感情タグBEST3
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力が入った、角田光代さん中村さんのボクシング小説に続く。沖田が丹下段平に見えて、凌いで削ってパンチを身に付けるジョーの影が見えたんだ。あーやっぱり明日のジョーは永遠不滅だな。ラストの死闘は本気で命をかけてしまった。村岡さんのあんたが撒いた種でつまり自分のせいだと言い切られた印象的、そこから這い上がってたくさんの人が周りにいてくれた。あんなクソ男に限界超えた暴力受けて、見ていられんかった、出だしがそれでいつ現れるのか引っかかって、まさかの前日。でもあの叩きのめす場面を描きたかったんだね、新大久保も好印象
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何作か集中的にボクシング関係の小説を読んでますが、女性ボクサーの物語は初めてです。映画だと『ミリオンダラー・ベイビー』はよかったなぁ。(すぐ話が逸れる!)
展開はベタで解りやすく、とても読みやすい物語でした。DVにより身の危険を感じるまでになった夫から逃れ、苗字・住所・仕事を変えて娘と共に再出発した33歳の愛。職場の同僚の付き合いで、やむなく始めたボクササイズでしたが、次第に熱中していきます。本格的なボクシング、ライセンス取得、デビュー、タイトル戦へと変容し、主人公の身近で飾らない姿が描かれます。
なぜそこまでするのか? 何事にも自信をもてない愛にとって、自分にもできることがあると胸を張りたい、何かができることを証明したい、という一心なのでした。全ては自分の中の誇りのため‥。
そんな熱意は周囲をも動かしていきます。拒み続けたトレーナーもコーチを引き受け、周りに応援され、助けられ、期待されながら、感謝の気持ちが湧き上がってきます。こんな展開に読み手も勇気をもらい、手に汗握って全力で応援したくなります。
立派な理由じゃなくても、何かを変えようと動き出し、さらに逆境や困難があっても自分に負けたくないという姿勢は、共感度マックスでした。
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爽快!って言う言葉がピッタリな本。DVを受けている女性が子供を連れて逃げ、ボクシングと出会い自分の人生を掴む話。
自尊心やプライド、最後に残った一番大切なものを守れるかどうか。ちゃんと立ち上がった愛はすごい。
努力した人にだけ見ることの出来る世界がある、何もせずに周りは助けてくれないと言うのではなくて、そのために努力する、自然と応援してくれる。
最後の試合に、それまで愛が関わった人達が応援に来てくれたこと、ブーイングが声援に変わる瞬間。涙が止まらなかった。沖田さんのお前を誇りに思う。の一言は何物にも勝る
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巻末にて作者が述べてるが、まさに女性版ロッキー!
と言ってもサクセスストーリーではないのが良かった…
人生を変えるってとても難しいけど、頑張ってる姿に人は惹きつけられるていくし、手も差し伸べたくなる。
逆に、ただ逃げてるだけの人には、誰も手を差し伸べてくれない。
全ては自分次第と改めて知る。
加えて、ボクシングの奥の深さ!
全ての事がそうだけど「たかが〇〇、されど〇〇」
ただの殴り合いなんて、もちろん思ってなかったけど、この競技の奥の深さを改めて知る事ができ感謝…
名言はたくさんありすぎて困るけど、一つ選ぶなら
「バカな女だって思ってた。でも、あたしはもっとバカだ、人として最低だった。無理なことを頼まれたわけでもないのに、自分の都合だけで断るなんて…悪かったね、許してくれるかい。(途中省略あり)」
とても刺さった一冊、ありがとうございました❗️
Posted by ブクログ
おもしろかった。ただ、チャンピオンは、強すぎて対戦相手いないなら、階級あげて2階級制覇、3階級制覇を狙えばよかったのでは?相手に8キロ減量させるよりは。
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現実ではそんな展開ありえないよーと思うところも無いではなかったですが、それでもとっても面白かった!
主人公を支えてくれる周りのキャラも配置がよくて、何度か涙しました。
自分の誇りを大事にして、壁に立ち向かう勇気をもらえました。
Posted by ブクログ
「スタンドアップ!」五十嵐貴久
勇気をもらえた。
自分がどんなに幸せか感じた。
感謝です。
読んで良かった。
ありがとうございます。
DVや虐待という言葉が私は本当に苦手。(得意な人は居ないでしょうが)
旦那から暴力を受けていた愛は愛娘と一緒に家から逃げた。
ラストの試合は、とても身体に染みました。
一人だと思っていたのに周りに応援してくれる人がいる。それでいい。
Posted by ブクログ
『スイム!スイム!スイム!』のような終盤の盛り上がり方が胸アツ! テンションは『1985の奇跡』の終盤のよう。何が言いたいのかというと、極上のエンタメ作品であるということ。映像化して欲しいなぁ...。