【感想・ネタバレ】韓国カルチャー 隣人の素顔と現在のレビュー

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Posted by ブクログ

新書なので身構えてたけど、
馴染みのあるドラマを例に韓国文化を説明してくれて、とても面白かった。
読んでいるとドラマのシーンを思い出してきて、またドラマが見たくなる…

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2022年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

めちゃくちゃ面白い。これ一冊読んで韓国の文化や慣習を知るだけで、ぐっと深くドラマや映画の世界を楽しめそう。

80年代は韓国を語ることって今よりずっと政治的なことだったんだなぁと感じた。今みたいにエンタメを通して韓国を知れるってすごいこと。ただ、韓国の話題といえば反日かエンタメの一辺倒っていうのもちょっと複雑。戦争加害については、昔の方がもっと相手に寄り添って考えていた気がするなぁ…

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2022年07月01日

Posted by ブクログ

最近韓国ドラマ、韓国映画の面白さに気がつき、作品を沢山見るうちに、韓国の近代の歴史や、文化に興味を持った。
本の中で取り上げられている作品は、話題になった作品ばかりで、作品自体ももちろん面白かったが、背景の解説や作者の体験談を交えての考察があり、それを知り、作品をあらためて振り返る、または見ることで、他の作品含めて、より韓国ドラマや映画が楽しめると思う。

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2022年04月03日

Posted by ブクログ

2022. 04

本屋で偶然手に取り購入したのだけど
先月に発売されたばかりの本だった
なので中身はアツアツ!

ここ数年で韓国音楽、映像、文学
全てにどハマりした私がこの本に出会ったのは必然で
面白すぎて一気に読んだ

昨年観たり読んだりした作品の中に散りばめられた
知らない知識を教えてもらえて
ありがとうございますの気持ちでいっぱい

小説『もう死んでいる十二人の女たちと』
ドラマ『SKYキャッスル』
ドラマ『賢い医者生活』は
2022年絶対に読む・観る

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2022年03月02日

Posted by ブクログ

韓国の過去と今がよくわかる必読書
著者の方の長年の韓国生活、音楽文学映画ドラマ政治と幅広い見識で、それぞれの時代その時生きていた人たちを繋ぎ結ぶ力はすごい。
光州事件のことも詳しく、また日本からその時リアルタイムに支援共闘されていた高橋悠治さん冨山妙子さん冨山さんの展覧会がソウルで開かれそこに富山さんご自身かメッセージを送られたこと、水牛楽団、プリパと愛しのクレメンタイン、、、 
ソンガンホの数々の映画評
見てないながら素晴らしい分析で見たくなるドラマ
最後はアコギでありえない不動産の仕組み、!そして韓国のコンテンツの強さそれは、さらけ出し、正直であること。これはこれまでの幾度かの民主化民主的な運動も市民を巻き込み行われた韓国ならではの力、ほんとに曝け出す、変えよう、変わらなくても声をあげ笑い飛ばそうという韓国の力。劣化した私たちにはないものだとしかと痛感した。

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2022年01月30日

Posted by ブクログ

ドラマや映画、小説の背景が解説されているので、より一層、韓国のエンタメを楽しめるようになります。
その代わりではないですが、まだ見ぬ課題ドラマと課題本がひと息に増えます。

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2022年01月28日

Posted by ブクログ

8月某日、実に4年ぶりにパスポートをつくった。これは旅の気分盛り上げ選書の3冊目。つまり次回外国旅はきっと韓国。本書は様々な韓国映像作品を伊東さんが読み解き、更に付随するカルチャーに言及した本です。ただし、私の知っている作品が載っている「章」のみご紹介する。※すみません、作品自体の紹介は、冗長になるので省略します。

◯小説と映画、それぞれの凄絶「82年生まれ、キム・ジヨン」
伊東さんは小説版の解説も書いている縁で、小説は何度も読み込み、映画も韓国と日本で2回観たという。そこで2つを丁寧に比較している。
韓国フェミニズム作品の嚆矢である。伊東さんはキム・ジヨンの性格豹変を「憑依」と表現する。確かに韓国の町を歩いていると、角のあちこちにムーダン(巫堂)の家がある。日本の恐山的な口寄せをする霊媒師は、韓国ではまだ日常なのである。映画には原作にない、ジヨンが祖母に憑依し、その娘(つまりジヨンの母)に語りかける場面がある。このシーンは母親役の演技力もあり、伊東さんはゾッとしたという。
映画は原作と結末が違う。その理由を、2015年(原作)と2019年(映画)では韓国社会が大きく変化したからだ、と伊東さんは言う。蝋燭革命を経て、当選した文在寅大統領はフェミニストを自認していた。希望が持てる内容になったのはそういうわけだ。
伊東さんは現代では韓国よりも日本のほうが、特に若い女性の置かれている状況はしんどいという。日韓逆転が始まったのは2000年代だ。2005年「戸主制廃止」。戸籍がなくなり、個人登録制に切り替わったそうだ。(関連ドラマ「あなたはまだ夢見ているのか」「黄色いハンカチ」「息子と娘」)2010年代「学生人権条例」で体罰禁止、服装頭髪自由、校内集会許容。中学生で茶髪もミニスカートもOKを経験した子が今は大学生になっている。←この点で確かに日本は遅れている。甲子園の長髪が未だに話題になるすごい国だもんな。次回行けば、高校生の茶髪率を注目してみよう。

◯韓国ドラマ・映画と北朝鮮
「JSA」(2000)では、主演はイ・ヨンエだったが、1番かっこよかったのは3番目の未だ若手だった北朝鮮兵士役のソン・ガンホだった。

◯映画「ミナリ」
「半地下の家族」に続いて、2年連続韓国はアカデミー賞に沸いた(ユン・ヨジョンが助演女優賞)。「ミナリ」とはセリのこと。韓食のセリは、海鮮鍋に大量に投入される。慶尚道人には万能薬。
韓国人口は約5000万人。海外同胞は700万人。米国国籍を取得した「韓国系米国人」と永住権者など「在米韓国人」合わせて約200万人。80年代韓国移民の話を描いて貴重。「パラサイト」と比べて「保守的」という批判を浴びた。

◯光州は世界をつなげる
パク・ソルメの短編集に「じゃあ、なにを歌うんだ」という光州民主化運動をテーマにしたものがある。主人公が京都のバーで白竜が「光州City」という歌を歌っていたことを聞く。この小説の登場人物(日本人)は、「その時代に生きていたから知っていて当たり前」という。その時代に生きていた私なのにこの歌(1980年発表)は知らなかった。この歌は日本では未だ発禁処分になっている(←YouTubeには韓国サイトのものしかなかった。日本語なのに‥‥)。2010年に、主人公は光州のバーで「あなたのための行進曲」という光州民主化運動のシンボルとなった歌を聴こうとして「何故今更聴くのか」と他の客と口論になる、という粗筋である。光州の位置付けは、それから10年で大きく変わったと伊東さんは言う。
映画「タクシー運転手 約束は海を越えて」(2017)公開がメルクマールだった。文在寅政権の絶頂期でもあり1200万人の観客を動員したという(国民の5人に1人以上は観た)。この本で初めて知ったが、不明だったタクシー運転手の実像が公開後に判明した。息子が証言したのである。運転手は実は語学も堪能だったので、光州に行く目的も危険も承知していてドイツ人記者とは同志関係だったそうだ。それどころか、日本の記者もこの時潜入していて同様に命かながら抜け出している(←日本のバラエティの再現ドラマにしたら、映画ばりにスリルあるものが出来るぞ!‥‥いや、多分絶対作られない)。写真は光州民主化運動記念館に展示されているという。全く気が付かなかった。次回行った時は必ずチェックしよう。
私も感動したテレビドラマ「砂時計」(1995)も外部者から見た光州民主化運動である。60%の視聴率。伊東さんはリアルで体験し、ホントに街が閑散となったという。
画家冨山妙子、音楽家高橋悠治共作の「倒れたものへの祈祷1980年光州」の存在も初めて知った。これらの運動が金大中の救出、名誉復活、大統領当選にまで繋がっている。これら日本の動きはもっと、韓国や日本に知られて良い。
←日本のメディアのみなさん、この「運動」を「光州事件」と呼称するのは、もう止めようではないか!光州市民は犯罪を犯したのでもない、反乱でも紛争でも戦争でもなければ、偶発的に起きた虐殺でもないのだ。

本書はWebサイトに連載(20.11〜21.09)文章を加筆・修正したもの。2022年1月発行。コロナ禍の下の「社会」ではなくて「文化」の雰囲気はなんとなくわかった。

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2023年08月30日

Posted by ブクログ

ネトフリは未入会なので取り上げられている映画・ドラマの限られたものしか観れてないが、冒頭の『82年生まれ キム・ジヨン』の原作小説と映画版の違いについての解説を読むだけで、2000年以前と以後の韓国社会における女性達の地位向上というドラスティックな変化を知ることができる。(隣国のフェニミズム運動にも影響を与えたという学者、上野千鶴子を産んだ日本の現状の方がよほど遅れているとは、鈴木涼美との「往復書簡」でも慨嘆されている。)映画評論に止まらず、韓流ブームに浮かれている日本人が知らない戦後韓国の変遷を様々な角度から解き明かしてくれる好著ではあるが、光州事件について当時報じたという朝日や西日本新聞に言及したり文在寅(ムン・ジェイン)大統領を繰り返し賞賛するあたりに左寄りを感じる。

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2022年08月28日

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なるほどなぁと思うことも多く、映画やドラマなどから日本から見た韓国とは少し違う韓国が紹介されている。
読みやすく面白かった。

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2022年05月08日

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新書だけどとても読みやすかった。最新の韓国ドラマや映画をベースに、韓国の文化を紐解くのだけど、韓国ドラマをほとんど見ないわたしでもとてもおもしろかった。韓国の文化に少しでも興味がある人は必読

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2022年05月04日

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韓国の社会事情や文化について、人気のドラマや映画をもとに解説したもの。単にドラマのあらすじや内容を説明したものではなく、韓国人の思いや韓国事情を丁寧に教えてくれる。それがどのようにドラマや映画に描かれているかも説明してくれる。長く韓国に住み、翻訳もされてきた伊東さんならではと思う。第一章:小説と映画、それぞれの壮絶「82年生まれ、キム・ジヨン」、第二章:成長物語としての、ドラマ「サイコだけど大丈夫」、第三章:北朝鮮の人々は「愛の不時着」を見たのだろうか?、第四章:韓国ドラマ・映画と北朝鮮、第五章:「梨泰院クラス」(1)、第六章:「梨泰院クラス」(2)、第七章:映画「ミナリ」、第八章:光州は世界をつなげる、第九章:韓国の財閥とは?、第十章:なぜ、ドラマ「SKYキャッスル」が韓国を知るうえで重要と言われるのか?、第十一章:「賢い医師生活」で知る、韓国の人々の幸福感や倫理観、第十二章:チョンセと再開発、おわりに、「イカゲーム」のことなど

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2022年01月31日

Posted by ブクログ

「愛の不時着」が面白いらしいという話を聞いて、それでは観てみるかとNetflixに入ったのが運の尽き?
それ以来すっかり韓国ドラマにハマってしまった。

もう20年近く前、カミさんがガン見していた「冬のソナタ」大ブームの時は、全く関心がなかったが、今回は韓国ドラマの「沼」にズッポリ両足が沈み込んだ

そんな中、書店で偶々手に取った新書が、ドラマを絡めて現在の韓国カルチャー事情を記していたので興味深く読んだ。

日本では、愛の不時着や梨泰院クラスが人気を誇るが、私の中では「サイコだけど大丈夫」が今のところ一番面白くて心に残った。

この新書によれば、韓国やアセアン諸国、アフリカ圏では、「サイコだけど大丈夫」の人気が高くて、愛の不時着はそれ程でもないらしい。

私は日本人離れしてたんだ、と勝手に思ったりしたが、日本で愛の不時着の人気が高いのは、主役のヒョンビン人気と、北朝鮮への関心の高さが理由ではないかと、この新書は分析している。

私が「サイコだけど大丈夫」に惹かれた理由は、
俳優がすごく魅力的であったことだ。

まず、女優ソイェジの美しさにハッとする。
次に彼女のサイコパスな言動にドン引きする。
そして彼女の幼子の様な笑顔に心奪われる。

男優キムスヒョンが、目で悲しみを表現する。その演技力に引き込まれる。兵役から復帰したばかりの俳優と知り更に驚く。そして、うちの三男にちょっと似てる(笑)

でも何より素晴らしかったのは、自閉症の兄役を演じたオジョンセだ。次第に彼から目が離せなくなる。彼中心にドラマが回り始める。兄弟愛に胸を打たれる。 

ドラマを観終わった人は彼ロスになるというが、私もまさにそうなった。

新書によれば、このドラマは俳優の魅力はもちろんだが、家族関係、親の抑圧、ベトナム戦争の記憶など、
韓国社会が抱える悩みやトラウマを持つ人々を慰めてくれる作品でもあると分析している。

美味しそうな料理をご飯の上に載せてあげるシーンは、韓国民ならジーンとくる。皆が親から受けた家庭での愛情表現の一コマらしい。

要はこのドラマは、韓国民の大きな共感を呼んでいるということなのだろう。

このドラマの話ばかりしてしまったが、この新書は現在の韓国カルチャーの実情を、わかり易く詳細に記してあってとても参考になった。

韓国カルチャーや韓国エンターテイメントが、世界で大きな人気を得ている。その理由が気になって、こういう本を見つけるとつい読みたくなる。

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2022年01月29日

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