【感想・ネタバレ】Jの神話のレビュー

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Posted by ブクログ

大好きな乾くるみ先生のデビュー作。
基本的にデビュー作は作者がなんの制約もなしに好き放題書けるので尖ったものが多いですが…。
…まさかここまでとは。
尖った乾くるみはこんな鋭い切れ味を持ってるんですね。
まるでジャックナイフのよう。
…なんてね。

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2024年03月26日

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「何でもあり」のエンターテインメントという印象から、個人的には大好きなメフィスト賞の受賞作にして、著者の乾くるみさんのデビュー作です。

全寮制の名門女子高「純和女学院」、新入生の坂本優子がこの学校の門を潜ったところから物語は始まります。
夢と希望に溢れたかに見えた学生生活は、類い稀なカリスマ性を持つ三年生の生徒会長・朝倉麻里亜の不可解な死という事件を機に暗雲が漂いはじめ、学院の先生や生徒、事件を調べる女探偵「黒猫」なども絡みながら、予想もつかない展開を見せ…

メフィスト賞の中でも、これはかなり荒唐無稽かつ驚天動地の展開が楽しめる作品かと思います。

様々なジャンルの要素もミックスされてます。
ミステリー、青春、SF、伝奇、ホラー、ダークファンタジー、それと舞台が舞台だけにGL的な要素も含んでいるなど盛りだくさん。

他のサイトのレビューを見る限り、まさに賛否両論というか、ほぼ否一色に近いのですが、僕としてはこの展開と結末には「やられた、面白い!」と諸手をあげて降参でした。
(探偵の「黒猫」に関しては、やや期待ハズレの部分もありましたが)

トンデモ本の怖いもの読みたさでも結構です。ぜひご一読を。

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2016年03月01日

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ネタバレ

染色体がどうのこうのとか科学的っぽいことと、神話が混ざったお話。
染色体YYの生き物ってほんとにいるのかな?
犯人が人ではないものだったことには驚きました。
なんか女子高の寮で性奴隷が・・・
とかってエッチな展開にドキドキしたけど、
なんか、Jの寿命が短すぎて、せっかくのガールズラブの成就が・・・
って切なくもなった。
この女子高、おそらく八王子に実在する学校が元になってるんだと思うんですが、その高校の名前がエッチなお店っぽいw

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2013年06月26日

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乾くるみさんのデビュー作らしいのですが、僕にとってこれで乾作品は5作目・・・この作家のスタイルがようやく見えてきました。
SFと思いきや、ミステリー。ミステリーと思いきやSF伝奇もの。恋愛小説と思いきやミステリー。などなど・・・
つまりジャンル的なものを横断するその筆致そのものがミステリーという枠組みに類似しているという点でミステリーという大枠でくくれるんだろうなと。
本作は結構エロチックな描写が多く、結末もバッドエンド・・・でも面白さは★5つです。
ネタの細部にまでは触れませんが、ミステリーを読むつもりで読むと最終的な結末が非常にアクロバティックに感じられるのではないかなと思います。それを良しとするか、フェアではないと憤るかは読み手の好みですが、僕はこういうのも大好きですね。

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2012年10月29日

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意味がわからない小説ではあったが、嫌いじゃない部類の作品でした(笑)
乾くるみさんという補正が掛かっているというのもあるかもしれません…

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2020年05月12日

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人を選ぶと思いますが、平和そうな世界からの急展開が面白い。内容はしばらく経ったら、忘れてしまいそうですが。

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2018年04月30日

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面白い・・・・・・けど頭おかしい(笑) 息抜きで読んだらとんだ問題作だったが非常に楽しめた。本作はミステリとしては微妙なところではあるとは思うが小説としては見事なリーダビリティで、退屈しない。無茶苦茶なラストに向けて序盤から丁寧に伏線を張っているのだが、如何せん終盤が頭おかしすぎてそんなことはどうでもよくなる。しかし予想できないラストも辻褄合わせとしては悪くない。タイトル通り、神話に言及するあたりは感心する。Jの正体には気付いたが、アレは・・・・・・(笑) 大真面目にこんなネタを披露できる作者に脱帽。

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2017年08月30日

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ネタバレ

【あらすじ】
全寮制の名門女子高を次々と襲う怪事件。一年生が塔から墜死し、生徒会長は「胎児なき流産」で失血死をとげる。その正体を追う女探偵「黒猫」と新入生の優子に追る魔手。背後に暗躍する「ジャック」とは何者なのか?「イニシエーション・ラブ」の著者が、女性に潜む“闇”を妖しく描く衝撃のデビュー作。

【感想】

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2017年08月14日

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ネタバレ

全く予想を超えた終末だった。
わたしは、外見は女性だけど生物学的には男性というのが犯人だと思っていた。
まさか、そうくるとは。
自分が女性だから言うんじゃないけど、完全体により近いのは女性の方なんだね。
美しさだけでなく、猛々しさを持つ者は完璧なんだ。
そういえば、天照大御神もそうだな。

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2016年05月02日

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XとYがあれば確かに組み合わせとしてはXX、XY、YYが可能だ。科学の常識としてYYは排除していたが、科学の発達によりそれが可能となる可能性は否定できないのかも知れない。SFの題材としても面白い。

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2016年03月27日

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最後はいわゆる超展開と言えるものかもしれないが、良く練り込まれていたし、聖書や神話の解釈はとても興味深かった。

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2015年02月02日

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ミステリーだけでなく、SFも含む作品と言える。
実際にこんな事があったらと思うとゾッとしてしまうだろう…

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2013年06月28日

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女子高で起こった怪事件、
新入生そして探偵が事件の真相を明らかにしようとする。

ミステリーとして読んでいたら、
最後の方は官能小説っぽくなっていて、興奮した。
エンディングもなかなか怖い終わり方でステキ。

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2012年09月28日

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初めてこの作家さんの本を読みました。
前半と後半のギャップが凄すぎて驚きました。
まさかこんな展開になるなんて、前半読んでるときは思いませんでした。
どんでん返しとかが好きな人にはお勧めできる本だと思います。
ただ、後半にかなりエログロが目立つのでそれが苦手な人は読まないほうがいいかもしれません。

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2012年09月12日

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乾さんがメフィスト賞出身と気が付いていなくて、読んでみました。
この作品からイニシエーションラブへの転換は、幅が広いというか、メフィスト賞狙いというか、まあ。
全寮制名門女子高で相次ぐ変死。「胎児なき流産」という謎の遺体が残る。
その謎の中核にJの存在。
昔、男の子コミックで手首から先の「てっちゃん」というマンガがあったけど、「Jちゃん」かーい。
ストーリーの主軸は遺伝子とか受精とか。高校生物知識くらいでわかるので、そこは面白い。
最近BL界でよく使われるαβΩの設定より、真実味と現実感があり、可能性を感じる、Y Y受精卵。
その失敗作のおぞましい増殖。
とにかく、気持ち悪いんですう。


ヒント:Jは、ジュニア

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2023年12月26日

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読み始めてから
どーいう展開になるのかと
気になってましたが
なんという…でした^^;
想像もしてなかった
展開でした。

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2023年01月19日

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ネタバレ

ここまでSFだとは思ってなかった。SFの苦手なところは、日常的な感覚をすべて無視できてしまう点なんだけども、ただその中でも当然ロジックは破綻させられない。今作はロジックに違和感はないけど、ミステリーとして読むと落ち着かない。

今回の作品は閉じられた全寮制の女子校。それだけで何か起こりそうではあるんだけども(笑)、女の花園(というかコミュニティ)によくあると言われる妙なヒエラルキーとかパワーバランスというが、それが今回の謎のキモになっていて、SFっぽさはまぁある意味おまけと言えなくもない。SF設定のせいで死んじゃうという点はミステリーではなくホラーなので、そこの重みをどう評価するか、かな。

全体としては「死の真相」がSF設定の結果なので、読みモノとしては昼ドラかなと思う。

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2022年03月28日

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何だこりゃという作品ではあるが、よく書き切った。
予想外のエログロ。
当たりとはずれの差が激しい。

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2020年06月01日

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突飛すぎて驚いたし割と気持ち悪かったけど内容としては面白かった。ただ人に勧められるかと言われると。。。

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2020年03月18日

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変わったストーリー
染色体がYとY。
いたら怖いなぁ。でも昔の神話とくっつけてる発想力が凄いですわぁ(・・;)

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2017年04月09日

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ネタバレ

 表紙のイラストよろしく、物語りのはじまりは学園ドラマ仕立でちょっと間延びした感がある。そして「黒猫」登場、エログロ突入って詰め込み過ぎじゃないかな。ラストには悪魔の正体を講釈する辺り、著者も話の落としどころに悩んだ結果だとおもう、それが成功したかどうかは読み手の感じかたによる。

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2017年03月03日

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ネタバレ

着地点にビックリ。こんな終わり方を迎えるとは思っていなかった。斬新ではある。発想は面白いなぁと思った。ただ、グロめの描写に加えて、後半は官能小説と見紛うようなエロ描写で、しかも百合要素満載なので、これが受け入れられない人は読むのがキツいかもしれない。
遺伝子関係のお話や、聖書・魔女の解釈が興味深かった。遺伝子が実際どこまでそうなり得るのかは分からないけれど、こんなことが起こり得るかもしれない・・・?なんて考えるくらいに、科学的なお話が作り込まれているのは良かったと思う。
向かうところ敵なしの黒猫の評判に対して、調査中の行動ですぐに感情的になったり、あまり強かさや敏腕っぷりが伝わらず、キャラがブレているように感じたのが少し残念だったかな。

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2015年03月10日

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途中までは、誰が犯人だろう??と想像しながら
ワクワクして読みましたが、途中からSF?と言う感じになっていって
ちょっと、想像したくないようなグロテスクな表現などもあり
これは、好みが分かれそうだと思った。

乾さんの中では、イマイチだな・・・と思いましたが
普通に発想では思い付かないような内容だったのは確かだと思います。

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2013年06月24日

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全寮制の女子高において、謎の死を遂げる事件が2回。警察の捜査も宛て人にならず、闇に葬られる。死を遂げた親から依頼され通称「黒猫」が調査にあたる。
そこで、解ったことは...「ジャック」とは?
最後に原因解明され、なるほどと思った先に、急展開!
予想の付かないまさかの展開に驚きました。
 

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2013年04月04日

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自由なミステリーというか、ミステリーの枠から外れているというか。自分は、オーソドックスなものが好きかと言われると、それほどではないと思う。だけど、何か感じてしまう違和感は何だろう?

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2013年03月15日

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この作家さん、ほんとに抽斗が多いんだなと思った。いわゆる女性主ハードボイルドとして、十分面白かったと思うけど、前述の通り何でも書ける人なので、他作品を読んで期待して読み始めると、ああ、これはジャンルが違ったのか、と思わされる感があるかも。エピローグはあった方がいいんだろうけど、蛇足感もあった。

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2013年01月19日

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イニシエーション・ラブ、リピート、クラリネット症候群と続いて、大好きな乾作品としてどんなトリックなのかなと期待して読みましたが、途中からSFちっくになってしまい、、なんだ~!と違う意味で期待を裏切られた感じです。

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2012年12月18日

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全寮制の名門女子高「純和女学院」に入学した坂本優子は
入学早々違和感を感じる。昨年自殺した生徒に私が似ている?

不気味なくらい美しい生徒会長、それに従う親衛隊および生徒会。
しかしその生徒会長が不自然な死をとげ、今までの均衡が崩れる。

全ての事件には「ジャック」という謎の言葉が絡んでいると見た
女探偵「黒猫」は純和女学院へと赴く。

作品的にミステリ+百合かな~と軽く考えていましたが、
読み進めると若干ひいている自分がいました(笑)
原因は意外な「ジャック」の正体。
あと女性に潜む闇を描いていると紹介してありましたがうーんこれはちょっと違うな~と思いました。

最後の展開は人それぞれ評価が分かれると思います。
キャラクターは個性的な人物ばかりでしたので良かったです。

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2012年11月21日

Posted by ブクログ

最初わくわくしながら読んで、だんだんとこわくなってきて、うっすらだけど何が起こってるのか想像できるようになった。真相がわかって、ちょっと予想通りって思った。もうちょっと人間離れしてない真相を期待してた。

最後、黒猫が神話やらなんやらを持ち出して説明するときはおお、ってなったけど。
でもそのあとの優子と黒猫のシーンでまたテンションが下がった。
終わり方にはゾクッとさせられた。
でもやっぱり、少し不快感が残る。

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2012年10月04日

Posted by ブクログ

全寮制女子高で起きる事件。ミステリーの舞台としてはうってつけの場所。
ところが後半に進むにつれてミステリーを期待していた人は裏切られた気分になるのだろう。
Jの正体の裏付けも含めて楽しく読めた。
エロいと評判のようだけど、女性に受けるエロではないのかも。

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2012年10月02日

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