感情タグBEST3
Posted by ブクログ
お気に入りの医療ミステリー、シリーズ的には第5弾、
といっても、つながりはなくそれぞれが独立したお話しです。
今回のテーマは、美容クリニックとプラセンタ。
そこに、狂牛病やらヤコブ病、アルツハイマーが関わってきます。
パッと見では、なんのつながりもないこれらのキーワード、
とあることから、一つの恐ろしい事件が浮かび上がってきます。
主人公は、そろそろトウが立ちそうな一組の男女、佐野先生と歩美さん。
どこか微笑ましい二人の擦れ違いぶりも、意外と面白かったです。
“美容”というフレーズ自体にあまり関心が無いのですが、
このような問題もはらんでいるのだなぁ、、と、興味深く。
げに恐ろしきは“美”へのこだわりですかね、、なんて。
Posted by ブクログ
医療ミステリーではあるが難しい専門用語がないのでサクサク読める。
この作品も結局のところ保身のために隠蔽工作をしようとする以外の部分に悪意は感じられない。
Posted by ブクログ
美容クリニックに通っていたおばがアルツハイマーで死んだとの診断。
実はプラセッタ(牛の骨盤)によるヤコブ病だった。
なかなかのサスペンスものだ。
Posted by ブクログ
仙川環の医療推理小説。
毎回のことながら、さらっと読める。
今回は若干恋愛色が強かったような?
さらっと読めてさらっと駆け足に終わるが、それでも物足りなさを感じさせない。
喉ごし(と、表現するのが正しいのかわからないが)スッキリといった感じ。
あり得ない話でもないので、施術を考えるのであれば、なんにしても自分で調べて納得するまで…というのが大切だな。と、改めて思った。
Posted by ブクログ
若年性アルツハイマー病で亡くなったと思ってた叔母さん。
歩美と将彦が真相を調べていくうちに美容クリニックで使ってたプラセンタが原因でヤコブ病になってたなんて怖いよねぇ。
最初は、お互いに偏見を持ってた2人が協力して色々と調べていくウチに誤解が解けていく過程も面白かったよ(*^。^*)
まさか、あの人が犯人やとは思ってもなかったけど(^_^;)
今まで読んだ仙川さんのシリーズの中でも読みやすかった方やと思うなぁ。
Posted by ブクログ
書き下ろしです。
若年性アルツハイマーで叔母を亡くした35歳・独身、失業中のキャリアウーマンの長山歩美。
世間では認知症患者をターゲットにした、毒入り飲料連続殺人事件が発生していた。
叔母にも送り主に心当たりのない飲料が送られてきたことから、叔母の死に疑問を抱いた歩美は、叔母の主治医の佐野将彦とともに連続殺人事件と、叔母の死の真相について探っていく。
そこには美容外科業界における一つの医療事故が絡んでいた・・・
こういう可能性もあるということを前提にすると、100%安全と断言できるかどうか怪しくなります。
もう少しいろんな意味で厚みがあればなぁと思うのは欲張り!?
Posted by ブクログ
叔母の死は本当に若年性アルツハイマー病によるものなのか…から始まる医療ミステリー。
仙川さんの作品まだまだあるので、さっ、次は何にしようかな。
Posted by ブクログ
2014.3.24ー17
アルツハイマーと診断された叔母の死は、プラセンタを介して罹った狂牛病によるものではないかとの疑いをもち調べる姪と担当医。結末は今ひとつではあるが、テンポよく読める。
Posted by ブクログ
いちばん読みやすい話だった。
が、やはり犯人が「追い詰められておかしくなっていた」で済ませてしまうのはいかがかと。もう少し追い詰められている様などを描写すれば腹落ち感があったと思う。
シリーズを通して、自分は大丈夫とか、発生するはずのない病気だからとか、そんなのに「絶対」というものはないのだよ、ということを言いたいのですかね。
Posted by ブクログ
世の中には目に見えないことが多すぎる。
(以下抜粋)
○転機とは自分の意思で作り出すものかと思っていた。
そうではなくて、否応なくやってくるもの。
そういうことかもしれない。(P.49-50)
○治る見込みがあろうとなかろうと、
最善の治療を患者に受けさせるのが当然だと思っていた。(P.105)
○身なりを整えるのは、普段は自己満足のため。
でも、それより他人の気持ちに配慮しなければならない場合も、時にはある。
式典などで、周りから冷たい目で見られ、恥をかくのは構わない。
でも、目の前にいる誰かをいやな気持ちにするとしたら、
その格好は失敗なのだ。(P.188)
Posted by ブクログ
三十五歳、独身、彼氏なし、失業中。長山歩美(あゆみ)は敬愛していた叔母を若年性アルツハイマー病で亡くす。
大学病院の主治医でもある佐野将彦(まさひこ)は、病院長の誤診を疑い、解剖をして死因の調査をする。
そんな中、同じ若年性アルツハイマー病の患者に毒物混入飲料による殺人事件が3件も立て続けに発生する。
歩美の叔母にも差出人不明のジュースが送られてきて廃棄処分にした経緯があったことから、叔母も殺人の対象になっていたのではないか、という疑念が浮かぶ。
それまで互いに悪い印象を持っていた2人は、次第に協力して調査をしていく。そして意外な原因が浮かび上がってくる・・・。
物語の前半と中盤はやや間延びした印象を受け、筆者の作品にしては読むスピードは遅かったです。
ただ、物語の後半になって事件が一転してからはあっという間に読み終えてしまいました。
医療関係ミステリーはそれほど多く読んだことがないのですが、本作で取り上げられていた病気(アルツハイマー病とは別の病気)のことは全く知りませんでした。
そのせいで身近に感じられずに緊迫感みたいなものが少なかったのが、後半以外に魅せられなかった原因かもしれません。
それでも「終わり良ければすべて良し」と言う通り、読後感は良い印象を受けました。
Posted by ブクログ
仙川さん、久しぶりに読んだがやっぱり面白いし読みやすい!
ミステリーとしては何となく先が透けて見えるような感はあるものの、犯人が途中からずばりとわかってしまうほどの稚拙さはなく 展開にもスピード感があって、ページをめくる手がどんどん早くなるぐらい、楽しんで読めた。人間観察がよくできているのか、色々経験されているからなのか、様々な立場での人の心理が的確に描かれているところも、さすがと思わされる。