感情タグBEST3
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丁寧に言葉が紡がれていた。
伝えるのが、表現するのが上手じゃない人がたくさん出てきて、報われてほしいと何度も思った。
でもこの人たちは”想うこと”にとても長けていると思った。
心情や考え、頭の中を覗けるのは読者の特権だなぁと思った。
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読み始めたらいっきに読み終えました。続編に期待したい終わり方でした。碧が救われた蜂蜜に引き寄せられるようにして訪れた場所で、懸命に養蜂に励む姿に力をもらいました。続編のぞみます。
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文庫本で読んだ。解説が宮下奈都さんなのもときめいた。
人生のどん底にいた、居場所がなかった主人公が、ある女性がわけてくれた蜂蜜によって、人生を動かしていくお話。
作中の泣いた赤鬼の挿話が、マッチしていてまた泣ける。じぶんを犠牲にしてまで誰かのことを想う人。しなやかにじぶんの居場所をひろげていく人。それぞれが何かしらのつらい背景を持ちながらも、今,ここを生きていく。
『たとえ明日世界が滅ぶとも、それでも私はりんごの木をうえる』というルターのことばを彷彿とさせる物語であった。
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めちゃくちゃ良かった!何となく心が温かくなる優しい話かなぁと思っていたけど、予想以上に深く考えさせられる話でした。
自分も、色々な過去が、今ここにいる時間に続いていると考えたいと思いました。
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ずっと気になってた、そしてポプラ文庫出身だけにきっと何かしらの魅力あるものだ、筈だ。出だしのさっぱりしすぎてでも的を得てる人生を変えてくれたのがあの麻子さんだとは、これこそ意外な、黒江さんの奥さんかい、んで赤鬼青鬼の話が的を得てる本当に。蜂蜜の世界をちゃんと書いてて感動する碧、生き様を見立てていてんだね。麻子さんじゃなくて黒江さんとの絡みがほとんどだったのも良いし、知らない街で出会う、自分が動いたからだよと言う親友、本気で怒る親友。最悪な安西に我慢する話で終わらず、不思議な嫌さがなくて、好きかも、ですね
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読み始めから好きだなってなって最後まで変わらず読めた。
ページ数少なくてすぐ読み終えちゃったけど、もっと読んでたかった。
こんな物語と出会えるから、やっぱり読書ってやめられない。
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苦しみと葛藤から少しずつ前へ。主人公のいつも真っ直ぐで、本当のことを見ようとしているところがとても好き。余計なことを言わずに、よく考えて、大袈裟じゃなく形どおりに人に伝える。いいな、と思う。
「それでも、みんな実に楽しそうにひそひそと、けれども碧には確実に聞こえる音量で話し続けていた。」
「『自分のことばっかり喋る人も嫌だけど、他人のことしか喋らない人も困ったもんだね』」
寺地はるなさんの優しくてまっすぐな世界がここにあるな、と思う。
と同時に「田舎のゴシップ」の残酷さを思い出してまた少しうんざりする。人は娯楽に飢えていて、興味のあることを好きなように解釈する。ああ残酷。
それにしてもお料理がおいしそう。おいしいことって本当に誰かを救うよなぁ!と思って嬉しくなる。
黒江さんのぶきっちょな優しさも本当はあたたかくてとても良い。
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これはものすごく良かった!
インスタで、読書アカウントさんどなたかの紹介で見つけた本だったのだけど、すごく良かった。
私の好きなテキストの話。
どことなく、藤岡陽子 さんのメイドイン京都 に似てる気もした。
色々あって移り住んだ縁もゆかりもない土地に、新しく根を張って生きていく女性の話。こう書いてみるとすごく普遍的な筋書きではあるものの、散りばめられてるエピソードとか取り巻くキャラとか、苦悩とか、価値観とかに共感できたり、刺激的だったりでどんどん読み進めちゃったのと、あと随所随所のセリフも良かったなあ。あと、料理や自炊が物語のキーになっているのも、食べるのが好きな私としては楽しく読めた理由の一つかもしれない…。
とにかく良かった!
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「仮に卑怯だとしても、それのなにがいけないの?」
自分の中の自分に縛られて、他人を妬み、色んな感情を押し殺す。自分は自分でしかない。
でも、こんな言葉をかけられたら!
時には、正々堂々、「卑怯」なことをしてみたい。
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大好きな本になった!!!
本当に蜂蜜が好きになった!!
美味しいご飯ものを食べること、知らないことを学ぶこと、色んな人と関わってみること、全部人生を豊かにするものだなって思った。
辛いことがあっても私は私らしく、私の居場所で、私ができることをやりたいと思うことを真っ直ぐやるだけだなと勇気をもらえた。
早めに再読したいとこ!!!
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どんな辛い状況だと思ってもどんな過ごし方を選択するかは自分次第だと、勇気をもらえる。今日の生き方が明日の自分を作る、碧のひたむきさからはそんな風に感じられて、この題名がとてもピッタリだと思った。
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(2021.11)
「皆に嫌われているんです。」という少女?に対して
「違うね。これからもずーーーと嫌われたまま生きていきそう。」
と答える。
「あなた自身が、あなたを大事にしないから。あなたがあなたを嫌っているから。だから周りの人はみんな、ますますあなたを大事にしないし、嫌いになる。こいつはそういうふうに扱ってもいいんだって思われてしまう。」
と、最初からグッと掴まれた。
始めましての人に、こんなに直球に伝える。でもちゃんとはちみつという優しさを「蜂蜜をもう一匙足せば、たぶんあなたの明日は今日より良くなるから。」という呪文も添えて。
この先、どうなるかワクワク。
中盤
食べたらなくなるのに手をかけてご飯を作る意味が分からない、高校生の朝花に
「なくならないよ。記憶が残るなら、それはごはんも残っているってことだよ。」
痺れたーーー。
後半、黄色が~水色が~という書き方に、茶目っ気があって可愛いな、と思う。
何だか分からないけれど後半は泣けてきた。1人だったら遠慮なく泣いていただろう。青鬼の黒江さん、碧の根っこの張りっぷり、朝花の賢さも、文章の間にある優しさも、いろいろな蜂蜜を味わうように堪能できた。
あれ?
最初から最後まで心掴まされている!
そして気づいたら、蜂蜜入れて紅茶飲んでる!「リバース」からのこの本なので、蜂蜜漬けになっている今日この頃。本にもどっぷり漬かって漬かりっぱなしになりたい。
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あとがきの宮下奈都さんの解説がまさに「我が意を得たり」という感じだった。物語の起の部分が少し強引な感じはしたけれど、読んでいて気分の良くなる一作だった。
あと、蜜蜂が可憐でかわいらしく…ハチミツが食べたくなった。
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"もし明日人生が終わるとしたら
きっとわたしは、喜ぶ。"
この一行目にまず心を奪われました。
読み終えた後はきっと明日が待ち選しくなる、そんな予感がしました。
何をすべきか悩んだり立ち止まっているときに、そっと背中を押して前向きにさせてくれるような、そんな心温まる作品でした。
居場所は最初からあるものではなく自分自身でつくるもの。
自分の力で切り拓くもの。
自分自身で選択してきたから、「今」がある。
蜂って、すごいんだなぁ。
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「自分の居場所があらかじめ用意されてる人なんていないから。いるように見えたとしたら、それはきっとその人が自分の居場所を手に入れた経緯なり何なりを見てないだけ」
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「蜂蜜をもうひと匙足せば、たぶんあなたの明日は今日より良くなるから」中学生の頃、見知らぬ女の人からもらった小瓶の蜂蜜と女の人の言葉に救われた碧は、大人になって、恋人の故郷を訪れ、養蜂家の黒江と出会う。
自分の居場所の作り方、明日への希望の持ち方を、辛い人に寄り添いながら教えてくれる物語。恋人の安西と父親がものすごくダメ男でいらっとする所も多々ありますが、ダメ男トリセツとしてもこの小説は優秀だと思います。
一匙の蜂蜜が蜂にとっては1年分だなんて胸熱すぎます。
蜂蜜をもっと日常の料理や飲み物に取り入れたいと思いました。
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自分の居場所ってどこだろう。
普通に考えたら、今家族と住んでいる家だし、職場のあの席なんだけど、単に場所っていうだけじゃなくてそこにいる人がそこにいるから私の居場所になっているんだろうな。
過去の思い出も記憶も、大事な居場所だと思う。
主人公の碧ちゃんはすごい。弱いのかもしれないけどとても強い。
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内容もさることながら、ハチミツが凄く素敵に思えた。ハチミツは好きだけれど、わざわざ買うほどじゃないし、高いしとか思っていたけど、この作品読んだらハチミツが欲しくなった。
「もし明日人生が終わるとしたら、きっとわたしは、喜ぶ。」
そんな書き出してはじまり、早速引き込まれた。
こんな言葉を言ってしまう状態の碧を救ってくれたのは、一瓶のハチミツ。
ハチミツが結ぶ、碧の物語。
彼氏と結婚するために朝埜という町までやってきた碧は、そこで色んな人と出会い、変わっていく。
よくある話なのかもしれないけれど、凄く雰囲気も良くて好きな作品でした。
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気になっていた寺地はるなさんの小説。
もし明日人生が終わるとしたらー
喜ぶと思う、と感じていた碧が居場所を見つける、のではなく居場所を自らつくっていく様が優しくあたたかく描かれていた。
食べること、生きていくことって大事だなあ。蜜蜂がこんなに美しい生き物だと思わなかった。蜜蜂も人間も生きていくために犠牲を伴って、それでも生きていく。場所が変わっても環境が変わっても、生きていくしかない。
「自分の居場所があらかじめ用意されてる人なんていないから。いるように見えたとしたら、それはきっとその人が自分の居場所を手に入れた経緯なり何なりを、見てないだけ」
これから生きていく中で大変なこともたくさんあると思うけど、どんなに辛くても今日はなにを作ろうかな、っておいしいご飯を食べたいなあ。それもしんどかったら「明日が今日よりも良くなりますように」っておまじないをかけて蜂蜜の入った紅茶を飲みたいなあ、と思わせてくれるような、背中を押さずに、そばに寄り添ってくれるようなお話だった。
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戸棚の奥から、はちみつを取り出した。少し残っていた所が固まっていたので、お湯に浸けて柔らかくした。パンに塗って食べた。次のはちみつを買いに行く。
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じんわり、ほっこりする。
養蜂の話も興味深くて、蜂蜜は美味しそう。
彼氏のくだりも妙にリアルだなと思った。誰もが強い部分も弱い部分もあわせ持っている。
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初めて読んだ寺地はるなさんの作品。
だんだんと温もっていく心地のいい物語。碧ちゃんの誠実な心に「誰だって変われるんだな」と希望をもらえます。蜂蜜を主にした話で、この物語を読んで初めて知った知識がいくつもあり、今まで知ろうともしなかった蜂や蜂密のことについてちょっぴり興味もでてきた。それから蜂蜜をみかける度に、この瓶一杯に蜜蜂の一生が存在しているんだ、なんて一人考えるようにもなりました。蜂蜜ってすごいね。
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どんな状況になっても、人は生きていけるし、未来を自分で切り開いていけるのだと希望を持てるお話でした。主人公・碧は中学生の時にもらった蜂蜜に、ずっと守られて、人生を導かれていたんやろうなあ。
碧の行動力には、とにかく感心しました。誰に何を思われるかは関係なく、これをしようと決めたら思ったままに突っ走る。周囲は、思いのまま突っ走る人を馬鹿にしたり、非難しがちやけど、いつか熱意を受け取ってくれる人はいるし、認めてくれる人もいるから、とにかく自分を信じて行動するのが大事だと学びました。
また、養蜂と蜂蜜と日本蜜蜂の素晴らしさがとってもよく伝わる物語でした。
日本蜜蜂も、養蜂家の方も、繊細で丁寧な仕事をしてくれているから、美味しい蜂蜜ができているんだ、、大切に大切にいただかないとですね。
そして、日本蜜蜂を、養蜂を、守り抜いていかないと、と強く思いました。
宮下奈都さんの、「そうそう!そうなんですよね!」と自分の心の中を全て簡潔にまとめてくださっているような解説も、ぜひお楽しみください!
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イジメや摂食障害を経験して大人になった主人公の碧が、たくましく困難を乗り越えていく姿に励まされた。
辛いことを言い訳にしないと言って、飄々とした様子で行動にうつすところがかっこいい。
蜜蜂に刺されても悲鳴をあげないところが、碧の性格をよく表しているなと思って、笑ってしまった。
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主人公の碧が
だんだんと自分らしく生きていく様子に
励まされた。
どんな生まれかた、育ちかたであっても、
どんなことに苛まれても、
自分の居場所は、自分で作っていくしかないし、
本来、生き物ってそういうものなんじゃない?って教えてくれているような気がした。
本当に寺地さんの文体が沁みていく。
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どこでも、何度でも、人はやり直せるし、変わっていける。という帯につられて購入した一冊。
どん底から環境を変えていくのは難しいけど、主人公の碧さんだからこそ作り出せた居場所に吸い込まれていきました。
居場所は見つけるのではなく作り出すもの。簡単ではないけど、自分の気持ち次第で変われるんやなあと勇気をもらえました。
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タイトルと表紙の絵が綺麗で、思わず手に取った本。
中学生の頃、主人公(碧)はある女性に出会い、ハチミツと素敵な言葉をもらう。
おとぎばなしのように幻想的で、深く心に残った。
碧はこのエピソードを大切にし、自らの道を切り開いていく。彼女の努力、前向きな行動力が感動的だった。
きっかけさえあれば、人は強くなれる。そう思えた。
主人公は強い。。
主人公が強い人だなぁと思いつつ、逆境に立ち向かって行くとこがすごいです。
ただ、ハッピーエンドが好きな方には向いていないお話かと思います。。
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好きな言葉が何個かあった。
安西私は嫌いじゃない。ああいうどうしようもない人っているし、順風満帆そうに見える彼女に対してうまくいかないでくれ…的なこと思っちゃうのとかすごい人間味あるなって感じた。最後に絵をあげるところとか安西なりの心からの大好きだったよの不器用な伝え方だったんだろうな。
蜂は怖いけど、小説を読んでるとき想像している蜂は可愛かった。蜜蜂っていうよりみつばちってかんじ。
Posted by ブクログ
「明日なんて来なければいい」と思っていた中学生の頃の碧、偶然出会った女性からハチミツを渡される。家族も友達も自分の事を受け入れてくれない。自分の心の居場所をずっと探して生きてきたのかもしれない。恋人の安西の顔色を伺い、いつも言葉を飲み込む。
影のある登場人物が多いので、少し重たい気持ちになりながら読み進めていた。様々な困難に立ち向かいながら自分の居場所を作っていく碧。もがき苦しみながらも諦めない碧の芯の強さを感じられる。碧の人生を導いてくれたのはハチミツだ。でも、自分の力で居場所を見つけたのだ。過去の可哀想な自分を許すことが出来たのかもしれない。
自分を少し好きになれたのかもしれない。
最後まで読んで良かったです^ ^