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Posted by ブクログ
ラフカディオ・ハーンにかかわる3人の女性の物語。彼がまるで操っているかのように合間に見える。そして彼の別な一面を垣間見たと感じさせられる。この時代にこんな風に生きたことに驚いた。いつかハーンの伝記を読んでみたい。
Posted by ブクログ
そうそう、読み終えて印象に残る、ハーンの不在。
ラフカディオ・ハーンって小泉八雲だよね、日本の怪談を集めた人だよね、という程度の理解で読み出すと、いろいろ驚く。ギリシャで生まれアイルランド→アメリカ→日本へと渡ったラフカディオ・ハーンが、母、最初の妻、2番目の妻の3人の語りとジャーナリストの文章の引用を挟んで描かれる。それをベトナムで生まれアメリカに難民として移住した著者が、英語で書いている、という。。。
幾つかの国と言語、女性たちの特殊な語り口、出雲地方の方言、と翻訳もかなりの労作だったに違いない。
早くも、日本”翻訳”大賞の候補にあげたいくらい。
Posted by ブクログ
小泉八雲を愛した3人の女性が、彼について語るフィクション小説。
八雲についての語りであり、女性自身の境遇や内面の語りでもあり…どこか夢のような雰囲気が漂う文体。