【感想・ネタバレ】切れない糸のレビュー

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Posted by ブクログ

職人肌のクリーニング店。何だかいい感じ。
ロッキーの店長さんも、そして、店長さんの留守を預かる沢田さんも何とも素敵。
ほのぼのあったまるお話の数々に、生地や服、クリーニングにまつわる知識がちりばめられて楽しく読めました。

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2018年10月12日

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ネタバレ

ずっと気になっていた作家さん。やっとご縁がありました。

とある商店街のクリーニング屋の息子和也と、その友人沢田が、商店街に起こる日常の謎を解いていく日常系ミステリー。

謎解きについては、なるほど~と言う感じ。
誰も傷つく人がいない出来事ばかりで、面白かったです。

それよりもこの本の魅力は、登場人物たちと、その周辺のエピソード。
家業のクリーニング屋を手伝うことになった和也が、仕事に自信と誇りを持つようになり、成長していく感じが、とにかくいい。
ちょっと謎めいた沢田、アイロン職人のシゲさん、大学の同級生糸村さん、クリーニング店のパートの松竹梅の3人のおばさん、マジシャン渡辺さん、離婚調停中の河野さん、etc

私の住む地域ではあまり見られない商店街の繋がりなど、いいな~と思うこともたくさんありました。

タイトルの「切れない糸」、最後にわかります。
装丁も凧糸つながり、やられた感いっぱいです。

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2015年03月16日

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坂木さんのお仕事が舞台の小説は、いつも読むとその職業に興味が湧くし、なんとなく好きになっちゃいます。
今回はクリーニング店。

坂木さんのミステリーはよくある殺人事件が起こる類のものではありません。
今回、本の巻末の解説を読んでいてそこに書いてありましたが、1話限りで去ってしまう使い捨ての人物を作りたくないという坂木さんなりのこだわりだったことを知りました。
今回のクリーニング店に勤めているおばちゃんも和菓子のアンのアンちゃんのお母さんだったりしますしね。
いろんなシリーズを読んでいてチラッと登場する知ったキャラクターを見つけた時の嬉しさがたまりません。

今回の主人公のカズくんや友達の沢田くんなんかもまた登場するといいなぁ。

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2013年07月12日

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面白かった。
日常のミステリー。謎解きを追いながらも、ほのぼのとしたり、ほろりときたり。
クリーニングの意外な知識も得る事ができて、主婦にもオススメです。

さあ、クローゼットの服のビニールカバー剥がさなくちゃ!

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2013年06月02日

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ネタバレ

初 坂木司,父親の急死により「アライクリーニング」店を継ぐことになった主人公カズを描いた連作短編。大学の同級生だった沢田との会話で日常の些細な出来事の謎を解き明かすミステリー・・・ほんわりとした人と人とのふれあいと繋がりを感じさせる作品。大きな出来事がないのだが沢田との会話との会話を読み進めるうち引き込まれていった。店をいやいやながら手伝ううちに、仕事に対するプロ意識に目覚め成長するカズが頼もしい。読後感が心地よく人にもお勧めできる良い作品。

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2013年03月21日

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ミステリーというより、謎解き小説だね。おまけに、極上の下町純情青春小説でもある。

さりげない日常の中にある「物語」を書かせると、坂木さんは本当にうまいなぁ。どこの町にもある、どこにでもあるクリーニング店が舞台。そうそう、こんな人たちいるよなぁ、がしみじみとしたタッチで描かれる。

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2014年09月24日

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クリーニング屋の長男和也は、父の急死で店を手伝い始めることになるが・・・少しいい話過ぎる感じはするが、心暖まる話で「きれない糸」で良かった

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2013年05月12日

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軽くて乾いていて、どこまでも自由。
それは裏を返せば、孤独な姿なのかもしれない。

02/06/09〜02/09/09

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2014年08月01日

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「和菓子のアン」で知った著者。この本の出発は更に前だが、ライトミステリーと言う点では変わらないんだな、と。主人公と推理をする人物が別だが、なるほど、タイトルとはこうしてリンクするんだなと気付いたのは終盤だった。ミステリーとして読むのが最適な作品、とは思わないからこそ読み始めたので、特に問題無し。

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2022年11月13日

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「和菓子のアン」とリンクしていたとは‥読み終わり、みなさんの感想を読んで気づく‥私もまだまだだなぁ(汗)

困っている人、動物(笑)がいると、どうしても放っておけないお人好しの主人公、アライクリーニング店の長男、新井和也。
彼のまわりで起こる様々な事件を、友人の沢田がサクサク謎解きをしていく。
沢田くんの思考回路に「この人は何者⁈」と惹きつけられる。

最終4話目、読んでいると鼻の奥がツーンとしてきて涙が滲んできた。沢田くんの生い立ちもちょこっとでてくる。
良い終わり方だったな♪

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2021年06月27日

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和也可愛い。
坂木さんのは好きだ。
商店街の中で育つのがなんだか素敵に思えてしまう。
沢田が株で稼ぐことについて言う気持ちが、
普段思ってることと似てた。

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2018年05月02日

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日常のちょっとした事件を紐解いていくスタイルの物語。スリルはないけど、絡まった糸がスルスルと解けていく感じはスッとして爽快だった。

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2016年10月23日

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90頁より引用

愛されていた
という記憶さえあれば
人は1人になっても生きていける
大切にされた命だとわかっていれば
暗い道で迷うこともない

162頁より引用

動物が傷を癒す秘訣は簡単だ。

傷を抱えたまま、じっと治るのを待つ。

けれど、人間はそうはいかない。

ことに気持ちの問題はそうだ

いっぱい痛がって、いっぱいわめいて、

いっぱい泣いて、その後よく寝る。

子供のような手放しの状態を見せる

ことのできる相手がいないと、

傷は大きく重くなるばかり。

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2016年09月24日

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地域密着の典型、地元の商店街は
その地域の住民の方にはあってほしいものです。
お米屋さんや八百屋さん、ちょっと休める喫茶店、
肉屋、不動産屋、酒屋、そして・・・クリーニング屋さん。

この作品の主人公は、
そんな商店街の中のクリーニング屋「アライクリーニング店」の長男です。
名前は新井和也。大学4年生の22歳。
本人は店を継ぐ意識なかったのに、父親の急死によって
母と古くからの従業員シゲさん、
松竹梅トリオのパートおばさんに支えられながら、お店を手伝い始めます。

クリーニング屋はお客さんの衣類を預かって綺麗にして返す職業です。
和也がお店を手伝うようになってから、
預かり物の衣類から小さな事件や謎がおこります。
和也は困り果て、友人で商店街の喫茶店でアルバイトをしている
沢田直之に相談をします。
この沢田が探偵のように頭の回転の早いキレ者でした。

相手の心を見透かすような魔法の一言を告げることで、
謎を抱えた問題児は、和也と沢田に心の内を明かします。
2人はこんな調子で
商店街の中の小さな事件を解決していきながら、
いつしか、しっかりと深い絆で結ばれていきました。

クリーニング屋という職業に着眼した点が面白い。
坂木さんは和菓子といい、このクリーニング屋といい、
地味な存在で日常生活の中で埋もれがちな「輝くモノ」を見つけるのが、
とても上手いなあと思います。
クリーニング探偵、なんて
テレビドラマにもなりそうで、これからの続編が楽しみです。

・・・そういえば、そろそろ気候も初夏、のはず。
衣替えの準備をしなければなりません。
近所のクリーニング屋さんへ、衣類を持って向かうとしましょう!!

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2017年11月09日

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ネタバレ

日常ミステリー
装丁が素敵
商店街は小さな規模のプロフェッショナル集団…まさしくそうだなぁと思った
和菓子のアンと少しだけリンクしてるので両方読むと更に楽しめるかも

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2015年04月09日

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イノダコーヒー出てきた❤クリーニング屋さんを舞台にしたお仕事ミステリー。最初は気の進まない和也も少しずつらしくなっていってほっこりします。和田くんの鋭さはすごすぎて。でもどこか頼りない和也に救われている人の多さったら。面倒くさいけどこういう商店街の人の輪に入ってみたいようなみたくないような。アイロンは家事の中で一番嫌いです♪シゲさんいいなぁ( ´艸`)

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2015年02月23日

Posted by ブクログ

読み終わった感想は、ほんわかした。
いいですね~。こういうクリーニング屋さん。確かに、今はこういう御用聞き?みないですね~。もちろん町のクリーニング屋さんというのもこのへんではあまりみないかも・・・。そういう観点で見たら確かにクリーニング屋さんって面白いかもと納得しちゃいました。

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2014年10月19日

Posted by ブクログ

ほのぼのミステリーですね。相変わらずハートフルなお話です。
本でその人のことわかると聞いたことはあるけど服でその人自身のことがわかるとは、納得してしまいました。確かに個人情報の塊ですよね。
商店街も人と人との繋がりがあっていいですよね。最近は淡泊なので、こういうときの商店街の義理人情がうっとおしくでも温かいものかもしれません。
切れない糸、タイトル通りです。みんなひとりひとり切れなく糸で繋がっていますね。

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2014年03月03日

Posted by ブクログ

寒い冬の夜にもほっこりとあたたまれる
そんな東京下町のクリーニング店を取り巻く小さな謎の物語。

坂木作品はどれも読後感がいい。
悪意のある人間が出てこないせいなのか
主人公がどれも好感が持てる感情移入しやすい人物だからなのか。

こんな商店街が近くにあったら。
こんな友達がいたら。
物語の中に自分も入りたくなる、そんな1冊。

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2013年12月29日

Posted by ブクログ

下町、商店街のクリーニング屋さんを舞台にした、連作短編、人情味たっぷり、常の謎系ミステリー。
沢田くんかっこいい。

和菓子のアンを読んでから、ずっとよんでみたいなと思ってた作品。
坂木司作品は2作目だけど、肌に合いそうだから、もっと読んでみたいな。
アンと、この作品は、是非続編を出してほしい!

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2013年10月07日

Posted by ブクログ

「和菓子のアン」のアンちゃんのお母さんがパートで働くクリーニング店とその商店街のお話。

動物でも人間でも、困っているのを放っておけない、でもお節介なわけではない荒井くんが、すごいいいなー。
突然の父の死や、クリーニングの仕事、商店街での人付き合いや、沢田くんとの関係などなど、等身大の悩みを抱えながらいろんなことをぶつかって乗り越えてちょっとずつ前に進んでいく姿がかわいい。
私も思わず松竹梅トリオのように見守って応援したくなります。
切れない糸のタイトルが意味するものも、なかなかせつない。
クールでそつない沢田くんの振る舞いも、まるで捨て猫のようで。
人と人とのつながりって、実際の距離や会う回数とかより、「離れていても、遠い気がしない」糸のつながりで続いていくものなんだろうなぁ。

あくまでミステリー仕立てといった程度で、謎解きはたいしたことないけど、商店街やクリーニングの豆知識も楽しめました。
アイロンの湯気のように、心も温かくシャキッと潤いますな。

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2013年06月16日

Posted by ブクログ

商店街は小さな規模のプロフェショナル集団

なるほどね。私が子供だった頃の近所の小さな商店街を思いだすと、確かにって思う。
八百屋さんもお魚屋さんも、見慣れない商品が置いてあるときは食べ方を教えてくれたり、よく行くお店は好みを覚えてくれていたり。
そういう関係がうっとおしいと思う風潮が、商店街を寂れさせたのかなあ。

主人公の荒井くんは、父親の急死によってその気のなかったクリーニング店を継ぐことになってしまった。
と言っても、やっぱり店屋でそだった子は、商売向きに育つのかな。着実にクリーニング店の仕事を身に着けていく様子が、ホッコリと温かい気分にさせてくれる。

日常ミステリーなので、探偵役に沢田くんと言う人物が出てくるんだけど、彼の良さは謎を解いたその後を考えているところ。

横溝さんの金田一 耕助。彼は名探偵って事になっているけれど、例えば連続殺人で、自分が登場してから後に起こる方の事件を防ぐこともできず、全部終わってからコレコレこういう事ですって言うだけ。名探偵と思えない。
そんな私にとっては、探偵沢田くんはとても素敵。

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2013年03月23日

Posted by 読むコレ

坂木作品としては異例の「短劇」の内容が薄ら分かっていたので
敢えて、坂木さんらいしい作品を一つ未読にしておいたのが今作。
短劇の余韻のまま新作を待つのは結構ツラいと思ったからw。

やはりこの方の作品には自分が手に出来なかったものや、成れなかった
自分、そして恥ずかしいし青臭いけど、間違っていないものが
そっと詰め込まれています。
煩わしいし、面倒な近所の個人商店街が無くなっていったこの時代は
経済効果以外のものを失った。確かに、昔は良かったのだ。確実に
今なんかよりは良かったのだ。

こういった事を坂木作品を読んだ後にいっつも思ってしまう。

もちろん作品としても当然面白いです。始終ニヤけっぱなしだし
美味しそうなコーヒーの香りや食べ物の暖かさに
包まれているような感覚のする作品です。

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2013年02月16日

Posted by ブクログ

商店街の横の繋がりは時に頼もしく、時に鬱陶しい。でも無いと不安になってしまう。作者のこれを書く!という意識が必要以上に感じられる。

切れない糸とはよく言ったものだ。

気になった所として一点。探偵紛いの友人の超人ぶりは少しどうかと思う。

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2022年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2017/9/5
おもしろかった。
最後の話でシゲさんが煩わしそうにしてるように読めたのがちょっと謎やったけど。
煩わしがってたのじゃなくて恐れてたの?
彼女の匂わせ方もちょっと違和感あるし、最後の章はちょっと引っかかったな。
でも出てくる人みんな好きになれるのは貴重。
ほんわかした。

ちょっと待って!梅本さんが和菓子の杏ちゃんのお母さんか!キャー

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2017年09月07日

Posted by ブクログ

俺、新井和也。家は商店街によくある町の
クリーニング屋。目下のところクリーニング品の
集荷が俺の主な仕事。毎日、お得意さんの家を
訪ねては、衣類を預かってくるというわけ。
ところが、あるお得意さんから預かった衣類は…。

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2017年01月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

デパ地下の、和菓子屋のアンちゃんの物語を読んで
物語の雰囲気や文章の流れ、言葉の選択、
なんとなく気に入って、続けて読んでいます。

今回は『切れない糸』
子供の頃から困った動物や人が「困り顔」で寄ってくる
不思議な運命の主人公。

突然の父の死で、つぐ気持ちもなかった
商店街のクリーニング店を継ぐことに。
はじめは成り行きで、他の未来にも未練タラタラ。
しかし、家族や従業員、大学時代の知人に
助けられながら、困った事件を解決してゆくことに。

3冊目のなる「坂木司」さんの本ですが
やっぱ好き!いい感じです。

ほろり具合がいい、謎解きがスパイシー、
人の背景も魅力的。
登場人物がそれぞれに魅力的で、嫌いになれない。
ほっこりほんわかな物語。
さて、次の作品は?

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2016年07月17日

購入済み

まぁまぁです

まぁまぁおもしろかったけど、和菓子のアン、ワーキングホリデーとウィンターホリデーのほうが私的にはお勧めです。

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2015年02月27日

Posted by ブクログ

おもしろかった

いやいや引き受けたクリーニング店
まわりの人たちと触れ合いながら 友達も自分も成長していく感じは心地よくさわやか。

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2014年04月15日

Posted by ブクログ

ほっこり、ゆるミステリー。商店街の雰囲気がよくて好き。舞台は商店街でも時代は現代、主人公は20代前半の若者、というところもいいですね。ゆるゆるしつつも、最後は涙しました。また読みたいです。著者の、他の作品ももっと読みたくなりました。

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2013年10月27日

Posted by ブクログ

商店街にあるクリーニング屋さんのお話。
いわゆる日常系ミステリー?

全体的にはほんわかできたしあったかいお話が多くてよかったけど最後の方はちょっとあっさりしすぎな気も……
シゲさんの過去とか沢田君の身の上話とか、引っぱった割には大したことなくてちょっと残念。

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2013年03月19日

Posted by ブクログ

読む前はサスペンス的なミステリーかと想像していたけれど、全然違った。
出て来る登場人物は優しかったりいかにも商店街っぽい人情的な人たちなんだけど、どこか人間くさい。
商店街というコミュニティの中で、それぞれ色々抱えて生きてるんだなと思った。

商店街の様子とか家が店の人の生活とか味わえた。
主人公が巻き込まれる系が好きで、そういう意味で1話と4話が好きでした。

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2013年05月28日

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