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北陸の或る都市の鷭高と言われる高校にある人力車部に所属することになった「浅間雄大」が主人公。どんどん読み進み最後はどうなるのか?と思うのですが、著者の山本幸久さんは作品を文庫化する際に必ずといって良いほど短編を収録するので、この物語もそれを読むと「どうなるのか?」がわかります。でも、もしこの続編が数年後に出たら読みたいですね。
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山本さんには珍しくお仕事小説では無く青春もの。
軽いですし薄い気もしますが、まあそこが山本さんの持ち味ですからね。楽しく読めます。
山本さんの作品には、他の作品の主人公がチラリと顔を出すのが定番ですが、この作品ではご本人が出てしまいました。そのチラリ加減が良いんですよね。
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"北陸の小京都"と呼ばれる町の高校生・雄大。トラブルで野球部を終われ、可愛い先輩に誘われるまま人力車部に入ることに。青春の煌めきと甘酸っぱさを描いた感動の物語。
お仕事小説も面白いけど、青春ものもなかなかの群像劇のスペシャリスト山本幸久さん。何かに打ち込む青春時代は美しい。特に年齢を重ねてくると、"若さ"って無限大の可能性を秘めていたことにやっと気づくのだ。
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‹内容紹介より›
”北陸の小江戸”と呼ばれる町で、父と二人暮らしの高校一年の雄大は、イケメンなのに女子が苦手でちょっぴり喧嘩っ早い。入学早々、先輩と衝突して野球部を追われるが、可愛い先輩に誘われるまま人力車部へ入ることに。そこには、人気者だがモテない部長、男前な女性車夫、サボりの天才等、個性あふれる仲間がいて……。青春の煌きと甘酸っぱさを描いた感動の物語。書下ろし短篇「浅間くんのお父さん」を収録。
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主人公がまっすぐな性格で好感が持てました。
まがったことは嫌いだし、自分の感情にも正直です。
おおまかなストーリー自体は、よくある部活ものと同じ系統ですが、メインは部員同士の関係性や日常に置かれているように感じました。人力車を引く場面にはあまり多くの描写は割かれていません。
人力車部に誘ってくれた珠井先輩にあこがれている雄大ですが、その気持ちを伝えることはできるのでしょうか。
そして、少しずつすたれていく田舎町を、「人力車」の力で立て直すことはできるのでしょうか。
正統派の青春小説だと思いました。