【感想・ネタバレ】「私物化」される国公立大学のレビュー

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Posted by ブクログ

NHKドラマ「今ここにある危機と僕の好感度について」で話題になった大学の改革や学問の自由、自立。
実際に危機にし瀕しているのは聞いていたが、ここまで酷いとは。
学費は上がっているにもかかわらず、教育の質は落ち、研究も落ち着いてできる状態ではない。これでは日本の高等教育、研究の質が下がるのも仕方がないだろう。
国の教育への関与は決して良い影響を与えないと確信する。

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2022年05月17日

Posted by ブクログ

心底驚いた

例え自分とは違う意見であってもそこに透明性としっかりした説明があれば納得はできる

どこか大学の話をしてるのか政治の話をしてるのかわからなくなるのはなぜなのだろうか

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2021年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

法人化以降、国立大学は年々運営費交付金を減らされ、財政が厳しいなかでも改革を迫られるなど、追い立てられてばかりの印象だが、近年特に、学長のリーダーシップを強めてきたことのツケ、歪みが表に出てきたことが、7大学の例を挙げて紹介されている。

想像以上に劣化が進んでいたことにショックを受けた。
大学が経営体になることで、本来大学が担うべき教育研究の機能が疎かになるのは本末転倒。大学の私物化を止められないものか。

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2023年02月03日

Posted by ブクログ

今後、深堀りした本が出ると思うけど、状況を概観するのに、今の時点でなら十分な情報が得られる。21世紀で20年経ったけど、この件も含めて、性善説が機能しない感じは何なんかな。逆に、機能してるって聞くとこもありはする、その差は何なんだろう。その一方で、お金はあるけど雇用できない状況で、民間に仕事が生まれてる歪さの恩恵もあったりして、うーん。

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2021年11月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この20年、国立大学法人化によってどの様に大学が壊れてきたか。七大学における具体例が詳細に記録されている。記憶の新しいところでは北大の総長が放逐されたこととか、東大とか筑波大での総長選考における騒動とかですが、地方大学ではそれどころではないトップによる大学の私物化が起きているようだ。
法人化後、交付金削減、競争的資金の増大、法律の改正などを通じて、大学という公的な教育研究組織を企業のようなトップダウン型経営体に変えてきたわけで、実質的に財界・政界の言うことを聞くトップが据えられるようになった。これを主導してきた財界・政界にとっては、アカデミックな旧態依然とした大学を壊すことが目的だったので、本書のような事実を突きつけられても平然としていることだろう。

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2021年10月28日

Posted by ブクログ

買うか否か数秒迷った、大学のネガティブ事例集。
いつにも増して中立を意識して読み進めた。紹介されている7大学が特別なのではない。「私物化」は、国立大学法人法と政府・文科省主導の国立大学法人改革の「無自覚な追認・内面化」の帰結だ。いち職員として、学生のための大学とコモンズとしての大学を意識して行動していこう。

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2021年10月03日

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