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Posted by ブクログ
2022年、4冊目は、積ん読消化の花房観音。そして、今年初の長編作。
田嶋京子、33歳。映画制作の夢を失い、都堕ち。実家のある日本海沿いの小さな町に戻って来た。彼女は町の海産物加工工場、「株式会社わたつみ」でアルバイトとして働き始める。そこにも、彼女と同じく罪を抱え、秘密を持つ者達が働いていた。
第一~第四章までは、前半が京子視点。それ以降が工場で働く女の視点で描かれている。そして、第五、六、終章で、それぞれが絡みあいながら展開し、結末を迎える。軸となるのは、東京を離れ、忌むべき町へ戻って来た理由、京子の抱えた罪と秘密である。
花房観音女史らしい作品で、好みは別にして、女史の作品の中では、読後感も晴れやかな方。女史作品の初心者にもおススめ。