感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ラストのシーンで矢野家の心の温かさに感動したし、自分の命に込められた想いや生きる意味を知ったきららが前向きになってくれたことがなにより良かったです。個人的に『手ぶらで軽やかに歩いているように見える人でも、目に見えない重荷を背負っているかもしれない』という表現が印象に残りました。
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「生きているだけでいい」この言葉に救われる人はこの物語の主人公だけではないのでは。自分には何も価値がないと辛い思いをしている息子・娘を目の当たりにした親は、子どもに対してそのようにきっと思うだろう。実際私も親にそのように言われた経験がある。自分には何も無いと思っている人は大きな間違いである。生きているだけで価値があるのだから。
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みんな、重荷を背負っているのかもしれない。
でもきっと、人それぞれ、色も形もちがうから、他人の荷物には気づきにくい。
重荷を背負ってるのは、自分だけじゃない。
手ぶらで軽やかに歩いているように見える人でも、目に見えない重荷を背負っているかもしれない。
それを忘れずに、相手を思いやれる人が、優しい人のんだろう、と思った。
このままの自分じゃだめだ。
変わらなきゃ。
自分の可能性を、自分の限界を、自分で決めるのは、とても楽だ。
限界を決めてしまえば、それ以上は頑張らなくてもよくなるから。
高いハードルに挑戦しなくてよくなるから。
ときには、自分の心や身体や未来を守るために、そうやって限界を見定めることが必要なこともある。
でも、わたしは___きっと景くんも、挑戦するまえに諦めてしまっていた。
まだまだ頑張れる余力があるのにまだまだ成長できる余力があるかもしれないのに、それを自分自身で塗りつぶしてしまっていたのだ。
臆病だった。
わたしも、景くんも。
臆病だから、傷つかないように予防線を張って、あるかもしれない未来から目を逸らしていた。
でも、そんなの、もったいない。
心から『楽しく幸せに』生きていくために、わたしたちには、もっともっとやれることがある。
今につながるたくさんの命や思いが積み重なった上に、わたしはいる。
わたしの命は、たくさんの命に背負われている。
だから、生きなきゃいけない。
わたしの命は無価値なんかじゃない。
たとえどんなにわたしが、なんの取り柄もない役立たずでもわたしには、ここにいる意味がある。
価値がある。
たくさんの命に背負われて生まれてきた、そして生まれてきた、という価値がある。
生まれてきただけで、生きているだけで、意味がある。
価値がある。
自分の存在は無価値で無意味だなんて、思っちゃだめだ。
そんなふうに卑下するのは、わたしの命をつないでくれたたくさんの命に対して失礼だ。
ちゃんと自分の命の価値を、生きる意味を、真正面から認めて、受け入れて、ちゃんと生きる。
それが、わたしを背負ってくれた命に報いることになるのだ。
Posted by ブクログ
同じ夢を見続けてきた2人が、夢の風景を探し求める物語。よくあるお話だと言ってしまえばそれまでですが、やさしく前向きなエンディングはなんかホッとしました。
ところで表紙はギターを持った音楽少女が描かれていますが、音楽的な要素はこの作品にはありません。ちょっと表紙詐欺ですね。