【感想・ネタバレ】みんなのアンラーニング論 組織に縛られずに働く、生きる、学ぶのレビュー

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Posted by ブクログ

VUCA、XXトランスフォーメーションなど変化にまつわるキーワードに我々はとり囲まれている。それゆえか「学習棄却」とも訳される「アンラーニング」の重要性について論じる場面に出くわすことが多くなった。

では、そもそもアンラーニングとは何なのか。なぜそれが求められているのか。本書では個人の視点からのアンラーニング(学びほぐし)、組織の視点からのアンラーニング(学習棄却)を意識的に分離して扱っている。
組織の視線ではビジネス環境の変化などにより慣習を棄却するということはある程度必須になってきている。では、個人はどうか。そもそも「棄却」することなどできるのだろうか。
個人の視点で重要となるのは、一度学び取ったそれを、身体知として染み込んだものを問い直し、新しく獲得した視座で見つめ直すことだ。そしてそれは一度だけ行うものではないし、いつそれが必要になるのかさえわからない。
であれば、なすべきことは主体的に学ぶこと。それも「〇〇を達成する」というバックキャスティングな学習ではなく、学び自体に重点をおくことが肝要となってくる。

「手段を目的化するな」ということが不文律として刷り込まれていると、これには抵抗感があるかもしれない。まさに学習という「手段」を「目的化」しよう、ということなのだから。
しかし、この考え方で学びを捉えることはとても重要なのではないかと私は思う。学びたいから学ぶ。学び自体を目的化することで、興味の埒外へも越境して学ぶ。そうすることでコンフォートゾーンから抜け出し、価値観をゆさぶり、もともと持ち合わせていた信念(ビリーフ)をアンラーニングしていけるのではないだろうか。本書は、そういった価値観の揺さぶりをしかけてくれる良書だ。

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2022年01月07日

Posted by ブクログ

組織社会学、経営学習論が専攻の法政大学経営学部教授による学習論

小難しい言葉が多く感じるが、わかりやすい講義のような内容。
この本も、知識やスキルの取得を目的としたものではなく、凝り固まった自分をほぐすのを楽しむプロセスであった。

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2023年11月06日

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