【感想・ネタバレ】Op.ローズダスト(上)のレビュー

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福井晴敏著「オペレーション ローズダスト(上)」を読みました。

 待ちに待った作品なので、楽しみながらこの大作を読み味わいました。

 防衛省の特殊部隊の主人公が連続爆弾テロに立ち向かうアクション巨編です。

 しかも、この主人公と爆弾テロのリーダーには、過去の深い因縁があり、この戦いはある意味運命付けられていたものでした。

 スリル満点のアクションと世界の情勢や政治の裏舞台などが描き込まれ、小説の醍醐味を味わうことができます。

 また、登場人物たちもそれぞれに過去を背負って今を生きている様子が表現されており、物語の世界観を作り上げています。

 ただのアクション小説ではなく、過去と向き合う生き方であるとか、日本の国防についてとか、あるいは、今の日本のあり方までを考えさせてくれる深い小説だと思います。

 この後、中巻でどのようにこの戦いが展開していくのか、とても楽しみです。

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2013年01月24日

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ネタバレ

この作品もおっさんと青年の福井晴敏作品のおなじみのパターンです。
「上」は作品の導入部分のみでした。
「中」「下」の作品のスピードに期待していきたいです。

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2012年11月26日

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ネタバレ

福井作品はどれも本当に尊敬していて心から愛している。
特にこの作品は文章も読みやすく、構成も分かりやすくスリリングで、
非常に完成度が高いと思う。

人物像が類型にも感じられる点、
ストーリーが「いくらなんでも強引」とも思える点など、
いろいろ気にもなる。

ただ現実離れしているくらいのほうが、
いっきり物語を味わえるのではないか。
それに緻密な描写、圧倒的な文章量が、
フィクションでしかない世界に大きなリアリティを与えている。

そして福井氏ならではの、
血が通った熱くて、強く優しいメッセージ性。
これに惚れて、わたしは福井作品に心酔している。

登場人物がどれだけ日本をバカにしてても、
福井氏は本当に日本人の心と頭を愛していることがにじみ出ていて、
わたしも日本人であることを誇りに思える。
この時代を作っている一人であることを恥ずかしく思いながらも、
この時代を生きていることを嬉しく感じる。

この作品を読むと、
そんな感慨で、胸がいっぱいになる。

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2012年09月02日

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血の通った冒険小説。
良くも悪くも福井的エンターテインメント。
キャラクター、背景、主張、さらには落としどころも典型的福井作品。

表現は画面に映ったものをすべて描写する。
映像作品の詳細なコンテを文章で書くとこうなる。

ベタだけどやっぱり気になる福井晴敏。

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2010年07月15日

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福井晴敏の得意とする防衛庁に纏わる大作。脇役ではあるが、また公安の並河警部補のキャラクターがたまらなく渋いね。

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2010年03月27日

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すごく良かった!!
こんなオヤジが父親だったらすごくいいなー!!
どんどん物語にひきこまれていって、読みたいけど終わるなーって思いながら読みました。
続きが読みたい!!

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2010年03月17日

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久しぶりに福井さんの本読んだせいか、専門用語の多さにちょっと頑張ってついていかないといけなかったけど、それでも気づいたらのめりこんでました。中盤以降の展開に激しく期待。

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2010年03月16日

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大好き!!!!
タイトルに惹かれて読んだんですがもう・・・・!!

ラストが気になるけど読み終わりたくない、なんて思ったのはこの本が初めて。
この物語がずっと続いて、ずっと読んでいられたらいいと思った。

しばらく心を掴んで離してくれなかった(笑)

なんでかなー。と考えてみたり。
たぶん全てが私の好みだったからだとおもう。
ここまで気に入る本ってなかなかないよ。
あの時手に取ってよかったと本当に思う。

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2010年03月09日

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元々週刊誌に連載していた小説のようだが、とてもそうだとは感じられないほど、これほど長大な物語でありながら最初から結末まですべてデザインしてから書き出したとしか思えない。
この著者の作品は設定、プロット、ディテール、何をとってもいかにも映像化したくなるようなものばかりだが、しかし、「亡国のイージス」や「ローレライ」を観ても分かるように、とても2時間やそこらの尺に収まるようなスケールのお話ではない。

政治情勢の描写などもかなりのウェイトを占め、舞台そのものはどちらかというと男性読者向けに作られており、それを含め若干難解であったり非現実感を伴う展開もあるにはあるが、それにも拘らず極めて優れた筆運びと巧みな書き込み、リアルなキャラクターづけの力により、グイグイと読者を引っ張っていく。
一体どこまでリサーチしているんだろう? と驚愕するほどのディテールもものすごい。
ただ、最後の臨海副都心での戦闘シーンの細かい描写はちょっとくどくて読み進むのが辛い部分もあったけど…。

いずれにせよ、福井晴敏作品が好きな向きであれば充足できることが確実な、大作。

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2009年12月23日

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福井晴敏さんの本です。

福井さんの書く登場人物ってみんなどこか不器用で、憎めない人が多いんですよね。
ローレライの登場人物も、川の深さの登場人物も、亡国の人達も。
どこか人間らしい歪みと人臭い感情と、泥臭い思いと、不器用な憎めない人々。
それぞれに理由があり、それぞれに思いがある。
それを本当にちゃんと描いているから、本当に作品が面白いんでしょうが。

この作品もそんな人々が沢山出てきます。
朋希も一功も三佳も恵理ももちろん、並河なんて本当にそこら辺にいそうなおっさんだし。

場所は新潟。
波の花が舞う岸壁から物語は始まります。
静かなその場面からは想像も出来ないほど、物語は段々緊張の色を帯びていくわけですが、
作者の福井さんも言われていた様に、
映画化は不可能だと思えるぐらい、ありえない事件や光景ばかりがこれでもかと言わんばかりに起こります。

いやー、うん映画化は本当に無理だわ、あれは(笑)
CGでも何でも出来ない事ないだろうけれど、あの世界観はちょっとベタなCGで表されたら、・・・・福井ファンから暴動起きかねないかな・・・(を)

この物語の主人公は、福井晴敏の作品に出てくる、DAISシリーズといってもいいかな、その一員である、丹原朋希が公安の脂身、並河警部補とテロリストに立ち向かって行く・・・とこう書いちゃ身も蓋も無いんだけど、大筋じゃ間違ってはいないかな。
この主人公の、朋希は、本当に不器用で、暗くて、ナーバスで、
オマエは渡哲也かっ!
と突っ込みたくなるぐらいの不器用さ加減なんですが、
これが福井さんの手に掛かるとこれでもかというぐらい可愛い。

ぶきっちょで不器用な男もここまでくるとダメ男の典型なんだけど、
それを補って余りある魅力は、本当に書き方が上手いんだろうなと思います。
武器の説明や、組織の説明や、建物の説明が多く、状況の説明がともすれば長くなりがちな小説で、
ちょっとした仕草でその人となりを表す手腕は福井さん、さすが!と思うほど。

この上巻はまだまだ触りの巻ですが、十分面白いです。
映画に出来ない情景や、その話の展開も面白いけれど、
それを抜きにしても、キャラクターの一人一人が凄く魅力的なこの作品。

本屋で、ふと見かけたら是非読んで見てください。

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2009年10月04日

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上中下、結構な分量。1ヶ月弱かかっちゃった。
途中、説明的な部分が多すぎて辟易する部分もあったが、それでもカタルシスの描写がすごい。ぐいぐい引き込まれる。

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2009年10月04日

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待ちに待った福井さんの新作文庫。
相変わらずのハードな展開とちりばめられたハートウォーミングな雰囲気。
絶妙なバランスですね。
まだ中巻を読み始めたところだけど充分面白いです。

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2009年10月04日

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状況の説明が詳しいので、テンポの早いシーンをテンポよく読めないのが辛いとこだ。つい飛ばし読みをしてしまう。2度目をゆっくり読もう。

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2018年01月08日

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面白かった
バトルエンターテイメントストーリー
福井ワールド全開の物語
いつものとおりダイスが出てきます。

全3巻の上巻です。
まず、全三巻は長い!ただでさえ福井ワールドは文章が硬くて読みにくいのに、これはつらい。
なかなか読み進むことができません。
上巻では物語の基点として、アクトグループが標的とされる爆弾テロ勃発。そのテロの調査にあたるのが人生をあきらめているような公安の中年警部補並河と過去を持つ青年丹原。
そしてテログループ(ローズダスト)は丹原の過去仲間。
テロの目的は何なのか?
何が彼らを分けてしまったのか?
過去の事件は何なのか?
など気になりながらも話が展開していきます。
この中年と若者のコンビが日本を救う、いつもの展開です。
いつもどおりのメッセージ性で日本の現状を憂い、さらに警察、防衛庁、公安のこれでもかという組織の壁をあらわします。
しかし、これも最終巻に向けての布石です。
上巻ではテロリストも含めた彼らの過去を描くことによってより、人間味を理解していくことができます。
そして並河の娘も登場。娘と並河によって丹原青年がしっかり成長していくさまが感じられます。

つづく

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2016年07月23日

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大きなスケールの設定なので、上巻は説明だけで終わった感じ。「亡国のイージス」などからの一貫したつながりがいい。

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2012年03月14日

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まだ、1/3が終わったとこなのでなんとも言えないが。
世界観が貫かれてるなぁと思う。

絶対子犬殺させるやつやと思ったよ。

イージスだったか、TwelveY.O.だったか6ステインだったか川の深さはだったかわからんけど、一貫した設定がいいね。

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2012年01月26日

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まず上巻。
これだけの大風呂敷(というか大きな設定)なので、やはり上巻は説明だけで終わっちゃったなあ、というかんじ。
それでも、説明調な訳ではなく、物語へ入り込めるような作りになっています。
やっぱりこの人の本、うまいなあ、と思いながら中巻へ。

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2011年12月04日

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8/11:むさい伍長系の男と若く心を閉ざした特殊な戦闘能力を持つ男が組んで、テロ組織に立ち向かう、というかなり亡国のイージス的な構成です。しかし、ダイスの養成場面や並河の自宅のシーンとかなかなか深くて良いですね。船という閉ざされた空間よりも、台場、世田谷、市ヶ谷、幕張と広く描かれている本作の方がスケールが大きくて良い。
この時代、戦争は戦線に戦車や並べてやるもんじゃない、って考えに深く同意。ミサイルとネットがあれば戦争はできちゃうよ。

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2010年08月12日

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全3巻なので中/下巻のスピード感に期待します。
どれでもそうだけど、どうもイントロで趣味が高じすぎてくどくどと蘊蓄になるのがね。
蘊蓄たれたいならもうちょい引き込める文章にすると出だしから面白いんだけど。
いいぞ一功。

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2010年06月18日

Posted by ブクログ

福井さんの本はこれで4冊目!
相変わらず主人公がめちゃくちゃかっこいい(*^_^*)
「イージス」も「ローレライ」も映画化できたけど
さすがにこれは無理!と
作者に言わせるだけのテロのスケールの大きさにドキドキし、
朋希の心情にほろっときたり、
あっという間に上中下と読破。

ただ、途中で隙のない饒舌な説明部分に
何度となく眠気を誘われてしまった・・

この本で一番かっこいいのは並河警部補かも!
読みながら、この配役は???と普通に考えてしまうね。

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2010年05月28日

Posted by ブクログ

良く言えば丁寧な、悪く言えば行間を読む隙の無い心理描写は相変わらず。苦手な人も多いかも。個人的にはかなり満足出来た作品。懐かない猫が少しずつ気を許してくれるのは嬉しい。

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2010年02月25日

Posted by ブクログ

ちょっとしたプロローグの後、いきなり爆弾テロのシーンへ。冒頭から引き込まれ読み進めるのだが、途中から「既視感」が...。登場人物や状況の設定が過去の作品と似通っている。このパターンは福井作品の「王道」と言っていいのか、それとも若干マンネリ気味なのか...。しかし、個人的には大好きな作家なので十分楽しめた。ちょっとメッセージ性を意識したところの主張がしつこいかなあ。でも、エンターテインメント性やスピード感は損なわれてないのでよし。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

ディテール満載のハリウッド・ポリティカル=ミリタリー・サスペンスアクションに,人情味あふれるキャラクターという組み合わせが大和心をくすぐる福井ワールド。映画化してほしいような,してほしくないような。

★泣いたセリフ(ネタばれ有り):

テロによって破局を迎えた首都・東京。長年の‘取引相手’であるCIAの女エージェントから,自分と家族の身柄だけ安全を確保してやるというオファーを受けつつも死地に赴く並河警部補:

「…それではよろしくお願いしますって言うような男,あんた嫌いだろ」


終盤,当局に完全包囲され,ダイスの特殊部隊と死闘を演じる4人。密かに思いを寄せるリーダーの元へ行くようにという,同志の最期の言葉に心を動かされながらも,文字通り孤軍奮闘を続けることを選択した真野留美:

「でも,ね…,柄じゃないんだよね…」(直後に爆死)



ベタですみません…。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「国益」の為に命がけの任務に就き、そして「国益」の為に切り捨てられた自衛隊員。彼らが腐った現状を切り捨て、新しい未来への可能性を切り開く為、未曾有のテロを起こす。言いたい事はわかるし、追求されれば「ごもっとも」と頭を下げるしかない軟弱な日本人の一員なのだが…でも、やっぱり作者のメッセージ「一人一人の可能性」を信じたいという想いは変わらない。組織として押しつぶされる個人。しかし組織も個人の集まりならば、利害や思惑にまみれても超えてはならない一線があり、最後に照らし出すものは個人の良心なのだと信じたいのだ。結構しんどい話だったが、やっぱり読後感はいいんだよなあ…

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2011年09月17日

Posted by ブクログ

2009/2/14 ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
2013/2/28~3/5

久しぶりに読む福井作品。いやいや、相変わらず硬派な展開で、登場人物の設定も魅力的。続きが楽しみ。

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2013年03月05日

Posted by ブクログ

おっさんと青年(+妙に影の薄い女子)の組み合わせは鉄板なんでしょうか…好きですが。お台場破壊が妙にリアルに身に迫る…。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

福井さんの紡ぐ物語は、アメリカ文学の軍事スリラーとは一線を画す。平和に慣れ親しんだ戦後日本のマインドを徹底的に揺さぶる警句が散りばめられ、読者の良識を挑発する。手放しの娯楽作品とはならないのである。読後感で、もしかしたら今のままじゃ日本は駄目ではないかと考えさせるのが狙いではないかとついつい深読みしてしまう。今回は、戦後に相応しい新しい理念を新しい言葉に置き換えて読者に問うているのでなおさらである。思想スリラーと呼ばれるゆえんである。

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2014年01月22日

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1309 The福井作品。って感じ。舞台が現代なので想像がしやすく、映像を見てるみたい。まだまだ前哨戦。

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2013年10月01日

Posted by ブクログ

うだつのあがらないオッサンと、若き一流工作員コンビと言う、福井さん作品のある意味定番パターンな登場人物が、またまたテロと戦っちゃいますよ。

なのでちょっと亡国の~とかぶるかな…と思いつつ、読み応えはあると思うので、ワタシは充分楽しめた。
福井作品の男の友情だとか、いわゆる「男のロマン」的なドラマを繰り広げるキャラクターがやっぱり好きだなーと思う。
女の子がちょっと「南ちゃん」的な、ありがちなヒロインだけども。

ただ亡国が★5つとしたら、パンチに欠けるので★3つ。

頼むからまた中途半端な映画化だけはやめて頂きたいなーと、思います。

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2009年11月19日

Posted by ブクログ

会社の先輩から借りた本

銃と公的組織(警察、自衛隊やら)の描写が非常に細かいです。
細かい描写は眠くなりますが、あとは面白いです。
まだ上なので評価は未定です。

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2009年10月07日

Posted by 読むコレ

珍しく人から借りた作品。
もともと最初の作品のTweleve Y.O.が
凄い苦手で、かなり苦労して読んだのに
なんだか良く分からない作品だったという
トラウマがあり(解説の北上次郎氏も書いてた!)
それ以降の作品もイージスさえも避けていました。

借りた手前読まなきゃ...という大前提で
まずは上巻終了。

...やっぱり...読みにくいー(笑)。
なんだろうスピード感を感じないのに
場面転換も多く、いまいちどこを追っていけば
いいのか分かりにくいっす。

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2013年02月09日

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