感情タグBEST3
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朝食のシーンなど、日常の当たり前のことがとても素敵な儀式に思えてくるあたりがとても好き。毎日を大切に過ごそうって気持ちになる。
冒頭のママの呼び方を丁寧に書いていたけど、物語とは関係ないところなんて全く気にならないくらい、この雰囲気が好き。違う本も全部読もうと思う。
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この人の本は前から気になっていたのだけれど、財布に余裕のなかった2004年にはなかなか手が出なかった。
2004年暮れ、やっと購入。
妻の友人の夫であり、主人公の「義理の友達」という不思議な関係である吉田君が、突然置手紙を残して家出した。
それをきっかけに始まる、2組の夫婦の不思議な旅と夏休み。
とても柔らかく、心地良い文を書く人だと思う。
2組の夫婦の離婚問題を巡る話になってしまうのに、何故だか重苦しい雰囲気が1秒たりとも漂わない。
全くハラハラしないのだ。
それは、登場人物全員のやること為すことが全て、小気味良いからだろう。
いたずら心ではないのだが、丁度良いサプライズを含んでいると言うか。
そして、ちょっとずつこの2組の夫婦の仲の良さ、愛情が染み渡ってくるからだと思う。
砂糖菓子を噛み砕くような甘ったるさではなく、冬からだんだん春になるような、そんな感じ。
登場人物が全員本当にいい人で、終始笑顔で読み進めることができた。
派手なストーリー展開はないけれど、爽やかな印象を残してくれるこの1冊。
心がすさみそうな時に読むと、いい気分になれそう。
各々がやっていること、考えていることに、絶対の自信を持っていて。
どんなに不思議な問いでも、「意味がわからない」と切り捨てず真剣に考えてくれて。
深刻な問題を解決するために、一見ふざけた勝負をもちかけることができるような。
そんな仲間って、完璧だと思う。
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中村航の作品はいつもスピッツも想起させる ちょつと甘酸っぱいところも、どの曲もまったく違うはずなのに 同じに見えてしまうところも 大乱闘スマッシュブラザーズと家出の話で間違いない本作もやはり面白かった
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奇妙?奇抜?な人物達の織り成す‥愛情物語(※恋愛小説とは違う気がする)。
読み出しと‥中盤後半の展開が↓
意外ちゃ意外‥
杜撰ちゃ杜撰‥
風味ちゃ風味ヾ(*'-'*)
いや‥俺は好きですが‥
否定的な意見が多いのもうなずけますかな(^з^)-☆
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集英社の夏の課題図書です。
紹介にはカメラの解体に興味をもったということでしたが、
だんぜんスマッシュブラザーズのほうがやりたくなります。
内容は若い夫婦の日常っていうか、ちょっとしたトラブル?
をほんわかムードで進んでいます。
夏休みには ちょうどいいかもしれません。
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吉田くんが、主人公の「義理の友達」として出てくるので、
「あなたがここにいて欲しい」のあとに続けて読んでみたくて再読。
吉田くんのぽやーっとした雰囲気が好き。
あと、主人公の妻の母親も穏やかで丁寧でよいです。
主人公が学生の頃に
よく家にきたという「東スポ」ってあだ名の友達は、
やっぱり木戸さんなんだろうか。
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2008.7.4
「始まり」の三部作ってことだったので、続きかな?と
思って読んだら違ったのね・・・
スマブラで戦うってところがいいですね。
草津に行ってみたくなりました。
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妻の友達の夫で、カメラの分解が趣味の吉田くんの突然の家出。かなり無茶な設定だけど、自然に読める。
登場人物たちの食べ物、お茶、スリッパやドライブで聞く音楽についてのこだわりがとても良い。読んでいて楽しくて、読後感が爽やか。
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登場人物が皆不思議ちゃんにしか思われず、いったい何がしたいのかよくわかんない。まさに閉じた世界である。雰囲気を楽しむものなのかな?
スマブラらしきゲームの恐竜や髭のおじさん(笑)の叫び声などの表現がかわいい。
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中盤まで丁寧に読んでいたけど、あまり面白い展開に向かっていかないので後半は飛ばし読み。憧れるね、そんな生活、仕事。特許関連の仕事とか取説の翻訳、カメラの分解、面白そう。そこばかりに興味が行ってしまった。登場人物にあまり魅力がない。淡々としてるからしょうがないかしら。
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『ハミングライフ』と『リレキショ』に出てくる手紙の文章が
あまりにユニークで楽しくて、すっかりファンになってしまった中村航さん。
今回、前の2作ほどわくわくできなかったのは、きっと
通信手段として使われたのが電報と、手紙は手紙でも、果たし状(!)だったからかも。
ユキと守、舞子と吉田くんという、2組の新婚夫婦。
社会人としてきちんと仕事をして、世間的には大人として認められている4人だけれど
中古カメラをじっくりひとりで分解して遊びたいがために、10日間も家出したり
家出には家出を!と、吉田くん探しにかこつけていきなり温泉巡りの旅に出たり
心配させた罰として、マリオやピーチ姫が乱舞するゲーム、
スマッシュブラザーズでの決闘を申込み、負けたら離婚する、と約束させたり。
まさか、オトナの皮をかぶったコドモ?! と思ってしまうような
浮世離れした振舞いの数々。
その独特の空気感が中村さんらしくて、心地よくもあるのですが。
守が吉田くんにプレゼントした、差し込めばなんでも磁化できるマグネタイザーでも
まさかのアルミホイルが磁化できなかったように
夫婦になって一緒に暮らし始めても、ひといきに相手を変えることはできないし
相手好みの自分に、えいやっ!と変身することもできない。
子供より子供らしい夏休みを過ごして、少しだけそんな事実をかみしめた
ユキと守の姿を見届けて、同居していたマンションを出る、ユキのママが素敵です。
どんなに真似しても、ママが淹れるお茶の深い味を再現できなかったように
ママをようやく「お義母さん」と呼べた守には
夫婦の絆を心して深めていく、夏休み明けの「オトナの新学期」が待っているのです。
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相変わらず評価がわ(ry
だが個人的には凄くいい。
ただ個人的には、この作風でいけば一週間ぐらいの家出は寧ろ受け入れるべきというか、違和感の無いものと感じる。
普通の物語であればそれで揉めるのだろうが、氏の世界観ではそれぐらい軽く受け入れるのでは。
まぁそれは個人的にそういう風に家を出ても受け入れて欲しいという願望があるからかもしれない。
あと主人公が吉田くんに不機嫌になるタイミングもよく分からなかった、、、まぁ分からなくもないが。
しかしトータルで見れば、矢張り綺麗な世界観だった。
草津に行きたくなった。
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中村航あたしにとって最初の作品。
芥川賞候補…うーん。他の作品を読んでどんな人かは知りたい…恋愛小説??
とりあえず中村航の作品表紙は可愛くて大好き!!
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中村さんの書く女性はちょっと中世的でからりとしてるのがいい。
男性はどこか女々しさがあって、かわいい。
大人の夏休みは正味4日がいいところだけど。実質の夏休みはやっぱり欲しいけど、概念的な夏休みというのも悪くはない。
ママさんのいれるお茶を飲みたくなる。
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妻のユキを通して知り合った舞子さんと吉田くん夫婦。
ある日突然吉田くんは簡単な書き置きを残して家出してしまった。
10日くらいで帰るとあるが心配でたまらない舞子さんに相談され
家出には家出をし返すことになり残った3人で旅行に行くことに。
仕事の関係で後から合流するはずだったぼくの元に
吉田くんから困惑した電話がかかってきて、
一緒に合流することになったのだが…
装丁:泉沢光雄
スマブラと温泉の話です。平たく言えば。
カメラの分解の話がおもしろかった。
しかし男性陣が頼りないなぁ。
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空気感をよく描いた小説、というイメージ。
僕と、友達みたいな妻ユキと、そのママとの三人の間の空気が温かい。
会話主体のあっさりたんたんとした文章。お茶の香りが残り香として漂う。
「ナントカ シゴトノ メドガ ツキマシタ アシタ イエデシマス」
こんな電報打ってみたい。
三部作のまん中から読み始めてしまった。
一作目「リレキショ」
三作目「ぐるぐるまわるすべり台」
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若い二組の夫婦、片方の夫が家出してしまう。中村航の作品で、まったり、ほのぼのを期待して、物足りなさが残ります。軽く描こうとしているのは判りますが、中身が薄過ぎ。登場人物にも、少しはスパイスがあっていいんじゃないかな〜
まぁ、10代、20代の読者を想定してるでしょうから・・意見を言えば、対象外と撥ねられそう(笑)
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おとなのなつやすみってふくざつ。天真爛漫なようでじつはしんこくなもんだいもかかえてて。ふたくみのふうふはみんないろんないみで魅力的だったんだけど、さいごまでハラハラしどおしだったよ。
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前作『リレキショ』と比べると、やや弱いかな。無条件に「良いっ!」と思えるパワーが今回は見えませんでした。話は面白いし、作者独特のクスッと笑えるポイントはいくつかあるのですけど。