【感想・ネタバレ】彼女の命日のレビュー

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Posted by ブクログ

初めて読んだ作家さんです。実はサイコホラーの名手だそうな。知らないで読んでしまいました。ホラーは苦手なんですよ。幸いこの作品はホラーではありませんでしたが、ちょっとぞくっとするようなところがありました。死んだ人が生きている人に憑依するという設定はよくあると思うけど、死んだ本人、その家族、憑依された人、それぞれの人生を巧みに描いていて、ひきこまれました。自分が主人公になった気持ちで、後半はかなり怖かった!

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2011年05月15日

Posted by ブクログ

面白かった。みなさんの読んだ感想色々とあるけど、私は面白かった。
新津きよみさんは初めて読んだけど他の作品も読んでみたい。
「彼女の遺言」もあるのね。読まないと!

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2022年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 サスペンスを普段読まないため、話に入っていけるか不安でしたが、読みやすい文体でかつ主人公のみの視点での文章だったので、とてもサクサク読めました。
 とても文章は丁寧できちんとしており、物語の根幹にかかわる蘇りという大きな謎に対して直ぐに自分も不思議感を味わうことが出来ました。
 最初は殺された主人公が蘇りによって謎解きをするのかという期待があったので、サスペンスという物語の流れとはこうなのかなという気持ちで読んでいたのですが、殺された主人公は残された周りの人々が今どうしているのか、ということが気になるようで、自分のいなくなった世界の話を、主人公の視点を通して話が進んでいきます。
 個人的にそういった視点は面白かったのですが、(ここから物語の展開のネタバレになります)、主人公が蘇りに慣れていくにつれ、蘇りの憑依先の人(蘇りは憑依という形で成されます)の立場や人間関係が気になるようになり、それも確かにとても人間的な感覚であり納得できる考えなのですが、行動がどんどん本筋(だと思っていた主人公の殺人)からずれ、さらに主人公の周りの残された人々の話からもずれてしまっていくのがもどかしく思えました。
 その後主人公の取った蘇りの際の行動に無関係に(全く無関係とまでは言えないのですが)、犯人が捕まったので話は終わりを迎えます。
 話の広げ方はとても速かったため、主人公の人柄を理解させる心理描写だったり、時代を知らせる風景描写だったり、物語の前提条件をうまく知らしめられるような、それらの文章の展開のうまさに感心しました。ただ、話の進行や話の畳み方もまた同様で、あっという間に(うまく納得できないまま)終わってしまったので、余韻を味えるようなところがもっと欲しかったなと思いました。
 

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2018年07月17日

Posted by ブクログ

発想は面白い。 借りた人自身では出来ないことをやりつつ、自分の事件も解決!ならもっと良かったのに。後半に向かうほど役にはたっているようだが 最初の妊婦さんだけ何かモヤっと。 事件の方は家族の本心が覗けただけで、たいした成果無し。で、逮捕されました。よかったね。って、

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2018年05月21日

Posted by ブクログ

彼女の命日に誰かの体によみがえってくる、ファンタジックな世界。でも、もしかしてこういうことって実際あったりして!?山手線で寝るのはやめようと思った。

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2013年11月12日

Posted by ブクログ

うーん。残された家族・恋人・犯人。それ、確かに気になると思う。
でもなぁ。でもなぁ。と思いながら最後まで読んだ。

最後まで読む面白さはあるんだけど、でもずーっと「でもなあ」と思いながら読んでた。
借りた身体、その身体の主の人生に空白の一日が出来る事への、なんだろう、責任感?

翌年の一日は、前年の一日の穴埋めで時間が費える。命日のたびに戻ってくる意味がどんどん違ってこない?って。

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2013年05月20日

Posted by ブクログ

家族を守るしっかり者の女性。自分が殺されてしまい犯人は捕まらず、婚約者や家族のその後が気になる思いで、他人の身体を使って命日にだけこの世に戻ることができる。
家族や友人、恋人の本音やその後に傷ついたり悩みながらも生きている人間へのエールに変わっていく心情の描写に注目。

お話の設定はなかなか面白くて良かったのだけど、それぞれのストーリーが浅いままになっちゃったのが惜しい感じがした。

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2013年05月05日

Posted by ブクログ

主人公は強盗に殺された被害者女性という刺激的な設定で展開が気になるあまりどんどん読んでしまった。良く考えられているお話。残念だったのは登場人物の誰にも共感できなかったこと。「リプレイ」の一変形のようにも思いました。

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2012年11月30日

Posted by ブクログ

設定が面白くて、読みやすかった。犯人がわからないままだったけれど、それもありかなと思わせる作品。妹は最後まで好きになれなかった…。

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2010年05月12日

Posted by ブクログ

いきなり本人死ぬとこから始まるのでホラーってことになるのかしら。そういう感じでも無いんだけど。自分の命日に、他人に憑依してこの世に戻ってしまうの。で、自分が居なくなって、残された家族が恋人がどんなにか嘆き悲しんでいるかと思えば、恋人と妹が結婚するとか言ってるし。最初は、生きている者たちへの嫉妬みたいのがあるんですが、だんだんに受け入れて行く、死後の成長物語。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

設定からして犯人探しだと思い込んでしまいました。命日に一日だけ戻ってくる葉子が寄り道ばっかりしてるように見えて、本筋はどうした!と思うこと度々。前もって解説の「死んでから成長する物語」というのを読んでおけば良かった。その視点で読み返せばもっと楽しめるかもしれません。元々サイコな作品を書いている方だそうで、確かにあまり言いたくないような自分の中の悪感情が描写されます。3年目のラストは夢に出そうなくらい怖かった。心理的に不安定な時は読まないほうがいいかもしれません。

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2009年10月04日

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