【感想・ネタバレ】鎌倉草創 東国武士たちの革命戦争のレビュー

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Posted by ブクログ

畠山重忠の乱は冤罪であるだけでなく、だまし討ちだったとする。「二俣川合戦場の地形が、あまりに待ち伏せに好適であるからだ」(166頁)

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2023年04月29日

Posted by ブクログ

戦話を楽しむ講談調のもの。陰謀論が多すぎるが娯楽としては楽しめる。
なるほどと思ったのは鎌倉政権も巨大な荘園領主、即ち既得権益者だったということ。だから上手く権門体制を構築し、京の貴族や寺社を保護したのかと納得した。

一方、その立場に固執し、更に権益を拡大したために、御家人から見捨てられ、一瞬で滅亡したのか。その点では、最後は平家と同じ立場なのかもしれない。

武士、現地支配者の立場に立てば、上への貢納はしたくない。
最初は管理者の立場に満足していた武士が次第に不満をつのらせ、後醍醐の企てをきっかけに爆発したのは、頼朝の蜂起と同じこと。

南北朝と室町期を経て、荘園と職の世界は崩壊し、領地支配の一元化が貫通したと見れば、マルクス主義的な下部構造が上部構造を動かすということか。

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2022年04月20日

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