人と龍が共存し、様々な取り決めを持った大協約世界。日露戦争を彷彿とさせる戦場が舞台の架空戦記小説です。世界観や人物像、戦記物には必要不可欠な戦略・戦術が細部まで深く作り込まれ、その説得力には感嘆のため息が出るばかり。
主人公・新城直衛は、剣牙虎(サーベルタイガー)を戦力として運用する実験部隊「剣虎兵」の中尉。圧倒的な戦力差を持つ「帝国」に攻め入られ、味方の撤退支援のため敗北必至の戦いに臨まなければならなくなります。
「莫迦と勇者は命の値段が違う」「嫌だ嫌だ。凄く嫌だ。英雄なんて冗談じゃない」……主人公は冷徹かつ現実主義なのですが、だからこそ余計に戦場の苛烈さを感じさせます。
ファンタジー要素も幻想的というより現実的な描写、例えば部隊員である導術兵の主な役割は通信や索敵など、実に実際的。どこまでも最悪な状況下、それでもその中の最善を求め実行する……彼らがどう戦い、どう進み、そしてどこへ辿り着くのか。戦記が好きな方はぜひお試しくださいませ!
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Posted by ブクログ
"翼竜に曳かせた飛船に兵を満載して、直接皇宮へ降り立つ。そんな無茶、新城以外はやらないだろうが発案は古賀。それは見事に当たり、守原の反乱は鎮圧された。途中で読者には麗子さまが実は新城の子どもらしいことが明かされてびっくりした。守原英康(討ったのは長康の死去によって枷の外れた草浪)、蓮乃、佐脇ほか死去。今のところ草浪がこれからどうするのかに興味あり。それから戦争物で女性を活躍させるのは難しいと思うのだけど、両性具有者の冴香と元「帝国」指揮官のユーリアが要所で場面を引き締めこの物語に必須の人物になっているところが華やかさも増していい演出だなと思う。ビジュアル化するときは超!美人じゃなきゃ許さない!
Posted by ブクログ
読んだきっかけ:漫画が面白かったから。
かかった時間:2/19-2/21(3日くらい)
内容:9巻は、新城、脱出から反撃、そして鎮圧まで。
さて、やはりというか、もちろん、帝国戦については、「俺たちの戦いはこれからだ」的に終わります。
残念です。
やはり、ユーリアを虜にしたあたりと新城の仲間たちが、いろいろ不満ですね。漫画やアニメならいいのだけど、ちょっと安っぽい展開と感じました。
最後の最後のまとめは嫌いではないけど。
まあ、まあでした。
Posted by ブクログ
皇都動乱に一区切り。
これが最新刊かーと思って読んだら、ここから続刊を書かれていないんですね。ま、一区切り付いてるし、ここで止まってるならまだいいかしら。1巻でおおよそのその後も想像できますし。カミンスキィあたりかわいそうですが。
こう広げたものを畳みかねた感も若干漂ってるなあと。
設定変わってますしねぇ。1巻で幼い頃以外触れたことないって出てきたのになー。
いつか続刊が読めればいいなぁ。
Posted by ブクログ
皇都編終結です。
マシンガンとステルス戦闘機に慣れた脳には後装式旋条銃とか飛船とかの響きが新鮮でした。
続きでますよね?これで終わりじゃないですよね(´・ω・`)?