あらすじ
ショッピングセンターの片隅で占い師を始めたルイーズ吉田は、元OL。かつて営業職で鍛えた話術と、もちまえの直感で、悩む人たちの背中を押してあげるのが身上だが、手に負えないお客も千客万来。「お父さんとお母さん、どっちにすればいいと思う?」という小学生。何度占いがはずれてもやって来る女子高生。「俺さ、物事のおしまいが見えるんよ」という大学生まであらわれて、ルイーズはついに自分の運勢が気になりだす…。ほっこり優しい気持ちになる連作短篇集。
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Posted by ブクログ
もとOLが営業の仕事で鍛えた話術を活かし、ルイーズ吉田という名前の占い師に転身。
ショッピングセンターの片隅で、悩みを抱える人の背中を押す。
父と母のどちらを選ぶべき?という小学生男子や、占いが何度外れても訪れる女子高生、物事のおしまいが見えるという青年・・・。
じんわり優しく温かい著者の世界が詰まった一冊。
(謎解きのような感じで、読み進めながら結果はこうかな?どうかな?と。思っていたより、とても面白い作品でした!ぜひ!)
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全体を通して温かい空気の流れる本でした。占いを見ても3秒で忘れる私には、主人公のカッチリ型にはめない占いはちょうどいいなあと思いました。ほとんどの人は占ってほしいというより、話を聞いてもらって背中を押してもらいたいだけだと思うので、人の心を読む能力が必要なんだろうなあ。彼氏の良さは私にはわかりませんが笑、2人の間には優しい空気が流れていて、いいカップルだとわかります。いつもサクッとアドバイスをくれるジュリエ青柳の占い受けてみたいと思いました。
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この前読んだ本が怖かったので次は瀬尾まいこさんの温かい雰囲気の本を読みたいと思ったのでこの本を選びました。
占い師のルイーズ吉田のもとにはいろいろなお客さんがやってきます。年齢も性別もバラバラです。ルイーズ吉田は時には寄り添い時には自分自身も悩みながら占いを続けていきます
私はじんわり温かい瀬尾まいこさんの本が大好きです!
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瀬尾さんの作品には、いつも個性的な人物が登場する。癖はあるけれど、「わかるわかる!」と共感したり、これまで出逢ってきた人と重なることもあったりして、温かい気持ちになる。
自分らしく生きたい、という全ての人に共通の欲求、そして人から受ける影響。
人生の岐路に立った時、最後に頼るのは、自分の直感という言葉が、心に響いた。
悩みの大半は、人間関係の事が多い。気疲れした時、ほっとひと息つきたい時に、読みたい本。
#自分らしい生き方
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『笑えるんだけど、すごく悲しいんだ。すごくかわいそうなのに、笑えるんだ』
その言葉がずっと漂っているような作品だな、と思いました。その相反するものが溢れているからこそ、優しさや温かさを感じました。
1人は気楽で自由ですし、良い事も沢山あります。
人が集まると悩む事も困る事も増えます。煩わしさや制限も出来ます。でも、だからこそ生きていけるのだと思いました。
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自分の力だけではなく、周りにいる人のお陰様で運が向上して生活しているのだということに気づきました。物事考え方次第で良い方向に向けることが出来ると感じました
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ルイーズ吉田というショッピングセンターの片隅で占い師の仕事をしている吉田幸子が主人公の本。
人間関係がうまくいかないことから、若くして営業職を辞めて、占い師に転職。1人でやりくりできて、営業で鍛えた話術でそれなりに繁盛している。
面白いのは、同棲している彼氏に「ルイーズ」と呼ばれていることだった。また、吉田幸子は、一般的だけど、やって来るお客さんや師匠のジュリエ青柳。そして、吉田はお客さんの占いはすんなり口に出せるが、自分や彼氏の通彦に対しては思い悩む。小学生の男の子と父親、血のつながっていないお父さんと仲良くなりたい女子高生墨田まゆみ、人のおしまいが見える武田君など、個性的な人物が出てきて、面白かった。
それでも、物語全体を通して、温かい感じが伝わってきて、占いでも直感でも、人に対して本気で思うことの大切さを感じた。
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軽く読める軽快な本だった。占い師の主人公の性格に、自分の悩みも吹き飛ばしてもらえそうな。直感に従って生きることの大切さを思い出させてくれた本。
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占いで生計を立てるの、羨ましいなあ。楽しそうだけど、きっと大変だろうなあ。
人と関わりたくないからと言ってはいるものの、接客業してるのはおもしろい。一緒に働くのは嫌だけど、接客ならいける、というのは自分にも当てはまる気がしたかも。意外な発見。
あーだこーだ言いながらも恋人と上手くやってけるのはいいですね。完璧じゃなくてもしあわせって存在するなあ、と。
弟子の武田くん、結構すき。
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すらすら読めて面白かった。仕事で疲れてる時に読むことができるのは、ぐわんと心が揺さぶれる本より、なんだか心温まるゆるっとした本だな、、、、まだまだこの人の話の続きをずっと読みたいな〜ておもう本でした。
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とある占い師が主人公のお話。
私自身は占いについてあまり信じてはいない。
物語の占い師もほとんどいんちき占い師だった。(個人の感想)
ラッキーアイテムとか、こうしたら運勢が上がるとかって結局自分次第なのだ。占いは所詮娯楽。
購入した時に帯に書かれていた「悩んでいるあなたの背中をポンっと押してくれる」が本当にそうだと思った。
直感を信じる大切さ、占いや霊能力超能力に頼るより、自分自身を信じることが何より1番の強運をもたらすのでは、と受け取った。
強運の持ち主は、ひとつ行動を始めた者全員である。
わたしもあなたもなにかひとつ行動を始めたら、自分の人生と向き合って、悩んだり、悩まなかったりして、出した答えに沿って自分で道を選ぶこと。
そして、時には周りの人に頼ること。
自分を変える1歩を踏み出したなら自然と周りに素敵な人たちが集まる。だから大丈夫。
そんな本でした。
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ほっこりした。
瀬尾まいこを読むのはこれが2作目。
直感ファースト。なにかと論理的に!と言われるこの現代(これ自体は効率的、理智的に物事を進める上でとても大事だと思うが)、直感とか経験則、人間にしか持てない感性を頼りにしてもいいのかも。と思わせてくれた。
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色々なタイプの人を占う中で強運と相性の良さだけが魅力だった通彦の本当の魅力とあるべき関係性に落ち着いていく様が自然で素敵。奪い取られた元カノを思うと可哀想で仕方ないけどあらゆるものに“おしまい”はあるし、そういうものだったんだろう。
適当そうに見えて相手のことを実は一番考えてるルイーズがとても魅力的だった。私も占ってほしいな。
それから通彦の料理って本当にまずそう笑
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つい先週メール占いと言うものに手を出して、いい結果に涙すら流して喜んでいたのだが、この作品を見て、なんかめっちゃ裏切られた気持ちになった汗
営業あがりの直感で占う占い師さんのお話。
一応計算はしているので、インチキではない?!ちなみに、この主人公、強運の持ち主のパートナーを略奪(まぁ、既婚ではないから合法だけど)
していて引く人は引くかな。
心に残ったのは、【ニベア】の、占い師に見てもらうのに、祖父母に貰ったお金で占いしてもらう少年のエピソードの、おとうさんがいいか、お母さんがいいか決めて欲しいという占い相談が、実は離婚でどっちかについていくという相談では無く、母親を事故で亡くして泣く子供のために、お父さんでもおかぁさんでもある、父親が、女装して母親を演じているエピソードにはほっこりしました。けど、懐かしい匂い、ずっと昔にのくだりは・・ちょっと。流石に1歳の記憶はないと思う笑
8歳で住所を覚えてかける少年も凄い。うちの子多分書けない笑
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占いは信じないけど、人は何かにすがりたくなる時がある。
私も適当なこと言う占い師になれそうかも。笑
吉田さんのライフ、楽しそう。
読みやすい内容だった。通彦さんが良い味出してた!
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元OLで営業で鍛えた話術を活かして占い師に転身した主人公と、相談に来るお客さんの話が4話。
一番最初の「ニベア」が好きだった。
主人公のパートナーもなかなかいい味出してた。
占いと言えど
ルイーズと通彦の掛け合いがほっこりします。占いの舞台裏が笑えます。コミュニケーション能力が問われるし、人間力がないと務まらない仕事だと思ういます。だから、占い師さんの言葉を、私たちは信じるんだろうな。素敵な仕事だと思います。
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悩んでいる、あなたの背中をポンっと押してくれる
“きっといい事がある”
“あったかい言葉が心に響きます”
帯に惹かれて読みました。
20分で3000円の高い占い(インチキも入っている)だけど、見ず知らずの人に悩みを聞いてもらったり、励ましの言葉をもらうのもいいかもと思いました。
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一言で心があったかくなる物語だった。帯に書いてあるように「背中をポンっと押してくれる、きっといいことがある」という言葉がまさにピッタリである。旦那の通彦はおっとりでマイペースで生きていて、私とは正反対だが、そんな人が身近にいると小さなことにも目を向けられて幸せを感じられるような気がした。オシャレな店でのディナーよりもジャスコやイオンでお互いが使う生活用品を一緒に行くほうが楽しいという一文はその一例であると思う。
運気が悪くても明日が不安でも、自分の周りには心強い味方がいる、そう思えば占いや運気は関係ないのだと思った。
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占いの話。
占いは就職する時やその後にも何回か行った事がある。面白い!
誰にでも当てはまる事〜とか言われるけど、何故僕が言って欲しいなと思っていることとかを言えるのかは本当に不思議。
コールドリーディングだけじゃ出来ないと思う。
優しいというかほんわかした話で、気持ちを落ち着けて読めた。
久しぶりに占いしてもらいたくなったな。
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読みやすくてスラスラっと読めちゃった!
OLを辞めて占い師になった主人公のお話。色んな人が占いを求めてくるんだけどそれなまた色んな人いるっていうね!多分こうだろうなって読める人も居たけれどなんやかんやと面白かった!瀬尾まいこさん読みやすすぎる!
ニベアとおしまい予言のお話が良かった。
特におしまい予言は、わたしもこれがあればなあって思える能力だった。
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とあるショッピングセンターの片隅で占いを行い、一人3000円をもらうルイーズこと吉田幸子。実は占いを行っているものの、ほとんどが直感と一般的なアドバイスだけだが、客が途切れることはなくやってくるのだった。ある日ルイーズのところに少年がやってきて「どこに買い物に行けば良い?」と聞いてきた。
かるーく読める日常のちょっとした、でもみんなうまくいく系のドラマの掌編4篇。ある意味探偵小説とも言える、少しずつの情報から解決の糸口を導き出すという話である。
ルイーズ吉田は特に押し出しもなく淡々と生きたいのだが、困難にぶつかると人間ぽい焦りを出すという部分が読む側としてはいい感じの波に感じるため、心地よく読めるのが特徴。むしろ必要なのかわからない占いの先生のジュリエや通彦が人間ぽさがなくて違和感を感じる。
占いに頼る人々、途中から登場する武田くんや竹子さんは人間ぽさが強調されている分、何度も出てくる人がちょっと足を引っ張っている感じがしたかな。
電子書籍、スマホなんかで読んでも読みやすいだろうけど、あんまり残らない作品かな。
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占いって自分が望んでいることを言ってもらいたい、励ましてもらいたいから行くものなのかな?と、夫々のエピソードを読んで思った。
占い師もお客さんも、自分の直感が一番大切で、それを裏付ける何かを探しているだけなのかも⭐︎
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結構独特なキャラクターの登場人物たちなのに、大袈裟でない安定した癒され感をいただきました。占い師ってこんなものなのか?というオマケもいただきました。
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自分は1人ではなく、沢山の人と繋がりあい、支え合って生きている。だからこそこの先の困難なことも乗り越えていける、ことを改めて感じた作品でした。
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かなり前に読んだことがあったけど、すっかり忘れているので再読。
主人公のちょっと適当な感じやパートナーを略奪するところなどは、えっ…と思うけど、どのお話も心がほっとするお話でした。占いの先生が良い味〜!
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ルイーズ吉田というネーミングで、ショッピングセンターの片隅で占いをする。直感と話術を巧みに使いこなしながら占っていく。
スラスラと読み進めることができます。
小学生の男の子が来て、お父さんかお母さんのどちらを選ぶべき?というニベアの話しは、なんかとってもほっこりとさせられた。
占いも参考程度に、自分自身が前向きになって、周りに沢山の味方がいるってことを実感しなくちゃいけないと思わされた。
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ショッピングセンターの一角に、様々な悩みを抱える人々が訪れる占いコーナーがあります。占うのは、ルイーズ吉田(本名は吉田幸子)。ルイーズは、占いより自分の直感を信じてその時々でお客さんの背中をちょっと押すことのできるアドバイスを、もっともらしく語ります。評判もよく、お客さんが途切れることはありません。私生活では、強運の持ち主でもある通彦と一緒に暮らしており、その通彦を手に入れたいがために猛烈アタックした過去もあります。そんなルイーズの占いをめぐる4作の連作短編集です。
『ニベア』:家族との関係に悩む小学生が占い対象、お父さん好きだなぁ…。
『ファミリーセンター』:彼の気を引きたい女子高生が占い対象、この子めっちゃいい子。
『おしまいの予言』:おしまいが見える武田くん、ルイーズにもおしまいが見えると…。
『強運の持ち主』:アシスタント武田さんが、強運の持ち主、通彦を占うのだが…。
読んでみて、占いなのに占いは二の次で直感を大事に適当なアドバイスをしてその対価を得るルイーズに少しばかり反感を覚えたりしました。私はそんなの嫌だけれど、ルイーズの占いを頼る人々は、占いがあたらなくとも苦情を言うことがないので逆に驚きました。でも、アドバイスを求めて、ちょっと背中を押して欲しい場面は誰にでもあります。それを占いという限られた時間内で察することができるってのがスゴイです。一番の強運の持ち主は、通彦ではなく、ルイーズなのではないかと感じました。