感情タグBEST3
Posted by ブクログ
実はあまり期待していませんでした。
気持ちは本編の続きを欲していましたから、主人公の子ども時代を書かれてもなあ・・・と。
しかし!
実際読んでみたら、これはこれで良いと言いますか、むしろ本編より好きかも知れないと思わせるところが多々ありました。
勿論本編あってこそこの作品が沁みるのですが。
本編では殆ど描かれなかった“セラフィールドの男衆”の姿が、本人たちの気質状静かで地味ではありますが、はっきりと見え、本編を読んでいるからこそ色々逆算して感じてしまうんですよね。
私はもっとこう、主人公の父親は無機質なものかな、と想像していたんです。天文学、研究に人生をかけた男として。主人公に孤独を感じさせた父親として。でも、妻であり主人公の母親との関係を考えるとそこに違和感を感じていて。
この作品でその違和感がとけました。納得できました。やっと。
それからルーン。
子どもの頃のルーンのたどたどしさと不器用さ、緊張、全てに胸がキュンとしてしまいました。
荻原先生の書く人物は皆魅力的ですが、正直このルーンと言う少年、本編を読んだ限りではやはり理解できない部分も多くありましたし、はっきり言えば決して主人公の相手役として好きなタイプではなかったんです。できる子、があまり好きで無いので(笑)
でもでも子ども時代、可愛すぎました。ばっちり好きになれました。
うん。
この一冊は無くてはならない一冊だと思います。本編での興醒めさせるような代物ではありませんでした。
派手な立ち回りやハラハラドキドキはありませんが、胸にくる感動はあります。
Posted by ブクログ
・フィリエルとルーンの出会い
・ルーン本当に可哀相……
・子供ゆえの純粋な気持ちが余計に怖い
・ディー博士……
・でも博士は多分、ユーナに似たフィリエルを直視出来なかったんじゃないかな……
Posted by ブクログ
実は1番始めに読んでしまった「西魔女」の作品。本編から読むことをオススメします!外伝の中では1番好きな終わり方にお話です。小さい頃のフィリエルとルーンが可愛い!!
Posted by ブクログ
西魔女、外伝ですが、最後まで読めば6とも
言えるお話でした。
あとがきで書かれていますが、この本のお話は短編では
絶対無理と思います。
1年かけて紡がれる「金の糸」。
フィリエルの変化にもルーンの変化にもホロリとしますが、
当初のフィリエルの偉そうなしゃべりが何でかに気が付くと
凄くほっこりしました。
1番身近な人の言葉遣いですね(笑)。この彼女が「わたくし」を
使いこなす子になろうとは…
断章はもう泣けました。何より断章はこの人がいなければ始まらなかった、
ホーリーのだんなさんがいないことに…
そういう意味でもディー博士にはどこかで生きていて
ほしいなぁ。
フィリエルとルーンの生命力が彼譲りならば絶対生きてると思いますけどね。
あ、でもおかみさん譲りかもしれん(大笑)
あとがきで外伝3はないでしょうが、て書かれてますが、
ありますね3まで!
Posted by ブクログ
荒野をわたる風が秋を告げる頃
天文学者の父と暮らす少女の前に不思議な少年が現れた。
平穏な世界を揺り動かす突然の闖入者・ひとり己の殻にこもる少年ルーンにフィリエルはとまどう。
だが、聖家族を祝うユールレイン(冬至祭)の夜閉ざされた心の扉が開き始めた……。
幼い二人の運命の出逢いを描く四つの季節の物語。