に共通しているのではないでしょうか
落ち込むことがあったら、仲の良い友達が、あるいはパートナーとおいしいものでも食べて、ゲラゲラ笑って、後はぐっすり眠れば、悩みの7割位は解消できます
誰もが、そこそこに善良で、そこそこにずる賢い
自分の顔は見えないが、人の顔ならよく見える
お金は使ってこそ、価値があるのです。さらに、お金には使って初めて増えていくと言う側面もあります
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読書家の方が色々な本を読んだ経験から、人生に役立ちそうなフレーズを抜き出してくれている本。
抜き出し元になっている本はいくつか読んでみたい本が出てきたので、読書リストに追加した。
読書の質はアウトプットにある。っていう部分は納得。読書はインプットするものだけど、最終的にアウトプットしなければ、意味は無いですよね。
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世界史をライフワークとされ、また人生経験豊富な出口さんらしい「引き出し(名言)」の数々。
でもあくまで「引き出し」であって、視点、考察の取っ掛かり、ツカミみたいな位置づけ。
出口さんのような方に飲みの席で諭していただいたような読後感。
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いろいろな名言をもとに、出口さんの見解や経験を読める本。
人生の教養が身につくか?と聞かれると私にはわからないが、知識があることが引き出しの多さ→教養という感じかな、とは思えた。
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ポジティブだなぁ。ネガティブな話も読みたかったなぁ。
しかし、国語でなく算数で考える、ってところはひどくおもしろかった。本当におっしゃる通り。世の中にはもっともらしい嘘が溢れてる。それを見抜くには算数で考える思考は必要。でもその算数も、都合のいい数字並べてたら、正しい正解にはたどり着かない。
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昨日放送された「情熱大陸」に出演された細川護熙さんもそうでしたが、やはり「読書」をしている人は深みがある。そして、なんでこんなにも読んだことをしっかりと記憶にとどめておけるのかを一番知りたい。。。笑
本書から外れてしまったが、やはり読書において「古典」は得るものが多い。
でも、いきなり手を取るのはちょっとという方は、熟読されている方が目に留まったフレーズなどをまとめた一冊は便利だ。
その中で、「これは!」と刺さったものがあれば原著を手にするという流れはとてもいい。(実際に、僕もそうすることが多い)
それにしても、面白いことを仕掛ける方は、やはりちょっと外れていないとだめですね。笑
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・『教養』とは、自分の「生きる選択肢」「人生を楽しむ選択肢」が増えること。選択肢が増えれば、人生の面白さや生きやすさがまるで変っていく。『名言』とは、人生を面白おかしく、ワクワクしながら生きるための知恵がギュッと凝縮されたもの。歴史の風雪に耐えて、今の時代まで生き抜いてきた言葉。時間と空間を超えて、多くの人たちに支持されてきたからこそ語り継がれてきたさまざまな人類の知恵を学ぶことができる。それゆえに『名言』になり得た。
・人の幸福は、死ぬときまでわからない。これは人生の真実。そして死ぬ間際に「ああ、いい人生だったな」と思うことができれば、それが一番いい。
・『愚痴を言う』『他人を妬む』『誰かに評価してほしいと願う』…人生をムダにしたければ、この3つをどうぞ(byちきりん)
・過ぎてかえらぬ不幸を悔やむのは、さらに不幸を招く近道だbyシェイクスピア
→「たら」が好きなら魚屋で買え。「れば」が好きなら肉屋で買え。「タラ」も「レバー」も腹一杯食べれば満足するのと同じように、愚痴もグッと呑み込んでしまって、振り返らないのが一番。
・まさかのときの友は本当の友(A friend in need is a friend indeed.)こうした友に出会えるのはごくごく稀なこと。素直に喜べばいい。
・困難なことは、自己自身を知ること。容易なことは、他人に忠告すること(byタレス) 人間は年を重ねるにつれ、誰と付き合うかがかなり自由になる。そのときただ
ただ一緒にいて楽しい人とだけ付き合うのか、それとも、そういう人だけでなく、あえて直言居士ともかかわっていくのか。どちらを選ぶかは、その人その人の人生観。
・悪人とはゲームができるが、善人とはゲームはできない(by中野好夫) これこそが正義だと固く信じて周りにガンガン働きかけてくる人とは交渉も取引もできない。本人は100%善意でやっているつもりだから、何を言っても聞く耳をもってもらえない。こちらとはまったく異なるルールで生きている人たちなので、はじめからゲームにならない。こうした善人に遭遇した場合は「敬して遠ざける」のが一番。「無知の善人」は「悪人」より始末が悪い。
・インプットした知識はあくまでも自分の人生の参考に過ぎない。それを材料にして、自分の頭で考える。そこで獲得した知識が自分の血となり、肉となる。インプットしたら即刻アウトプット(言語化)する。これこそ確実に力がつく一番の方法。
・この世界では、ほとんどすべての企てが失敗する。ということは、たとえ自分が失敗しても、多数派になるだけ。99%の1人になるだけ。別に恥ずかしいことではない。「私はやっぱり多数派だったんだ」ということが確認できるだけ。みんなが失敗するのだから、ダメ元の気持ちで挑戦すればいい。歴史を知ると失敗が怖くなくなる。
・巨人の肩に乗っているから、遠くを見ることができる(byベルナール・ド・シャルトル) 新刊書を読むよりもまずは古典を優先に。古典を「巨人」にたとえ、今を生き
る自分たちは、その巨人の肩に乗ることで、巨人たちよりも多くのもの、より遠くのものを見ることができる。私たちには先人が残してくれた知見が膨大に残っている。その力を借りれば、より広くより深くこの世界を見ることができる。
・年齢の傲慢さは許しがたい。若い人に教えを乞うべき(byエドマンド・バーク)
人間の大きな欠点の1つは年齢を経るに従い、このような傲慢さが表に出てくるところにある。いつまでも若々しくいたい、現役で仕事をし続けたい、世の中への好奇心を失いたくないと思うのなら、こうした新しい風潮を若い人たちに教えてもらうことがとても大切。
・ゆっくり急げ(byアウグストゥス) 急がば回れ、ゆっくりと着実に行動することが一番の成功への近道である。 人間はせっかちな動物で、それが多くの場合、人間にとって失敗
の元凶となってしまう。
・力強いとは、相手を倒すことではない。怒って当然というときに自制できる力を持っていること(byムハンマド) 経験を積み、豊かな知識を持つにつれて、人はどんなことが起
こっても、一呼吸を置いて冷静に状況を判断できるようになる。感情に振り回されることなく、適切に行動していけるようになる。強い人になるためには、やはり経験や知識を増やし続ける努力が欠かせない。
・自家薬籠中のもの(by狄仁傑) 偏見なく「いい」と自分で思ったら、どのようなものでも貪欲に受け入れていく。そうした姿勢で生きている人は、その懐の深さゆえに、自ずと物事にも幅広く精通していくし、経験も豊富になる。付き合っている人たちを見ても多種多様。様々な世界にまたがって知り合いがいる。こういう人たちは非常に魅力的だし、人間としても非常に強い。
・流れをいち早く察知し、タイミングよくつかむにはつねに「I'm ready.」の状態にしておくこと。そのために「勉強」と「自己管理」が必要。運命の女神は、準備している者だけに微笑む。
・花は半開を看、酒は微酔に飲む。この中に大いに佳趣あり(by洪自誠『菜根譚』) 花は半分咲いたころを鑑賞し、お酒はほろ酔い程度でやめておく。これくらいが花や酒を楽しむ最上の方法なのだ。花は「これから大きく美しく咲き誇るのだ」という状態のときが一番見応えがある。