【感想・ネタバレ】従順さのどこがいけないのかのレビュー

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Posted by ブクログ

「最も警戒しなくてはならないのは公権力である政府」という一文は、今の時代に特に重要なメッセージだと思った。日本では政府の政策に対して、心の中や内輪の会話で不平は言っても、結局は「国が決めたことだから仕方がないよね」と抗議行動をする前に諦めてしまっている人が多いと思う。そしてさらに悪いのは、政治に無関心であること。これでは怒るきっかけもないまま、権力者のやりたい放題になってしまう。

まずは知ることから。そして流されるのではなく、能動的に選択をすること。自分の意思を表明すること。政府は必ずしも国民の自由や幸せのために動きはしないということに改めて気付かされた。

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2023年03月15日

Posted by ブクログ

自身の良心に従い、自身の意見を表明することの大切さを説く本。

歴史的事実や映画などを題材に自分の意見を述べることで事態が好転していく可能性があることを力説している。筆者の膨大な知識量に圧倒されて、個人的にはかなり勉強になった。歴史を単に事実の集合体ではなく、筆者のように立体的に捉えられたら良いと思う。巻末に書いてあるが、ここで触れられている映画は近々見てみたいと思った。

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2022年06月12日

Posted by ブクログ

一気に読めるくらい読みやすく、面白く、しかも頭の中を整理できる。
私個人は「わきまえない女」なので、上にも人事にもずいぶん睨まれてるけど、勲章ぐらいにしか思ってない。そういう人間が組織には必要だから。ただ、なぜそうすることに意味があるのかを、筋道立てて子どもにわかるように説明するのは難しいなぁと思っていた。この本は、ちょうどそのニーズにはまった。
取り上げられている映画や小説、ドラマも(「必殺仕事人」とか。菅江きんさんが好きで見てた。懐かしい。)面白そうで興味を惹かれる。
直接の内容からは逸れるけれど、『日の名残り』の説明は「そうかー、そういう話だったかー」と納得。というくらい、自分が読みこなせてなかったことに気づいた。恥ずかしい。後でもう一回読んでみよう。そして『浮世の画家』と読み比べてみよう。

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2021年10月12日

Posted by ブクログ

分かっていてもなかなかノーと言えない日本人。
従順さではなく自らの良心に従った不服従を意識していきたいと思った。
自己責任が本来は政府に対しての抗議の言葉だったと知って驚いた。胡散臭く保身ばかりが大事な政府にも注目したい。
よく整理されていて分かりやすかった。

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2021年12月09日

Posted by ブクログ

感想
ミルグラムの衝撃。権威に疑問を持たなくなった時残忍さに身を堕とす。大規模なマインドコントロールは不要。隣人がやったという事実だけで十分。

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2022年11月27日

Posted by ブクログ

バ先の教室長に反抗しようと思って読みました笑。行動が重要なことはよくわかった。けど、リスクは伴うよねえ。

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2022年09月18日

Posted by ブクログ

長い物には巻かれたい主義の自分にとっては、かなり耳痛い内容だった。全ての主張に同意できる訳ではないが、少なくとも「現状維持のために思考停止に陥らないこと」「己の良心や『共通善』について(正解はないとしても)考え続けること」は有権者として心に留めておきたいと思った。

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2022年08月21日

Posted by ブクログ

面白かった。
従順でいることのデメリットや社会的影響を説きつつ、本題は政治に興味を持ち参加しよう、という話だった。
たしかに、大人しくしておけば面倒なことにならずに場が収まるのに…とか、黙って従ってればいいのに…とか、悪いことが起こっても見て見ぬふりをすることはよくある。小さいことなら仕事でモヤモヤしつつ発言しないとかがある。そうすると望まない方向に決まってしまうし、発言しなかった自分が悪いと思う。

本書では、何に従うのかという文脈で、神の声、自分の良心、共通善という3つをあげているが、結局神は人間が作り出したものであるし、自分の良心はその時々の時代によっても考え方が異なると思うから、本当にその時の判断や従うものが自分にとって、世界にとって良いことであるのかは分からないなと思った。アイヒマンだって戦争の結果が違ったら英雄とされていた可能性はないのか?
また、この本では服従しないことを勧められているが、過去の例を見ると服従しないということは命の危険に晒される場合が多いということ。果たして権力に服従して生きながらえるのか、権力に服従せず死ぬのか、どちらが良いのだろうか。

ただ、小さなところから始められることとして、仕事の会議で恥ずかしがらずに自分の意見を言うことから始めたい。
意見を言うこと、服従しないとこは恥ずかしいことではない。

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2022年06月21日

Posted by ブクログ

コロナ禍の現代、同調圧力の強さをあらゆる場面で見聞きすることが多くなり、自分の考えを表に出すことが何故か不遜なことだとする風潮がある.政治について語ることも少なくなってきており、団塊世代の小生としては学生時代に戻って語り合いたいと思うこの頃です.問題意識を常に持つことの重要性を教えてくれる好著です.

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2022年02月18日

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