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歴史探偵を自称しながら、昭和史をテーマにした優れた著作を多く残した半藤一利先生を悼む書である。内容は、生前出演したラジオ番組の書き起こし。それゆえ過去の著作で綴られてきたものではあるが、訃報をきっかけに「どんな人だったのだろう?」と興味を持った人が手に取るにはちょうど良い塩梅ではなかろうか。
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半藤さんが亡くなってから、著書に触れることが多くなった。
先日、職場の若手から、「どうして西暦と元号にこだわる人っているんですか?どっちでも良いじゃないですか。」と言われてびっくりした。
彼らにはどうでも良いことで、西暦にこだわる人の思いを知ろうとしないその言動に正直驚くだけでなく失望した。
この本にも書いてあるが、ネットが広がり便利になる一方で、自分の興味のあることしか目を向けなくなる今の風潮に、この国のこれからについて危機感を持つ。
教育者として、私は何ができるか、深く考えさせられた一冊。
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1.勝ったという経験は、人間を反省させないし、利口にもしません。
2.教育によって国というのは立つんです。経済によっては立たない
3.大きく変革するときに、人間というものは正体を現すんですよ
4.残しておけば、あとの人が真実に近づくことができます
どれも、うんうん、と頷きながら読んだが、ウクライナ侵攻が続く今、考えているのは、なぜ、ロシアがウクライナへ侵攻したのか、ということだ。
その要因は、いくつもあるだろうが、そのうちの一つに、ロシア(当時のソ連)が第二次世界大戦においてナチスに勝利した、という記憶があるからではないか、と思う。ソ連は、この戦争を「大祖国戦争」と呼び、その栄光を讃え続けている。
それなのに、今、ロシアの評価が低いと感じていること、かつての栄光と領土を取り戻そうということが、その大きな動機であり、今もってロシア国民もプーチンを支持している理由なんじゃないだろうか。
そんなことを思った。
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「歴史は人間がつくるもの。また、人間を学ぶことが歴史」。
半藤さんが歴史を学ぶのに夏目漱石を研究したように、自分も歴史の中で学びたい対象なりテーマが見つかったら、その時代を力強く生きた人の目線からも歴史というものを見ようと思います。