【感想・ネタバレ】毒警官のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

毒物の取り扱いに秀でた阿久津春也とピッキング行為で捕まり保釈された利根太作が、盗聴盗撮を駆使して様々な案件を処理する物語だが、警官である阿久津、利根の職場となるレストラン ヴェレーノの小海友紀など、魅力的な人物が繰り広げる展開が楽しめた.手順は利根が対象家屋に忍び込み盗撮盗聴装置を設置し様子を確認し、状況を把握した阿久津が適切な毒物を選択する.最初の事例では父母が飲む焼酎に投入する.DVに苦しんでいた卓は父親の細木四郎の逮捕で解決.いじめの首謀者上川も毒物入り飲み物で形無しになる.難題だったのは引きこもりの上尾克俊の事例.阿久津の陽動作戦、利根の探索活動が功を奏し、克俊は閉鎖病棟に隔離されたが脱走し、阿久津と友紀の最高のイベントを混乱させる.テンポの早い決断を阿久津が出し、それを利根が上手くこなす.痛快な物語だった.

0
2022年10月17日

Posted by ブクログ

身柄引受人として保護司が名乗り出てくれたおかげで、仮釈放された窃盗犯の利根。しかしそれは、警官の阿久津が自ら行う「制裁」の手札として利用する目的だった。刑事事件として立件しづらい虐待やいじめ等の加害者に、自らの趣味でもある毒を使って制裁を下していく阿久津。と言ってしまえば恐ろしく思えますが、実はとても痛快でユーモラスでもある作品です。
毒を熟知した阿久津による制裁は、絶妙かもしれません。もちろん違法ではあるけれど、決して殺してしまうことなく事態を解決するという面ではこれ以上の妙案はないでしょう。たしかにエグいといえばエグいけど。実行されなかった「根治療法」はむしろ愉快ですね、本当に。ああいう犯罪者にはことごとくやってやればいいのに。
そして恐るべき敵との対決にもどきどきさせられ、ラストのあの展開にはもうどうなることかと思ったのだけれど。たしかに事情を知った利根の目線からすると……あれは笑うところだったのか。心配して損した!(笑)

0
2021年12月30日

Posted by ブクログ

毒、毒『毒警官』題名から察するともう悪魔の毒々モンスター的な悪を感じるストリートと思いきや毒を用いて事件を解決する痛快なミステリーでした。毒をいい使い方をするなんて想像できないおもしろいお話です。ハラハラドキドキの連続で緊張感あふれるストリートでした。

0
2021年09月26日

Posted by ブクログ

交番警官が立件し辛い事件の加害者に毒で制裁を加えるというリアルに毒をもって毒を制す話。事件の加害者達がほんまに最低で、警察が駄目なら頼む毒警官、と違法捜査を行うダークヒーローを応援したくなる。

0
2023年07月30日

Posted by ブクログ


こんな警官は見たことも聞いたこともない。

毒に魅せられた阿久津が、仮釈放の利根を
仲間に引き入れて苦境にある子供たちを救う
痛快警察小説。

方法は破茶滅茶だけど、阿久津の箍の外れた
行動の奥深くには、かつての救われなかった
自分を癒すかのような澄んだ愛が滲んでた。

一見いい加減で不良な警官の阿久津が、
一筋縄ではいかない環境を変えるため
利根を巻き込んで強硬手段に突き進む様子を
ハラハラしながら想像して読んでると、
エールを送らずにはいられません。

ゴンゾウ=使えない厄介者の警察官
初めて知ったことばです。






0
2022年10月13日

Posted by ブクログ

交番勤務をしながら裏で、家庭内暴力や性虐待や虐めといった立件しづらい加害者を「毒」を用いて、命までは奪わずに粛清する。

すべては、被害に遭っても声をあげられず、苦しんでいるこどもたちのために…なんだが
薬に関して熟知していないとできないこと。

危険度スレスレのところで、バレないようにしているのは流石だと思える。

警官が隠れ蓑のような気がするからスッキリしないのか…盛り上がりがもうひとつだった。

0
2022年04月01日

Posted by ブクログ

帰って来た“ごんぞう”が毒を武器に苦境にある子どもたちを救い出す。着想は面白いが、毒の説明や虐待場面は“これでもか”と目を背けたくなるほど詳しい一方で、会話や犯行手口などは大雑把で“バレる”でしょう!八角は甘いのか、知らなかった…。

0
2021年12月09日

「小説」ランキング