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良い夫婦になるんですね
プロローグで、子供も生まれて愛し合う良い夫婦になっていることがわかっているので、安心して読み進めます。
嫁いできた先の義両親がとっても優しい人達で、ほっこりしました。
親の教えはマモリマショ…
リリアンは、両親ともに愛し合ってできた子供だったが、父親にひとめぼれした公爵からの縁談で仲を割かれ、母親の死後、引き取られてからの辛い生活のせいで『愛』を知らず、諦めることが当たり前になっていた。かたやユーグは、辺境伯の子としてそれなりの生活をしていたが、あることがきっかけで心が凍りついてしまい、この時追った傷も中途半端なまま。
こんな二人がわけあって結婚することになったわけだけど、今までのそれぞれの生活がちがう訳だから、ユーグの当たり前は通じず、リリアンは、嫌われたくないからと自分から聞くこともせず、結果すれ違いに。お互いに聞きたいこと、いいたいことを後回しにした結果だったけど、ちゃんと向き合うことで巧くいってよかったです。
リリアンの実家での生活が彼女の独白だけだったり、王都に行ったユーグの両親が帰ってくるシーンがないまま、ただ、メインの二人の様子にだけ注目されていて解りやすかったです。
この夫、妻（ヒロイン）への気持ちを自覚するまでの態度が最低です。自覚するタイミングもなんだかな。ヒロインはよく許しましたね。話の前半から後半に移るときがあまりにも急で、話の展開さえうまくすればお気に入りになりそうなちょっと残念なお話でした。
良い話なんだけど
今は亡き祖父の遺言のため政略結婚したヒーローとヒロイン。しかもヒロインは義姉の身代わりで婚家は当日状況を知る羽目に。実家で冷遇されていたヒロインは諦めることになれていて読んでいてとても辛い時間が長かったです。全十章の内、９章までがすれ違いなどで辛かったです。ヒーローは傲慢でそのくせヘタレでした。９章の終わりにようやくまたここから始めましょう、で十章では溺愛になっており、溺愛感が不足気味です。もう少し二人の絡みが多ければもっと良かったです。
