【感想・ネタバレ】百合子とたか子 女性政治リーダーの運命のレビュー

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Posted by ブクログ

憲政史上初の女性党首・首班指名を受けた土井たか子、史上唯一の自民党総裁候補小池百合子。しかしいまだ首相はおろか女性衆議院議員は一割未満だ。男性中心の政治を変えようとしたマドンナ旋風そして「政界女風見鶏」、最も首相に近かった二人の対照的な軌跡から、コロナが炙り出した日本政治の弱点に切り込む。
私が生まれて、大人になるまでの、物心ついてからの政治の中に土井たか子はだいたいいた。小池百合子は大人になってから、環境大臣になってからが記憶のメインだ。全く異なる二人の女性政治家の軌跡をたどりながら分析を加え、世間や周囲からどう思われていたのか、仕事に対する姿勢を非常に読みやすくまとめていて、断片的に知っているだけの読者にはありがたい。女性からどう支持を受けたのか、背景や理由も丁寧に書かれていて、読み物としても面白かった。日本における女性政治家が少ない理由、育てるために必要なことが最終章で述べられているが、いつかこんな過去もあったねと笑えるくらい、女性が社会の中で当たり前に政治参加できるような未来を作らなければと思っている。しかし国まで巻き込んだ学歴詐称って冷静に怖すぎるんだが。

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2022年01月10日

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